2019/03/24 - 2019/03/27
183位(同エリア470件中)
しんちゃんさん
- しんちゃんさんTOP
- 旅行記155冊
- クチコミ84件
- Q&A回答1件
- 246,507アクセス
- フォロワー36人
何年前だったか、随分以前の旅番組で見た鋸山の“地獄のぞき”
山歩きに少し凝っていた頃で、千葉県に行く機会があれば”一度は行ってみたい!”とテレビ画面に引き寄せられた。まぁ、こんな漠然とした動機で余り調べないまま鋸山日本寺に登る計画を立てた。
旅の2日目の宿は、鋸山登り口に近い宿ゆうみさんに宿泊して決行!(^^)!
ところが生憎の天候で「この雨では足元危なくないでしょうか?」と宿で御進言を頂きましたが、この次は無い!(かも)と自分の歳を考えず強行(笑)
行く直前に調べてみると、鋸山は千葉県安房郡鋸南町と富津あたりにある標高329mの低山で、正式名称は乾坤山(けんこんざん)と言う。
山は凝灰岩から成り建築などの資材として適し、良質石材の産地として江戸時代から盛んに採石が行われた山で、その結果、露出した山肌の岩が鋸の歯状に見えることから鋸山と呼ばれるようになったそうです。
”地獄のぞき”が人気で、絶景とスリルを味わうことが出来るスポットです。
表紙の写真の右は石切場跡に彫られた百尺観音の彫刻で、左奥に見える突き出した岩盤上の展望台からの眺めがその”地獄のぞき”です。
**************
鋸山山麓駅と山頂駅をロープウェーでつないでいて”地獄のぞき”ができる山頂エリアまでは気軽に行けます。
しかし、せっかく山頂まで行ったなら「鋸山日本寺」まで足を運んで散策も楽しみたいと思い、山頂エリアから羅漢エリアを通って大仏広場へと歩きました。傘とカメラ片手に往復約4時間の羅漢道は気軽なハイキングではなかったです(;^_^A
メインルートは階段ばかりで、往きの下りは膝に負担がかかり、また復路の上り階段もかなりの疲れが出て体力的に少しきつく思う場所もありました。
しかし桁外れの大きさで神秘的な霊場雰囲気が漂っていた羅漢道^^♪
下山後は疲労感に勝る達成感や爽快感を味わうことが出来ました。
あと数年で後期高齢者の仲間入り(';')夫婦で歩けるうちに行けて良かったと思っています☆彡
**では、写りの悪い写真ですが、ご覧いただければ嬉しく思います。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
9:30 一泊お世話になった「ゆうみ」さんに車で鋸山ロープウェイ駐車場に連れて来てもらいました。
一向に回復しそうにない空模様。
この雨のなか鋸山に登る人がいるの?ロープウェイ動いている? 心配でしたが、
わずか数台の車でしたが・・ホットする^^ -
階段を上った先にある鋸山ロープウェイ山麓駅
トイレと売店それにコインロッカーがあり、すぐさま4日間の荷をロッカーに詰め込み身軽に。これで準備OK! -
振り返り駐車場を見下ろすと成田では蕾だった桜がこちらでは開花していて春景色☆
気分が明るくなる。広い房総半島、成田市と鋸南町では随分気温差がある。 -
鋸山に登るにはいくつもの登山コースがありますが、私達は歩かず鋸山ロープウェイで。
気軽に山頂に辿り着く一番楽な方法^^
大人往復930円・片道500円なのでお得な往復券を買う。 -
鋸山山麓駅から山頂駅を結ぶ、全長680mのロープウェイ
-
ゴンドラは乗客6名を乗せ、間もなく動き始めた。
ゴンドラ内の案内放送によれば、晴れていれば丁度この位置から富士山が眺められるという。
耳にして直ぐ振り返りはしたが、当然ながら富士山の姿はなく眼下に東京湾が広がっていた。 -
鋸山ロープウェイ山頂駅には、わずか4分で到着。
-
ゴンドラを降り、早速鋸山山頂を目指す
鋸山山頂は、ロープウェイ駅からは直ぐ。
ここは「関東の富士見100景」にも選ばれたほどの、絶景スポットだったみたいですが、靄で何も見えない。 -
この写真は、山頂から見る金谷港・浜金谷駅方面の景色
-
金谷港は⇔久里浜港間は、11.5キロ 約35分の航路です。
神奈川方面から東京湾フェリー利用して約35分なら時短で良さそうなコースです。 -
こちらは、館山方面の景色
-
雨足が更に強くなり、最初に石切り資料コーナーを見学してから出発することに。
山頂駅2階の食堂内にある白い建物の石切り資料コーナーへと移動する。 -
ここでは、石の展示や歴史、道具など分かり易い内容で展示していた。
鋸山は凝灰岩から成り建築などの資材として適していて、切り出された石は「房州石」と言い日本地質学会により県の石として認められていたようです。 -
採取された石材は、幕末から明治、大正、昭和にかけて、主に横須賀軍港や横浜の港湾設備、東京湾要塞の資材として利用された。また、靖国神社や早稲田大学の構内にも利用されているようです。
自然保護規制の強化により1985年(昭和60年)を最後に採石を終了し、
現在鋸山は、観光資源として利用されています。 -
資料コーナーで時間をつぶしている間に少し雨足も弱くなってきて、いざ出発!
