【ロシアワールドカップとチロル＆ドロミテ】ワールドカップの日本対ポーランド戦を観にかつてスターリングラードと呼ばれたヴォルゴグラードへ

2018/06/28 - 2018/06/28

ワールドカップのグループHの3戦目となる日本対ポーランド戦を観にヴォルゴグラードへとやってきました。

ヴォルゴグラードでは安いというか適正価格というかコスパが許容範囲内のホテルが皆無だったのでヴォルゴグラードでの宿泊は諦めて結果的に日帰りのようなヒットアンドアウェイ作戦的な感じでヴォルゴグラードに試合日の朝に入り、試合後の夜に電車でヴォルゴグラードを去るという感じで高騰する宿代から逃れています。

私が持っているチケットは日本代表のグループリーグ3試合分とラウンド16に日本代表が進出した場合のみ有効化されるコンディショナルサポーターチケットで日本代表が予選を首位通過した場合は次の試合会場がモスクワになり、2位通過した場合はロストフになりますが、ヴォルゴグラードからロストフに向かってもロストフで数泊しても飽きそうなので無料電車で一旦モスクワに戻ることにして、その先の数日間の日程は空白のまま日本を出国しました。

結果的に出国後にイタリアを旅行している頃にモスクワの安いホテルを予約できたので良かったです。
まあ2位通過にかけてモスクワに戻らずにロストフに移動しているのが一番距離的にも近くて効率が良かったですがもし1位通過したり予選敗退した時に目も当てられないのでとりあえず無難にモスクワに戻る旅程にしました。

