2018/10/08 - 2018/10/08
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たびたびさん
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最終日は、以前から懸案になっていた那須岳の茶臼岳。ポスターの鮮やかな赤い紅葉はとっても魅力的でしたからねえ。たぶん、今はその紅葉のシーズン真っ只中。ちょうどいいタイミングでやってきて、やっぱりこのまま素通りすることはできませんよね。
ところで、那須には御用邸があるのでイメージとして高級感を感じますが、茶臼岳は、那須高原の先。都心からはアクセスがいいし、温泉もあるので人気の紅葉スポットです。今回は、那須ロープーウェイで上がって、茶臼岳の周辺をハイキング。
初めはせっかくならと思って、山頂に向かって歩き出しましたが、茶臼岳は那須岳の主峰で、標高1,915m。ザレ場が続くし、途中からは斜面が急になってくるので、あっさり断念。牛ヶ首の方にコースを変えて歩きました。こちらはなだらかな斜面を楽しく歩くコース。何の苦もなく歩けます。ただ、牛ヶ首からは噴煙が上がる姿がすぐ目の前。その迫力ある景観が拝めるし、紅葉もこちらの方がよく見渡せる。素人にはこれで十分楽しめました。
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白石から各駅で黒崎駅に到着。今夜は、ここで泊まって、明日の早朝、茶臼山を目指します。
さて、晩飯は黒磯駅からすぐのカフェ・ド・グランボワ。大正時代に作られた旧黒磯銀行の建物を使ったおしゃれなお店です。 -
ふかふかのソファの席もあったり、思い思いにゆっくりできる店内。お店のご主人も適度な距離感を保ってくれるので、ゆっくりしたい人にはそれもありがたいでしょう。
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イチオシ
いただいたのは、オムライス。トロトロ卵にデミグラスソースがいいお味です。
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宿はビジネスホテルアライ。黒磯駅の周辺で手ごろな値段の宿を探したら、ここしかない。ただ、駅から3キロくらいあって、それが難点。日が暮れてからの道をトボトボ歩きましたが、やっぱり遠かったです。
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隣りに皆幸乃湯という天然温泉があって、これが自慢なんですが、スリッパで駐車場から歩いて行く。館内にないので、これも大変でした。建物はそれなりに立派なんですが、いろいろ限界はある感じです。
なお、温泉は無色透明の単純泉。ほか、ロビーは食事処がギリギリまで取ってあるので、休憩スペースはほとんどない。風呂に入ってゆっくりしたい人にとって居場所が限られるのは大変かもしれません。 -
翌朝、これも歩いて黒磯駅まで。
カネルブレッドは、黒磯駅前の人気のパン屋さん。まだ開店時間ではなかったのですが、中を覗くとパンが並んでいて、ちょっと無理を言って朝飯代わりのパンを買わせてもらいました。 -
イチオシ
見た目は大きめのラスクみたいなパン。トッピングされたコーヒー豆みたいな粒々の香りが全体を格調高くまとめている。これはすごい。評判通り、素晴らしいパン屋さんです。
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さて、那須 ロープウェイ 行きの朝イチのバスに乗り込んで。
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ただ、紅葉のシーズンなので、ロープーウェイ駅に通じる道は大渋滞。バスの運転手さんの勧めもあって、一つ手前の大丸駐車場のバス停で降りて歩きました。ただ、まあまあ歩きますよ~
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那須ロープウェイ山麓駅に到着。このロープーウェイは、茶臼岳の7合目から9合目までを結んでいて、一気に上がるといった感じです。
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ロープーウェイで上って行く際に、右手の方にずっと見えているのが朝日岳。標高は1896m。茶臼岳の標高1,915mとほぼ同じです。山すそがなだらかに広がっている茶臼岳に比べるとゴツゴツした岩場の感じ。男性的な荒々しい景観です。
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初めは晴れ間もあったんですが、急に曇ってきました。
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それなりに紅葉しているんですが、曇ると鮮やかさは半減ですね。うーん。
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ちなみに、ロープーウェイはけっこう大型。
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ゴンドラには111人乗れるので、これなら輸送力は十分です。
山頂駅に到着して、 -
山頂駅の展望所。
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上ってきた方を振り返ると山すそが意外に雄大。広々とした視界が広がっていました。
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ここからはどこを目指すのか。あまり調べずに来たので、取りあえず、人の流れに従って歩き始めます。
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地図があるので、ちょっと確認しますが、それでもどこをどう回るのがいいのか。
とにかく私は素人ですから、一番定番のコースを歩きたいんですよね。 -
山頂駅を後にして、
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徐々に上がっていく感じです。
これなら険しさはないし、山歩きの初心者でも安心ですね。 -
ほどなく、なにやら分岐点に至りました。
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ここからさらにまっすぐ登って行くと茶臼岳の山頂。
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左に折れると牛ヶ首なんだそうですが、牛ヶ首って何ですか?
