元旦からマヨルカ島ドライブ旅へ！＆バルセロナ【3】静かな村ディア→ショパンゆかりのパルデモサ→ベルベル城

2019/01/04 - 2019/01/04

バルセロナ近辺、マドリード近辺、アンダルシア地方に続き
４度目のスペインとなった今回の旅。
諸事情により元旦出発となってしまいましたが、
以前より是非行きたいと願っていたマヨルカ島に、やっと行くことができました！

この時期を選んだのは、冬でもさほど寒くなく晴天が多い、というのが一番の決め手でしたが、
本当にそのとおり。
そして、ドライブにはピッタリの島だと思いました。
最後の最後にアクシデントありましたが…

初めての経験となる地中海の島の旅は
とても想い出に残る旅になりました。

　　　　　　＝＝全日程＝＝

2019年
【１／１（火）】
11：00 関空発　オランダ航空
↓　
15：00　スキポール空港着
17：20　スキポール空港発
↓　
19：45　パルマ・デ・マヨルカ空港着


【１／２（水）】　
　≪マヨルカ島東部ドライブ≫
空港（レンタカー借りる）→フェラニチェ→ドラッグ洞窟→マナコル→アルクディア
　　【1】　https://4travel.jp/travelogue/11452497

【１／３（水）】
　≪マヨルカ島西部ドライブ≫
アルクディア→フォルメントール半島→ポイレンサ→インカ→パルマ
　　【2】　https://4travel.jp/travelogue/11456359　

【１／４（木）】　
≪マヨルカ島北部へドライブの後、パルマ≫
ディア→パルデモサ→ベルベル城→空港（レンタカ－返却）→パルマ
　　【3】　https://4travel.jp/travelogue/11464106　←★今ここ

【１／５（金）】
≪パルマ観光≫
パルマ大聖堂→アラビア浴場跡→カラ・マジョール→主顕節前夜祭パレード
　　【4】　https://4travel.jp/travelogue/11467181

【１／６（土）】　
≪バルセロナ観光≫
8：40　パルマ・デ・マヨルカ空港発　
↓　
9：35　バルセロナ空港着

グエル邸→カタルーニャ音楽堂→4Cats
　　【5】　https://4travel.jp/travelogue/11472607　

【１／７（日）】
≪バルセロナ観光≫
サグラダファミリア→サンパウ病院→カサ・ビセンス→カサ・パトリョ→カサ・ミラ
　　【6】　https://4travel.jp/travelogue/11476472
　　【7】　https://4travel.jp/travelogue/11479796