ヴォルゴグラードと言えばかつてスターリングラードと呼ばれた激戦地です。
その位の事しか知らずに訪れたヴォルゴグラードは果たして楽しめたのでしょうか。

【旅程】★が付いているのがこの旅行記に該当するスケジュール
6/9 S7航空（JAL運航のコードシェア便）で成田からモスクワ（ドモジェドヴォ）へ。 [Holiday Inn Express Moscow Paveletskaya泊]
6/10 S7航空でモスクワ（ドモジェドヴォ）からミュンヘンへ。ミュンヘンからオーストリアのマイヤーホーフェンまで電車で移動。 [Posthotel Mayrhofen泊]
6/11 マイヤーホーフェンでハイキング。 [Posthotel Mayrhofen泊]
6/12 【親善試合：日本対パラグアイ観戦】マイヤーホーフェンから日本代表のパラグアイ戦を観戦するためインスブルックへ電車で移動。試合観戦後にイタリアのカンポディトレンスへ電車で移動。 [Hotel Lener泊]
6/13 カンポディトレンスを拠点にボルツァーノ観光とその近郊をハイキング。 [Hotel Lener泊]
6/14 カンポディトレンスを拠点にヴィピテーノ観光とカヴァッロ山をトレッキング。 [Hotel Lener泊]
6/15 カンポディトレンスを拠点にシウジ高原をハイキング。 [Hotel Wieser泊]
6/16 カンポディトレンスを拠点にサンタマッダレーナ村をハイキングし、その後ヴィピテーノ近郊のスタンゲの滝を散策し、ミュンヘンへ電車で移動。 [Holiday Inn Munich Unterhaching泊]
6/17 ミュンヘン観光。 [Holiday Inn Munich Unterhaching泊]
6/18 S7航空でミュンヘンからモスクワ（ドモジェドヴォ）へ。その後モスクワ市内のカザンスキー駅へアエロエクスプレスとメトロで移動。 [モスクワ-サランスク間の無料列車泊（2等個室下段）]
6/19 【ワールドカップグループH第1戦：日本対コロンビア観戦】無料電車でモスクワ（カザンスキー駅）からサランスク駅へ。その後スタジアムで試合観戦し、試合後バスでルザエフカへ移動しウファへ電車で移動。 [ルザエフカ-ウファ間の有料列車泊（3等通路沿い上段）]
6/20 電車でウファに到着後ホテルへ。 [Holiday Inn Ufa泊]
6/21 ウファ観光。 [Holiday Inn Ufa泊]
6/22 ウファ観光。 [Holiday Inn Ufa泊]
6/23 ウファからエカテリンブルクへ電車で移動。 [ウファ-エカテリンブルク間の有料列車泊（2等個室上段）]
6/24 【ワールドカップグループH第2戦：日本対セネガル観戦】電車でエカテリンブルク到着後エカテリンブルクを観光。その後スタジアムで試合観戦。 [Apartments on Belinskogo 222泊]
6/25 エカテリンブルクからサマーラへ電車で移動。 [エカテリンブルク-サマーラ間の有料列車泊（2等個室上段）]
6/26 電車でサマーラ到着後サマーラ観光。 [Holiday Inn Samara泊]
6/27 サマーラからヴォルゴグラードへ電車で移動。 [サマーラ-ヴォルゴグラード間の有料列車泊（2等個室下段）]
★6/28 【ワールドカップグループH第3戦：日本対ポーランド観戦】電車でヴォルゴグラード到着後ヴォルゴグラードを観光し、その後スタジアムで試合観戦し、試合後にモスクワ行きの無料電車に乗るためヴォルゴグラード駅へ移動。 [ヴォルゴグラード-モスクワ間の無料列車泊（2等個室下段）]
6/29 ヴォルゴグラードからモスクワ（パヴェレーツキー駅）へ終日無料電車で移動。 [Prince Park Hotel泊]
6/30 無料電車でモスクワ到着後1泊してモスクワ観光。 [Prince Park Hotel泊]
7/1 モスクワ（カザンスキー駅）からロストフオンドンへ無料電車で移動。 [モスクワ-ロストフオンドン間の無料列車泊（2等個室下段）]
7/2【ワールドカップラウンド16：日本対ベルギー観戦】電車でロストフオンドン到着後スタジアムで試合観戦。 [Okhotnichiy Club泊]
7/3 ロストフ観光後アエロフロート（ロシア航空運航のコードシェア便）でロストフからサンクトペテルブルクへ。 [サンクトペテルブルク空港で野宿]
7/4 サンクトペテルブルク観光。 [Hotel City泊]
7/5 サンクトペテルブルク観光。 [Hotel City泊]
7/6 サンクトペテルブルク観光後S7航空でサンクトペテルブルクからカザンへ。 [カザン空港で野宿]
7/7 カザン観光。 [Ostrovsky Hotel泊]
7/8 カザン観光。 [Ibis Kazan泊]
7/9 カザン観光。 [Ibis Kazan泊]
7/10 S7航空でカザンからモスクワ（ドモジェドヴォ）へ。その後S7航空（JAL運航のコードシェア便）でモスクワ（ドモジェドヴォ）から成田へ。 [機内泊]
7/11 帰国

エリア ヴォルゴグラード(ロシア)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• グルメ: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: JAL S7航空 アエロフロート・ロシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

6月28日（木）
前日の昼過ぎにサマーラを出発した電車は朝8時にヴォルゴグラード駅に到着しました。
日本代表の試合は17時キックオフなので結構余裕があります。

同室だったロシア人家族もこの日の試合を観に行ってヴォルガ川で泳ぐとの事でした。
そしてその次はロストフで試合観戦をしてその後は黒海に抜けてバケーションとの事。

彼らと別れて電車を降りました。
ヴォルゴグラードに着いてからの第一印象は「クソ暑い！」でした。
この日の気温は40度近くまで上がっていて、ここは本当にロシアなのかと疑いたくなるレベルの暑さでした。私の住んでいるさいたまと大差ありません。

ヴォルゴグラード駅 駅

電車を降りて駅の外へと出ました。

ヴォルゴグラード駅 駅

ヴォルゴグラード駅はとても立派な駅舎でした。

ヴォルゴグラード駅 駅

駅前には噴水もあります。

ヴォルゴグラード駅 駅

そして再び駅の中へと入りました。
駅の内部も美しいです。

駅のトイレのシンクで洗顔や歯磨き、髭剃りやシャンプーなんかを済ませてしまいました。
やはり寝台列車でシャワーを浴びれない環境にいたのでチャンスがあれば首から上は特に洗いたくなります。

私は使いませんでしたがヴォルゴグラード駅地下には有料のシャワーブースがあるのでシャワーが浴びれます。
試合後はここでシャワーを浴びようと思いつつスーツケースを預けに荷物預かり所へと行きました。

