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午後は街市に買い物に行った後、<br />久しぶりに三棟屋博物館に行ってきました。<br />2010年に訪れてから多分3度目の訪問です。<br /><br />博物館自体は変わっていませんでしたが、<br />裏側に新しい展示室ができていて<br />香港非物質文化遺産が紹介されていて<br />とても興味深かったです。<br /><br /><br />★ 三棟屋について ★<br /><br />18世紀半ばに広東省から香港に移住してきた客家人、陳氏が1786年に建てたもの。新界でもっとも歴史のある客家圍村のひとつだそうです。<br /><br />1970年代地下鉄&#33603;湾駅建設の際、全ての住民がこの村から引っ越していきました。その後、1981年に香港政府に法定古跡として登録され、1987年に修復され博物館として生まれ変わり現在に至ります。修復後は、客家人の使用していた農具や日常生活を紹介しています。

香港★荃灣日記 街市で買い物のあと マイナー博物館へ ~楊屋道街市・三棟屋博物館~

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2018/08/30 - 2018/08/30

9704位(同エリア19678件中)

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熱帯魚

熱帯魚さん

午後は街市に買い物に行った後、
久しぶりに三棟屋博物館に行ってきました。
2010年に訪れてから多分3度目の訪問です。

博物館自体は変わっていませんでしたが、
裏側に新しい展示室ができていて
香港非物質文化遺産が紹介されていて
とても興味深かったです。


★ 三棟屋について ★

18世紀半ばに広東省から香港に移住してきた客家人、陳氏が1786年に建てたもの。新界でもっとも歴史のある客家圍村のひとつだそうです。

1970年代地下鉄荃湾駅建設の際、全ての住民がこの村から引っ越していきました。その後、1981年に香港政府に法定古跡として登録され、1987年に修復され博物館として生まれ変わり現在に至ります。修復後は、客家人の使用していた農具や日常生活を紹介しています。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
乳幼児連れ家族旅行
交通手段
徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • まずは街市へ。<br /><br />〇 楊屋道街市

    まずは街市へ。

    〇 楊屋道街市

  • 魚を買ってみようかなーと思いつつ、

    魚を買ってみようかなーと思いつつ、

  • 結局買ったのは蝦…<br /><br />1斤60HKドルのを買いました。

    結局買ったのは蝦…

    1斤60HKドルのを買いました。

  • タコも売ってるんだ…中華でタコを使った料理って見たことないけど…

    タコも売ってるんだ…中華でタコを使った料理って見たことないけど…

  • いつも人が多い街市です。

    いつも人が多い街市です。

  • 街市を出て、ぶらぶら。

    街市を出て、ぶらぶら。

  • 〇 川龍街

    〇 川龍街

  • 今日のお散歩はどこ行こうかなー

    今日のお散歩はどこ行こうかなー

  • ちょっとお勉強に行くことにしました。

    ちょっとお勉強に行くことにしました。

  • 〇 三棟屋博物館<br /><br />18世紀半ばに広東省から香港に移住してきた客家人、陳氏が1786年に建てたもの。新界でもっとも歴史のある客家圍村のひとつだそうです。<br /><br />1970年代地下鉄&#33603;湾駅建設の際、全ての住民がこの村から引っ越していきました。その後、1981年に香港政府に法定古跡として登録され、1987年に修復され博物館として生まれ変わり現在に至ります。修復後は、客家人の使用していた農具や日常生活を紹介しています。

    〇 三棟屋博物館

    18世紀半ばに広東省から香港に移住してきた客家人、陳氏が1786年に建てたもの。新界でもっとも歴史のある客家圍村のひとつだそうです。

    1970年代地下鉄荃湾駅建設の際、全ての住民がこの村から引っ越していきました。その後、1981年に香港政府に法定古跡として登録され、1987年に修復され博物館として生まれ変わり現在に至ります。修復後は、客家人の使用していた農具や日常生活を紹介しています。

