2018/09/17 - 2018/09/17
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2018年8月から11月の3ヶ月間、ヨーロッパ語学留学&旅行した時の旅行記です。
今回は、9月にポーランドのクラクフを旅行した時の記録 Vol2。
世界文化遺産「アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所」の見学です。
内容に集中したかったので、送迎込みのツアーにしました。
内容的に、写真をどこまで載せるか悩みましたが、あまりにもディープな物は私なりに省いた、ハイライト版に抜粋してます。
--- ツアーの概要 ---
【名称】
VELTRA(現地オプショナルツアー)
「アウシュヴィッツ強制収容所 日帰り見学ツアー
<複数の開始時間から選択可/クラクフ発>」
【内容】
40ユーロ(入場料込み、英語ガイド)
クラフク市内からのバス送迎込み
所要時間7時間
13:45 集合場所のクラクフ・ビジターセンターから出発
(13:00予約でしたが、事前メールで時間変更のお知らせ有)
15:20 アウシュヴィッツ強制収容所に到着
15:50 見学開始
17:35 見学終了
17:55 ビルケナウ強制収容所に到着
見学開始
19:15 見学終了
20:45 解散場所のクラクフ・ビジターセンターへ到着
--- ヨーロッパ周遊のざっくり概要 ---
8月 日本→ローマ(イタリア)→マルタ *学校*
9月 クラクフ(ポーランド)→プラハ(チェコ)
ドレスデン(独)→ロンドン(英)*学校*
10月 バルセロナ・マドリード(スペイン)
リスボン・ポルト(ポルトガル)
11月 ルクセンブルク
フランクフルト(独)→日本
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
クラクフ市内からバスで約1時間30分、
国立博物館アウシュヴィッツ・ビルケナウの入口に到着。
見学ツアーの開始時間まで、20~30分休憩。
この建物の地下1階にはトイレ、地上1階には本屋がありました。
私は、この本屋で日本語のインフォメーションを購入。(約3.5ユーロ)アウシュヴィッツとビルケナウツアー (クラクフ発) 体験・アクティビティ
-
これが、日本語のインフォメーション。
見学ルートもこれと同じように進んでいったので、今思い返してみてもとても分かり易いです。 -
開始時間になると、入口付近で英語グループ、イタリア語グループ、スペイン語グループに分かれて、荷物検査の列へと並びます。
トランシーバーとヘッドホンをもらったら、いよいよ見学開始です。 -
収容所の正門。
ドイツ語で「ARBEIT MACHT FREI」=働けば自由になる(労働は自由を作る)とあります。Bの文字だけ上下逆さなのは、ユダヤ人の抵抗と言われています。
毎日、収容者はこの門を通って労働に出かけ、十数時間後に戻ってきていました。オシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物
-
正門の右側を見ると、門以外の場所は有刺鉄線で囲まれています。
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イチオシ
有刺鉄線には、電流が流されていました。
映画の中で、自殺する為に鉄線に触れた映像を見た記憶があります。
とても、抜け出せそうには思えません。 -
ヘッドホンでガイドを聞きながら、中を進んで行きます。
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各建物には番号がふられています。
1940年の設立当初は20棟でしたが、1941年~42年にかけて8棟を増築し、全部で28棟。
平屋建てだったものも、全て二階建てに変わりました。 -
住宅地であれば、いわゆるメインストリートになりそうな場所。
ガイドを聞きながら更に進んで行きます。 -
15番、最初に入る建物です。
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フラッシュをたかなければカメラ撮影OK。
しかし、収容所の中1か所だけは、撮影NGの場所があったのを覚えています。 -
ここでは、最大のユダヤ人虐殺施設になった歴史が語られています。
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数字でより具体的に。
有識者の中でも、正確な数字は難しいと言われているようですが、アウシュヴィッツに連行された犠牲者数は「約150万人」というのが、これまでの推計で一般的なようです。
しかし、この時代全体のユダヤ人犠牲者は最大で600万人を超えるとも言われています。 -
当時の写真も沢山あります。
写真が残されている時代、歴史的にはごく最近のことなんだと改めて実感します。 -
建物内からの眺め。
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当時の収容者と同じ目線、有刺鉄線と高い壁に絶望感が漂います。
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収容所に送られた人のリスト、個人情報、死亡通知書など、原本や複写が展示されています。
あるリストには、5分から10分間隔で、捏造された死因で死亡したことが示されていました。 -
第二強制収容所のビルケナウに着いた、ハンガリーのユダヤ人達。