ヴォルゴグラード駅 駅

ヴォルゴグラード駅構内の地下のトイレがある反対側に荷物預かり所があります。

大きな荷物は試合会場だと無料で預けることは出来ますが、この日は大まかに駅→スタジアム→駅という旅程なので有料でも駅に預けてしまうのが楽だと思い駅地下の24時間で200RUBの荷物預かり所にスーツケースを預けます。

ヴォルゴグラード駅 駅

まずは駅ですっきりして身軽になった後に行動開始です。
ヴォルゴグラードと言えばあの大きな女性兵士の像が有名だと思うのでまずはそこを目指します。

地図で見る限りスタジアムのすぐ近くにその像があるので駅前のバス停からスタジアムへ向かうバスに乗って移動しました。

ヴォルゴグラード駅 駅

バスはスタジアムの真横までは行かずにスタジアムから徒歩10～15分位離れた所にあるショッピングモールの前までしか行かなかったのでそこで下車し、ママエフ・クルガンまでトラムで1駅か2駅位なのでトラムに乗ってママエフ・クルガンの最寄りの駅で降りました。

バス、トラム共に運賃はFANIDを見せれば無料で乗れました。
トラムからママエフ・クルガンの女性兵士の像が見えていたので結構簡単にたどり着けています。

トラムを降りて道を渡ると多くの日本人サポーターが同じように観光しています。
昨日滞在していたサマーラでは日本人は皆無だったので試合会場に来た感ありました。

この参道をまっすぐ進んで行きます。
目指すはあの丘の上の像です。

ママエフの丘 観光名所

ヴォルゴグラードという地名よりもスターリングラードという地名のほうがピンとくる人が多いのではないでしょうか。

第二次世界大戦の激戦地として有名ですね。

ママエフの丘 観光名所

丘の方から後ろを振り返るとこの日の試合会場のヴォルゴグラードアリーナが近くに見えます。

ママエフの丘 観光名所

それにしても暑いです。
もし旅程を確定する前にこんなに暑いということを知っていたらこの後モスクワに戻らずにいっそ黒海沿岸のソチ周辺に抜けてロシアで海水浴でもすれば良かったかもしれないと本気で思えてくる暑さでした。

ママエフの丘 観光名所

ロシアは戦争が文化になっているような国という印象ですが、ここヴォルゴグラードではそれが顕著でした。
この街の観光名所は全て戦争絡みですね。
ゲームの設定であるような軍事帝国感が凄いです。

ママエフの丘 観光名所

ここに入った時に丁度衛兵交代のタイミングで良いものが見れました。

ママエフの丘 観光名所

更に丘の上を目指します。

ママエフの丘 観光名所

ようやく丘の像の手前まで来ました。

ママエフの丘 観光名所

それにしてどでかい像です。
下の人間が豆粒ほどですね。

こういうスケール感は共産主義国家ならではです。

ママエフの丘 観光名所

ママエフ・クルガン像のところからの景色です。
ヴォルゴグラードアリーナの奥にはヴォルガ川、その奥は森林が続いていて中々気持ちの良い景色でした。

ママエフの丘 観光名所

こちらは北側の景色です。
工場が多いですね。

ママエフの丘 観光名所

女性兵士の像の真下からのアングルです。
大きい割に結構クオリティの高い石像です。

ママエフの丘 観光名所

これはヴォルゴグラードの西側の街が広がっている方向です。
中々大きな街ですね。

ママエフの丘 観光名所

女性兵士の像から教会が見えたので行ってみます。

ママエフの丘 観光名所

薔薇の花が献花されていました。

ママエフの丘 観光名所

戦没者を追悼する教会でしょうか。
内部は写真NGでした。

ママエフの丘 観光名所

教会から見た女性兵士の像です。

ママエフの丘 観光名所

戦車の砲台ですね。
それにしても暑くて歩いているのがしんどいです。

ママエフの丘 観光名所

ママエフの丘を降りてヴォルゴグラードの街中へと向かいます。

ママエフの丘 観光名所

行きに降りたママエフの丘の最寄りのトラム乗り場からトラムに乗ってヴォルゴグラードの旧製粉所を目指します。

プロシャジ・レニナ駅で降りて地上へと出ました。
ヴォルゴグラードのトラムは一部区間が地下になっていてよく考えられているなと思いました。

プロシャジ・レニナという駅名から察するにレーニン系の何かだろうと思いましたが、やはりレーニン像がありました。

レーニン広場 広場・公園

レーニン像の辺りからちょっと歩くと旧製粉所が見えました。
この近くにあったロシア名物の麦の発酵ジュースのクヴァスを売るスタンドでクヴァスを買ったら同じくクヴァスを買って飲んでいた日本人サポーターの方に話しかけられちょっとだけ話しました。