【１／８（月）】　
≪予定していたオランダ航空　欠航≫
15：00　バルセロナ空港発　エミレーツ航空
↓

【１／９（火）】
00：40　ドバイ空港着
03：05　ドバイ空港発
↓
17：00　関空着

2023.09.02　EDIT

エリア マヨルカ島(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

【1/4】
今日はホテル内のレストランでビュッフェ形式の朝食をとることにした。朝食は別料金。

思ってたより広くていい感じ！

ホットメニュー。この焼きトマト、美味しかった。

フレッシュなオレンジジュース製造機！
やっぱりこれが一番美味しい！

雰囲気も良く、充実したメニューなので満足できた。
明日朝も利用しよう！

フルーツ好きとしては、どのフルーツも甘くて美味しいのは嬉しかった。

9：30　ディアに向けて出発。
ディアはパルマから北へ30キロほどの小さな山村。

パルデモサに入った。
ディアの後でここに行くつもりなので通過。

トラムンタナ山脈を登っていくと石垣が増えてきた。

小さなヤギ牧場があったので車を停めてみた。
柵の外からしばし観察。

子ヤギもいたが私達が近づくと母親のほうに行ってしまった。

しばらく行くとディアに着いた。
パルマから40分ほどかかった。

バス停留所。
バスはパルマから1時間か2時間おきに出ているらしい。

グーグルマップに表示されていたこの駐車場に車を停めたが、
見晴らしが全く良くないので、また車を出し、景色を見やすく迷惑にならない場所を見つけて停めた。

トラムンタナ山脈の中腹に石造りの家々がへばりつくように建ち並んでいる。

ディアの美しい風景と静かな雰囲気は芸術家に人気があるようで
数々の画家や彫刻家が滞在していたという。
今でもアトリエを構えている芸術家も多いという。

確かに、殆ど人とも会わないし、もの凄く静か。そして、寒い。

第一村人発見！
ゆっくりゆっくり歩くおばあちゃん。

小さな谷を挟んで段々畑がある。オリーブかレモンの畑だろう。

こじんまりしたホテルのような建物もあちこちに。
夏場は結構賑わうのかな？

延々と続く段々畑の石積み。

30分ほど散策してディアを離れた。
僅かな滞在だったけど、印象に強く残る村だった。

パルデモサに向かう為、来た道を引き返した。
しばらく行くと海が見えてきた。

海を見ようと車を停めたら一匹の羊がこっちを凝視していた。

ここから見える海はマヨルカ島の北側の地中海。

15分ほどでパルデモサに到着。11時になっていた。

幹線道路沿いのこの駐車場に車を停めた。

この駐車料金支払い機がとてもわかりにくく、人のやり方を参考にしてやっと操作できた。

パルデモサの案内図。

村の入口付近からカフェがズラリ。

歩いていく人達の後をついていけば村の中心部に行けるだろうと、なんとなくついて歩く。
先ず、カルトゥハ修道院へ行こう！

ディアよりも更に寒いような気がする…
さすがに誰もカフェに座る気になれないのかも。

いつの間にか村の中心部あたりにきていた。
ゆっくり歩いていたが、10分程しかかからなかったような…

古い教会かな？

と思ったら、これがカルトゥハ修道院の礼拝堂だった。
この修道院は1399年にマヨルカ王家の宮殿を改修して僧院として使用されていた。

バルデモサのカルトゥハ修道院 建造物

こじんまりした広場に面して建っている。

礼拝堂に続くこの建物が修道院の入口のようだ。

近づくと、こんなプレートが！
カルトゥハ修道院は、ショパンが28才の時、交際を始めて間もないジョルジュサンドと1838年12月から翌年の2月まで
滞在したことで知られている。

ここでチケット買うんですね。
中に入ると小さな売店とチケット売場がある。
私達以外、誰もいません…

寒々しい修道院の廊下。

廊下の窓から中庭が見える。
なぜ、窓に細い竹を無造作に（意図的かも？）組んであるのだろう。

柿がたわわになっている。

オレンジの木と真ん中には噴水が見える。

1835年から僧房が貸し別荘として貸し出されていたので
ショパン達はその中の3部屋を借りていたとのこと。
肺の病の療養の為、1838年11月初めにパリからバルセロナを経由してパルマに到着し、
しばらくはパルマ郊外の「風の家」と呼ばれる風通しの良い家に住んでいたが、人妻との生活ということで好奇の目で見られる事も多かったらしく、12月にこの修道院に移ってきたという。

廊下の左側（中庭の反対側）に、僧房のドアが並んでいる。

ここがショパン達が滞在していた部屋の入口。

郵便受け？

直筆の譜面。

寒さと湿気でますます体調を崩してしまったショパンだが
創作意欲だけは旺盛だったという。
ちょうどこの時期に滞在していたということになるが
確かに底冷えする寒さ！！
そりゃ、体調崩すわ！
なぜ冬に来たのか…　　夏まで待てなかったの？
と思ってしまった。

三部屋がドアで繋がっている。
サンドの子供２人も一緒だったのでこのくらいの広さは必要だったのだろう。

パリのプレイエル社から取り寄せたという愛用のピアノ。以外と小さい。
このピアノの到着がかなり遅れ、到着するまでポンコツなピアノを弾くしかなかったショパンはとても苛立っていたという。

でも、１月初めには到着したそうなので、このピアノで[雨だれ]を完成させた、というのは確かかな。
その他、今も愛される多くの曲がこのピアノから生まれたと思うと、なんか感動。

