2018/11/06 - 2018/11/11
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かわらくださん
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長期の休暇が取れないと行けない、(多分)日本で一番(時間的に)遠い場所、小笠原諸島。
旅行記その3は、旅の3日目。千尋岩(ちひろいわ)、通称ハートロックへ歩いてむかった記録です。
前の旅行記
小笠原父島を歩く#2(2日目午後)島の歴史巡り、大神山神社展望台
https://4travel.jp/travelogue/11422401
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 船
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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おはようございます。今日もよい天気。雨の心配はなさそうですが、暑くなりそうな気配。11月なのに最高気温28度予想とは、さすが南の島!でも東京都内!!。
暑くなりそうなのでペットボトルは多めに用意。水2本にお茶1本、スポーツドリンク1本の計4本の約2リットル。加えて前日宿にお願いしておいたお弁当と、ビニール製のカッパ、タオルをリュックに詰め込みました。 -
人気のツアーやアクティビティはすぐ埋まってしまうと聞いたので、このツアーはおがさわら丸予約確定の通知がきてすぐに予約しました。ツアー検索は小笠原観光協会のサイトを使いました。日付ごとに催行予定のツアー一覧が出ていてとても便利。
それにしても、この日と翌日は季節柄か催行されるツアーやアクティビティが少なく、取れたのは今日のハートロックだけ。海のアクティビティも体験してみたかったのですが、それは次回のお楽しみとして今日の山歩きを満喫することにします。
(催行数が限られていたのはシーズンオフが理由ではありませんでした。それはこの後すぐに判明したのでした)。
8:20分にホテル前でツアーガイドさんと合流の約束。宿の前の木のもとで日差しをよけながら待ちました。 -
木には黄色い小さな花が咲いています。ハマボウかな?
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ガイドさんの迎えの車に乗って小港園地方面へ。途中、でかい船が二見湾に浮いているのがみえました。「飛鳥Ⅱ」。5万トン越えの豪華客船。今朝方入港して明日夕方まで停泊するようです。
「今日と明日はツアーガイドの多くが飛鳥のほうに行っちゃっているんですよね~」とはガイドさんの弁。それでツアーの催行数が少なかったのか・・・。
この写真はこの日の夕方、ハートロックから戻ってから二見湾で撮りました。手前の船2艘は大きすぎて接岸できない飛鳥Ⅱの客をピストン輸送しています。 -
小港駐車場に到着。ちょっと雨が降ってきましたけど、雲も切れていますから、大丈夫。
駐車場向かいの広場で今日のコースの概要をきき、つづいて準備運動。体がボキボキと悲鳴をあげました。明らかに運動不足。最後にトイレ。ハートロック往復の道筋にトイレはありませんからきっちり済ませておきましょう。
ちなみに、駐車場には自動販売機はありません。ガイドさんに言えば小港駐車場までの道程で自販機に寄ってもらえると思いますが、ホテルなどで予め用意しておくのが吉ですね。 -
時刻は9時過ぎ、歩き始めました。駐車場から道を扇浦方面へ引き返し、八瀬川を渡ったらすぐ右折、川沿いを少し遡りました。シャンティバンガローさんへの入り口の右側にハートロックへの歩道の入り口があります。
看板に書かれている指示に従い、行き先「ちひろ岩」の缶に「観光」の白い石を投入します。
なお、ハートロックへはガイド無しで向かうことが出来ません。保護地域ということもありますが、道が荒れているところや迷いそうなところがありましたから、土地勘がないと危険。ガイド代は1万円程度が相場のようで少々値が弾みますが、道々動植物や戦跡のガイドもしてくださいますので、十分価値があると思います。 -
いざ出発!でもその前にお約束の事前準備。
・ブラシで足裏の泥や植物の種を落としましょう
・スプレーで足裏消毒もしましょう
・木の箱の中にあるコロコロで上着やズボンをコロコロしましょう
植物の種や虫の卵は小さくて視認しづらいそうなので、念入りに。 -
準備が出来たら再スタート。シャンティバンガローさんの脇の森を分け入るように登り始めます。
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入山早々花が迎えてくれました。
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黄色い花。
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紫の花。
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花が次から次へと現れます。
こちらは確かオオハマボウ。咲いた翌日には花が落ちてしまうとのこと。儚いですね。
ガイドさんが一つひとつ花の名前や特徴を教えてくださったのですが、すっぱり忘れてしまいました。メモ帳持っていけばよかった・・・。次訪問したら、ちゃんとメモしよっと。 -
ちょっとわかりずらい写真ですが、常世の滝です。
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谷の反対側、木立の中にみえるのが時雨(しぐれ)ダム。小笠原の水がめです。
