エジプト旅行⑦（カルナック神殿）

2017/09/09 - 2017/09/16

前回エジプトを旅行した後、一番良かった場所は？という問いに、
必ず答えていた場所が、ここカルナック神殿でした。
当時は、まだインターネットも普及していない時代、
カルナック神殿など知っている人もおらず、皆？？？という
反応でしたが。。

一番強く印象に残っていた遺跡を再訪します。

エリア ルクソール(エジプト)

• 旅行の満足度: 5.0

カルナック神殿にやってきました。
こちらの神殿も入口から、遺跡までは結構な距離を歩きます。

カルナック神殿 城・宮殿

入口に当たる塔門は、かなり崩れてしまっていますが、
旗を差す溝が左右4本ずつ設けられており、大きな遺跡である事が分かります。

カルナック神殿 城・宮殿

ミニオベリスクではなく、通常のオベリスクの先端部分でしょうね。

カルナック神殿 城・宮殿

カルナック神殿は、当初アメン神を祀る神殿として建てられました。
その後、歴代ファラオによる寄進や増築が繰り返され、エジプト最大級の遺跡となりました。

カルナック神殿 城・宮殿

塔門前前には、数多くのスフィンクスが左右にずらりと並んでいます。

カルナック神殿 城・宮殿

カルナック神殿のスフィンクスは、大ピラミッドの前にある人面のスフィンクスと違い、牡羊のスフィンクスです。
あごの下は、ファラオ像のようなヒゲかと思ったら、ファラオ像そのものでした。

カルナック神殿 城・宮殿

前回エジプト訪問時に最も印象に残った場所：カルナック神殿の中に向かいます。

カルナック神殿 城・宮殿

エドフのホルス神殿は、旗差し溝が2本でしたが、カルナック神殿は倍の4本ありますね。

カルナック神殿 城・宮殿

第一塔門を抜けると大きな広場の向こうに列柱群が見えてきます。
第二塔門はほとんど崩れてしまっています。

カルナック神殿 城・宮殿

神殿内部にも、多くの牡羊スフィンクスが並んでいました。

カルナック神殿 城・宮殿

カルナック神殿の航空写真です。東京ドーム何個分なんだろうか？

カルナック神殿 城・宮殿

第二塔門前にも、大きな列柱が残っています。
かつては第一塔門と第二塔門の間にも、列柱が建っていたのかもしれません。

カルナック神殿 城・宮殿

第二塔門前には、2体のファラオ像が建てられています。
左の石像は、胸の前で腕を組んでいるオーソドックスタイプ。
足の間には、夫人か娘の像も彫られています。

カルナック神殿 城・宮殿

右側のファラオ像は、一歩足を踏み出している石像です。

カルナック神殿 城・宮殿

神殿中心の通路を挟むように、巨大な列柱が立ち並んでいます。

カルナック神殿 城・宮殿

太くて大きな石柱が立ち並んでいる風景は壮観です。
今は屋根部分がなくなっていますが、かつては屋根付きの神殿でした。

カルナック神殿 城・宮殿

昔撮られた白黒写真が展示されていました。
いつ頃の写真なんだろう。今のように整備された遺跡ではなく、
インディ・ジョーンズの世界ですね。

カルナック神殿 城・宮殿

現在まで134本の列柱が残っています。

カルナック神殿 城・宮殿

直接日差しの当たらない柱の裏部分には、未だに彩色が残っています。
現代でも、数千年前の色付けを目にすることが出来るとは。
完成直後の列柱群は、カラフルだったんでしょうね。

カルナック神殿 城・宮殿

列柱群上部には、格子のような装飾も残っています。

カルナック神殿 城・宮殿

列柱群の奥には、大きなオベリスクが2本建っています。
神殿の入口に建っているイメージがあるので、この辺りにも塔門があったのかもしれません。
右がトトメス1世、左がハトシェプスト女王が建てたオベリスクです。

カルナック神殿 城・宮殿

多くの石材を積み上げて造られている事が、良くわかる石柱です。

カルナック神殿 城・宮殿

保存状態の良い左のオベリスクは、ハトシェプスト女王が建てたものです。
ハトシェプストの後を継いだトトメス3世は、ハトシェプストの事績を抹消したことでも知られていますが、このオベリスクも周りから見えないように壁で囲ったために、却ってオベリスクの保存に繋がったそうです。

カルナック神殿 城・宮殿

こちらにも美しいレリーフが残されています。

カルナック神殿 城・宮殿

オベリスクは2本セットで建てられますが、先ほど見たハトシェプスト女王の建てたオベリスクは、1本だけ立った状態で残っていました。
こちらはもう一本のオベリスクの先端です。

カルナック神殿 城・宮殿

カルナック神殿を奥に進むと、人工池近くの開けた場所にぽつんとスカラベ像が建っています。
スカラベはフンコロガシを模っており、古代エジプトでは、神の化身とされていました。

カルナック神殿 城・宮殿

横からのスカラベ像。力強くてがっしりとした石像です。
スカラベ像の周りを、左回りに3周廻ると願いが叶う、7周廻ると
幸せになれるなどと云われています。他にも〇周廻ると、結婚できる。
金持ちになれるなどと色々な説があるようです。私も含め、
皆グルグル廻っていました。

カルナック神殿 城・宮殿

ポツンと遺跡内に立っているヤシの木が、暑い地域にいることを認識させてくれます。

カルナック神殿 城・宮殿

ライオンのレリーフがくっきりと残っていました。
俊敏さがよく伝わってくるレリーフです。

カルナック神殿 城・宮殿

神殿最奥部には、トトメス３世祝祭殿が残されています。

カルナック神殿 城・宮殿

こちらの入り口部分だけ、石の種類が違いますね。
レリーフもよく残っています。

カルナック神殿 城・宮殿

カルナック神殿の至聖所です。
ここは天井部分も残っていますが、壁面や柱のレリーフはほとんど失われています。

カルナック神殿 城・宮殿

こちらは列柱の一部かな？
もしオベリスクだとしたら、先ほどのハトシェプスト女王のオベリスクと比べて、かなり緩い感じの造形に見えます。

カルナック神殿 城・宮殿

人が順番に上下逆さまになっている、珍しいレリーフです。

カルナック神殿 城・宮殿

カルナック神殿の見学も終わり、ルクソール神殿に向かいます。

カルナック神殿 城・宮殿