この案内板によれば、目的地「地獄のぞき」まで徒歩20分となっています。が、今日は足元が悪いのでもう少し時間が掛りそうです。 -
地獄のぞきに行くには日本寺の拝観料600円が必要で、西口管理所で拝観料を支払い進みます。
-
「地獄のぞき」目指し歩き始めて15分、石切場跡に彫られた大きな観音さまの彫刻が現れました*_*)
-
百尺観音さま
世界戦争戦死病没殉難者供養と交通犠牲者供養のために発願されたもので、
昭和35年から6年の歳月をかけて完成された観音様です。 -
穏やかな表情の百尺観音
高さ100尺(約30m)というのが、その名の由来です。 -
百尺観音と地獄のぞき
左奥に目をやると、展望台”地獄のぞき”が見えています!(^^)! -
百尺観音の切り場の横道に入ると、空中にせり出した展望台の”地獄のぞき”が更によく見える場所がありました。
この石畳の道の周辺は、とても雰囲気がある空間で、
そして垂直の岩肌と先に見える展望台が撮れる、絶好の撮影スッポットでした。 -
それにしても垂直の崖が空中にせり出して・・怖そう~な「地獄のぞき」
-
高所恐怖症ではないが意を決して、展望台からのスリルを味わいに行く。
山頂付近までは階段が整備されていますが、 -
展望台は階段が整備されていません。
展望台に辿り着くには、この様なごつごつした岩道を上らなければ。。
足場が悪いうえ雨が降っていて尚一層滑りやすい! -
絶壁の上に突き出したこの展望台。突き出た岩の下は約100メートル
眼下を見ると足がすくんでしまいます!
先端に柵が設けられていますが、下方前傾しているために恐怖感が半端ない(/ω\) -
晴れていれば東京湾一帯から伊豆大島まで見渡すことが出来、また富士山も臨める絶景(?)スポットとして人気の場所ですが・・・
一瞬ポーズをとって写真に収まりましたが、怖かったぁー"(-""-)"ガクガク
恐らく晴天でもゆっくり景色を見る余裕は無かったでしょう -
高い所が苦手な人には・絶叫スポットですョ
-
一人が残り、地獄のぞきを撮影した場所です(下の方)
展望台の屋上に登って撮れば、もっと迫力のある写真が撮れたのですが、気が付きませんでした。 -
近くにもう1カ所展望台があります。
今日は直ぐに地獄のぞき展望台に立てましたが順番待ちが出来る場合は、空中にせり出していないこちらの展望台でも十分かと思います。 -
今日の第一目的の地獄のぞきを体験し終えて時刻はまだ11時。 雨は止みそうにないが時間の余裕はある。 遠路はるばる来てここで引き返すのは後々悔いが残りそうなので、これより先の羅漢エリアの千五百羅漢石像群などをお参りして、その先の大仏様に会いに行くことにします。
-
鋸山山頂と日本寺大仏を結ぶ日本寺境内のメインルートを歩く
西口管理所でもらったパンフレットを見ると、この羅漢エリアには、西国観音、百躰観音、弘法大師護摩窟、聖徳太子像などの石仏群が、なんと1553体も安置されているという。
-
羅漢エリアは、山頂エリアの下に広がるエリアで、下り階段ばかり
それに相変わらずの雨天で滑りそうになり冷や汗が滲む。 -
ここに安置されている全ての石仏は、名工大野甚五郎英令が江戸時代後期の21年間
門弟27人と共に生涯をかけて石仏を刻み、風蝕によって出来た霊洞の間に安置した
ものだそうです。
「東海千五百羅漢」と呼ばれています。 -
通天関
お顔や書いている文字追いながら -
岩をくり抜き切り通しになっている通天関を括ります。
-
通天関
鉄柵でうまく保持されている石仏 -
いたるところに置かれた石仏さまですが、お顔のないものも結構あります。
これは、風化でなくなった訳では無く、明治維新の廃仏毀釈によるものだそうです。ちょっと痛ましいお姿から、悲しい歴史の過去が垣間見える気がします。 -
パンフレットによれば、原料となった石材は地元の金谷石ではなく海路、伊豆から運ばれた伊豆石だということです。
修復するのも大変な手間と資金が要る事でしょう。 -
百躰観音
-
延々と続く、岩窟に安置された百躰観音
-
表情や身にまとっている衣など、一体として同じものがない。
-
まだまだ延々と続く羅漢エリアから大仏広場を結ぶ下りばかりの階段を
進みます。
帰路はロープウェイ山頂駅まで上り階段の道になると思うと少々気が重くなります
が、しかしまるで霊場のような清々しい大自然の中に身を置く有難さはそれに勝ります (*'▽') -
石仏と足元見ながら…傘片手に写真。
狙い定まらずピンボケ多数で悲しくなるくらい全く上手く撮れていません -_-;) -
奥の院無漏窟
-
大野英令之墓
この千五百羅漢や 大仏を彫った木更津の名工、大野甚五郎の墓もありました。 -
