九州列車旅(5)

2019/02/12 - 2019/02/20

九州へは記憶を辿ると十数回は訪れています。
初めての記憶は母の里帰りに連れられて
3段の寝台列車で大阪駅から西鹿児島駅迄行った時。
それ以降の列車旅の記憶は有りません。
今回は予てより望み描いていた九州列車旅。
長崎→熊本→大分→宮崎→鹿児島と8泊9日の旅です。

この記録はその九州旅の5/5に当たります。
最終宿泊は指宿　フェニックスホテル

8日目は雨の為予定していたコースは取りやめ、
写真も少なくて今は記録作りも疲れ気味。

頑張って九州旅の記録を作り終える事にします。

トップ写真は指宿枕崎線上り　西大山駅07:03発の列車と開聞岳です。

エリア 指宿(鹿児島)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 高速・路線バス ANAグループ 新幹線 JR特急 JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

2019/02/19　(火)　10:50　雨
指宿フェニックスホテルロビーに居ます。

つい先程迄、同じ指宿にある宿　吟松から引っ越してきたばかり。

天気ならば地図上、2.5K 徒歩30分程度の
楽勝移動だったのですが・・・

本降りです。
宿吟松近くの砂むし会館前から10:14発のバスに乗り
フェニックスホテル前の五人番バス停に着いたのが10:20
ホテルは目の前なのですが、
高台に有る為、ガラガラを引っ張って雨・風の坂道は大変でした。

計画では荷物を預けてすぐに観光出発でしたが、
ここへ来るまでの雨・風で心なえてしましました。

ロビーで休憩、
今日一日どうしようかと作戦会議。

目の前に－2度のOne Shot

何でしょう？(*^▽^*)
100円のミニビール位飲んでもいいよね。
ところが余りに冷たくて美味しいので、
中瓶でもう一杯！
朝からいい調子です。

ここは知覧特攻平和会館。

ホテルにタクシーを呼んでもらい
鹿児島交通指宿知覧線のバス停　指宿いわさきホテルまで乗ります。
そこから11:45発のバスで約1時間。

知覧特攻平和会館へ向かう道沿いに多くの石灯籠が並んでいて目を引きます。
距離1,700メートルの間に
特攻勇士の数1036名分の慰霊灯籠を立てる計画だそうです。

白バイの前身　赤バイが展示。

ハーレーダビッドソンサイドバルブ750cc　1929年製
所沢陸軍飛行場で緊急車両として使用された赤バイ。


・・・・・

滞在時間たったの1時間30分

最低半日は要してしかるべき場所でした。

複雑な気持ちで帰りのバスに乗ります。

ホテルの部屋へ戻ったのは17時過ぎ。

バス終点、指宿いわさきホテルの中を見て回った後、
そこから徒歩で約30分。
雨はようやく止みました。

オーシャンビューに癒される。

窓の下には指宿枕崎線が走っています。
前を走る列車がおもちゃのようで
ゴトンゴトン　ゴトンゴトン
ここからの景色は最高です。

ホテルの砂風呂にも入り、夕食です。

今日は何か一日中、
満たされない中に居たような気がします。
雨だったし・・・
いいえ、
そんなんでなくて、
知覧特攻平和会館へ出向く自分の心構えの無さからの
いら立ちのせいだったのかな。

****
大きな宿題をここへも残して帰ります。
知覧特攻平和会館、出直して来ます。

2019/02/20　(水)　06:07　山川駅

昨日、行けなかった西大山駅へ行きます。

ホテルを5:30に出ました。

左に真っ黒な海を感じながら車道端を歩きます。
迷う事は有りません。
車でも、バイクでも何度か通った道です。
約30分で山川駅到着。

小っちゃな駅ですが、
車が来ては出て行く光景が繰り返されます。
降りて来るのは学生さんばかり。
こんなに早い時間、学生さんも大変だけど
家族の方も大変だわ。

右列車が上り、山川駅を折り返して鹿児島中央方面へ
左列車は下り、山川駅を折り返して枕崎方面へ

私達は左の列車に乗ります。

乗車時間11分程度、
西大山駅到着。
車窓からはほとんど何も見えませんでした。

06:30の西大山駅からの開聞岳です。

約40分程列車は来ません。

昨日は雨だというのに汗ばむ程でした。

でも、今朝は寒いです。
自販機でホットのお茶を買って手を温めます。

暗がりの地図を記念に1枚。

少しずつ明るくなっています。

この間、1台の車が来てお仲間が増えました。

又1台が来て仲間かなと思ったら、
自転車だけを下ろして去りました。
家族の為の帰りの足なのでしょう。

切符入れ(運賃箱)