旧製粉所 現代・近代建築

この建物も結構有名ですね。
何かの写真で見たことがあります。

旧製粉所 現代・近代建築

旧製粉所の横には博物館がありましたがこの日は閉まっていました。
この辺は昔使われていた兵器が展示されています。

旧製粉所 現代・近代建築

装甲車ですね。

旧製粉所 現代・近代建築

小型の戦車です。

旧製粉所 現代・近代建築

ソビエトって感じです。

旧製粉所 現代・近代建築

装甲車や高射砲が並べられています。

旧製粉所 現代・近代建築

戦車とヴォルガ川です。
前日に滞在していたサマーラもヴォルガ川沿いを歩いたので折角なので今日もヴォルガ川沿いを歩いてみようと思います。

旧製粉所 現代・近代建築

ヴォルガ川沿いからの旧製粉所です。

旧製粉所 現代・近代建築

ロシア北部からカスピ海に流れ込むこのヴォルガ川はヨーロッパ最長の川です。
今回の旅では昨日までいたサマーラ、ここのヴォルゴグラード、この旅最後の目的地カザンと3つのヴォルガ川沿岸にある都市に行きました。

旧製粉所 現代・近代建築

対岸に見えるのはビーチです。
そう言えばサマーラからヴォルゴグラードへの電車で同室だったロシア人家族もヴォルガ川のビーチで泳ぐと言っていたのを思い出し、この40度近い気候なら確かに泳ぎたくなると思いました。

旧製粉所 現代・近代建築

旧製粉所の中には入れないですが内部を外からちょっとだけ覗いてみました。

旧製粉所 現代・近代建築

旧製粉所からヴォルガ川の方に降りて川沿いを歩いてみます。

旧製粉所 現代・近代建築

ヴォルガ川沿岸を暫く歩くとビーチがありました。
ヴォルゴグラードで緑の多い所を歩くとコバエがまとわりついてきてうざかったです。

川で泳ぐんかい！というカルチャーショックはサマーラで体感した後なのでありませんが、川の水もそこまで綺麗でもないので日本人的にやっぱりここで泳ぐのには何となく勇気が要りますね。

川沿いにロシアの国旗が並んでいる所がありました。
ここから旧製粉所の方に引き返してからレーニン広場周辺を散策したりしました。

レーニン広場近くで良さそうなカフェやレストランを見つけられなかったので時間も12時位とキックオフまで5時間位なのでスタジアム近くのショッピングモールまでトラムで移動しました。

ショッピングモールに入ってすぐに日本でもよく見るUFOキャッチャー的なゲーム機がありました。
吊るされているプライズの紐をチョッキンするタイプのやつで日本と違う点はプライズにお金が括りつけてありました。

せっかくなので何回かトライしてみましたが全滅ｗ
日本では地元のイオンのゲーセンにこのタイプの機械が入っていて何度か景品を取ったことがありますが、ここでは全然取れませんでした。

ショッピングモール内には沢山の日本人サポがいました。
やはり40度近い中街を歩き続けるのはキツいのでスタジアム近くの冷房の効いたショッピングモールで涼もうとなりますね。

フードコートの席は日本人サポやロシア人観光客、ポーランド人サポ等でほぼ満席で席の確保には苦労しましたが何とか席をゲットして昼食です。

フードコートなのでいくつか店舗がありましたが、選んだのはブリヌイを出すチェーン店です。
メニューが全部ロシア語なので高難易度なせいかこの店に並ぶ日本人はほぼいませんでしたが、何だかんだでもう1週間以上ロシアに滞在している私は指差し等でロシア語の注文位は出来たので意外とスムーズに注文出来ました。

ヴリヌイはロシア風のクレープです。
とても美味しいのでロシアに来た際は是非試してみて下さい。
ロシアに来たらボルシチとヴリヌイは個人的には欠かせません。
ロシア版水餃子のペリメニよりもおすすめです。

