パタゴニア旅行記その4 ペリトモレノ氷河

2019/01/29 - 2019/01/29

パタゴニア旅行記その4
今日はペリトモレノ氷河のミニトレッキングツアーに参加。

この氷河は氷河トレッキングツアーが人気、ということで参加しましたが、間際では人気のあるビッグツアーは満席でミニツアーに参加しました。

エリア ロス・グラシアレス国立公園周辺(アルゼンチン)

朝ごはんはいつものシリアルとパン

食堂はこんな感じです。
今日はツアーのピックアップが11時と割と余裕があります。

宿の周りを少し散歩。
良い天気で気持ち良いです。

今日もツアーのピックアップは1時間近く遅れ

エルカラファテを出たときは晴れていたのにだんだん雲行きが怪しくなってきます。

国立公園のゲートでガイドが国立公園の入場料を徴収します。700ペソは2100円。2日前の氷河ツアーでも払っているので、2回分で4200円は割高感があります。2日連続だと割引になる制度はあるのですが、そうすると2日連続氷河三昧ということになるのでやむを得ません。

入場券と地図をもらいましたが、ここもチリのトーレスパイネ国立公園も地図のデザインがアメリカのナショナルパークサービスのそれとそっくりでニヤリ、です。

氷河が近づいてくると怪しかった空は実際雨が降ってきました。それも激しく。

ガイドの説明によると、ここは雨雲の通り道になっていて、降水量が多い→それが冬は雪となりそれがたまって氷河になると。と言うわけで氷河と雨はセットなんだそうです。

そしてこの氷河は氷河時代の氷が残っているのではなく、比較的新しい氷が常に供給されているとの事。

休憩所に着き下ろされます

これから歩くところの見取り図。ここまでガイドが連れてきて説明の後、自由見学ですが、この後アイストレッキングでは氷河の向かって左側を見るので、今は右側を歩くと良い、と言われます。

あまのじゃくな私でもそこを敢えて左側に進むことはせず、素直に右側の展望台を巡ります。

正面にドーンと氷河

アルゼンチン国旗がはためく展望台がベースでこれから氷河に近づくためには階段を下がっていきます。

雨が激しく、遠くまで歩き回るには心が折れてしまいます。

よって自由時間目一杯歩き回るのではなく、手前の展望台からじっくりみることにします。

崩落の瞬間を捉えようと、カメラを構えますが、そうはなかなか調子よくは目の前で崩落は落ちてくれません。

ミシミシって氷が割れる音は聞こえるんですけどね。

この氷河は周期的に手前の陸地まで伸びて完全に湖を塞ぐ形になる時もあるそうなんですが、ここ数年は手前の陸地には接していない状態が続いています。

あとはちょろちょろ氷塊が転げ落ちるとかはあるのですが

遠くの端で崩落するのが見えました。

音はやはりここに来ないとわからない迫力があります。

崩落の時にできた衝撃は津波のように、かなり経ってから大きなうねりとして足元の岸に到達しました。風に吹かれてできた波とは根本的に違う、単に何かを落とした以上のインパクトに驚きです。

