東京大学見学と周辺の名所めぐり　その2「上野から遠回りして根津駅まで」

2018/11/25 - 2018/11/25

東京大学のキャンパスツアーに参加しました。
東京って日帰りで行けてしまうので逆に観光地っていう感じがしないけれど、実は世界有数の観光地なんですよね。
大学周辺には名所が凝縮されているので、歩いて行ける範囲で下町のあちこちを色々見学して来ました。
総歩数30,000歩。

JR上野駅→上野公園西郷さんの像　清水観音堂　弁天堂　不忍池　無縁坂 　湯島天神　東京大学　こんにゃく閻魔　伝通院　美幾女の墓　小石川植物園　串揚げ処はん亭 → 地下鉄根津駅

この旅行記は東京大学の見学以外の記録です。

エリア 上野・御徒町(東京)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

自宅を出てから約2時間。
上野駅不忍口には8：15着。
予約した東京大学のキャンパスツアーは10：00～なので道すがらの名所を見ながら本郷に向かいます。

上野駅 駅

先ずは上野公園のＳＥＧＯＤＯＮに御対面です。
何度もお会いしていますが、今まさに時の人ですからね。

冬桜でしょうか。
黄葉を背景に可憐な薄ピンクの花びらです。

清水観音堂は京都の清水寺を模して舞台があります。

清水観音堂の丸～く捻じれた「月の松」。
観音堂の舞台の上から真正面の不忍池の弁天堂を輪の中に収めて撮るというのがベストショットだったのにそんな発想がわかなくて残念!

寛永寺清水観音堂 寺・神社・教会

上野公園はほんの少しかすっただけで通過です

不忍池の中州にある「弁天堂」

不忍池弁天堂 寺・神社・教会

寛永寺を建立した天海大僧正。
上野の地を京都に倣って設計するにあたり、

不忍池を琵琶湖、中の島を竹生島、弁天堂を竹生島の宝厳寺に見立てたそうです。

不忍池のボート乗り場です。
30分700円。

昔、手漕ぎボートに乗ったことがありましたっけ。

さだまさしの歌が聞こえてきそうな「無縁坂」は不忍池を背にして「旧岩崎邸庭園」の北塀に沿っています。
開園は9：00～だし今回は時間も無いので入園はしませんでした。

無縁坂 名所・史跡

無縁坂を上り切って少し南に歩くと春日通りに出ます。
その少し奥まった所に「湯島天満宮」があります。
もう何度も来ていますが、通り道だし復習のつもりで御挨拶だけ。

湯島天満宮 寺・神社・教会

裏門に刻まれた牛の親子の彫り物。

合格祈願の絵馬は凄い量です。
この他にもこんな奉納場所がまだ二箇所有るんですよ。
絵馬を奉納して願いが叶っていたら誰も苦労しないんじゃないの、と思ってしまう私は神仏の御加護は望めませんね・・・

天神様にはいつも居る牛さんです

境内の紅葉はこんな感じ

湯島天神から春日通りを少し西に行った所にあるすき焼きの老舗「江知勝」は明治4年創業。
全18室で全てお庭の見える個室です。

江知勝 グルメ・レストラン

10年以上前、清水舞台モノで一度だけ一番小さなお部屋で薔薇の花びらのように盛り付けられた松阪牛を頂いたことがあります。
夜しか営業していないのでなかなか行き辛いお店です。

春日通りを本郷三丁目の交差点で北方向に右折して本郷通りを5分くらい行くと赤門が。
東京大学キャンパスツアーの集合は赤門を入った所に9：50です。
現役学生さんが２時間かけて校内を案内してくれます。

旧加賀屋敷御守殿門(赤門) 名所・史跡

正門から安田講堂に向かう銀杏並木の黄葉が綺麗です。

安田講堂はもう一つの東大のシンボル。
ツアー解散後、地下の「中央食堂」でランチにしました。

赤門のすぐ向かいにある「法真寺」には樋口一葉の像が。

法真寺 寺・神社・教会

本郷界隈には坂が多い。
「新坂」は高低差10ｍ、長さ150ｍ弱の赤く舗装された坂です。
この坂を下って菊坂下の交差点を通り、

「こんにゃくゑんま　源覚寺」に向かいます。
位置関係は白山通りの一本西側の道、東京ドームから真っ直ぐ500ｍくらい北上した所になります。

源覚寺(こんにゃくえんま) 寺・神社・教会

本堂には鎌倉期作の片目の閻魔様が。
夏目漱石の「こころ」や樋口一葉の「にごりえ」にも登場するお寺です。

昔、ある老婆が眼病平癒のお礼に好物のこんにゃくを絶ってお供えしたという逸話があります。
そんな御利益にあやかりたいと仏前には山積みのこんにゃく。
これ、この後どうなっちゃうんだろう？
門前で味噌おでん屋でも開けそう。