まず頼んでみたのはイクラが入ったブリヌイです。
ロシアのイクラは安くはありませんが美味しいです。
お土産でも買って帰りましたが、缶詰の缶の質が悪くて中身がダメになっていた缶もありました。

イクラもヴリヌイも単品同士なら美味しいですが、ヴリヌイとイクラの組み合わせは正直合わない気がします。

そしてイクラのブリヌイだけではやや物足りなかったのでチョコバナナのブリヌイを追加で注文しました。

こちらはイメージ通りで美味しかったのですがチョコが甘すぎたのがやや欠点か。
ドリンクも頼んでいたので何とか完食できました。

フードコートではこの時丁度別の試合がTVで放送されていました。
フードコートで何かを食べながらその試合を見つつ時間を潰している日本人サポが多数でした。

その後ショッピングモール内を色々見て回り、時間も14時半近くとキックオフまで2時間半前になったのでスタジアムへと向かいます。

ショッピングモールの隣にオフィシャルショップが会ったのでちらっと立ち寄ってからスタジアムへと歩いて向かいました。

スタジアムの隣の公園をまっすぐ歩いて行くと試合会場のヴォルゴグラードアリーナです。

この公園にも記念碑らしきものがありこの街は街全体が戦争博物館なのかという印象を受けました。

こうして見るとロシアにとって戦争は文化なのかもしれませんね。

公園を抜けるとヴォルゴグラードアリーナが見えてきました。

ヴォルゴグラードアリーナのすぐ横のヴォルガ川の方は空き地になっていました。

いよいよスタジアムに到着です。

ヴォルゴグラードアリーナ スタジアム・スポーツ観戦

まずは背負っているリュックを預ける為に荷物預かり所に荷物を預けました。
その後自分の席の最寄りのゲートに向かおうとスタジアムの外周を歩きますが途中で道が封鎖されていて先に行けないのでどうすれば良いかをその辺にいたボランティアスタッフに聞いたら普通に違うゲートナンバーからでも入場出来るとの事でセキュリティチェックを抜けてスタジアムに入ってから最寄りのゲートまで移動しました。

