2018/11/06 - 2018/11/11
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かわらくださん
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長期の休暇が取れないと行けない、(多分)日本で一番(時間的に)遠い場所、小笠原諸島。
旅行記その1から続き、父島に到着した2日目午後。小笠原の歴史探訪と大神山神社からの夕日展望です。
前の旅行記
小笠原父島を歩く#1(1日目~2日目午前)おがさわら丸で父島へ
https://4travel.jp/travelogue/11422399
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 船
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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-
11:00、二見港到着。いよいよ小笠原上陸。浮かれまくったせいか、二見港到着時の写真を撮り忘れました。残念。
二見港の桟橋には、すでに下船した方、出迎えの方でごった返していました。
人をかき分け、お世話になるホテルの出迎えの方を探しますが、すぐに見つかりました。ホテルの方はプラカードを持って待っておられました。名前を告げて、送迎の車に乗り込みます。まずはチェックインのために宿に向かいます。 -
ホテルがある奥村エリアは二見港から車で5分もかからない場所。距離にして800mぐらい。景色を見るまでもなくあっという間に到着です。
チェックインして通されたのがこちらの部屋。シンプルでいいですねぇ。 -
ユニットバスです。浴槽が広く深くてくつろげます。トイレ、洗面エリアも広くて使いやすいです。唯一の難点はトイレのボタンとトイレットペーパーの位置でした。便座に腰掛ける状態だと体を左後ろへひねる必要があり、ちょっと使いづらかったです。
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物干し用のラックと洗濯ばさみも備え付けてありました。ベランダで使用可とのことで、ありがたい限り。浴室の浴槽の上にも洗濯物干し用のロープがはれるようになってました。共用ですが洗濯機が複数台ありますし。十分です。
さて、午後は歴史ツアー。小笠原の歴史にゆかりのある地を巡ります。スタートは13時。すでに11時50分。急いでお昼を食べなければなりません。 -
ホテルのランチが臨時休業とのことで、青灯台バス停まで送迎してもらいました。「時間があまりないので生協とかのお弁当で済ませると良いですよ」と言われたのですが、やっぱりしっかり食べたいので食堂をさがしました(昨晩から大盛りご飯を食べているのにね)。
青灯台近辺の東町の沢山有る飲食店のうちのひとつ「波食波食(ばくばく)」食堂へ。定食系が充実しているお店です。カウンターに陣取り、選んだのは肉野菜定食。野菜が足りない気がしたのと、炒めるだけなら早かろう、との思いからです。
しかし読みが甘かった。なかなかきません。よく周囲を見ると、食べている人はほぼおらず、みんな待ち状態でした。入港日だったので、入店のタイミングが重なってしまっていたのです。
料理は次々と提供されていきますが、最後の方に入店したので、当然順番は最後です。そうこうするうちに、店内のテレビでは連続テレビ小説の再放送が始まってしましましたが、目の前で炒めているのは私の肉野菜炒め。祈るように待ちました。
そこから待つこと2分。漸く到着です。早食いは得意!ということで5分で食べ終え、集合場所の青灯台バス停へダッシュしました。味は良かったので、ちょっと勿体なかった。
(というわけで、写真を撮る余裕が全くなかったので、この写真は2日後の朝撮ったものです。)波食波食 グルメ・レストラン
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集合場所に13時ジャスト到着。ツアーの車もジャストインタイムで到着。あぶない、あぶない。忠告にはちゃんと従っておくべきでした。
最初に向かったのは小笠原神社。小笠原諸島を発見したと伝えられる小笠原貞頼を祀った神社です。扇浦海岸の駐車場から山側に少し登ったところです。お社は返還後に再建されたものとのこと。 -
お社の隣には無人島発見之碑があります。「無人島」が転じて小笠原の英名「Bonin Islands」になったというから、面白いですよね。石版の文字は鈴木都知事の筆。1979年から16年都知事を務めた方です。
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神社はちょっと小高いところにありますから、碑の裏から海がみえました。
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神社の脇には穴があって、中に入れます。どこにつながってるかと言えば・・・。
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ここ。穴はトーチカへの入り口でした。太平洋戦争の時に日本軍が作成したもの。この後、島内で沢山見かけることになります。
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「にほへの碑」。開拓のために小笠原へ渡ってきた子供たちが寺子屋(といっていいのかな?)で読み書きを学んだときに使った筆の筆塚だそう。碑にはひらがなで「にほへ」と書いてありました。「いろは」の碑もあったのかな?
