エジプト旅行⑤（エドフ：ホルス神殿）

2017/09/09 - 2017/09/16

コム・オンボ神殿を見学した後、クルーズ船で
休憩＆昼食を取っている間にエドフの街に移動です。

最南端のアブシンベルより、北にあるとは云え、
まったく劣らないぐらいの猛暑でした。
以前訪れた時は2月だったので、王家の谷が暑かった記憶が
残るぐらいですが、やはりエジプトの夏場の暑さは桁違いと
いう事を体感しました。

エドフのホルス神殿は初訪問ですが、どんなに暑かろうが
見学する価値が十分にある、保存状態の良い神殿でした。

エリア エドフ(エジプト)

• 旅行の満足度: 5.0

コム・オンボ神殿から、エドフの街に向かう途中の風景です。
ナイル川沿いの長閑な風景が広がっていますが、クルーズ船上は、
そよ風どころか、日陰にいても汗が止まらないくらいの熱風が
吹き付けていました。川で泳ぎたくなる気持ちがよくわかります。

クルーズ船の係留場所から、ホルス神殿までは馬車での移動です。
午後の一番気温の高い時間帯という事もあり、猛暑でした。

私の乗った馬車の馭者は、まだ小学生？ぐらいの子供でした。
「ナンバー1、ナンバー１」とアピールしながら、バシバシ馬に
鞭を当て続け、先頭に躍り出て遺跡に向かいました。
正直、馬が気の毒でした＾＾；

エドフ市街を通って遺跡に向かっています。
車も馬車も同じ道路を利用しています。

停馬車場とでも呼ぶのかな？

ホルス神殿 城・宮殿

エドフ：ホルス神殿の一角が見えてきました。
馬車を降りてから、結構な距離を歩きます。

ホルス神殿 城・宮殿

エジプトで最も保存状態のいい遺跡の一つという事で、最上部以外は、
ほぼ欠けることなく遺跡が残っています。

ホルス神殿 城・宮殿

大きな塔門の4本の溝には、往時長い棒が立てられ、先端には旗が翻っていたようです。

ホルス神殿 城・宮殿

ホルス神殿ということで、大きなホルス像が鎮座しています。
こちらの像は、顔が欠けてしまっていますね。

ホルス神殿 城・宮殿

塔門を通り過ぎると、列柱に囲まれた中庭に至ります。
他のエジプト遺跡も同タイプの造りになっているものが多いはずですが、
一部しか残っていないものが多いため、完成当時の造形が残されている
遺跡は貴重ですね。

ホルス神殿 城・宮殿

綺麗に真っ直ぐ、奥まで続く列柱は壮観です。

ホルス神殿 城・宮殿

壁面には舟のレリーフが残っています。太陽の船もこのような形ですね。

ホルス神殿 城・宮殿

中庭から、神殿内部の第一列柱室に向かいます。

ホルス神殿 城・宮殿

入口から真っすぐ至聖所に到達しました。
コム・オンボ神殿では、内壁も屋根もすでに無くなっていましたが、
エドフ：ホルス神殿は、完璧に部屋が残っています。

ホルス神殿 城・宮殿

列柱室の上部は、黒く焼け焦げています。
ローマ帝国支配下の時代、異教の建物として放火された跡だそうです。

ホルス神殿 城・宮殿

至聖所や礼拝室を含む建物と遺跡外壁の間には、スペースがあります。

ホルス神殿 城・宮殿

外壁や内壁も多くのレリーフで、一面が埋め尽くされています。

ホルス神殿 城・宮殿

ホルス神殿という事で、ホルスに捧げものをしているレリーフが描かれています。

ホルス神殿 城・宮殿

カバが、足を縛られているレリーフです。
猪のようにも見えますね。

ホルス神殿 城・宮殿

こちらは、カバに曲乗りしているホルスのレリーフです。

ホルス神殿 城・宮殿

中庭から見た塔門の裏側。

ホルス神殿 城・宮殿

こちらは中庭に立つ大きなホルス像です。
恐らく3メートルちょっとぐらいあるかと思います。
足長でスマートながら、凛々しい姿のホルス像です。

ホルス神殿 城・宮殿

ラーやホルス、ハトホル女神などの神々が、一列に並んだ美しいレリーフです。

ホルス神殿 城・宮殿

このレリーフは、何を持っているんだろうか？
持ち方的には、マラカスですが。

ホルス神殿 城・宮殿

至聖所を囲む礼拝室の一つです。
ほとんど壊されることなくレリーフが残されています。
正面には、ホルスに飲み物をついでいる場面が描かれています。
曲芸お茶入れのように、遠くから注ぎ込んでいますね。

ホルス神殿 城・宮殿

こちらにもホルスとハトホル女神、向かい側はファラオですかね。
こちらのレリーフも非常に保存状態がいいです。

ホルス神殿 城・宮殿

帰りも少年馭者は、先頭に躍り出ようとしましたが。。。
馭者のリーダー？に怒られてしまい、しゅんとしていました。

エジプトにもトゥクトゥクが走っていました。

暑さの残る船上でティータイム。
クルーたちも乗客を楽しませようと、小ネタを仕込んでくれています。
これなんだろうか？耳がなければ、ペンギンに一票。

こちらはメロンときゅうり製の鶏ですね。（孔雀かも。。）

クルーズ船上でのティータイム中に美しい夕陽を見る事が出来ました。
日本人は皆大興奮でしたが、他の国の方々は見慣れているのか、
夕陽には特に反応せず＾＾；

東京にいると朝日・夕日を目にすることがほとんどないので、
このような風景は、心に染みます。

夕日もいよいよ沈みそうで、急速に日が暮れていきます。
船でのダム越えを見学するために、しばらく待機します。

ナイル川沿いを列車が走っていきました。

日もすっかり落ちて、ナイル川沿いの建物にも明かりが灯っています。

ナイル川にダムが出来たため、川には高低差が生まれました。
クルーズ船が下流に行くためには、ドックに入り水位を調節する必要があります。

ドック内の前後の水門が閉められた後、ドック内の水位が下げられます。
下流側の水門が開き、ナイル川に再び漕ぎ出します。

晩御飯はバイキング。
食事後は、今夜の催しガラベーヤパーティを楽しみました。