ガウディに魅せられて(5) カサ・バトリョ

2019/01/27 - 2019/01/27

前日夜ネットで予約。シニア―料金22ユーロ/人。ここは高いね。

増改築を依頼されたガウディは、１階と２階を全面改装、６階と屋根裏を増築。ガウディがデザインした家具や建具は、柔らかなデザインと実用性を併せ持ち、木の使い方が実に素敵だと感じ入りました。
また、海をテーマにした窓ガラスや壁のデザインには圧倒されました。

エリア バルセロナ(スペイン)

不協和音の一画と揶揄されるそうですが、これだけ見ごたえのある建物が並ぶと、不協和音の良さが出てきますね。

その中でもやはりカサ・バトリョは、ひときわ印象に残ります。

バルコニーは、骸骨のよう。

「骨の家」と呼ばれるようになった窓の柱も印象に残ります。

その中で心和ませてくれる壁画。
ガウディの最も有力な協力者ジュジョールの作品です。

入場して目につくのがこの階段。ドラゴンの背骨と呼ばれているるそうです。そうすると外壁にあったのはドラゴンの骸骨？
ドラゴンはカタルーニャの伝説に因んだ動物。

２階はオーナーの住居。デザインの素晴らしさが至る所に。

まず目に入るのが、壁に埋め込まれたキノコ型の暖炉。
中に木製のベンチ。見えているのは二人掛けだが、向き合っているのは一人用。
工事の為か脚立があるのが残念

メインホールに入るドアー。

滑らかな曲線、海を予感させるガラスの装飾。

この窓もきれいな曲線ですよね。壁とも調和しています。

先ほどのドアーとデザインが統一されたこの大きなドアもいいですね。

メインホールの通り側の大窓。外から見ても中から見てもこの建物の顔です。

前の写真は斜めなので正面のものを。

端にある独立した部分

ガラスの装飾に合わせて撮影。海中にいるような気になります

丁寧な仕上げ。金具も興味深い。
工事足場があるのが残念

隣の部屋へのドア

その部屋にあるシャンデリア
ガウディのデザインかどうか不明。

亀の甲羅をイメージした天窓

木製の低い壁がいいでしょう

照明器具。ガウディのデザインかどうかわかりませんが気に入ったので撮影。

建物の吹き抜け側の窓

下の部分は板が動かせます。垂直にすると光が入ります。

ドラゴンの背骨と呼ばれる階段

ここにも外光を取り入れる工夫が

ミルククラウンと呼ばれる天井の装飾

この階にはテラスがあります。テラスへの出入口

窓の外には円形の化粧タイルや破砕ガラスを用いたオブジェが

ドアーの向かって右側にある窓

その関係をテラスから見ると

正面に較べれば地味ですが

バルコニーは波打つようにしっかり装飾されています。

屋根の装飾もガウディらしい

テラス奥の壁面の装飾。上面は波打っています。

テラスに出る部屋の建具も曲線が主体のデザイン：ドアと壁

窓と壁

この建物の中庭はポイントの一つ。海を思わせるブルーが印象的。

明り取りの窓は上に行くほど小さくなっています。
ブルーの色調は、全体が同じように見えるよう、光が強い上に行くほど濃くなっています。

この写真では４段階の色調変化（実際は５段階）

海中から空を見上げている気分

中庭の天井

玄関ドア

中から誰が来たのか見れるようになっている

エレベーターがある。素敵なデザインだ。

波打っている手すり

途中、ガウディ・デザインの椅子の展示

カサ・ミラにも展示されていた二人掛けの椅子。何回見てもデザインの意図が凡人にはわかりません。

カサ・ミラでも見られたガウディ特有の屋根裏部屋

壁面も印象に残ります

収納部も絵になっている。

屋上への階段。手摺もいい

屋上へ

屋上に出ました

屋上にある小屋の中にこんな装置が。水が公園の水飲みの様に流れてる。何用か思い出せません。

爬虫類の背と鱗を連想します

破砕タイルの装飾が美しい煙突

何を表したオブジェ？

屋上の手すり

帰りはこの階段を降りていきました。

カサ・バトリョを出て道を横断すると素敵な街燈とベンチ。確信はありませんが、受ける印象から、ガウディの作品と思います。

近くにあるカサ・カルベを見に行きました。グエル邸と同じ頃の作品ですので、外観は落ち着いたものです。
地球の歩き方によれば、高さ制限を超えた違法建築なのに第１回バルセロナ建築年間賞を取ったとの事。

バルコニーはおとなしいですが

これは目を引きます。

扉の上の出窓の装飾は凝ってます。

その下のオブジェ。ユーモアがある。

中が見れないのは残念でしたが、世界遺産になっていないので、かなり改造されているのでしょう。

ここからホテルまでぶらぶら歩いて帰りました。