2018/07/30 - 2018/08/01
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funasanさん
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ドイツ南部に広がるバイエルン州の州都がミュンヘンで、ドイツではベルリン、ハンブルクに次ぐドイツ第3の大都市という。しかし、その人口はわずか145万人(2016年)である。ドイツは昔から地方分権が徹底しているので宝石のように美しい小都市がドイツ中に散らばっている。ミュンヘンもその1つである。参考までに京都市の人口は147.5万人(2015年)でミュンヘンと同じくらいである。
私の新著出ました。
◎『夢の国際線ビジネスクラスの旅(欧米編第1弾)
何とかして格安でビジネスクラスに乗ろう!』
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本書出版により今まで4トラで長らくご覧頂いたビジネスクラスの旅(欧米路線)の旅行記を非公開とさせて頂きます。
◎『夢の豪華客船クルーズの旅: 大衆レジャーとなった世界の船旅』
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◎『熟年世代に送る 安くて豪華に旅する方法』
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私のホームページに旅行記多数あり。
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/
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目覚めの朝、ホテルの窓から見下ろすミュンヘン郊外の風景(写真)は素晴らしい。今日も天気がよく、絶好の観光日和である。しかし、暑くなりそう…。
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我々夫婦の朝は早い。午前8時にはもうホテル(写真)を出発してミュンヘン市内観光に出発である。ヨーロッパの古い街が大好きな妻の足取りは軽い。ルンルン気分で足早に駅に向かう。
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今日は地下鉄に何度も乗る予定なので、駅で地下鉄の1日券6.7ユーロを買う。地下鉄U4のアラベラパーク駅から地下鉄(写真)に乗り、「オデオン広場(Odeonsplatz)」で下車する。
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地上に上がるといきなり見事な教会の前に出る。薄い黄色の外壁が綺麗な「テアティーナ教会」(写真)である。この教会はミュンヘンのシンボル的な建物の一つで、南ドイツのバロック建築に大きな影響を与えたという。
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教会内部に入ってみよう。これが実に見事!教会建設のいわれは、17世紀に、バイエルンの選帝侯フェルディナント・マリアと妻が、待ち望んだ継承者である息子マクシミリアン2世マヌエルの誕生(1662年)に感謝して建設されたという。
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テアティーナ教会の前に「フェルトヘルンハレ(将軍堂)」(写真)がある。バイエルン王ルートヴィヒ1世の治世である1841年から1844年にかけて建設された。実はフェルトヘルンハレはアドルフ・ヒットラーが権力を把握するにつれてナチ党の宣伝でシンボル的な意味を持つようになっていく。
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レジデンツ通りに面したレジデンツ入口に、楯を持つライオン像(写真)が立っている。妻は何やら熱心にライオンに触っている。
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ガイドブックを熱心に読んでいる妻はこのライオンのいわれに詳しい。このライオンの楯(写真)に触ると幸せが訪れるという言い伝えがあるそうだ。迷信を信じない私が通り過ぎようとすると、あなたも触りなさい!という妻のお達しである。
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取りあえず、いい加減に触って、レジデンツの中庭(写真)に入る。建物の外観は質素であまりインパクトはない。
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入場料7ユーロを払ってレジデンツ博物館(写真)に入る。レジデンツは旧バイエルン王国の王家ヴィッテルスバッハの本宮殿として使用されていたという。外観はたいしたことないが、正真正銘の宮殿である。
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緻密な装飾が施された奥行き69メートルもある大ホール「アンティクヴァリウム」(写真)に入った瞬間、全身に鳥肌が立った。これは凄い!ここは16世紀のアルプレヒト5世の時代に建造され、現存するレジデンツの中では最も古い部分という。
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鳥肌が消えぬうちに大ホール(写真)を鑑賞してみよう。美しい曲線のルネサンス様式の円天井には、色鮮やかで美しいフレスコ画が幾つも描かれている。さらに側面には、アルプレヒト5世のコレクションだった古代の彫像が並んでいる。
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宮殿だけあって、王様やお妃様の部屋、閣僚達の会議室、サロン等、数えきれないくらいの部屋を見て回る。妻は日本語イヤホンガイドを聞きながら、それらの1つ1つを熱心に見学していく。よって、時間がかかる。
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私はそれほど興味はない。もういい加減にパスして博物館を出よう!と心の中では思うのだが、それを言い出すと夫婦喧嘩が勃発する。楽しい海外旅行中の夫婦喧嘩ほど無駄でマイナスなことはない。ここは男が我慢するに限る。
写真:伊万里焼(1680年ー1720年) -
博物館の順路の終わり頃に再び山場が来た。「Green Gallery」(写真)である。青い壁に多数の肖像画が展示されている。
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そして、最後は王家の「祖先画ギャラリー」(写真)である。ここはヴィッテルスバッハ家の子孫たちの肖像画が飾られている回廊で、その数なんと約120枚にも上る。回廊の至るところに美しい金の装飾が施されている。当時の栄華がしのばれる。
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レジデンツ博物館をたっぷり観光して私はもう疲れた。中庭に出ると、綺麗な花(写真)が咲いていたので、これを眺めながらベンチで少し休む。「やれやれ、やっと終わったか~」ちょっと年をとってきた私でも、少し休憩すれば元気が出てくる。お次は~
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レジデンツのお隣が「バイエルン州立歌劇場」(写真)である。是非、ここで本番のオペラを鑑賞したいのであるが、オペラシーズンは9月中旬から翌年の6月まで。ほぼ毎日オペラかバレエが上演される。
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歌劇場からマリエン広場に続く道路(Dienerstr.)(写真)をそぞろ歩きする。5分くらい、ゆっくり歩いても10分もかからないうちに凄い場所に到着する。
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圧倒的迫力!壮麗な装飾!表現のしようのない素晴らしさ!これがミュンヘンの象徴「新市庁舎」(写真)である。この大建築の前に立った旅人は寡黙になる。「……、凄い……」
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この新市庁舎の前のカフェでコーヒータイムをとるつもりであったが大誤算であった。観光客が続々と新市庁舎につめかけマリエン広場(写真)は超満員である。カフェどころではない。
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実は、この新市庁舎の塔の中央に、ドイツ最大の仕掛け時計(写真)があり、32体の人形が動き出すのである。驚くべきことにこの人形は等身大という。このショーを見るために観光客が押し寄せる。しかも、演技の時間はお昼の11:00と12:00の2回のみ。約10分間のショー(毎日開催)
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ミュンヘンは音楽にあふれている。ストリートパフォーマー(写真)が街のあちらこちらで素晴らしい演奏を披露してくれる。珍しい楽器の演奏で、しばらく聞き惚れる。立ち止まって聞いたらチップを忘れずに!
