不動坂の益田家跡－2019年頭

2019/01/09 - 2019/01/09

　不動坂の益田家（https://4travel.jp/travelogue/10896693）はかつては土手の上に2本のモチノキの雌株が聳え、萱葺き屋根の母屋が建っていた。しかし、昨年春には2本のモチノキの雌株が聳える土手を残して屋敷が更地になっていた（https://4travel.jp/travelogue/11339453）。
　しかし、それも昔話である。土手の上に聳えていた2本のモチノキの雌株はコンクリートブロックが積まれた崖の下の平地に移植されている。かつては、このモチノキのある土手の奥の高台には益田家の萱葺き屋根の母屋が建っていたがそれも解体されて平地になっている。益田家は昭和初期には屋号代わりに「台」と呼ばれていた。東海道の路面よりも一段高いところにある家という意味であったのだが、今では国道1号線と同じ高さになってしまっている。
　交番の婦人警官が言うには、ご主人が亡くなり、何年も人が住んではいなかったのだという。土地を売るためには更地にし、しかも2本のモチノキの雌株が聳えていた土手さえも平地にする必要があったのだろう。
　ここ数年で不動坂では江戸時代からあった斎藤家が解体され、益田家さえも台地だった家屋敷が掘削されて平地の更地になってしまった。この後には、お店が建つのか住宅が建つのか？もう数年もすれば前の道路も拡張され、全くのところ様変わりするのであろうか？
（表紙写真は移植された益田家の2本のモチノキの雌株）

エリア 戸塚・いずみ野・港南台(神奈川)

益田家跡。

益田家跡。

益田家跡。

移植された益田家の2本のモチノキの雌株。

移植された益田家のモチノキと「神奈川県指定天然記念物　益田家のモチノキ」の標柱。

「かながわの名木100選　益田家のモチノキ」プレート。

「神奈川県指定天然記念物　益田家のモチノキ」看板。

移植された益田家の2本のモチノキの雌株。

更地、平地になった益田家の家屋敷跡。

移植された益田家の2本のモチノキの雌株。