2018/10/14 - 2018/10/14
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ドクターキムルさん
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片側2車線化工事中の津久井街道のガードを潜ると登戸稲荷社が鎮座している。甲州武田の小荷駄奉行吉沢兵庫が登戸に帰農し、その邸内にあった社が稲荷社の始まりと伝える。天正18年(1580年)、多摩川の洪水で社殿は流失したが、後、中村の旧屋敷の敷地を譲り受けで再建した。もと鳥居前に寛政六年(1794年)刻銘の鳥居があったが嵐で倒潰し、社殿も大損傷を受けたため、現在の社殿を再建した。その時期は幕末の嘉永年間(1848年~1854年)頃であろうか。江戸時代までは稲荷山光明院が神宮寺であった。山号に「稲荷」が入るのはこの稲荷社との関連であろう。
登戸稲荷社の石鳥居には「稲荷社」の扁額が掛かり、狛狐の先には2本の銀杏の大木が門柱のように聳えている。こうした銀杏の木は寺社にはあることで、ここ登戸では長念寺でも見られる。
拝殿の木鼻が龍だったので驚いた。稲荷社の木鼻が龍だというのは初めて目にした。また、向拝の彫刻にも3匹の龍が彫られている。果たして、稲荷大神の使いである狐と龍は相性が合うのであろうか?疑問に思う。
本殿の外壁にも狐などの漆喰絵がある。神社に漆喰絵があるのは珍しいだろう。
光明院で住職の承諾を得て内陣に上がって内部を見させて頂いていると、ご夫婦が寺の建築に見とれて、私が内陣に上がっていたので2人も上がって来て写真を撮っている。内陣を見終えて参拝後に奥さんは登戸神社には漆喰絵もあり見る価値があるという。私もそこの稲荷社には龍の木鼻の彫刻があり、稲荷社ではとても珍しいので見ていかれたらと紹介した。帰り際にその登戸神社を捜したが見付からない。持って行った地図にも記載されていない。地元の農家で聞くと、この先にある小路をひたすら行った先の踏切の脇にあるという。辿り着いたら登戸稲荷社であった。地元では登戸稲荷社を登戸神社と呼び習わしているようだ。結果、お互いが紹介し合った社殿が同じ神社の社殿であったという笑い話のような出来事であった。
(表紙写真は登戸稲荷神社拝殿)
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石鳥居。「稲荷社」の扁額が掛かる。
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「天保十五年」(1844年)。
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「願主 氏子」。
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手水鉢。
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立札と掲示版。
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「稲荷社」。
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看板。
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「保存樹林」の看板と「稲荷社と左官職人」。
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境内の2本の銀杏の木。
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狛狐。
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狛狐。
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登戸稲荷社拝殿。
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句碑。「大神の御髪の屋根替えにけり」。
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「御社殿改修記念碑」(平成4年(1992年)銘)。
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境内の石碑。
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「忠魂」碑(昭和29年(1954年)銘)。
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「明治丗八年役紀念之碑 乃木希典書」。戦殃者と凱旋者名が刻まれている。
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「戦役記念碑 陸軍大将一戸兵衛書」。
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掲示板。
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登戸稲荷社拝殿。
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登戸稲荷社拝殿。
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登戸稲荷社拝殿の龍の木鼻。
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登戸稲荷社拝殿の龍の彫刻。
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登戸稲荷社拝殿の龍の木鼻。
5匹の龍に守られている。それにしても、登戸村ではこの狭い地域に登戸稲荷神社拝殿、龍燈山善立寺本堂、長念寺山門と、いづれも龍の木鼻を施している。元々、龍の木鼻は珍しく、山号や寺号に龍が入ると龍の木鼻になることがある。例えば、片瀬・龍口寺(https://4travel.jp/travelogue/10446934)本堂の木鼻は(長念寺本堂と同じ)唐獅子と象であるが、龍口寺輪番八ヶ寺である本龍寺本堂の木鼻は龍である。
龍燈山善立寺本堂の龍の木鼻を見て、光明寺では登戸稲荷社拝殿の木鼻を龍にし、長念寺山門の木鼻も龍にしたとも考えられる。
長念寺山門は嘉永7年(1854年)に棟上げされ、彫工は江戸深川の後藤弥太郎氏前と伝わる。2寺1社の担当した彫工はいづれも江戸深川の後藤弥太郎氏前であった可能性も高かろうか。 -
「ハトに餌をやらないで下さい」。
境内には多くの鳩が群れている。 -
拝殿の扉。
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拝殿の扉。
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拝殿の扉の透かし彫。
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拝殿の扉の透かし彫。
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拝殿に施された彫刻。
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拝殿に施された彫刻。
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拝殿に施された彫刻。
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拝殿に施された彫刻と木鼻。
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高覧の彫刻。
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高覧の彫刻。
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拝殿に施された彫刻と木鼻。
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神楽殿。
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社務所。
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稲荷社に花頭窓。
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奉納された打ち出の小槌の額。
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「クスノキ」。
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「まちの樹50選」。
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神輿倉。
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本殿。
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狐の漆喰絵。
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本殿外壁の漆喰絵。
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本殿外壁の漆喰絵。
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境内のベンチ。大正9年(1920年)銘。関東大震災(大正12年(1923年))で倒壊したのだろう。
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境内の手水鉢。
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「記念碑」(昭和41年(1966年)銘)。
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境内には銀杏の木。
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社殿。
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向拝。
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