2017/10/08 - 2017/10/09
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frau.himmelさん
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暴風雨の影響で、雨の中を夜遅くブリュッセルのホテルに到着した私たち。通されたホテルの部屋は、夫の言葉を借りれば「マフィアの情婦の屋根裏部屋」だそう。
ほんとに窓から見えるゴミゴミとして雑然とした裏窓の風景は、侘しくて惨めで涙も出ない。
しかし翌朝には一変してグランプラスが一望できる、飾り窓付きの最上階の部屋に変更してもらったのです。
まさに地獄から天国とはこのこと。
ビクトル・ユゴーが世界で一番美しい広場だと絶賛したグランプラス。
世界遺産の美しい広場を、夜も昼も眺めることができました。
さて、この回で秋の欧州7か国の旅は最終回にしようと思っていましたが、『フォートラベルからのお知らせ 「旅行記投稿3件で月間3,000ポイント」キャンペーン』を見つけてしまいました。
あんまりポイントには執着していない私ですが、1篇にまとめるのはちょっと長すぎるし、ちゃっかりこのポイント制度を利用することにしました。
ですから最終回は次回に後回し。いつまでグズグズしている私なのでしょうね。
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10月9日
朝起きてテレビを点けたら、まだ暴風雨Xavierがもたらした余波のことをやっていました。女性キャスターがDBのお偉い人にインタヴューをしていました。
本当に大変な災害だったのですね。
ここはベルリン駅かな?。 -
今朝もグランプラスを眺めながらゆっくり朝食をいただきます。
朝食会場は、ベルギー料理の老舗レストラン「ケルデルク」。
朝から大勢の観光客ですね。 -
私たちは今夜のANA便で帰国します。
時間も9時半過ぎましたし、ブリュッセル一のショッピングアーケード、ギャラリー・サンチュベールも、そろそろオープンしているお店もあるでしょう。
土産物の買い出しに出かけます。
ここはグランプラスのすぐ近くなのでとても便利です。 -
1847年に造られたヨーロッパで最も古いアーケードのひとつで、アールヌーボー建築でも有名です。
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全長212mの両側にはオシャレなお店が並びます
。ガラスの天井からは光がまぶしいくらいに降り注いでいますが、とても落ち着いた色調のアーケードです。 -
装飾の素晴らしいこと、見惚れます。
ブリュッセルではアールヌボー建築を鑑賞することも楽しみの一つでした。 -
このチョコレート屋さんは、店内のエミールガレ調(?)のランプシェードがとってもいい雰囲気です。
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このお店はコルネ・ポールロワイヤル。
等身大の小便小僧のチョコレートが店番をしています。 -
チョコレートと言えば「ノイハウス」。
アールヌーボーの象徴である鉄とガラスのアーチの飾り、さすがです。
前回はノイハウスでチョコレートをお土産用に購入しましたが、今回はゴディヴァで調達したので、自分用に少しだけ買いました。 -
ピエール・マルコリーニ
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ゴディバ。
昨日はグランプラス店でチョコレートを買いました。 -
ベルギーと言えば繊細なレース編み。
2001年に初めてブリュッセルにを訪れた時、美しい上品なレースに魅せられて何枚かまとめて買い求めました。
数枚は友人たちへのお土産になりましたが、数枚は今でも大事に額に入れて家に飾ってあります。
年金生活者の今は手が出ません。 -
これは兵隊さんのフィギュア、よくヨーロッパでは見かけますね。
私も大好き。
フィギュアなんて名前より「鉛の兵隊さん」と言った方がピッタリ来るような懐かしい響きです。
手前には小便小僧の着せ替えバリエーションフィギュアが飾ってあります。
今回はレースもフィギュアもパス。
年金生活者ゆえそんなゆとりがないこともありますが、そろそろ断捨離をしなければならない年代です。 -
ホテルへ戻る途中で見かけた普通の建物の窓ガラス。
植物模様の鉄細工といい鮮やかな色遣いのステンドグラスといい、これも見事なアールヌーボーです。
よーく見ると、とても面白い絵柄なのです。 -
部屋に帰って荷造りをしながら考えた。
そうだ!
今私たちはグランプラスが目の前に見える最上階の部屋にいるのよね。
こんなチャンスはもう二度と訪れないかも知れない。
この部屋からしか撮れない高い位置からの写真を今のうちに撮っておかなければ・・・。
貧乏性と言うか貪欲と言うか・・・(笑)
ブリュッセル市庁舎。 -
ブリュッセルで一番高いと言われる市庁舎の塔の部分をジックリ観察します。
ブリュッセルで一番高い塔の頂上には、ヨーロッパでおなじみの大天使ミカエルが悪の権化であるドラゴンを退治しているところ。
ミカエルはブリュッセルの守護天使なのだそうです。
その塔は何やら金の塊のようなものがいくつも突き出ています。
これ本物の金でしょうか?