ヴォルゴグラードアリーナ スタジアム・スポーツ観戦

スタジアムからは先程観光したママエフ・クルガンが見えます。

ヴォルゴグラードアリーナ スタジアム・スポーツ観戦

まずは飲み物を買って席に着くと今回はゴール裏ではなく上段のバックスタンドの端の方の座席でした。

チケットには4列目とあったのでまたゴール裏のピッチのすぐ近くから試合を見れると思いきやまさかの上段4列目！
しかもゴール裏ではなくバックスタンド側でした。

カテゴリー3のチケットはてっきり全てゴール裏だと思っていたので意外です。
同じカテゴリー3のサランスクとエカテリンブルクの過去2戦は両方共ゴール裏でした。

ヴォルゴグラードアリーナ スタジアム・スポーツ観戦

それにしても西日が直接当たって暑いです。
試合開始まで1時間半近くありますが、とてもじゃないけどずっとここにいたら暑くて熱中症になりかねません。

ということで席を離れて日陰で涼しいコンコースで時間を潰しました。

ヴォルゴグラードアリーナ スタジアム・スポーツ観戦

試合中もずっと西日が直撃したら嫌だなーと思っていましたがしばらくすると幸い屋根に隠れて日陰になって一安心です。

ヴォルゴグラードアリーナ スタジアム・スポーツ観戦

コンコースから戻ると自分の周辺の席も埋まってきて、隣の席にはサランスクで隣の席になって話した人と再会し、会話しながらキックオフまで待ちました。

ヴォルゴグラードアリーナ スタジアム・スポーツ観戦

いよいよグループリーグの突破を賭けた第3戦のキックオフが近づいてきました。

ヴォルゴグラードアリーナ スタジアム・スポーツ観戦

ポーランドと日本の国旗がピッチ上に広げられ、国歌斉唱で君が代を歌います。
この地で君が代を歌える幸せを噛み締めながら試合開始を今か今かと待ち望みました。

ヴォルゴグラードアリーナ スタジアム・スポーツ観戦

前半キックオフです。
この日のスタメンは1戦目、2戦目よりもメンバーを落としてサブ組が中心でした。

前半は0-0で折り返しました。

ヴォルゴグラードアリーナ スタジアム・スポーツ観戦

後半キックオフ。
後に物議を醸したあの後半戦です。

ヴォルゴグラードアリーナ スタジアム・スポーツ観戦

グループリーグ敗退が決まっているポーランドに先制され日本は一気にグループリーグの敗退が見えてきました。

ヴォルゴグラードアリーナ スタジアム・スポーツ観戦

交代で長谷部が入ってきた時位から試合の空気が一変します。
全然攻めません。

正直何やってんのという感じでした。
同時刻にサマーラで行われているコロンビア対セネガル戦の情報がベンチには入っていたのでしょうが、観客は負けてんのに何で攻めないのとざわめきました。

この試合を観ているのは日本人やポーランド人だけではないのであからさまに攻めないこの状況には当然ブーイングもおきました。

ヴォルゴグラードアリーナ スタジアム・スポーツ観戦

他会場でコロンビアが1点リードしていた事はわかりましたが、セネガルが追いついたらどうすんだよとか思いながら残り10分の試合をモヤモヤしながら見ていました。

勝点も得失点も同じ場合、イエローカードやレッドカードが少ないフェアプレーポイントが高い方が順位が上になるという事はこの時知らなかったのですが、試合中にスマホを見ながらその事を知りました。

ヴォルゴグラードアリーナ スタジアム・スポーツ観戦

予選突破は見事ですが、現地までわざわざ観に行った側としてはとても残念な試合でした。

多分この試合を観に来た日本人以外のサッカーファンはこの行為の理解はするかもしれませんが相当不満を持っていただろうと思います。
わざわざこのワールドカップの試合のために仕事を辞めたり年収の半分以上をつぎ込んで世界中からロシアまで来ているサッカーファンもいるのにそういう人達がこの試合を見てどう思うかと思うと本当に残念な試合でした。
サマーラからヴォルゴグラードの寝台電車で同室で同じくこの試合をこのスタジアムのどこかで観戦しているロシア人家族の事を思うと同じ日本人として申し訳なくなります。
まあ結果的にその家族はロストフでの日本対ベルギーのあの激闘もスタジアムで観ているはずなのでトータルでは楽しめているとは思います。

突破を決めた事は快挙ですが、凄いモヤモヤを残す感じです。
突破を決めたことへの拍手をしましたが、試合内容についてはブーイングしたい感じでした。
そもそも自力で追いついて予選突破を決めて欲しかったという思いが一番強いですが、追いつけそうに無いならもっと上手く時間稼ぎしろよと思いました。

ヴォルゴグラードアリーナ スタジアム・スポーツ観戦

グループHの最終的な結果です。
1位がコロンビア、2位が日本となりラウンド16に進出出来ました。
この段階で次の試合会場がロストフに決定です。
自分が持っているラウンド16のチケットはコンディショナルサポーターチケットというチケットで、自分の応援するチーム（日本代表）がラウンド16に進んだ場合にロシアのワールドカップ開催都市にあるチケッティングセンターで予約番号から次のチケットを引き換えられるという仕組みで予選敗退した場合は手数料を引かれて払い戻しされます。

そんなチケットを持っていたのでこの予選リーグの順位が確定するまで旅程が決められないので日本を出国した時はとりあえずラウンド16の試合の数日位までモスクワにいて、試合の2日後はサンクトペテルブルクにいることのみ確定して後は現地で考えようという感じで旅程を立てました。
日本を出発した時は6/29にヴォルゴグラードからモスクワに着く所まで予約し、その後7/4日にサンクトペテルブルクのホテルを予約していました。
旅の前半に6/29と30のモスクワのホテルを2泊分確保したのでまだ7/1～7/3の期間はどこに泊まるのかやどうやって移動するかとかは全く決めずに来ています。
日本代表がロストフで試合すると確定した今すぐにこの辺の旅程をさっさと決めないといけません。

それにしても2日前のサマーラのファンフェスト会場にいたコロンビア人サポに絶対買って日本とコロンビアで予選突破しようぜと話しましたが、それが現実になりました。
コロンビアマジありがとう。アミーゴ、グラッシアス！
この旅で一番多く出会ったのがコロンビアサポーターでした。彼らは陽気で良い人が多く素晴らしかったです。