こんにゃくばかりでなく、境内には「塩地蔵尊」もあって、お地蔵様が塩まみれになっています。

小石川3丁目の交差点で左折し、
善光寺坂のムクノキの脇を通り伝通院に向かいます。

「伝通院」の三門です

伝通院 寺・神社・教会

徳川家の紋が付いています

本堂左脇の階段を降りると誰でも使えるトイレもあります。

徳川家康の生母「於大の方」のお墓がメインスポット。
意外と質素。

鐘楼

伝通院を後にして小石川植物園に向かって小道を歩いていると道脇に「真珠院」がありました。
家康の生母「於大の方」の実家、水野家の墓所があります。
モダンなお寺です。

真珠院 寺・神社・教会

そこから歩くこと約10分。
美幾女の墓がある「念速寺」は表通りに面しているのは墓地の塀だけで北側に廻って入口があるので分かり辛い。
美幾は日本初の解剖のために死後身を挺した江戸時代の女性です。

念速寺 寺・神社・教会

墓は本堂裏側の墓地の中、千川通りの塀際にへばりついています。
ケースで保護されていて手向けられたお花が綺麗。

小石川植物園に着いたのは15：30。
13：30に東大を出てから2時間です。
退園は16：30までなので1時間で園内を反時計回りに一周します。
ここは東京大学の付属施設だったんですね。

小石川植物園 公園・植物園

入口直ぐにあったソテツ

ニュートンのリンゴの木

11月25日のカエデ並木の紅葉は未だこんな感じ。
あと一週間もすれば見頃かな？

一番綺麗だった紅葉。
後ろには新温室建設中で工事用のシートが掛かっているのがちょっと残念。

甘藷試作跡の記念碑。
さつま芋感のある石をよくぞ見つけてきたと思いませんか?

旧小石川養生所の井戸

旧東京医学校本館は園の南西角にあります。
国の重要文化財。

日本庭園。
欧米系の外国人も多くいました。
いいお天気なのですが夕方なので薄暗くなってきました。

園内で数少ない彩を見せる「ラクウショウ」はアメリカ産

「御殿坂」は植物園の北東の塀に沿って続く急な長い坂です。
16：30に小石川植物園を後にして夕食に決めていた根津の「串揚げ処はん亭」に歩いて向かいます。
スマホのナビは35分で着くと言っていましたが、

少し迷ったりして45分かかりました。
着いたのは17：20で暗くなってしまいましたがこれもまたいい雰囲気です。
遠いけど今夜はどうしてもここに来たい気分だったのです。

はん亭 根津本店 グルメ・レストラン

偶然、前回と同じ「蔵の二階席」の窓際に座れました。

ちなみに１階席はこんな感じ。
（この時点でデジカメの充電切れ!　以下はスマホの写真なので不本意な写りです）?

最初に出てきたのは、
キュウリ、人参、大根のスティックとキャベツの角切り。
タレは練り味噌、塩、ソース。
最初のお通しとして自家製ローストビーフの小松菜巻き。

串は三種類ずつ4回に分けて運ばれて来ます
①エビのしそ巻　紫芋　豚ヒレ肉
②ワカサギ　蓮根の肉詰め　ホタテ貝
　　※ここで２品目のお通し
③牛ヒレ肉とゴボウ　生麩のナッツ味噌　沢蟹
④牡蠣とレモン　舞茸の煮こごり風　ポロネギとパンチェッタ(豚の塩漬け）

二皿目のお通しは※ポルチーニ茸のフラン。
「フランって何ですか？」「茶わん蒸しです」。
この後串揚げが2皿出てきておしまいです。
ディナーはご飯やデザートは別料金なので頼みませんでした。
油物はその場では多少物足りなくても後からズシンとお腹に来るので丁度いいくらいでした（ンッ？ホントかな）

ランチはお得です。
串揚げは12本でなくて8本ですが食事もデザートも付いて税別3200円。
夜席は串揚げとお通しだけで税込4,644円というのは、私のコスパ感覚からするとエッ?という感じなんです。
前回はランチで来たのでそこそこ妥当な料金と思いましたが、夜席の料金をよく調べて来なかった私が「失敗」だったと反省。

でも、国の登録有形文化財の建物です。
木造3階建を維持して行くだけでも大変な事です。
建屋のこのレトロな雰囲気の維持管理に協力すると思えば我慢どころかな？

ここに来る途中、根津神社にも立ち寄りたいと思っていましたが、日が短いので時間的に無理でした。
「はん亭」は不忍池迄500ｍ強で比較的近いのですが、上野から東大を経て小石川植物園経由で廻って来たので本当に遠回りしてしまいました。

今回巡ったのはかつて一度行ったことがある場所が殆どで復習のような感じでしたが、記憶って遠のいていくものなのですね、随分と忘れてしまっていました。
街歩きのお供には私は昭文社の地図が手放せません。
いくらスマホが有っても古い人間なのでアナログの地図は必携です。

「はん亭」から徒歩1分の根津駅から千代田線に乗って帰路につき強行軍の一日が終わりました。