上海の隆昌路・隆昌公寓・優秀歴史建築・2018

2018/10/25 - 2018/10/25

隆昌路の隆昌公寓は優秀歴史建築に認定されています。当初は1930年に公安の家族向けに建てられましたが、最近地方出身者も住み始めていると言われ何所帯、何人住んで居るか解りません。かつての香港の九龍城砦を思わせる巨大な集合住宅はそのまま映画のロケに使われました。各部屋に台所、トイレが無く通路に小屋を建てて代用したり、共同トイレは便器も扉も無い
ニイハオトイレ、租界時代に近い生活が見られる隆昌公寓が好きで今回で4回目です。いずれ住人を追い出して優秀歴史建築として保存されるでしょう。住民の生活が見られる貴重な建築物です。誰でもトイレは使えますので試して見てください。

前回の文章
「再開発の激しい上海でひょっとしてもう無くなってしまったのでは無いかと心配しながら再訪しました。当時、上海北部黄浦江の周辺は近代工業の発祥の地として多くの人々が集まっていました。水道、電気、ガス、水運などインフラが揃い日本の紡績会社を始め国内外の企業が集まっていました。楊樹浦（ヤンジュポ）と呼ばれたこの地にイギリス人の設計により、1920年頃に建てられたと言う隆昌公寓は、当時としてはエレベーターのついた先進的で洒落た造りだっようです。
中国建国後には警察（巡捕房）が置かれ、その公安の家族が住んでいたようです。その後公安の家族が徐々に出て行き、一般上海市民が入居して来た。最近地方出身者も住み始めていると言う。かつての香港の九龍城砦を思わせる巨大な集合住宅、隆昌公寓。この５階建ての古ぼけたアパートに1920年頃の生活そのままに、現在260世帯？あまりが生活している。そのまま映画のロケに使えそうです。」実際に使われました。
2015年・隆昌公寓に訪問いたしました。改装中
https://4travel.jp/travelogue/11035878
2013年・隆昌公寓に訪問いたしました。
https://4travel.jp/travelogue/10821013
2009年・隆昌公寓に訪問いたしました。初めて
https://4travel.jp/travelogue/10811322

エリア 上海(中国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: 春秋航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

地下鉄12号線隆昌路駅下車、徒歩又はバス。

隆昌公寓・隆昌路362号、1930年建、上海優秀歴史建築。建てられた時と変わらない生活を送っています。

隆昌路から隆昌公寓の入口。

潜ると世界が変わる。

3年前に改装工事をしましたが変わりません。

洗濯物が翻ります。

車に乗れる程の収入の人も住んでます。

エレベーターは有りません。階段です（5階建て）。建築当時はエレベーターがあった。

室内に台所が無い為、外に流しがある。

階段には家具、自転車が放置されてます。

上の階からゴミを落とすのでしょうか？

自転車置き場、陽の当たらない家の洗濯物干し。

隅にある共同トイレ、暗くて入り難い。

男子小便。便器は有りません。

改装の時、トイレは直さなかったのですか？便器も扉もない。蛇口をひねって水を流す。習近平主席のトイレ革命もここまでは届かない。

これは上海優秀歴史建築に認定して保存しています。

ゴミの山。右の小屋はシャワールームです。部屋に台所、浴室が無いので通路に造ります。

ゴミの山、再利用で貯めているのですか？

ゴミの山、再利用で貯めているのですか？

ゴミの山、再利用で貯めているのですか？

ゴミの山、再利用で貯めているのですか？

上の階の住民は狭い通路に小屋を建ててます。火災の際は逃げられません。

洗濯物。

部屋に台所、浴室が無いので通路小屋を建てて代用します。

狭い通路は何でも置きます。

自転車置き場、ずらり並んだポスト。

郵便函、1つの部屋番号に甲、乙、丙が付いてます。1部屋を3世帯で使っているのでしょう。

隆昌路平涼路のバス停、次は舟山路に行きますので終点の提籃橋まで乗って行きます。