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見知らぬ街に来たら、街全体が見渡せる場所(塔)に上るのが鉄則である。ミュンヘンでは「新市庁舎の塔」「フラウエン教会の塔」「ペーター教会の塔」と3か所の塔がある。
写真:ペーター教会内部 -
この3か所のうち、最も眺めのよさそうな「ペーター教会の塔」に上る。教会の内部からではなく外側に塔への入り口がある。エレベーターはない。高さ92m、階段は294段もある。狭い階段を譲り合い、汗を流しながらハアハア言って上る。
写真:ペーター教会内部の天井 -
苦労して上った甲斐だけあって、塔の上からはミュンヘンの大展望(写真)が開ける。
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大展望をお楽しみください。
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真正面に「フラウウエン教会」(写真)が見えます。塔の高さは約100m。こちらはエレベーターで上れる。
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ここからの圧巻は「新市庁舎」(写真)の眺めである。壮大にして華麗、調和のとれた美しさ!言うことなし。
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ミュンヘン観光のクライマックスを終えて、マリエン広場から地下鉄の「カールス門」に向かう。ここは歩行者天国「ノイハウザー通り」(写真)であり、いつも賑やかである。
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ここでちょっとだけミュンヘンの歴史のお勉強を…。
ミュンヘンの発展は12世紀頃からはじまり、ザルツブルクなどの塩の産地とドイツ北部を結ぶ交通の要諦として栄えた。 -
時は流れて19世紀半ば…。
バイエルン王ルートヴィッヒ1世(在位1825~18448年)はギリシャ・ローマの古典を愛し、いくつもの博物館や大学などを創設した。 -
そして、彼はミュンヘンを「イザール河畔のアテネ」と称される都に造り上げたという。これらの歴史的建物がミュンヘン市街には至る所にあり、街歩きをしているだけで楽しくなる。
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歩行者天国「ノイハウザー通り」(写真)はミュンヘン随一のショッピングストリートなので、買い物が好きな人は大いにショッピングをどうぞ!
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我々は買い物もせず、カフェにも入らず、足早に地下鉄駅に向かう。
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マリエン広場からカールス門(写真)までは700m程度であり、そぞろ歩きをしていると直ぐに着いてしまう。
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地下鉄「カールス門」からU4路線にのり「アラベラパーク」下車。駅前にスーパーがあったので入ってみる。ちょっと驚きであるが、日本のスーパー並みにテイクアウトできる食材が多数陳列してある。
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見事に並べられた寿司盛り合わせ(写真)。しかし、その値段は高い!真ん中の「サケ盛り合わせ」は約14ユーロ。1ユーロ130円換算で1820円也。本当か?という値段である。日本のスーパーの3倍近い気がする。
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夏のミュンヘンの日暮れは遅く、日没は午後9時頃である。よって、ホテルのエグゼクチィブラウンジでカクテルタイムの夕食をとって、その後、夜のミュンヘン観光に出かける。夕闇迫るマクシミリアン通り(写真)。左がバイエルン州立歌劇場。
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是非お勧めなのが、午後8時頃からマリエン広場のオープンカフェに入り、ドイツビールを片手に、夕闇迫る「新市庁舎」(写真)を眺めるのである。
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日没とともに新市庁舎はライトアップされ、怪しく輝きだす。涼しくなってきた夜風にあたりながら、ミュンヘン名物の白ソーセージにかぶりつき、好きなだけビールを飲む。もうミュンヘン子になる。
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そして、すっかり暗くなるまで遊び、再び、地下鉄に乗ってホテルに帰ってくる。夜の闇に浮かぶ「バイエルン州立歌劇場」(写真)が美しい。次回はここでオペラ鑑賞だ。
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