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青空が戻ってきました。しかし、先ほどの雨のせいか、かなり蒸し暑い。この谷筋は風が流れないので蒸すのだそうです。
タオル持ってきて良かったぁ。 -
更に谷を登っていくと、大きな穴。これも戦時遺構。ルートになっている道は戦中の輸送路だったそう。
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グリーンアノール。体色が緑色ではなく茶色ですが、カメレオンのように変わるのだそうです。
固有種の昆虫を食い荒らす厄介者ですが、ちょっと前までは「緑色のきれいなトカゲ」扱いだったそうです。小笠原の生態系の貴重さが認識されると同時に厄介者になったのですね。
この後道々に沢山出てきて、カメラに納めるのもやめてしまいました。 -
テキーラの原料、リュウゼツランの仲間。名前は覚えてません・・・。
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固有種オガサワラアメンボ。よーく見ないと見つかりません。
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谷間の道の周囲はこのような感じ。道はなだらか。少しずつ登っていきました。
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山に入って30分。視界が開けたところで最初の休憩。向かいの岩肌に山羊がいるらしいのですが、先ほどの雨で隠れたのかも。
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今まで歩道と併走していた谷は随分と下の方へ。蒸し暑さからも解放。風がホントに心地よかったです。
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再び森の中へ。これはマルハチの木。固有種。茎が落ちた跡が丸くのこり、その中に漢数字の八の字が逆さになった模様が出ることからついた名前だとか。寝具店や名古屋市とは関係なさそう。
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わらび谷に到着。その名の通りワラビが沢山生い茂っていました。
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わらび谷からの遠望。
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つづら折りを何度かやり過ごし、こけが生い茂る森の中へ。こけファンにはたまらないかも。
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タコノキの巨木。
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道の真ん中に携わるエンジン部品。陸軍が放置した車の残骸だそうです。
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衝立山山頂に到着。標高286メートル。しかし木が生い茂り展望は開けず。
頂上にあったのはレーダーの残骸。戦時中は周囲の木々は切り払われていたのでしょうね。 -
お隣には、レーダーの制御室だったと思われる建物。かなり頑丈なコンクリートで出来ています。
手前にある箱には、トレッキング最中の事故に備えて簡単な医療品や担架などが入ってました。人が住む場所までは結構ありますから、こういう物が備え付けてあるのでしょうね。 -
頂上から少々進むと突然視界が開けました。歓声の後、息をのみ、たたずみます。歩き始めて約2時間。絶景が待ってました。頑張って歩いた甲斐があるってもんです。
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同じポイントから左方向を眺めます。中央やや右、少し盛り上がっているところが目的地の千尋岩、ハートロックです。海側から見たとき、ハートの右上に当たる位置になります。
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海の向こうに母島の島影も。
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左手には南島。
今は11月、上陸禁止期間なので訪問できません。次回は是非行ってみたい!!「行きたい場所リスト」に追加です。 -
西海岸の方を望みます。鋭く削られた山肌から太平洋のど真ん中にある島の自然の厳しさを感じます。
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今朝の雨は幻だったに違いない、と思わせるほどのよい天気。海も凪いでいる様子。
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ゴールまでもう一息。今一度森の中へ。急な山肌を降ります。安全のためロープが渡されているので心強いです。
聞けば、おがさわら丸がドック入りしている期間にツアーガイドの皆さんがルート中の荒れた箇所を整備・補修しているとのこと。こうやって楽しめるのも皆さんのご苦労があってのことですね。 -
気がつけば森を抜け低木の生い茂る場所へ。
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到着!