なんと渋い、
手を突っ込んで何枚の切符が入っているのか見てみたい衝動に・・・

駅周辺をウロウロ

これはキャベツ畑です。

奥に見える山はスヌーピー山。

山川ヘルシーランド　露天風呂『たまて箱温泉』があるところ
ひろ～～～くて、海の前で、開聞岳も見える解放感いっぱいの温泉です。
昨日行けませんでした。今日も行けません。

そろそろ列車が来る頃かな。
開聞岳はてっぺんが少し雲で見えませんでしたが、
念願が叶いました。
西大山駅制覇。
これでまた一つ横線が引かれます。

07:03発、鹿児島中央行きの列車が来ました。
座席はほぼ学生さんで埋まっています。

違和感が有ったのは、
スマホ片手の学生さんでなくて、
皆、本やノートを真剣に見つめている学生さん達。

え？　変なのはだいこくかしら・・・
大阪の学生さんは皆スマホいじっているよ。

皮肉はほどほどに、ごめんなさい(◎_◎;)
今は学年末試験中なんだね。

07:40ホテル到着。
ホテル前の変な木　あこう(省榕)
昨日は余裕が無くて全く気付かなかった木です。
どうなったらこんな複雑に育つのでしょう。

徒歩往復1時間　いい運動が出来ました。
朝食も美味しくいただけます。

再び部屋からの景色です。
光のカーテン。
景色プラス、指宿枕崎線の列車の小気味いい
ゴトンゴトンの音も加えて、
だいこくお気に入りのページに入ります。

向かいは大隅半島です。

大隅半島、佐多岬の手前は
山川の町
うん十年前にはこの山川港にはカツオがわんさと水揚げされていました。

子供の頃、実家に鰹節と鰹節削り器が当たり前のようにあったのは、
母がここ出身だったからで、
今では、だいこくの周りにその姿は見えなくなりました。

とても、名残惜しい景色ですが
絶対に又来ますと念じて、出発です。

ホテル送迎で指宿駅、
そこから鹿児島交通バスで武家屋敷入口まで行きます。

記憶と変わらぬ武家屋敷通り。

何十年前だったか思い出せませんが、
記憶がこうも一致する景色はそうありません。
あえて言うなら炎天下の暑さだけが取り除かれたような・・・

でも、実際中へ入るとオブジェ的なもの、
こんなのや、

こんなのや、

こんなのは、
有りませんでした。

通りは変わらずそのままです。

国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されていて、
エリア内の７庭園は国の「名勝」に指定されているとの事。

手あたり次第に屋敷へ入ったので、
何処がどこやら説明が付かなくなりました。

人も少なくて、静かな屋敷通りです。

知覧型二ツ家

知覧独特の民家らしいです。

ここ武家屋敷エリアに２棟だけ見かけました。

知覧型二ツ家とは
本来、住居用の主屋「おもて」と台所の付属屋「なかえ」は離れていて、
生活上不便だったことから、
知覧大工によって別棟だったものを繋げた型にした建築文化だそうです。

そりゃ、離れていたら不便だったでしょうね。

お庭の中で一番好きだったのがこちらです。

平山亮一氏庭園。

HPよりコピペです。
****
様式は大刈込式蓮菜石組枯山水。
石組みの一つもない大刈込み一式の庭園で
母ヶ岳の優雅な姿を取り入れた借景園である。
イヌマキによる延々たる遠山は、
その中に三つの高い峯を見せ、
前面にはサツキの大刈込みが築山を表現して、
２段構えの構図に仕立ててある。
刈り込みの前には琉球庭園に見られる盆栽を乗せるための切石がある。

盆栽は乗せなくていいよ、この景色最高です。

このお庭も素敵でした。
平山克己氏庭園だったかな。

時間が無くなって来ました。
この後、薩摩英国ティーワールドで軽い昼食の予定です。

２月から限定のカップル　アフタヌーンティーを予約しています。

可愛くて、とても幸せな気分です。

何といってもこれで\3,000-なんです。

紅茶も本格的です。
九州での最後の食事。

8泊9日の旅も、とても気持ちよく終われそうです。

英国館横のバス停武家屋敷入口13:33発　鹿児島中央駅14:45着の
鹿児島交通バスに乗りました。

桜島が今日はとても綺麗に見えています。

鹿児島中央駅15:00発　鹿児島空港15:40着のバスで空港へ。

姉はお隣、ANA羽田行き16:40発に乗っています。
私もANA伊丹空港行き16:50発に乗りました。

お疲れさまでした。
乗り継ぎで何度もバタバタしましたが、
無事二人帰路に着けそうです。

雲に沈む夕日を見て旅行を終えるのが恒例となりました。

又、次の旅行が出来ますように・・・