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にほへの碑の隣には小笠原開拓の碑。
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そして、小笠原新治(にいはり)碑。小笠原が日本の領土であることを示すために、咸臨丸で運んできたとのこと。小笠原の石で現地作成すればいいのに、なんて思ったのは私だけではないはず。
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扇浦海岸まで戻りました。休憩施設の脇に御神輿があります。小笠原神社の例大祭で使う物で、お祭りのフィナーレはこれを担いで海の中にジャブジャブ入っていくとのこと。豪快です。御神輿の屋根は小笠原固有種のタコノキの葉で作ってあるそう。
扇浦 ビーチ
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御神輿には亀も鎮座しております。
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扇裏を離れて境浦海岸へ。沈没、漂着してきた濱江丸が見えました。潮の満ち引きの加減もあるのでしょうが、昔は船体がもっとしっかり見えたとのこと。腐食が激しいらしいです。まもなく地上からは見えなくなってしまうのかもしれませんね。
境浦海岸 ビーチ
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青灯台のバス停まで戻ってきました。小笠原といえはペリー。浦賀に来る前に立ち小笠原に立ち寄り米国の領有を宣言したものの、イギリスの抗議を受けて取り下げたとのこと。幕末期の世界はイギリスが最強でしたからね。そんな中、よく日本の領土として認められたものです。当時の外交官、すごいな。
鯨油は当時「すすの出ないランプの油」として爆発的な需要があったとのことで、列強各国が捕鯨に力を入れており、結果として鯨の多い小笠原が捕鯨基地としての価値を見込まれたということでしょう。
この碑はペリーに関係する自治体(小笠原、那覇、函館、下田、横須賀)と出生地のアメリカニューポート市との友好を示すものです。 -
大神山公園へ移動します。公園のお祭り広場の脇にひっそりとポールが立っていました。米軍占領下でアメリカンスクール「ラドフォード提督初等学校」があった場所。学校では日本語が禁止されていたそうで、日本語を話すと怒られたとのこと。島内に小笠原高校がありますが、当時の進学先はグアムの高校だったそうです。
ラドフォードスクール跡地 名所・史跡
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この場所は返還後も村立小笠原小中学校として数年間利用されていたようです。
この後ビジターセンターで小笠原の昔の写真を拝見しました。ポリネシア系、欧米系、八丈島系が融合した文化が育っているみたいです。なるほどねぇ。 -
ツアー終了してホテルに帰着。荷物をほどいて16時。まだ夕食には早いので夕日を見に散策へ出かけました。
道ばたに咲いていたお花。なんの花だろう? -
大神山神社へ向かうことにしました。東町の繁華街の裏手に神社への登り口があります。結構急な階段です。
大神山神社 寺・神社・教会
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登り切ったー、と思ったら階段が右手に折れてました。まだ続きます。
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さらにもう一回左にターンするとお社が見えてきました。
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まずは参拝。手水はお社の手前にありますが、覆いで覆われており、引き戸を開けて使う仕組みでした。鳥が飲みに来るからだそうで、使用後は戸を閉めてください、と張り紙が貼ってあります。自然豊かです。
参拝を済ませて更に山を登ります。右手にある階段から山頂へ。 -
大神山公園の全容です。結構広いなぁ。
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メイン展望台へ到着。町並みが眼下に広がります。結構登りました。もうすぐ日没です。
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展望台そばの壕の跡。
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階段が更に続いていました。
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登り切ると、そこは山頂。展望台から北側(二見港とは反対側)を望むと、住宅が広がっていました。
後で聞いた話ですが、小笠原は住居地が限られている上に移住希望者が多いため、家賃相場は都心並みだとか。 -
さてもう一つの展望台へ向かいます。途中、ヒメツバキの谷への分岐点がありました
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最後のアプローチ
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パノラマ展望台へ到着。眼下に二見港。長旅を終えたおがさわら丸がしばしの休暇を取っていました。
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パノラマ展望台からの全容図です。そういえばここ東京都だった、とパネルを見て思い出しました。青い海に青い空、南国の空気。全く東京らしくないですよね。
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日没です。三日月山に日が沈む時間にあたりました。小笠原の夕日と言えばウェザーステーションが有名ですが、こちらからの夕日も素晴らしい!
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夕日は名残惜しいですが、暗くなって足下が怪しくなる前に下山することにしました。パノラマ展望台の先へそのまま進むと、公園の東入口にでました。目の前は小笠原水産センターでした。
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まだ17時。夕飯には少し早いので、街中を散策します。写真はBしっぷ。商工観光会館で観光案内などをしてくださいます。場所は村役場の向かいで、村の中心でもあります。村営バスの起点もここ。Bしっぷの営業時間は17時まで。ちょっと到着が遅かったです。
B-しっぷ(商工観光会館) 名所・史跡
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聖ジョージ教会に灯がともります。美しいですね。
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青灯台まで引き返してきました。写真は先代の青灯台。
二見港 乗り物
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レンズの色が青色だから青灯台なのかしらん?
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こちらが現役の青灯台。ライトはグリーンですね。
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おがさわら丸到着後の喧噪を終えて、街が静けさを取り戻しました。17時半も回ったので、ちょっと早いですが夕食にしました。
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訪れたのは洋風居酒屋CHARA。「島魚の刺身盛り合わせ」の看板に惹かれました。刺身盛り合わせのハーフとビールを注文。至福のひとときです。ハルタマという葉物の天ぷらに、ウミガメの煮付け、島寿司とローカル色満載のお料理をいただきました。満足です。
ホテルまでは約10分。気分が良い。疲れも心地よい。夜風に吹かれつつ満足感に浸りながらホテルまで歩いて帰りました。 -
本日のベスト風景はこれ。小笠原上陸してまだ半日ですが、すごく満足です。きて良かった~。幸せな気分でベットに入りました。
明日は憧れの千尋岩、通称ハートロックを陸路で目指します。
旅行記その3へ続きます。
小笠原父島を歩く#3(3日目)陸路ハートロックへ
https://4travel.jp/travelogue/11422717
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