そんなの知らないし、まだ時間は早い。 -
せっかくなら、山頂にトライするのも悪くないんじゃないでしょうか。
山登りに無理は禁物ですが、ここなら私でもなんとかなるような気がします。 -
ただ、傾斜はきつくなってきて、ザレ場が続く。足元が悪いので、途端に厳しさが増してきます。ただ、回りは大勢の人がいて、あい変らず安心感はありますね。
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と、ほどなく巨大な岩場にさしかかる。
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む、む、む。
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一気に登山の感じになって来ましたよ~
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おまけにガスってくるし、この先行ってもあんまり期待はもてそうにないような。
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降りてくる人に山頂の話を聞きましたが、あんまり感触もよくないですねえ。
ということで、ここは勇気ある撤退。もうここから引き返します。山登り自体にこだわりはありません。 -
山登りは下りも慎重に。
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滑らないように気を付けて、元来た道を下っていきます。
ちょっとしょぼいですが、私の山歩きはまあこんなもんでしょう。 -
さっきの分岐まで帰って、では、牛ヶ首とやらへ向かいましょう。
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こちらは高低差はあんまりない、典型的なハイキングコースですね。
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適度な緑と岩場。
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イチオシ
それなりに荒々しい景色が楽しめて、
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気軽な山歩きを楽しめます。
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うーん。
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これはほどよいです。
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眼下には紅葉が広がっていて、ほとんど盛りの状態ですよね~
天気が良かったら最高なんでしょうが、 -
まあ、そうはいっても雨が降らないだけよしとしなければ。
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それに、
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イチオシ
条件のことを言いだすときりがない。
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もうちょっとこうだったらいいのにとか。
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そんなことに文句を言うより、この景色を素直に受け入れて
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楽しまないと。。
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自然は、
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それぞれの条件で
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いい顔を見せてくれるものですからね。
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さて、人がたくさん。
これが牛ヶ首ですか。 -
イチオシ
と思ったら、見上げた先にこの噴煙。
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な、なんですかあ。
もくもくと不気味に上がり続ける噴煙はワイルド感がすごい。地球の鼓動を感じるような光景です。
そうそう。茶臼岳はこれだったんですよね。これこそが茶臼岳の茶臼岳たる魅力。山頂に登って、そのまま帰っていたら、危うく見逃すところでした。 -
すごいですねえ。
一方で、ここから、さらに下の方に向かう人の流れ。 -
見下ろすと、
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ほ、ほー。
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紅葉した樹海の中に入って行くんですね。
これもなかなかすごそう。あの中に入ったら一体どうなっているんでしょうか。
しかし、体力的にはここから先は辞めておいた方がよさそうです。 -
ということで、しばらくは牛ヶ首の景観に浸りましょう。
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紅葉の樹海を見下ろしながら、こうして寛ぐ。牛ヶ首とってもいいじゃないですか。
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さて、心が満たされたところで、そろそろ帰途につきましょう。
