「扇型機関庫と転車台」が残されたノスタルジー漂う町　豊後森（九州の旅・大分編）

2017/06/11 - 2017/06/13

　６月の九州への旅、九州の１００名山倉木山に登った後は豊後森へ行った。
　豊後森駅近くには「扇型機関庫　転車台」が残されており、近代化産業遺産となっている。私は前からここを通る度に目にし、とても気になっていたのがこの豊後森機関庫の建物だった。
　特に、ここに平成２７年６月、SLの「キューロク」がやって来て以来、一度ゆっくりと尋ねたいと思っていた。
　そこで、倉木山登山の後の時間を利用して尋ねたのだった。ノスタルジー漂うSLの町との謳い文句に違わず、豊後森は素敵だった。
　この日の泊まりは熊本県の小国、翌日は日本１００名水の池山水源に。このあたりの話は熊本編で纏めることにして、今回は大分関連だけを纏めてみた。

エリア 耶馬溪・中津・玖珠(大分)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ショッピング: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

　ここは大分県の湯布院で、見えている山は由布岳。私達夫婦は由布岳と対峙する位置にある倉木山登山の後、豊後森へと向かっている。

由布岳(豊後富士) 自然・景勝地

　ここは湯布院の道の駅。人だかりがしていたので覗き見したら、相撲取りの尾車関が見えた。

道の駅 ゆふいん 道の駅

　L２１０号を走り、豊後森にやって来た。
　豊後森の謳い文句は「ノスタルジー漂うSLの町」。確かに、かつてSLが走っていた頃にはいろんなところにあったであろう機関庫だが、九州で今も残っているのはここ豊後森だけだそうだから。

豊後森駅 駅

　これは「豊後森機関庫と周辺の鉄道史」の説明。
　久大線をSLが走っていた頃の昭和８年、石炭や水の補給基地として、また急な水別峠への列車対応の為に、豊後森に機関区が発足、機関庫がおかれ、転車台も造られ、多くの列車がここに出入りしていたようだ。当時を想像するだけでとても楽しい！

旧豊後森機関庫 名所・史跡

　私は前からこの辺りを車で通る度に見えるこの建物が気になっていた。それが豊後森機関庫だと知ってから、一度ゆっくり見てみたいものと思っていたがやっとその時間がつくれた。もっともミュウジアムまで見る余裕はなく、今日はこの公園だけであるが。

旧豊後森機関庫 名所・史跡

　豊後森機関庫は今公園として整備され、そこには「扇型機関庫と転車台」が残されており、近代化産業遺産となっている。

旧豊後森機関庫 名所・史跡

　これも豊後森の機関庫で、玖珠町のシンボルとなっている。
　豊後森の機関庫や転車台の使用は、昭和４５年に久大線からSLが姿を消したのに伴い、昭和４６年４月に廃止されたのだそうだが、よく残っていてくれたと嬉しくなる。

旧豊後森機関庫 名所・史跡

豊後森機関庫公園には今SLが置かれている。

旧豊後森機関庫 名所・史跡

これがそのSLで、愛称は「キューロク」。９６００型２９６１２号蒸気機関車だ。

旧豊後森機関庫 名所・史跡

　この「キューロク」は大正８年に造られ、昭和４９年に廃車になるまでの５５年間、長崎本線や唐津線で旅客、貨物の輸送にあたっていたそうだ。

旧豊後森機関庫 名所・史跡

　「キューロク」は廃車後、福岡県志免町の公園に保存されていたそうだが、平成２７年６月に豊後森の機関庫のあるこの公園に移され、保管されている。

旧豊後森機関庫 名所・史跡

これは後ろから見た蒸気機関車９６００型２９６１２号だ。

旧豊後森機関庫 名所・史跡

広々とした豊後森機関庫・転車台のある公園からは、万年山がよく見えていた。

旧豊後森機関庫 名所・史跡

　豊後森駅の構内踏切で待っていると、真っ赤なキハ１８５系の特急「ゆふ」が通過して行った。博多～大分、別府間を結んでいる列車だ。

JR久大本線 乗り物

これも特急「ゆふ」キハ１８５系だ。

JR久大本線 乗り物

　ゆふの後ろ姿だ。１８５DCと入っている。九州横断特急だ。
　ゆふを見送った後、私達は小国に向かった。この日の泊まりは熊本県の小国。翌日は日本１００名水の池山水源に行った。このあたりの話は熊本編でまた紹介するつもり。

JR久大本線 乗り物

　ここは池山水源の後に訪れた「九重夢大つり」橋近くにある「筌の口温泉　山里の湯」だ。

筌の口温泉 温泉

日帰り温泉と素泊の宿をやっているので泊めてもらう。

筌の口温泉 温泉

　ここは筌の口温泉山里の湯だ。炭酸泉が出ているので、私達はよくここの温泉に入っている。３８度と少しぬるめだが、とても気持ちがいい温泉だ。

筌の口温泉 温泉

これは山里の湯の庭で見たオオヤマレンゲの花だ。

筌の口温泉 温泉

帰りは玖珠に出て、「道の駅　童話の里　くす」に立ち寄った。

道の駅 童話の里くす 道の駅

ここが道の駅くすだ。

道の駅 童話の里くす 道の駅

　私達は今回の九州旅行の最後に、「道の駅　童話の里　くす」で土産を買い、帰途についた。

道の駅 童話の里くす 道の駅