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国立博物館アウシュヴィッツ・ビルケナウの全体図。
ここ第一強制収容所だけでは足りず、巨大な敷地に第二強制収容所ビルケナウが建設されました。 -
他の建物にも沢山の展示物があります。
これは、収容所内部の模型。 -
毒ガス「チクロンB」の缶。
収容所の倉庫から空き缶の山が見つかったそうです。5~7kgで約1500人の殺傷能力があるとか。 -
ここに送られてきたユダヤ人達の所有物。
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靴も、こんなに。
この他にも写真は撮れませんでしたが、毛髪や下着、収容者の写真などもありました。 -
典型的な収容者の部屋。
基本的に1段のベッドに2人で寝ていました。 -
外に出ると薄暗くなってきたので、なんとなく、怖い感じがしてきてしまいます。
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第一強制収容所の見学ツアーも終盤です。
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敷地の一番端に行くと、第10ブロックと第11ブロック。
これまでとは違い、建物と建物の間に壁があります。
右にあるのが第11ブロック、「死のブロック」と言われており、収容所内で隔離されていました。
建物地下は監獄で、取り調べ中の者や脱走扶助した一般市民も収監されていました。監獄は当時のままだそうです。 -
第10ブロックと第11ブロックの間の壁をくぐると広場があり、奥が「死の壁」銃殺などの処刑場所です。
ここで行われる処刑を見られないようにする為、左の建物の窓は、木で覆われています。 -
死の壁。
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別の場所には、集団絞首刑台がありました。
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監視塔。
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第一強制収容所の最後は、ガス室と焼却炉。
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ガス室。
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ガス室の通気口。
この広い部屋に1つか2つしかありません。 -
ガス室の隣には、焼却炉。
遺体をすぐに焼却できるようになっています。 -
第一強制収容所の見学ツアー終了。
第二強制収容所ビルケナウへ、バスで移動します。 -
バスで約15分、第二強制収容所ビルケナウへ到着。
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駐車場から数分歩くと入口です。
ビルケナウ (アウシュヴィッツ第二強制収容所) 史跡・遺跡
-
ここから入ります。
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長い線路。
この線路の左右を囲むようにして、
収容者を収容する為の建物が沢山並んでいます。 -
イチオシ
夕陽に照らされて綺麗なはずの景色も、
なんだか不気味に感じられました。 -
この貨車に押し込められ、食事も与えられず、
何日もかけてここに強制送還されてきました。
貨車から降りる際に怪我をした人もいたようです。 -
このわずかな隙間が、通気口です。
ほとんど密封状態。 -
焼却炉とガス室の一部。
ナチスが撤退する際、証拠隠滅の為にこれらを爆破しました。 -
破壊されたガス室。
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強制送還されてきた人のうち、70~75%がガス室へ送られたようです。
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人骨の灰が捨てられた池。
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入口方面に戻ってきて、
ビルナケウの「死のブロック」と言われる場所へ。 -
病気や衰弱など、そう長くは生きられない人々が収容されていたところ。
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衛星状態も悪く、ここでは死を待つしかありませんでした。
これで、第二強制収容所の見学ツアーも終了です。
強制収容所には、公式の日本人ガイドさんもいましたが、1週間前の申し込みだったので予約が取れず、英語のガイドさんでした。
念の為、事前に少し予習して挑みましたが、
ヘッドホン/イヤホンを使用し、比較的聞き取り易い英語でした。
日本語ガイドでなくても、十分心に響いたので、本当に行って良かったと思います。 -
バスでクラフク市内へ戻ります。
1~2か所、ホテルに寄って見学者を降ろしてから、最終解散場所のクラクフ・ビジターセンターへ到着。
解散後、同じバスに乗っていた、シンガポールから来た方と夕食を頂きました。
この方は、最後に行った「死のブロック」が恐ろしい場所過ぎて、あまり長くは居れなかったと。
確かに、悲惨な歴史が起きた実際の場所なので、どこもとても不気味な雰囲気が感じられます。
けれど、一度は訪れておきたい場所であったと再認識しました。
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