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改めて、先ほどの散策道。
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なだらかな小道を進みます。
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この時間から登ってくる人たちも少なくないんですが、
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私はお先に失礼します。
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茶臼岳から那須温泉街まで帰ってきました。
那須温泉神社の入口に建つこの足湯施設は、こんばいろの湯。覆いで囲われ、屋根には湯気が抜ける造りなんかもあって、足湯にしては勿体のある建物。温泉街のバス停も近くなので、ちょこっとした待ち時間にもここであれば使いやすい。賑わっているのもよく分かります。 -
そのまま、那須温泉神社へ。
ちなみに、温泉神社の始まりは、白鹿を追い求めた際に、山中に湧く温泉を発見し、この神社を建立したのだとか。意外な逸話は那須与一。那須与一は、屋島の合戦のおりに平家の小舟に掲げた扇の的を射抜いたという弓矢の名人ですが、その弓を射る際に成功の願をかけた一つがこの神社。歴史もあるし、由緒正しい神社ですね。 -
神社を抜けて下っていくと、芭蕉も訪ねた殺生石です。
殺生石というと、ちょっと、物騒な名前ですが、 -
謂われは、鳥羽上皇が寵愛した女性、これが実は九尾の狐の化身。正体を現した狐は数万の軍勢によって殺され、石となったのですが、その後、ある和尚がこれを打ち砕き、そのかけらが全国に散ったのだとか。ということで、この殺生石は毒ガスを吐いて、今でも悪さをしているのです。芭蕉も「おくのほそ道」で、ここを訪ねています。蜂や蝶がたくさん死んでいたと書かれているので、当時の方が今より勢いがあったのかもしれません。
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殺生石に続く賽の河原にある千体地蔵尊。遊歩道の脇にぎっしりと並んでいます。
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それぞれ赤い帽子を被っていてかわいらしい姿ですが、よく見るとむしろ特徴は合掌した手の大きさ。
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イチオシ
体の大きさに比較するとかなりでかい。願いを込めた思いの強さを表しているのかもしれません。
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こちらも二回目でしたが、無事終了。
改めて、温泉街の方に戻ります。 -
那須湯本温泉で一番有名なのは鹿の湯ですが、バス通り沿いに長く続く温泉街には日帰り温泉の出来る大小の旅館がいくつもあります。ただ、源泉はどこも鹿の湯と同じ。そして、このバス道路は車の往来が激しくて、ゆっくりそぞろ歩きという感じにはならない。少し難点がある通りだと思います。
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みちのく諸国郷土民芸館は、その那須湯本温泉のバス通り沿い。
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民芸品を扱う販売店なんですが、ここの品ぞろえは抜群です。こけしや竹細工とかの民芸品ほか。
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特にすごいのは骨董風の古い食器類。
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イチオシ
どこかの旧家から出たような趣があって、美しい磁器。それなりの審美眼がないとここまで集めることは難しいはず。この食器類だけでも一見が価値あると思います。私もこの美しさにはうっとりです。
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通りをどんどん下っていきます。
風月堂菓子舗は、湯本温泉市街の一番下手。車がビュンビュン通る道沿いだし、観光客もそぞろ歩きしにくい場所。ちょっとハンディがあるかもしれませんね。 -
温泉まんじゅうの方ですが、しっとりした皮に。素直な甘さの餡子がいい感じ。おばあちゃんが対応してくれましたが、バラでもこころやすく対応してくれる。
なにより、この味なら、もう少し有名になってもいいんじゃないかと思います。 -
さらに下って。
扇屋総本店は、献上饅頭が看板商品。 -
上用饅頭なんですが、バラ売りはなし。
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なので、炭酸饅頭の「うまかんべ」の方をいただいて、食べ歩きです。
ちょっと大きめのサイズも悪くないし、しっとりした甘さも特徴的かなと思います。 -
その並びにあるのは月井酒屋。市街地からは少し離れた場所に建つ完全なロードサイドのお店です。別に何の変哲もない酒屋さんだと思うのですが、お客さんがポツポツやってきてそれなりに繁昌していますね。それってどこか理由があるのだと思いますが、私にはよく分かりませんでした。
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さて、思っていた以上にだらだらと歩いてきて、ここまできたならと藤城清治美術館まで足を延ばしましょう。
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敷地内は深い緑の森。
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切り絵の猫がここかしこに潜んでいて