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ハートロック(の右上の部分)です。
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三角点かな?「公共基準点 3級空A-1 東京都小笠原支庁」とありました。
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赤い地面と青い空に海のコントラストが抜群。
並べてある石は「立ち入り禁止」のポイントを示しています。260メートル下の海まで真っ逆さまに落ちたくないので気をつけて。 -
左手を望みます。少し入り組んだどころが「ハートの右端」ですね。
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右手側。中央がハートの真ん中、奥がハートの左上の部分。昔は左上まで歩いて行けたそうです。
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南島が近い!
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山肌が結構崩れてます。今立っている部分も草がありません。山羊が草木を食べてしまうので崩落に拍車がかかっているのだそう。
よく見ると、山肌にトーチカの穴が。こんなところまで・・・。 -
べた凪の海に船がういてます。こちら側は見えているのかな?
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ハートロックの上でお昼となりました。
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宿で作ってもらったお弁当。おにぎりにゆで卵。汗だくの体におにぎりの塩気がよくしみました。
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絶景を眺めて食べるお弁当は実にいいですねぇ。
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お弁当を食べ、くつろいだら出発です。来た道を途中まで引き返します。
先ほど下ったロープの急坂を登り、衝立山山頂の手前で別の道を進みました。 -
日産のエンジンとタイヤ。
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これは・・・何だっけ?
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ガジュマルの森に到着。
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周り一面ガジュマル。
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近くには井戸がありました。ガジュマルは家屋の風よけに植えられる植物とのこと。家屋は朽ち果ててしまったけど、ガジュマルと井戸は残ったのですね。
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天然記念物、赤頭烏鳩に遭遇!通称あかぽっぽ。
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ちょっと分かりづらいですよね。
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写真の明るさを変えてみました。頭が赤いというよりは「赤みがかっている」が表現としては正解かな。
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わらび谷付近まで戻ってきたら、山羊にばったり。ちかっ。でかっ!
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先ほどはいなかった斜面に山羊の群れがおりました。
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そうこうしているうちに、出発点の駐車場に到着。15時でした。約6時間の旅もおしまい。ガイドさんに宿まで送ってもらいました。
汗をシャワーで流して、着替えてさっぱり。Google Fitで確認すると約7Kmで20,420歩。お~すごい。
今晩はナイトツアー。まだ時間があるのでお土産物を探しに行きます。当然歩きで移動です。こうなれば、今日何歩歩けるか挑戦です。
歩いていると、こういう花を眺めることが出来るのがメリットですよね。 -
ハイビスカス。
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ランタナ。小笠原には其処此処でノラのランタナが咲いていました。ランタナは買う物だと思っているので、ちょっと不思議。
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宿のある奥村から青灯台へは清瀬隧道でショートカットできます。トンネルは歩行者と自転車のみが通れる歩道です。
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トンネルの中には扉があります。
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扉の解説。このトンネル、もとは防空壕だったのですね。
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脇道。
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街でお土産を買ってホテルへ。会社の同僚用やら自分用やら沢山買い込んでしまったので、そのままゆうパックで自宅まで送ってもらうことにしました。当然のことながら、荷物はおがさわら丸で運ばれるため、到着は帰宅日翌日。ポーターが自宅まで運んでくれる感じです。
ナイトツアーが控えているので夕食はホテルで済ませることにしました。
今日はワインにバケット。 -
島野菜のサラダ。野菜好きなので、山盛りなのが嬉しい!
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メインはポークソテー。疲れた体にタンパク質とビタミンBを注入ということで。しかしながら、料理はとてもおいしかったですよ。下手に居酒屋へ繰り出すより、断然いい。明日もここにしちゃおうかな~。
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ナイトツアーでコペペ海岸へ。新月もあいまって満天の星空。天の川がバッチリ。ホントに「川」なんですわ。もう感激。写真はご覧の通り・・・。脚立なしだと駄目ですね。
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小笠原コウモリを探しに亜熱帯農業センターへ。木に止まっているのは肉眼で見えましたが、写真はうまく撮れず。
写真はJAXAの電波望遠鏡付近のグリーンぺぺ。ほんのり光ってますよね。 -
締めはトビウオ桟橋。サメやらエイやらが泳いでます。
本日の歩数は22,052歩でした。うん、良く歩いた。
明日はジョンビーチを目指します。
旅行記その4へ続きます。
小笠原父島を歩く#4(4日目)ジョンビーチへGo!
https://4travel.jp/travelogue/11422718
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