2018/08/30 - 2018/08/30
9704位(同エリア19678件中)
熱帯魚さん
午後は街市に買い物に行った後、
久しぶりに三棟屋博物館に行ってきました。
2010年に訪れてから多分3度目の訪問です。
博物館自体は変わっていませんでしたが、
裏側に新しい展示室ができていて
香港非物質文化遺産が紹介されていて
とても興味深かったです。
★ 三棟屋について ★
18世紀半ばに広東省から香港に移住してきた客家人、陳氏が1786年に建てたもの。新界でもっとも歴史のある客家圍村のひとつだそうです。
1970年代地下鉄荃湾駅建設の際、全ての住民がこの村から引っ越していきました。その後、1981年に香港政府に法定古跡として登録され、1987年に修復され博物館として生まれ変わり現在に至ります。修復後は、客家人の使用していた農具や日常生活を紹介しています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
まずは街市へ。
〇 楊屋道街市 -
魚を買ってみようかなーと思いつつ、
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結局買ったのは蝦…
1斤60HKドルのを買いました。 -
タコも売ってるんだ…中華でタコを使った料理って見たことないけど…
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いつも人が多い街市です。
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街市を出て、ぶらぶら。
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〇 川龍街
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今日のお散歩はどこ行こうかなー
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ちょっとお勉強に行くことにしました。
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〇 三棟屋博物館
18世紀半ばに広東省から香港に移住してきた客家人、陳氏が1786年に建てたもの。新界でもっとも歴史のある客家圍村のひとつだそうです。
1970年代地下鉄荃湾駅建設の際、全ての住民がこの村から引っ越していきました。その後、1981年に香港政府に法定古跡として登録され、1987年に修復され博物館として生まれ変わり現在に至ります。修復後は、客家人の使用していた農具や日常生活を紹介しています。 -
この手の展示は結構好きで、この博物館はマイナーではありますが、今回で3度目の訪問です。
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中廳
このホールは、村で祭儀、結婚披露宴、村の会議など重要なイベントが行われるときに使われました。 -
祠堂
三棟屋は三進二院式の建築で、三進の一番奥にあるのが祠堂です。この部屋には祖先の霊位が奉られており、村の祭儀がここで行われます。 -
三頭屋の別の部屋では当時の暮らしも紹介しています。
手前の壺は、「激死蟻」というもので、中に食べ物を入れて、外側の枠に水をためて、蟻が食べ物に寄り付かないようにするためものです。冷蔵庫が使われるようになるまで、新界では激死蟻を食べ物の保存使っていたそうです。 -
陳氏の長男の部屋。
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寝室。
ベビーベッドがつらされているところが特徴的。 -
嫁入り道具
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別の部屋では香港の郷土文化紹介として、長衫(チョンサム)の紹介もありました。
1960年末、中国本土の政局不安定で、一部の市民が上海から香港に逃げてきました。中には、仕立て屋もいて、香港の仕立て業に新しい技術をもたらしました。1950年から1960年代は、中国服の過渡期で、仕立て屋たちは、中国服のスタイルや技術をだんだんと改良していき、その中に西洋の仕立て技術を取り入れていきました。そして1970年代、中国服はしだいに西洋の流行服にとってかわられました。現在、中国服を専門とする仕立て屋は約100名あまりで、そのほとんどが60歳以上で、彼らの技術が受け継がれないのではないかという危惧があります。 -
これが香港スタイルの長衫です。確かに、西洋のワンピースやスーツのようであり、中華要素もありですね。
一番左と左から二番目あたりの服のスタイルは、現在の香港の行政長官、林鄭月娥が着ている服のスタイルですね。 -
イチオシ
新しい展示室ができていました。
ここでは、香港非物質文化遺産代表作名録の紹介をしています。つまり、無形文化遺産の紹介ですね。非物質文化遺産代表作名録は、現在20項目登録されています。詳しくはここを参考にしてください。→https://www.lcsd.gov.hk/CE/Museum/ICHO/zh_TW/web/icho/the_representative_list_of_hkich-2.html
この展示が多岐にわたっていてとても面白かったです。 -
イチオシ
20項目すべてが紹介されていますが、全部は写真に撮っていません。
こちらは中秋節に行われる舞火龍。舞火龍は大坑と薄扶林のものがリストに登録されています。どちらも行ったことがありますが、ものすごい迫力のお祭りです。今年も行きたかったのですが、さすがに赤ちゃん連れではなんとなく危なくて行けませんでした。
大坑舞火龍:https://4travel.jp/travelogue/11170236
薄扶林舞火龍:https://4travel.jp/travelogue/11172014
いつか娘と一緒に行きたいと思いつつ、展示を見ました。 -
イチオシ
そしていきなりの冰室?と思ったら、リストには港式奶茶製作技藝(香港式ミルクティー製作技術)というのがあって、それの紹介でした。作り方まで紹介されていて、面白い展示でした。
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イチオシ
そしてこちらの茶樓では、南音というのを紹介。南音は、廣府話で歌う曲芸で、20世紀初頭香港ではやった大衆娯楽でした。歌い手の多くは盲人で、一般的に古箏、椰胡などの伴奏をつけ、板をたたいて節をつけつつ歌いました。その内容は多くが、社会下層の人々の生活苦を歌ったものでした。現在、南音は広東オペラに取り入れられ、広東オペラの歌唱要素になっています。
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イヤホンが用意されていて、南音を聞くことができます。こうやって録音されているのって、貴重な資料ですよね。
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こちらは、宗族春秋三祭の紹介。
天水圍の厦村のものが紹介されていました。厦村そういえばひとりで村歩きに行ったことがありました。
https://4travel.jp/travelogue/11184029
ちょっと行くのが面倒ですが、趣のある村でした。 -
こちらは、戯棚搭建技藝。
お祭りの際、村にはこういった戯棚が作られ、神様に捧げるオペラ(広東オペラや潮州オペラなど)が演じられます。
https://4travel.jp/travelogue/11361421
こんな感じです。 -
そして天后誕の紹介。
今までいろんな村で見てきましたが、やっぱり印象に残っているのは、茶果嶺や元朗のかな?
https://4travel.jp/travelogue/11128091
よく考えたら、元朗のは最近続けて行っているのに、まだ旅行記にアップしていませんでした。 -
こちらは紮作技藝(ペーパークラフト)の紹介。
代表的なものとして花炮が展示されていました。 -
さきほど別の部屋でも見た、香港中式長衫和裾褂製作技藝(香港スタイルのチョンサムと結婚式用クヮンクヮ製作技術)の紹介。
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左がチョンサム、右がクヮンクヮ。
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そして、木偶戯の紹介。
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木製人形劇です。
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そして皮影戯(影絵)。
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こちらが実物。
この二つの劇はまだ香港で見たことがないので、いつか見てみたいです。 -
さて、三回目なので、三棟屋の歴史の展示は最後にさらっと見ました。初めての方はここから見学するとわかりやすいと思います。
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三棟屋は、18世紀に陳氏一族が建てた客家圍村です。陳氏の祖先は、福建省汀州府寧化県に定住した後、南下し、18世紀半ば、14世祖の陳任盛がその伯父、陳侯徳とももに、羅芳から浅灣(現在の荃灣)の老屋場に移り住んできました。
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三棟屋の模型。
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図面に表すとこのようになっています。三進二院式の建築です。
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三棟屋の修復工事前の写真と修復工事後の写真。
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