シニア夫婦個人旅行　中部～北部イタリア８　ピサ編　～斜塔のある町～

2018/05/11 - 2018/05/23

　シニア夫婦の13日間の個人旅行記です。計画は半年以上前から。仕事を定年で辞めて暇な時間が十分できたので、毎日楽しみながら計画を練り、結局、ローマ、フィレンツェ、ミラノ、ヴェネツィアの王道４都市と、その他素敵な街をめぐりました。飛行機やホテル、鉄道、美術館などは夫がネットで予約しました。　

５月11日（金）福岡→ヘルシンキ→ローマ≪ローマ泊≫
　　12日（土）ローマ市内観光≪ローマ泊≫
　　13日（日）ローマ市内観光≪ローマ泊≫
　　14日（月）ヴァチカン観光→オルヴィエート観光≪オルヴィエート泊≫
　　15日（火）ﾁｳﾞｨﾀﾃﾞｨﾊﾞﾆｮﾚｯｼﾞｮ観光→フィレンツェ ≪フィレンツェ泊≫
　　16日（水）フィレンツェ観光　≪フィレンツェ泊≫
　　17日（木）ピサ観光≪フィレンツェ泊≫
　　18日（金）フィレンツェ観光≪フィレンツェ泊≫
　　19日（土）フィレンツェ→ミラノ→ヴェローナ≪ヴェローナ泊≫
　　20日（日）ヴェローナ→ヴェネツィア→ミラノ≪ミラノ泊≫
　　21日（月）ミラノ観光≪ミラノ泊≫
　　22日（火）ミラノ→ヘルシンキ→≪機中泊≫
　　23日（水）福岡

　旅行７日目です。今日はフィレンツェを離れピサに行きます。ピサ観光といえばピサの斜塔。この塔にも上る気満々です。

エリア ピサ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: フィンランド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

　【７日目前半】
　朝食を終え、8時28分フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅発の普通電車に乗りました。チケットは自動販売機で買いました。帰りの時間が確定できないのでとりあえず往路のみ、一人16.80ユーロでした。ピサ行きの乗り場は、ローマやミラノ行きのホームと違って、ホームに向かって左奥の1番ホームと2番ホームにあり、少し注意が必要です。

フィレンツェ サンタ マリア ノヴェッラ駅 駅

　普通列車ですがとてもきれいです。

　1時間でピサ中央駅に着きました。バスで行こうと駅のタバッキでチケットを買いましたが、バスがすぐに出発しないので、のんびり歩いていくことにしました。このチケットを使わないで帰り用にとっておいてほんとに助かりました。

ピサ中央駅 駅

　途中、アルノ川にかかる橋を渡ります。川面に歴史ある建物が映り込んで綺麗な風景です。

アルノ川 滝・河川・湖

　こんな通りを歩きました。

　住宅街のような狭いところもありました。

　30分くらいで世界遺産のドゥオーモ広場に着きました。駅から歩く人もたくさんいて、道もほぼまっすぐなので迷うことはありませんでした。洗礼堂が見えます。広場には大聖堂（ドゥオーモ）、洗礼堂、鐘楼、納骨堂があり、ドゥオーモに付属する鐘楼がいわゆる「ピサの斜塔」です。

ドゥオーモ広場 (ピサ) 広場・公園

　初めてこの目で見るピサの斜塔です。やはり最初に思うことは「ほんとに傾いている・・」です。ずいぶん傾いています。斜塔はガリレオの実験で知られています。ピサ生まれの物理学者ガリレオ・ガリレイが斜塔の頂上から重さの異なる錘を落とす実験を行ったと言われています。真偽のほどは定かでないとか。　

ピサの斜塔 (鐘楼) 建造物

　おお、この傾き。

　今は傾くのは止まっているとか。高さ55.86m、階段数296段、傾き3.99度。以前は5.5度まで傾いていたが、1990年から2001年の工事によって是正され、今は倒壊の危惧はないそうです。

　写真を撮る場所によって傾き具合が違うのは当たり前ですね。この写真はそうでもない。

　世界中から人が集まっています。

　皆さん、斜塔を支える例のポーズで写真撮影に夢中です。

　私も夫に撮ってもらいましたが、この写真をうまくとるのはなかなか難しいようです。　

　もう一枚。

　ドゥオーモは1063年に建設が始まり、13世紀にファサードが完成。ピサ・ロマネスク様式の傑作といわれています。

ドゥオーモ (ピサ) 城・宮殿

　白亜の大理石が美しい建物です。

　ひとしきり写真を撮った後、斜塔に上ることにしました。斜塔北側にあるこの建物に斜塔入場のチケット売り場と手荷物預かり所がありました。左端には有料のトイレもありました。

　この中央部分がチケット売り場です。

　電光掲示板があり直近の予約可能時間と空き人数が表示されています。私たちは11時に予約しました。一人18ユーロでした。斜塔内にはカメラ以外は持って入れないのですべての荷物を預けます。

　そして、15分前に列に並びました。この先に金属探知機を使った保安検査がありました。一人ずつ両手を上げたり、前を向いたり後ろを向いたり、結構厳しい検査でした。

　中に入ると展示パネルがあり、天井を見上げると空洞でした。

　ここが階段の上り始めです。

　らせん階段は狭くすれ違うのがやっとで、カメラ以外手荷物はダメというのもわかります。296段の階段はかなりすり減っていました。フィレンツェのジョットの鐘楼ほどは階段の数がないので、わりあい楽に上がれました。しかし、塔が傾いているので上るときもジョットの鐘楼とは違った違和感がありました。

　上りは並んでいた人たちが一斉に上がるので、あまりにゆっくり上っていると迷惑かけるなと思って一生懸命ですが、下りは30分後の次のグループが上がってくるまでにめいめいで降りればいいので楽です。

　らせん階段の途中からの風景。

　頂上までやってきました。ドゥオーモや洗礼堂が見えます。

　ピサの街もきれいです。

　建物の色がそろっています。

　中央に見える建物はシノピエ美術館で、左側建物との間の通路を行くとピサ中央駅に着きます。

　ここです。

　私たちは美術館の隣の通りから歩いてきました。

　安全柵があります。皆さん、柵の間にカメラを入れて撮影しています。

　鐘楼ですので鐘があります。

　ここが下り始めの階段です。ここは人一人しか通れません。

　ドゥオーモの中に入ります。

　ドゥオーモ内部、後陣のモザイクです。内部はビザンティン様式の影響も見えるそうです。

　最後にもう一枚。この後、急に土砂降りの雨になりました。私たちは傘を持っていたのですが、持たない人たちはびしょぬれでした。大雨の中、インフォメーションで聞いたバス停に向かいました。チケットを使わずに持っていてよかった。この雨の中タバッキを探すのも大変だし、大混雑のバスの中でドライバーから買うのも大変でした。

　このバスに乗ってきました。ピサ中央駅に着くころには雨はほとんど止んでいました。

　13時12分の列車に乗り、14時23分定刻にフィレンツェに戻りました。

　遅い昼ご飯を中央市場で食べました。

セントラルマーケット 市場

　いつも人がたくさん並んでいて大人気のピザを頼むことにしました。

　ピザ焼きの職人さんたちはきびきびと動き、手際よくピザが焼かれています。おなかがすいていたからか、美味しかったからか、ピザの写真は撮り忘れていました。7日目後半のフィレンツェ観光に続きます。https://4travel.jp/travelogue/11433159