ヴォルゴグラードアリーナ スタジアム・スポーツ観戦

隣の席の日本人サポと仲良くなり、その人ともう1人の日本人サポと3人で夕食を食べることになりました。

私が荷物を預けている場所と彼らが荷物を預けていた場所が違うのでスタジアムの外で待ち合わせる約束をしてスタジアムを出ました。

気になるのはこの先の旅程です。
早めに旅程を決めないと私と同じ様なチケットを持っている日本人サポやベルギー人サポに空いているホテルを取られかねないのでスマホでロストフのホテルを検索します。

ヴォルゴグラードアリーナ スタジアム・スポーツ観戦

荷物をピックアップしてから日本人サポ2人が来るのを待ちます。
その間にロストフのホテルをスマホで検索してロストフのスタジアム近くの郊外にあるこの期間にしては比較的安いホテルを1泊分予約しました。
もし安いホテルが無ければモスクワから日帰りで往復しようと思っていましたが泊まれて良かったです。

ただ、まだモスクワからロストフへどうやって行くかとロストフからサンクトペテルブルクへどうやって行くかは決めていませんでした。
モスクワからロストフは有料電車だとあまり空きが無くて凄く高かったのと、無料電車は空きはあるものの手元にあるコンディショナルサポーターチケットの予約番号では予約できず、発券された試合のチケットが手元にない今の状況では予約が出来ませんでした。

そんな感じだったのでとりあえずモスクワからロストフへの移動手段とロストフからサンクトペテルブルクへの移動手段は棚上げしておきました。

待ち合わせしてから1時間ほど待ってようやく彼らと合流出来ました。
途中の道が塞がれていてスタジアムをぐるっと回れずに超大回りして来たとの事で時間がかかったとの事でした。
私も入場する際に同じようにスタジアムをぐるっと周りこめなかったのでその状況は良く理解できます。

ヴォルゴグラードアリーナ スタジアム・スポーツ観戦

無事合流して3人でスタジアムを後にします。
スタジアムから歩いている時にロシア人の人達から一緒に写真を撮って欲しいと何組かから声をかけられて即席の写真撮影会みたいになってました。

駅へのシャトルバスがあるショッピングモール前のバスターミナルまで歩いてヴォルゴグラード駅まで戻ります。

ヴォルゴグラードアリーナ スタジアム・スポーツ観戦

一緒に居た3人の内私を含む2人が今夜の無料電車でモスクワに行くのでじゃあ駅前の店で軽く打ち上げ的な感じで食べましょうということでヴォルゴグラードで駅前の通りをちょっと歩いた所にあったケバブ屋っぽい所に入って夕食を共にしました。

サランスクとヴォルゴグラードで隣りになった人は山形から来ていて今夜ヴォルゴグラードに泊まった後飛行機で帰国するとの事で次の試合が見れずに非常に残念そうでした。
私ともう一人の人はコンディショナルサポーターチケットを持っていてとりあえずモスクワに戻った後ロストフに移動して試合を見るとの事。
今後の予定とか今日の試合内容とかを色々話しつつ、ケバブ屋の店内でTV放送されていた次に対戦する相手となるベルギー対イングランドの試合を見ていました。

ヴォルゴグラード駅 駅

食後は駅に戻り、まずはヴォルゴグラードで宿泊する人を見送って別れました。
その後私はヴォルゴグラード駅地下のシャワーブースでシャワーを浴びたかったのでもう一人の人と一旦別れて駅の地下へと向かいます。

シャワーがある駅地下に行ってみると長蛇の列です。
これは2時間以上かかると言うか今から並んでも絶対に電車の出発までに間に合わないと思ったのでシャワーは諦めて荷物預かり所に預けていたスーツケースを引取り、その中に入れていたバスアメニティ類を取り出しトイレへ。

トイレにある洗面台でシャンプーやら髭剃りやら歯磨きやら洗顔やら首から上を洗って凌ぎました。
顔を洗っていたり歯磨きをする人は多かったですがシャンプーまでしている人はあまり居ませんでした。
そんな中隣にいた日本人もシャンプーをしているツワモノだったので話しかけたら何と日本語が通じず、英語で会話したらその人は日系ペルー人との事！
顔はやや濃い目の日本人顔だったので日本人じゃなかったのかと驚きましたがこんな所でシャンプーをする仲なのでちょっとだけ会話しましたｗ