薬関係の道具らしい。

書簡など。

細かい文字で書かれたメモ。

使用されていた家具類もそのまま展示されている。

この椅子にも座っていたんだろうな。

去年、ワルシャワのワジェンキ公園で見た銅像のミニチュアがあった。

ショパンの人生は僅か39年だったが、肺結核と戦いながらも作曲を続けた波乱万丈な生涯だった。

これは亡くなった翌日に型どられたデスマスクと左手。ショパンはとても小さな手だったそうだが、男性にしては本当に小さい。

このドアから庭に出られる。

庭に出たらこんな風景。

振り返ったところ。
壁にタイルが散りばめられていて明るく楽しい雰囲気。

この庭は、ショパンが滞在していた頃のデッサンを元に復元されたとか。

オレンジやレモンの木、多くの草花で溢れている。

狭い庭だけどレンガの小道があり、水音が心地良くとても落ち着く。

山からの水が流れているような小さな池のような水路もあり
魚も放たれている。

この水音だけが響いている。

庭からの眺望。

のどかな村の風景が見渡せる。

時々この庭からこの景色を眺めていたとしたら、どんな気持ちで眺めていたのだろう。

修道院の裏側に出ると、美しい鐘楼が見える。

トルコブルーの屋根が本当に美しい。

庭園から望む修道院。

目を閉じているショパン像。デスマスクのように見えてしまう。

ショパンは肺の病が悪化した為にひと冬を過ごしただけでマヨルカ島を去ったが、この修道院での日々はジョルジュサンドとの絆を深めることになったと言われている。
そして、パリに戻ってからは更に意欲的に作曲を続けたという。

が、サンドとは次第に溝ができ37才の時に別れ、その２年後にこの世を去った。

庭園の中央からこのような杉？の並木道が四方に広がっている。

バラの木が多いので、春と秋には華やかな庭になるのではないかと。

修道院を出て、パルデモサの村歩き。

中央の広場にはこんなツリー。

ある店先には可愛いヒヨコのクリスマスバージョン。

窓枠の色がよくマッチした石造りの家々が並んでいる。

ドアも様々なデザインがあって楽しめます。

どの玄関にもこのようなタイルが表札のように掲げてある。
聖女カタリナの生涯を描いたタイルとのこと。

各戸、それぞれ色んなデザインのタイルがはめ込まれています。

どこをとっても絵はがきのような街並み。

村の端に小さな教会がある。

教会の壁の絵タイル。

あ、真っ白なネコ君！

もう一匹の猫クンにちょっかいを出してる。

教会に入ってみた。

外に出るとさっき白猫に付きまとわれていた猫クンがいた。
ブルーの瞳がキレイ。

人慣れしていて可愛い！

塀の上にさっきの白猫クンがいた。
誰かが置いたオレンジを匂っている。

カメラ目線！
パルデモサの猫たちに会えてよかった。

土産物屋。

お酒？

無造作に束ねてある電線。

このレストランに入ってみたが、開いているのに呼んでも誰も出てこなかった。

この看板に釣られて…

この店に入った。
暖房がきいててあったかい！

この丸いパンが「コカデパタタ」というパルデモサの名物らしい。
軽くてしっとり、シュガーがふりかけてあるが、あっさりした甘さで美味しかった。
あちこちに専門店があった。

2時間ほどパルデモサに滞在、その後パルマに戻り、ベルベル城へ。
2時前に到着。ここが駐車場。
車を降りると、さほど寒さは感じられない。
やはりトラムンタナ山脈の中は冷え込む、という事なんですね。

チケット売場。

ベルベル城　 城・宮殿

チラホラのら猫たちを見かけた。

ベルベル城の外観。

ベルベル城はパルマの西側の小高い丘の上にある、マヨルカ王の夏の離宮跡。
ベルベルとは、見晴らしが良い、という意味だとか。

ここから入ると、チケットを提示する場所がある。

20世紀初頭までは監獄だったという。監獄としてはこの堀は役立ったということか？

この塔には入れなかった。

中をくりぬいたような円形の建物。
美しい回廊が見事だ。

回廊。

展示室。

屋上に上がった。

屋上からの眺望。
パルマの街と港が一望できる。

パルマ大聖堂も見える。

こう見ると、パルマの街は大きいなぁ

北側の眺望。

屋上から中庭を見下ろす。

ベルベル城を３時頃出発し、車を返却する為に空港に向かった。
3時半頃、無事に車返却。

3日間お世話になった赤いルノーともお別れです。
快適な旅をありがとう！

バスでパルマに戻り、デパートへ行ってみた。
スポーツ用品売り場にはラファエル・ナダルの大きな写真。

一角にはこんなミニチュアの展示がある。

キリスト生誕の様子ですね。
きっとクリスマスシーズンだけの展示だろうな。

池にはコインがいっぱい。

デパートはブラブラ見て歩くだけでも面白いですね。

マヨール広場で夕食。
ここのパエリアとピザはまぁまぁでした。
広場はまるでお祭り騒ぎ！　踊りまくってる若者のグループも。
夜風が寒かったので早々に引き上げて、６時頃にホテルに戻った。

明日はマヨルカ島最終日。
先ず大聖堂に行き、その後はパルマ街歩きです。