  • この手の展示は結構好きで、この博物館はマイナーではありますが、今回で3度目の訪問です。

    この手の展示は結構好きで、この博物館はマイナーではありますが、今回で3度目の訪問です。

  • 中廳<br /><br />このホールは、村で祭儀、結婚披露宴、村の会議など重要なイベントが行われるときに使われました。

    中廳

    このホールは、村で祭儀、結婚披露宴、村の会議など重要なイベントが行われるときに使われました。

  • 祠堂<br /><br />三棟屋は三進二院式の建築で、三進の一番奥にあるのが祠堂です。この部屋には祖先の霊位が奉られており、村の祭儀がここで行われます。

    祠堂

    三棟屋は三進二院式の建築で、三進の一番奥にあるのが祠堂です。この部屋には祖先の霊位が奉られており、村の祭儀がここで行われます。

  • 三頭屋の別の部屋では当時の暮らしも紹介しています。<br /><br />手前の壺は、「激死蟻」というもので、中に食べ物を入れて、外側の枠に水をためて、蟻が食べ物に寄り付かないようにするためものです。冷蔵庫が使われるようになるまで、新界では激死蟻を食べ物の保存使っていたそうです。

    三頭屋の別の部屋では当時の暮らしも紹介しています。

    手前の壺は、「激死蟻」というもので、中に食べ物を入れて、外側の枠に水をためて、蟻が食べ物に寄り付かないようにするためものです。冷蔵庫が使われるようになるまで、新界では激死蟻を食べ物の保存使っていたそうです。

  • 陳氏の長男の部屋。<br /><br />

    陳氏の長男の部屋。

  • 寝室。<br /><br />ベビーベッドがつらされているところが特徴的。

    寝室。

    ベビーベッドがつらされているところが特徴的。

  • 嫁入り道具<br /><br />

    嫁入り道具

  • 別の部屋では香港の郷土文化紹介として、長衫(チョンサム)の紹介もありました。<br /><br />1960年末、中国本土の政局不安定で、一部の市民が上海から香港に逃げてきました。中には、仕立て屋もいて、香港の仕立て業に新しい技術をもたらしました。1950年から1960年代は、中国服の過渡期で、仕立て屋たちは、中国服のスタイルや技術をだんだんと改良していき、その中に西洋の仕立て技術を取り入れていきました。そして1970年代、中国服はしだいに西洋の流行服にとってかわられました。現在、中国服を専門とする仕立て屋は約100名あまりで、そのほとんどが60歳以上で、彼らの技術が受け継がれないのではないかという危惧があります。

    別の部屋では香港の郷土文化紹介として、長衫(チョンサム)の紹介もありました。

    1960年末、中国本土の政局不安定で、一部の市民が上海から香港に逃げてきました。中には、仕立て屋もいて、香港の仕立て業に新しい技術をもたらしました。1950年から1960年代は、中国服の過渡期で、仕立て屋たちは、中国服のスタイルや技術をだんだんと改良していき、その中に西洋の仕立て技術を取り入れていきました。そして1970年代、中国服はしだいに西洋の流行服にとってかわられました。現在、中国服を専門とする仕立て屋は約100名あまりで、そのほとんどが60歳以上で、彼らの技術が受け継がれないのではないかという危惧があります。

  • これが香港スタイルの長衫です。確かに、西洋のワンピースやスーツのようであり、中華要素もありですね。<br /><br />一番左と左から二番目あたりの服のスタイルは、現在の香港の行政長官、林鄭月娥が着ている服のスタイルですね。<br />

    これが香港スタイルの長衫です。確かに、西洋のワンピースやスーツのようであり、中華要素もありですね。

    一番左と左から二番目あたりの服のスタイルは、現在の香港の行政長官、林鄭月娥が着ている服のスタイルですね。

  • 新しい展示室ができていました。<br /><br />ここでは、香港非物質文化遺産代表作名録の紹介をしています。つまり、無形文化遺産の紹介ですね。非物質文化遺産代表作名録は、現在20項目登録されています。詳しくはここを参考にしてください。→https://www.lcsd.gov.hk/CE/Museum/ICHO/zh_TW/web/icho/the_representative_list_of_hkich-2.html<br /><br />この展示が多岐にわたっていてとても面白かったです。