広場から塔を見上げただけではこんなにはっきり大天使の像は見えませんね。これは最上階の特権(笑) -
塔の中ほどの部分。いくつもの小さな塔に守られているかのよう。
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市庁舎の南側の壁面の部分。
彫像がびっしりと立っています。
また、手前の星のマークが付いた建物は「星の家」。
グランプラスで最も古い建物です。
後ほど紹介しますが、この建物の下に「セルクラースの像」が横たわっています。 -
市庁舎の真向かいに立つ王の家。
実際には王様が住んだことはないそうです。
1536年建造のどっしりとした石造りの館で、現在は市立博物館として使われています。
小便小僧の衣装が何百点もここに展示してあります。
数年前、夫とこの博物館には行きました。 -
塔の上には王の家にふさわしい王冠の紋章がはためいています。
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屋根の上には青銅の騎士が何体も、王の家を守っています。
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ホテルのあるブラバン公爵邸の真向かいにある北側のギルドハウス群。
右端から順に昔の軒名で、「スペイン王」、「猫車」、「袋」、「雌狼」、「小角笛」、「狐」と呼ばれています。 -
「スペイン王」と呼ばれるドームの上には金色の女神の像。
こんなにはっきり見えるのも最上階の特権(笑)。
せっかくなら、カメラとカメラマンの腕がもっと良ければね~。 -
これは市庁舎並びの「ビール博物館」の屋根の上。軒名「黄金の木」。
ホテルの窓に近いので、目の前に黄金の騎馬像が見えます。
下の台は黄金の木と言うよりまるでビールのジョッキのように見えます。 -
ビール博物館のお隣の建物、軒名は「白鳥」。
ドームの上には女性らしき像。この豊満な像は聖女ではありませんね。
もしかして「豊穣の女神」?
ここは昔、酒場や肉屋のギルドハウスだったらしいですから、やはり女性でしょうね。
左端はバッカスのようにも見えるけど、バッカスって男ですものね。
現在は高級レストランになっているそうです。
右下に小さく「星の家」の飾り、黄金の星が見えます。 -
高いところから、蟻んこのように小さく見える観光客を眺めるのも面白い。
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客待ちをしている馬車
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観光客に風景画を売っているおじさん。
ここから、描いた絵まではっきり写るんですもの、凄いですね。
カメラは安物ですけど。 -
ガイドツアーの一行でしょうか?
誰も上から撮られているなんて気が付いていない(笑)。 -
広場にはライフル銃を持って警備している警官か軍隊の姿も見えます。
(左赤丸)。
2016年3月でしたね。
ブリュッセル空港と地下鉄駅の連続爆破テロ事件はまだ耳に新しいです。 -
荷造りも終わりました。
ホテルをチェックアウトして、荷物をちょっとだけ預かっていただいて、グランプラスを下から観光します。
それにブリュッセルの人気者の彼にもご挨拶してこなければ・・・。 -
私たちの宿泊したホテルが入っているブラバン公爵の館。
ブラバンド公国は、当時はオランダやベルギーの一部を統治しており、神聖ローマ皇帝も輩出した家柄だそうです。 -
正面に歴代のブラバン公爵の胸像が飾られているため、ブラバン公の館と呼ばれています。
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市庁舎。
ガイドブックによると、15世紀に建てられたゴシック・フランボワイヤン様式の建物だそうです。
って、私は初めて聞く建築様式ですが。 -
市庁舎の入り口。
グランプラスは12世紀ごろから中世商人の町として栄え、14世紀には毛織物中継地として栄えました。
次第に広場には市庁舎やギルドハウスが立ち並び、街の政治・経済の中心となりました。 -
入り口のアーチの像。
真ん中でドラゴンを退治している大天使ミカエル。ブリュッセルの守護聖人です。
その右側で同じくドラゴンと戦っているのは聖ゲオルギオス?