氷河周辺ではレストランがないので、昼食は持参するように言われていたこともあり、宿で作ってもらったランチバッグを食べます。

外で食べるのは気持ちいい！筈がびしょ濡れではわびしくなってしまうだけです。

氷河の動きにも周期があって、ここがつながる時期もあるそうです。そうなると左右の湖水の水位に差が出て圧力がかかり、崩落、、、ということもあるそう。

しかし雨が激しくそろそろ罰ゲームに思えてきました

いい加減氷河鑑賞も十分したとの達成感もあり。

約束の時間となり、バスに乗ってミニトレッキングツアーに参加すべく船に乗ります。

冷たい雨が降るので氷河が間近に見えるまでは甲板に出ず、船内にいました。

氷河の左側の岸に到着しました。

降りたところにロッカーが有り、荷物は置いていき、その後しばらく歩きます。

さっきは展望台から見下ろす感じでしたが、真横で見るとまた違うスケールを感じます。

当たり前ですが、氷の塊に近づくと空気も冷えます。

比較的目の前で氷河の崩落が見られたのですが、カメラを出す暇もなく、、、

国旗と国立公園サインの前で記念撮影

氷河に登る前にアイゼンを付けてもらいます。

慣れていないせいもあって歩きにくい…

いよいよ氷河トレッキングに出発です。

当然ですが登っていくのでそれなりに運動になります。

ガイドが歩くのをゾロゾロ1列で歩いていくことになります。

青い穴では時間をとってフォトチャンスを作ってくれました。

ただ列についてひたすら歩くだけなので、正直苦行ではあります。

氷河を歩いている時は比較するものがないのでスケール感がわからなくなりますが、別のツアーの一団をみると大きさが実感できます。

氷河独特の青は人を惹きつける魅力がありますけどね。

そんなブルーの世界を間近で楽しむことが出来るのがこのツアーの魅力でしょう。

氷が圧縮されて純粋な氷になるゆえの氷河の青さって本当に癒し効果ありますね。

ミニトレッキングツアーは実際歩き回る距離は、実際ミニで氷に囲まれて陸地が見えなくなるところ、くらいまでしか行きません。

絶景は絶景なんだけど、雨は冷たいし(防水タイプのコートではなくウールのコートだったりするので余計)、歩きずらいし、ということで、お腹いっぱい気分。

トレッキングにそんなコートで来る方が間違っているのはわかっているんですけど、ある程度防水機能があるコート必須ですだと思いました。

なんだか文句ばかりになってしまっている気もしないでもないですが、足に重いものを装着してアップダウンの連続かつ滑らないよう気をつけ、罰ゲームのように雨の中ずぶ濡れになりながら歩くと、正直 気が萎えてしまうものです。

氷河ブルーも堪能しますが、つくづくミニツアーで良かった、と思いました。

氷河トレッキングツアーはミニとビッグがあり、ビッグは年齢制限もあって、本格的なもの。先輩トラベラーにオススメされたのですが、人気があるので、だいぶ先まで予約で埋まっていたので、パタゴニア自体直前に予約した私は参加できず、悔しい思いをしたものでした。

しかしミニに参加してみると、ホントもうこれ以上の氷河トレッキングはいいやって結果的に思ってしまったのでした。

帰着後は氷河の氷でウイスキーオンザロックのサービスがありましたが、お酒が飲めない私は見てるだけ、、、

氷はこんな感じ。

同じグループにいた日本人がコーラを持ってきていたのですが、そっちの方がウイスキーより百倍美味しそうでした。

ソフトドリンク派の人は是非コーラのご持参をお勧めします。

氷河を降り、アイゼンを脱いで港まで歩きましたが、来るときこんなに歩いたっけ？という距離を歩き、船に戻ります。

もう身体はずぶ濡れ、脚はパンパンとぐったり。
バスでは泥のように眠ってしまいました。

エルカラファテ帰着後、ツアーで同一グループだった日本人3人でどこか食べに行こうと言うことで、中国人が経営する食べ放題のお店へ、食事に行きました。

主人は20年前に杭州から移民してきたとかで、「上有天堂、下有蘇杭」の杭州？と聞くと喜んでくれましたが、どんな人生だったのか聞きたくなってしまいました。

食べ放題ながらそんなには食べられず....
一緒になった2人は世界一周系長期旅行組だったので、勤め人弾丸組とは違う旅スタイルの話を大変面白く聞かせてもらいました。

この旅行記へのコメント （2）

• クサポンさん 2019/08/02 21:41:08

  氷河ブルー

  Matt Yさん
  クサポンです
  
  氷河のミニトレッキングツアーお疲れ様でした。雨天決行ですよね(^_^;)
  
  でも、でも、氷河感動です。
  北海道の氷河見ても、ふ～～ん、という感じでしたが、こんなに青くて、間近で見れるなんて素晴らしいです！
  
  また、行きたい所が増えました。

  Matt Yさん からの返信 2019/08/05 07:56:16

  Re: 氷河ブルー

  お天気が良かったらよりこの青も綺麗なんでしょうけどね、、、この氷河は雨雲が通る地帯ゆえにできたので氷河と雨がセットになっているようです。
  
  行かれる場合はちゃんとした雨具と折れない心、必須です(笑)。
  
  心は折れましたがやはり展望台のようなところから見下ろしただけではスケールは実感できないので、氷の中側に入ってみる価値はありますよ。