    イチオシ

    新しい展示室ができていました。

    ここでは、香港非物質文化遺産代表作名録の紹介をしています。つまり、無形文化遺産の紹介ですね。非物質文化遺産代表作名録は、現在20項目登録されています。詳しくはここを参考にしてください。→https://www.lcsd.gov.hk/CE/Museum/ICHO/zh_TW/web/icho/the_representative_list_of_hkich-2.html

    この展示が多岐にわたっていてとても面白かったです。

  • 20項目すべてが紹介されていますが、全部は写真に撮っていません。<br /><br />こちらは中秋節に行われる舞火龍。舞火龍は大坑と薄扶林のものがリストに登録されています。どちらも行ったことがありますが、ものすごい迫力のお祭りです。今年も行きたかったのですが、さすがに赤ちゃん連れではなんとなく危なくて行けませんでした。<br /><br />大坑舞火龍:https://4travel.jp/travelogue/11170236<br />薄扶林舞火龍:https://4travel.jp/travelogue/11172014<br /><br />いつか娘と一緒に行きたいと思いつつ、展示を見ました。

    イチオシ

    20項目すべてが紹介されていますが、全部は写真に撮っていません。

    こちらは中秋節に行われる舞火龍。舞火龍は大坑と薄扶林のものがリストに登録されています。どちらも行ったことがありますが、ものすごい迫力のお祭りです。今年も行きたかったのですが、さすがに赤ちゃん連れではなんとなく危なくて行けませんでした。

    大坑舞火龍:https://4travel.jp/travelogue/11170236
    薄扶林舞火龍:https://4travel.jp/travelogue/11172014

    いつか娘と一緒に行きたいと思いつつ、展示を見ました。

  • そしていきなりの冰室?と思ったら、リストには港式&#22902;茶製作技藝(香港式ミルクティー製作技術)というのがあって、それの紹介でした。作り方まで紹介されていて、面白い展示でした。

    イチオシ

    そしていきなりの冰室?と思ったら、リストには港式奶茶製作技藝(香港式ミルクティー製作技術)というのがあって、それの紹介でした。作り方まで紹介されていて、面白い展示でした。

  • そしてこちらの茶樓では、南音というのを紹介。南音は、廣府話で歌う曲芸で、20世紀初頭香港ではやった大衆娯楽でした。歌い手の多くは盲人で、一般的に古箏、椰胡などの伴奏をつけ、板をたたいて節をつけつつ歌いました。その内容は多くが、社会下層の人々の生活苦を歌ったものでした。現在、南音は広東オペラに取り入れられ、広東オペラの歌唱要素になっています。

    イチオシ

    そしてこちらの茶樓では、南音というのを紹介。南音は、廣府話で歌う曲芸で、20世紀初頭香港ではやった大衆娯楽でした。歌い手の多くは盲人で、一般的に古箏、椰胡などの伴奏をつけ、板をたたいて節をつけつつ歌いました。その内容は多くが、社会下層の人々の生活苦を歌ったものでした。現在、南音は広東オペラに取り入れられ、広東オペラの歌唱要素になっています。

  • イヤホンが用意されていて、南音を聞くことができます。こうやって録音されているのって、貴重な資料ですよね。

    イヤホンが用意されていて、南音を聞くことができます。こうやって録音されているのって、貴重な資料ですよね。

  • こちらは、宗族春秋三祭の紹介。<br /><br />天水圍の厦村のものが紹介されていました。厦村そういえばひとりで村歩きに行ったことがありました。<br /><br />https://4travel.jp/travelogue/11184029<br /><br />ちょっと行くのが面倒ですが、趣のある村でした。