宝匡印塔宝筺印塔
-
日牌堂
霊洞の間にびっしりと安置されている石仏。 -
奥の院無漏窟
-
日牌堂坐禅石
-
へきら洞
-
表情も千差万別・・
-
色のない石仏が並ぶ羅漢道に、華やかなピンクの椿一輪。
-
維摩窟
-
聖徳太子像
-
不動滝
-
弘法大師護摩窟
ここまでが1500体余りの石仏が並ぶ羅漢道でした。 -
さらに下り坂を進むと、通天窟があります。
ここには、歴代の禅師を祀っています。 -
さらに、羅漢エリアから続く中腹エリアを通って大仏広場を目指します。
大きな蘇鉄と桜が植わっている広場に出ました。 -
ふと見ると「御来山各位へのお願い」と記されています。
日本寺は1300年の長い歴史の中で度重なる戦火による荒廃と復興を繰り返し…
近年では昭和14(1939) 年の登山者の過失による山火事で、仏像や本堂を含む建造物など文化財を焼失。その後、太平洋戦争が勃発すると、軍によって山内が要塞化されたため、なかなか復興が進まず、現在に至っております。
当山復興の大業を成就するためご支援をお願いします。…と言うような内容です。
当然ですが600円の拝観料では追いつかない規模の復興再建事業のようです。
早く元の姿を取り戻してほしいと願いました。 -
右側に広い空き地があります。
建築中の建造物がありますが・・・ここが本堂があった場所でしょうか? -
さらに進むと、新しいお堂がありました。
薬師本殿 医王殿で、平成19年に再建されたお堂です。 -
薬師本殿 医王殿
-
乾坤稲荷
-
大黒堂
医王殿と同じく昭和14年焼失後、平成17年に再建されたされたお堂です。
弘法大師の彫られたと言い伝えられている大黒尊天が祀られています。 -
やっと日本寺大仏が鎮座する大仏広場に着きました。
目の前の大自然の中で 強烈な存在感を放つ大きい大仏!(^^)!
鋸山ロープウェイ山頂駅をスタートして約2時間半が経っていました。 -
大仏・薬師瑠璃光如来の高さはなんと 31mもあります。
その大きさに圧倒されます。
摩崖仏では、奈良大仏 18m
鎌倉大仏 13m をはるかに凌ぐ日本一です。 -
薬師瑠璃光如来は、衆生の病苦を救う医薬の仏様です。
左手に薬壺を持っているのが特徴です。 -
大仏は、1783年に木更津の名工大野甚五郎英令が27人の門徒と3年かけて岩山に
彫刻したものが原型となり、現在の姿は昭和41年から4年間を掛けて復元されたものです。 -
日本寺は正式名を「乾坤山(けんこんざん)日本寺」といい、奈良時代の約1300年前
聖武天皇の勅詔を受けて、行基菩薩によって開かれた関東最古の勅願所です。 -
大仏広場に安置されている、お願い地蔵尊
-
願いを込められた小さなお地蔵様に取り囲まれています。
-
鋸山日本寺御朱印
御朱印は大仏の前の「御守り授与所」で頂けます -
お詣りをして御朱印も頂き目的達成で心晴ればれ帰路に。
大仏前参道から弘法大師護摩窟→不動滝→西口管理所までの復路の上り階段は相当足に疲れがきて、西口管理所に着いた時はへとへと。。 -
その先西口管理所から10分程で鋸山ロープウェイ山頂駅まで戻って来ました。
-
往路もロープウェイに乗って下山します。
-
そして、鋸山を後にJR浜金谷駅目指し国道127号線を歩きます。
空腹感があり途中国道沿に行列が出来た食堂が1軒ありましたが、並ぶのが嫌で駅へ一目散。
浜辺の店で新鮮な海の幸が食べられたかも知れませんが、一刻も早く今宵の宿の温泉で身体の疲れを癒したいのが先決で。 -
JR浜金谷駅に着くと丁度いい具合に13:12発の館山行が停車していたので慌てて乗車。
2両の車内はあちこち空席で、初めての内房線沿いに広がる豊かな自然を目に焼き付け、館山駅までの25分間乗車。 -
館山駅で内房線(安房鴨川行)に乗り換えて、今宵の宿がある千倉駅まで乗車します。
乗り換え時間が25分間もあるので、館山駅周辺の春の景色を眺めて電車待ち。 -
館山駅前の美しい風景
-
ヤシ並木が南国感を感じる☆
街路樹の先は海~~ -
宿の最寄り駅の千倉駅は、館山駅から2駅先で11分でした。
予定より約1時間早い14:12に着きましたが、宿に電話すると快く迎えに来て下さいました。 -
送迎車を待つ間、千倉駅構内改札そとにある観光案内所で明日の観光のために地図をもらいます。
そして、車で10分の今宵の宿“夢みさき“へ向いました。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
しんちゃんさんの関連旅行記
鋸南(千葉) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
82