左側の幼子イエスを背負っているのは聖クリストフォロス・・・かな?。
両端はわかりません。 -
市庁舎の壁という壁に立っている数えきれないほどの彫像。
ブラバンド家の貴族、聖人、それに寓話の人物などだそうです。
往時のブリュッセルの栄華が偲ばれます。 -
中庭に入って見ます。
あの像はネプチューン? -
繊細なアールヌーボー調の鉄細工で飾られた入り口の屋根。
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ヴィクトル・ユゴーが、世界で一番美しい広場と称賛したグランプラスは、1998年にユネスコ世界遺産に登録されました。
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王の家
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王の家の右側のグループ。
一番右の軒名は「鹿」、そのお隣は「ジョセフ・アンナ」、そのお隣は「天使」。 -
一番右の「鹿」は、一昨夜ホテルが見つからなくて困っていた私たちに親切にしてくれた店員さんがいるチョコレート屋さん、そのお隣は日本人の店員さんがいる「ゴディヴァ」。
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ゴディバのイケメン店員さん(日本の店員さんではないみたい)が何か実演でもやっているのでしょうか、周りに群がっているのは日本の若い女性たち?
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広場には、アジアの大国からのツアー客が相変わらず大勢います。
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ここにも、ライフル銃を持って警備している警官たち。
やっぱり怖いですね。 -
私たちがやってきたところはあの人だかりがしているところ。
小便小僧ことジュリアン君はいつ来ても人気ものです。 -
名声の割にはこんなに小さい、身長は61cmしかありません。
なぜ小便小僧と呼ばれるのか?
敵軍がしかけた爆弾の導火線を、小便をかけて消し止め、町を勝利に導いたことから、この勇敢なジュリアン坊やのことを小便小僧と言うようになったそうです。 -
また、小便小僧の像は有名人の悲哀でたびたび盗まれました。
その中でも酒に酔ったフランス兵が持ち帰ったのを、フランス国王ルイ15世(だったかな?)が恥ずかしく思い、衣装を着せて返したのが、小僧に衣装を着せるきっかけとなったそうです。
今は800着以上の衣装持ちだとか…。
今日の衣装は何でしょうか。
何しろブリュッセルで一番有名な小僧さんは、行事があるたびに洋服を着替えるそうです。
なかなか近くに寄って写真が撮れません。 -
その近くにはセルクラースの像も。
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「星の家」の壁には、ブラバン公に統治されていたブリュッセルの街を、侵略者から守ったことで、1388年に暗殺されたセルクラースの像が横たわっています。
この像に触れると幸せが訪れるという昔からの言い伝えがあります。 -
セルクラースの像のお隣には、アールヌーボーの浮彫の像。
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ブリュッセルと言ったら、やはりこれをいただかないとね。
ベルギーワッフル。
あまりお腹は空いていないけど、イチゴとアイスクリームをトッピングした欲張りワッフルをいただきます。 -
さてでは、お次はライトアップされた美しいグランプラスの夜景をご覧にいれます。昨夜写したものです。
ビクトル・ユゴーが世界で一番美しい広場だと絶賛したグランプラス。
夜は広場がライトアップされて、さらに豪華な広場に変身します。
いろいろなライトアップのパターンがあるようですが、今は、広場の周りの建物がシルバーに輝いてとてもきれい。
市庁舎と西側のギルドハウス群。
一番右側の軒名スペイン王のドームの上には金色の女神の像が小さく見えます。
観光客もみんな夜景を撮影しています。 -
こちらは市庁舎の道路を隔てて並ぶ南のグループ。
真ん中が屋根の上に騎馬像が立っているビール博物館。
その右側は軒名を「白鳥」と呼ばれる高級レストランが入っている建物。
その右側の小さな建物は「星」と呼ばれるこの広場で一番古い建物です。
この下に「セルクラースの像」が横たわっています。 -
そしてここが私たちのホテルが入っている「ブラバン公爵の館」。
私たちの部屋はここから見える手前の出窓。
ここで写真を撮っていたら、日本人の女性に「こんばんは」って声をかけられました。 -
「あそこの出窓の部屋に私たち泊まっているんですよ。」ってちょっと自慢気に(笑)話しました。
屋根裏部屋のマフィアの情婦の部屋のことも、私たちのこの性格ですから黙っているわけはありません。
その女性、あんな素敵な部屋に変更していただいて良かったですね、って。
一人旅の女性で、彼女はもっと駅の近くに宿泊しているそうです。 -
こちらはあの親切な店員さんがいるチョコレート屋さんとゴディヴァが入っている北のグループです。
昼間のグランプラスと、上からの至近距離のグランプラス、それに夜景のグランプラスといくつものパターンのグランプラスを見ることができて、最高のブリュッセル滞在でした。 -
これは上からの夜景のグランプラス。
ホテルの部屋に戻ってからも、椅子に座ってのんびりと窓の下の夜景を眺めていました。
美しくて時間が経つのも忘れます。
広場も夜遅くまで賑わっていました。 -
時間をまたもとに戻して。
ホテルから荷物を受け取って、ブリュッセル中央駅にやってきました。
今日のフライトは夜の9時ですからまだ時間は十分あります。 -
スーツケースをコインロッカーに入れて今度は王宮の方に行ってみます。
ブリュッセル中央駅のコインロッカーが見つからない。
駅員さんに聞いてやっと探し当てました。
地下1階のこんな寂しいところにありました。 -
コインロッカーの取り扱い説明は日本語もありました。これは嬉しいですね。
さて、ではもう少しブリュッセルの街歩きをいたします。
後編に続きます。
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この旅行記へのコメント (4)
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- ペコリーノさん 2019/02/18 21:58:55
- 同じテレビ画面!
