2018/11/10 - 2018/11/10
2310位(同エリア4467件中)
さらりんさん
テレビで「桂離宮」(NHKBSプレミアム)の番組を見ました。だいぶ昔に「日本美の再発見」(ブルーノ・タウト)という本を読んだことを思いだし、いつか本物の桂離宮をこの目で見てみたいものだという思いが強くなりました。
でも実現は難しいのだろうなと、なかばあきらめていました。
ところが夏のある日、夫が桂離宮オンライン申込サイトをのぞいてみたところ、偶然にも空きを見つけたのです。そこで、すぐに申し込んで参観を決めました。
せっかくの秋の京都なので、一足早い紅葉も味わってみたいし、
アート好きの私たちにとって、琳派鑑賞もはずすことはできません、
ということで、下記のプランとなりました。
( )は交通手段、●は見学、『』はお目当て人物、またはお目当てアート、☆はこの旅行記、の意味。
《1日目》
品川ー(新幹線のぞみ)ー京都ー(JRバス)ー山城高雄
●神護寺
●西明寺
●高山寺
栂尾ー(JRバス)ー二条駅前ー(地下鉄東西線)ー烏丸御池ー(地下鉄烏丸線)ー丸太町ー(地下鉄烏丸線)ー京都
《2日目》
京都ー(地下鉄烏丸線)ー北大路ー(バス)ー源光庵前
● 源光庵
● 常照寺 『本阿弥光悦』が土地を寄進したお寺。
● 光悦寺 『本阿弥光悦が工芸を推進した場所』『光悦垣』。
● 今宮神社
● 大徳寺
大徳寺前ー(バス)ー四条高倉、四条ー(地下鉄烏丸線)ー京都
《3日目》
ホテルから徒歩移動
●三十三間堂
●養源院 『俵屋宗達の杉戸絵』
●智積院 『長谷川等伯の楓図』『長谷川久蔵の桜図』
七条ー(京阪本線)ー祇園四条、徒歩で移動、河原町ー(阪急京都線)ー桂
☆●『桂離宮』
桂ー(阪急京都線)ー烏丸、徒歩で移動、四条ー(地下鉄烏丸線)ー京都
ー(新幹線のぞみ)ー品川
《利用交通手段と宿泊》
・JR東海ツアーズ 50プラス ひとり30300円、
(品川ー京都のぞみ利用の新幹線往復チケット、新阪急ホテル2泊分を含む)
・JRバス高雄一日フリー乗車券 800円、
・京都市内交通についてはスイカを利用。
移動手段ポリシーとして、
渋滞をさけるため、電車利用を最優先し、バスは最後の手段とする、
近くにある寺社を徒歩でめぐり、まとめて見学する、
ということを心がけました。
かなり歩きました。
1日目:14,972歩 10.3キロ
2日目:24,460歩 16.1キロ
3日目:24,130歩 16.4キロ
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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さて、いよいよこの旅のハイライト、桂離宮へ。15:00からの見学です。
信号を左へ。木の向こうには、 -
桂川です。
桂は月の名所で、源氏物語に出てくる「桂殿」はこの地にあったという設定だそうです。月の観賞、船遊び、茶会、酒宴などのために作られた離宮、って、なんとぜいたくな・・・ -
桂垣にそって歩きます。
-
桂垣とは、生きたままの竹を折り曲げて、竹垣としているものです。
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道路側から見ると、一見、ふつうの垣根です。
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背の高い夫に、バンザイをした状態で写真をとってもらいました。ひょっとして、竹が折り曲げられている状態を撮すことができるかな、とおもったのですが、わかりませんね。
一度、裏側から見てみたいものです。 -
受付に到着しました。
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受付近くの門です。
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この垣根は、もう一種類の桂垣です。
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竹と割り竹と竹の穂を組み合わせ、シュロ縄で押さえたものです。
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年季のはいった古木です。
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2018年10月までは無料で参観できましたが、11月から有料になりました。
1000円のチケットを買います。 -
この方が案内してくれます。名調子です。もう一人の係の方が最後尾につき、十数人のグループで回ります。
残念ながら、建物の上に上がって見ることはできません。庭をめぐりながら、建物は外からの鑑賞になります。 -
いちいち写真を撮りたくなります。
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ひたすらパチリパチリ。
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御幸門へ。
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もうすぐ御幸門。
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御幸門に着きました。
御幸門は後水尾上皇をお迎えするために作られた門。 -
御幸門を下から見上げたところ。
自然木の皮付き丸太が茅葺き屋根を支えています。 -
御幸道を戻ります。
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蘇鉄山。
この蘇鉄は薩摩島津家より献上されたものだそうです。 -
石灯籠。
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手水鉢。
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外腰掛け。
茶室の待ち合い腰掛けです。 -
ここも皮付き丸太で屋根を支えています。
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この待ち合い腰掛けで、どのくらいの時間待たされたのでしょうね。
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待っている間にトイレに行きたくなっても大丈夫、
トイレが備わっていました。なんて行き届いているのでしょう。 -
松琴亭への道ですが、まだ松琴亭は見えません。
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あ、見えて来ました。
手前には黒い石を敷き詰めた州浜が見えます。
(写真では白い石に見えますけど。)
その向こうに石橋があり、天橋立に見立ててあるそうです。 -
あ、州浜の石は、近くで見ると黒っぽいですね。
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秋の夕暮れの陽ざしが、
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やさしく松琴亭を包みます。
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石灯籠。
あとで気がつきましたが、いろんな形の石灯籠がありました。 -
もうすぐ松琴亭。
小さくてわかりにくいですが、切妻屋根の妻部分(三角のところ)に「松琴」と書かれた扁額がありました。 -
池の上にかかった、
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石橋を、落ちないように注意しながら渡ります。
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松琴亭のにじり口。
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この部屋の襖は青一色ですが、
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となりの部屋は、有名な市松模様です。
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床の間まで、市松模様です。
斬新でモダンなデザインと配色です。 -
くどがまえ、
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松琴亭からみた景色。
天橋立が見えます。 -
市松模様と障子。
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別の角度から。
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暖房装置だそうです。
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上に食べ物、下に火を入れて温めたのだとか。こんな装置があったなんて、驚きました。
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戸袋の絵柄や引手もどことなく風流です。
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萱葺屋根を下から見たところ。
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鴨が泳いでいました。
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アーチ型の橋を渡り、
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飛び石を踏みしめながら、小高い築山を登っていくと、
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池の水面が下の方に見えます。
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もうすぐ掌花亭です。
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掌花亭に着きました。
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手水鉢。
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峠の茶屋風で、夏の暑さをしのぐための小亭です。
ここではどんなことをして暑さをしのいだのでしょう。 -
木立の間に見えるのは古書院でしょうか。
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小高いところから眺めるので、
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とても気持ちのいい景色です。
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古書院を池の向こうに見ながら、
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園林堂(おんりんどう)に下りてきました。
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持仏堂だそうです。今は安置されているものはないということです。
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この建物は瓦葺きで唐破風付き、桂離宮っぽくないです。
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火灯窓が付いていました。
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案内の方と土橋とその向こうに古書院。
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