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お客さんを迎えてくれました。
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ここが入口ですね。さてと。。料金はっと、えー。1600円。これにはびっくり。けっこう高いですよね~
ただ、ここまで来てやめるわけにもいかず、そのまま展示室へ。
しかし、展示されている作品の質・量はこれまで体験したことのないほどの圧倒的なパワーを感じるもの。動物や小人のあどけない表情に色彩をふんだんに使ったカラフルな美しさだし、影絵のもつすべての魅力が詰まっているとも言えますが、それを突き詰めていくと西洋のステンドグラスに通じるものも少なくないような。藤城清治の独創性は否定しませんが、やっぱり何か歴史的な背景も感じることができなければ芸術の深みはないように思います。 -
そんなことも考えていたら、敷地内に藤城清治作品を使ったステンドグラスの教会がありまして。
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たぶん、こっちは撮影可ですよね。
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モチーフの面白さはありますけど、
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イチオシ
このステンドグラス特有の輝き。
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藤城清治の影絵も、大きく言えばその範疇に入るでしょう。
この美しさから感動は同じタイプなのだと思います。
さて、予想外に楽しめたところで、再び散策を開始。 -
キングハム 手づくりハムのお家は、藤城清治美術館からの帰りに立ち寄りました。
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店内には洒落たイートインスペースがあって、
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ジャンボな串フランクフルト300円をいただきました。
皿まで熱々のフランクフルト。意外に薄味のおとなしい味わい。何もつけないで食べるし、素の味そのものですよね。ただ、我々は香辛料の効いた味にあまりにも慣れ過ぎていて、そこからすると物足りないような気もしなくはありません。 -
バス道路にまで戻って。
ジャム工房 ベリーは、ジャムの専門店ですか。私は、こういう専門店には弱いんですよね。 -
イチオシ
店内に入ると、ご主人が「初めてですか」と声をかけてきて、「初めてです」と答えると、それならと6種類のジャムの乗った皿を出してきて試食させてくれました。一つ一つが素材の特徴を活かしたメリハリのある味わい。抜群にうまいです。ブルーベリーのジャム1400円の瓶を買いましたが、ちょっと主人のペースに乗せられてしまったような気もしなくはないのですが。いずれにしても、ここで食べたおいしさが果たして家に帰ってからも家族に通じるのか。ちょっと不安も感じながら持ち帰りました。(なお、家族には、可もなく不可もなくの評価だったかなと思います)
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パン香房 ベル・フルールは、ジョイアミーアの隣り。バス停も近いので、まあまあ便利です。
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イチオシ
いただいたのは、一番人気のパーネアランチャ。フランスパンの上にオレンジの薄切りがのって、大胆な見た目。掟破りみたいな感じですが、オレンジの皮のほんのりした苦みと中に仕込んだクリームが絶妙の組み合わせ。フランスパンのおいしさをめいっぱい引き出していますね。発想からしてすごい。拍手を送りたいと思います。
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そして、晩飯はステーキハウス寿楽。栃木牛がおいしいという情報があって、訪ねてみました。
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開店と同時に入店。
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栃木牛のサイコロステーキを注文します。
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油の乗ったジューシーな味わいなんですが、そのジューシーさがおいしいかと言えば、微妙かな。ちょっとくどくて??
これはA3だそうですが、裏メニューのA5はどうだったんですかねえ。油はもっと乗っていたかも。 -
それを考慮しても、正直言えば、これまで食べた神戸牛や米沢牛を基準にするとかなり落ちるかなあという感じ。バーを上げ過ぎていたのがよくなかったかもしれません。
ただ、人気はすごい。お客さんは確かにひっきりなしでした。 -
那須から東京に刈る途中。せっかくなので、宇都宮で途中下車。餃子をいただきます。
前から気になっていた、パセオに入っている青源。パセオは午後8時で終わりますが、午後8時までに入店すれば、9時まではOK。ということでぎりぎり間に合って、なんとかセーフですよ~
初めての青源でしたが、みんみんやまさしと比べると、味噌や唐辛子を使ったりして、まったく違うカラー。餃子自体もニンニクの香りが強烈で、個性的。ワイルド系の餃子だと思います。
さて、以上でかみのやま温泉から始まった五日間の旅もとうとうこれで終了。お疲れ様でした。
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