- frau.himmelさん、こんにちは
この旅行記の最初のニュースの画面、私のと同じですね!ベルギーでもドイツのニュースが見られるんですね!
それにしても、あの嵐の大混乱の後にベルリンからブリュッセルまで大移動だなんて、凄いの一言です。
でも、困難を乗り越えたあとだけに、グランプラスのホテルからの眺めは素晴らしいですね。アールヌーボーの建築は私も大好きなので、一度は行ってみたい場所です。
次の旅行記もたのしみです。
ペコリーノ
- frau.himmelさん からの返信 2019/02/18 23:12:10
- RE: 同じテレビ画面!
- ペコリーノさん、こんばんは。
あらほんと!
今ペコリーノさんの旅行記、見てきました。
同じ写真を撮っていましたね。あの写真はうちの場合は夫が撮った写真なのですが。
そして写真を頼りに、1年半前のコメントを付けているので、この場所がベルリンかハンブルクかはっきりわからず、ペコリーノさんならご存じだろうなと思いながら、ベルリンかな?なんてぼかしてしまいました。ベルリン中央駅で間違いなかったようですね。
それからDBのお偉いさんの存在も、ペコリーノさんの旅行記を拝見して頭の中に残っていたのですね。
10月9日と言えば帰国日。そのころまでベルギーでも「Xavier」のニュースをやっていたなんて。やはり大変な出来事でした。
> それにしても、あの嵐の大混乱の後にベルリンからブリュッセルまで大移動だなんて、凄いの一言です。
> でも、困難を乗り越えたあとだけに、グランプラスのホテルからの眺めは素晴らしいですね。アールヌーボーの建築は私も大好きなので、一度は行ってみたい場所です。
その大移動が控えていたもので、どうなるかヤキモキしていました。
列車の混乱はありましたが、ペコリーノさんのことを思えば、あれで済んで良かったです。
ようやく次回で完結です。ヤレヤレです。
himmel
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- ハッピーねこさん 2019/02/17 18:39:52
- グランプラスを堪能!
- himmelさん、こんばんは。
グランプラスの朝から夜景まで、堪能させていただきました!
私が訪ねた折は、夕刻のうっすらライトアップが始まった頃ささっと見ただけで、広場の様子も広場を取り囲む歴史ある建物群もじっくり観察できていなかったのです。
10年という年月を経て(訪ねたのは2009年2月、ちょうど10年前なのです!)グランプラスの壮大な、絢爛豪華な眺めを、体験させていただけました。
ありがとうございました。
さて、帰国便までの残り数時間、どこをお訪ねになったのでしょう。
楽しみです。
私も2月末までのキャンペーンの知らせを見ていましたが、手元に特に書くべきネタもなく、あら残念~、と思っておりましたので、himmelさん、ちょうど旅の締めくくりのタイミングでよろしかったですね。
これも旅の神様からの贈り物ですね^^
- frau.himmelさん からの返信 2019/02/18 09:53:20
- RE: グランプラスを堪能!
- ハッピーねこさん、おはようございます。
いつもコメントをありがとうございます。
そうですね、今回はグランプラスを堪能いたしました。
普通の旅行者でしたら、あそこに立ち寄って写真を撮って、あるいは食事をして、さあ、次へ!ですものね。私も何回もそうでした。
世界遺産のグランプラス、やはり素敵ですね。
特にお部屋の窓からの広場の風景は、まさに天にも登る気持ちでした(笑)。
このあと、帰国便までの行程ですが、やはり行動範囲が狭くなって齢をとったなーと実感いたしました。
この時は2017年、実は2015年にも二人でブリュッセルを訪れているのですが(旅行記にはアップしていませんが)あの時はフリーチケットを使って、ブリュッセル市内をぐるぐる回っているのに、今回はその一部分をなぞっただけでした。
でもいよいよ次は最終回です。長かった〜。
いつも読んでくださってありがとうございました。
もう1回お付き合いくださいませ。
himmel
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