    こちらは、宗族春秋三祭の紹介。

    天水圍の厦村のものが紹介されていました。厦村そういえばひとりで村歩きに行ったことがありました。

    https://4travel.jp/travelogue/11184029

    ちょっと行くのが面倒ですが、趣のある村でした。

  • こちらは、戯棚搭建技藝。<br /><br />お祭りの際、村にはこういった戯棚が作られ、神様に捧げるオペラ(広東オペラや潮州オペラなど)が演じられます。<br /><br />https://4travel.jp/travelogue/11361421<br />こんな感じです。

    こちらは、戯棚搭建技藝。

    お祭りの際、村にはこういった戯棚が作られ、神様に捧げるオペラ(広東オペラや潮州オペラなど)が演じられます。

    https://4travel.jp/travelogue/11361421
    こんな感じです。

  • そして天后誕の紹介。<br /><br />今までいろんな村で見てきましたが、やっぱり印象に残っているのは、茶果嶺や元朗のかな?<br /><br />https://4travel.jp/travelogue/11128091<br /><br />よく考えたら、元朗のは最近続けて行っているのに、まだ旅行記にアップしていませんでした。

    そして天后誕の紹介。

    今までいろんな村で見てきましたが、やっぱり印象に残っているのは、茶果嶺や元朗のかな?

    https://4travel.jp/travelogue/11128091

    よく考えたら、元朗のは最近続けて行っているのに、まだ旅行記にアップしていませんでした。

  • こちらは紮作技藝(ペーパークラフト)の紹介。<br /><br />代表的なものとして花炮が展示されていました。

    こちらは紮作技藝(ペーパークラフト)の紹介。

    代表的なものとして花炮が展示されていました。

  • さきほど別の部屋でも見た、香港中式長衫和裾褂製作技藝(香港スタイルのチョンサムと結婚式用クヮンクヮ製作技術)の紹介。

    さきほど別の部屋でも見た、香港中式長衫和裾褂製作技藝(香港スタイルのチョンサムと結婚式用クヮンクヮ製作技術)の紹介。

  • 左がチョンサム、右がクヮンクヮ。

    左がチョンサム、右がクヮンクヮ。

  • そして、木偶戯の紹介。<br /><br />

    そして、木偶戯の紹介。

  • 木製人形劇です。<br /><br />

    木製人形劇です。

  • そして皮影戯(影絵)。

    そして皮影戯(影絵)。

  • こちらが実物。<br /><br />この二つの劇はまだ香港で見たことがないので、いつか見てみたいです。

    こちらが実物。

    この二つの劇はまだ香港で見たことがないので、いつか見てみたいです。

  • さて、三回目なので、三棟屋の歴史の展示は最後にさらっと見ました。初めての方はここから見学するとわかりやすいと思います。

    さて、三回目なので、三棟屋の歴史の展示は最後にさらっと見ました。初めての方はここから見学するとわかりやすいと思います。

  • 三棟屋は、18世紀に陳氏一族が建てた客家圍村です。陳氏の祖先は、福建省汀州府寧化県に定住した後、南下し、18世紀半ば、14世祖の陳任盛がその伯父、陳侯徳とももに、羅芳から浅灣(現在の&#33603;灣)の老屋場に移り住んできました。

    三棟屋は、18世紀に陳氏一族が建てた客家圍村です。陳氏の祖先は、福建省汀州府寧化県に定住した後、南下し、18世紀半ば、14世祖の陳任盛がその伯父、陳侯徳とももに、羅芳から浅灣(現在の荃灣)の老屋場に移り住んできました。

  • 三棟屋の模型。

    三棟屋の模型。

  • 図面に表すとこのようになっています。三進二院式の建築です。

    図面に表すとこのようになっています。三進二院式の建築です。

  • 三棟屋の修復工事前の写真と修復工事後の写真。

    三棟屋の修復工事前の写真と修復工事後の写真。

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