ヴォルゴグラード駅 駅

そんな感じでシャワーを浴びている時間が無く、持参してきた制汗シートで首から下をトイレの個室で拭いて凌ぎました。

夕食を食べてから一旦別れた人をちょっと探しましたが見つけられずにモスクワへ向かう無料電車が来てしまったので乗り込みました。

ヴォルゴグラードからモスクワだと電車で24時間以上かかりますが、ヴォルゴグラードから次の試合会場のロストフまでは10時間程度なので結果的にかなり大回りする事になりました。
モスクワへの無料電車も取ってあるし、その上モスクワのホテルも2泊分キャンセル不可の予約があるので行くしかありません。

旅程を考えている時はヴォルゴグラードの後はロストフへのアクセスが良いソチ近郊に滞在して黒海で泳ぐなりソチの山の方に行くなりするのも良いかなと思っていましたが、もし1位通過してモスクワで試合があった時に電車での移動が2日程掛るか飛行機代が高くなる事と、もし予選敗退した場合次の滞在地がモスクワより更に先のサンクトペテルブルクなので移動手段をどうしようと言う懸念があったので黒海沿岸のソチ入りは見送りましたが、結果的にはソチに行ったほうが旅程的にスムーズだったと思います。

ヴォルゴグラード駅 駅

ヴォルゴグラードを26日の23:50に出発するこの電車は28日の0:29にモスクワのパヴェレーツキー駅に到着します。
つまり電車に24時間以上乗りっぱなしということです。
ロシアの広大さを体感せざるを得ない移動でした。

電車に乗った時に同室だったロシア人の人に家族で予約したら2部屋に別れてしまったので部屋を変わって欲しいと言われ問題なかったので了承して部屋を移動しました。

そこは私の他にカターニャから来たイタリア人の若者とポーランド人のおじさんが居ました。
3人で色々サッカーの事やら旅の事やら色々話してモスクワまでの道中はとても楽しい移動になりました。
イタリア人の若者はイタリア代表の敗退が決まる前にこの旅を決めていたとのことで御愁傷様でした。ただこのワールドカップの旅を本当に楽しんでいたので自国の代表が出れなかったり、自国の試合が見れなくても現地でのワールドカップは楽しめると思います。
3人で会話してロシア人はとても親切と言うことは皆が思っているようです。
ポーランド人の人はロシア人個人はとても親切だが、ロシアという国家は油断ならないと言っていました。
これにはロシアと国境を接する日本人としても同意せざるを得ません。
これはロシアとの距離が遠いイタリア人の人にはわからない感覚だと思いました。

当然あの試合の事は日本人としてどうなのよとか聞かれたりしましたが、結果的には良かったけど褒められたものじゃない。ただ、自力で追いついて決めて欲しかったと答えました。
イタリア人の若者はもしセネガルが追いついたらどうすんだよと思ってたと言ってたしポーランド人のおじさんはポーランドは予選敗退が決まっていたけどあの状況ならポーランドが確実に勝てて勝ち試合が見れたからあれはあれでいいと言ってました。

今大会の予想を聞かれて私はクロアチア代表を優勝予想で言ったら意外にも結構同意してくれてイタリア人の若者もクロアチアを推してました。
大体ブラジルかクロアチアとかその辺が来るのではという認識で一致。

ヴォルゴグラードでの試合自体はぶっちゃけ不満タラタラで全然楽しめませんでしたが、予選突破は決めて次に繋がる試合なので結果的には良かったです。
ワールドカップを終えて旅行記を書いている今ならあのロストフでの試合を見れたのでこの試合のことはチャラにしてもお釣りが来る位です。何より予選突破出来たのが良かった。

スタジアムや往復の電車で出会った人達との会話なんかも思い出に残っていてヴォルゴグラードでも楽しい旅が出来ました。
ヴォルゴグラードの街は街全体が戦争博物館のような所なので短期間の滞在でも飽きずに楽しめました。

次は一旦モスクワに戻り、その後モスクワで2泊してからロストフへと向かいます。