2018/05/23 - 2018/05/23
58位(同エリア927件中)
めておら☆さん
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- 旅行記171冊
- クチコミ100件
- Q&A回答1件
- 464,600アクセス
- フォロワー109人
この旅行記のスケジュール
2018/05/23
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7:35 ペルージャ サンガッロ・パレスをチェックアウト
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車での移動
7:47 ペルージャを後にし、サンセポルクロへ向けて出発
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車での移動
9:00 サンセポルクロ到着。駐車場の空を見つけられず旧市街をグルグル回った末、ようやく駐車。
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9:15 サンセポルクロの街歩き開始! まずはサン・フランチェスコ教会から
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ルーカ・パチョーリの像(サンセポルクロ出身の数学者)
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サンセポルクロの市庁舎(ラウディ宮 Palazzo delle Laudi)
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ドゥオーモ付属のキオストロ(壁に描かれた14世紀から15世紀のフレスコ画)
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町の中心、ベルタの塔広場
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サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会
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サン・ロレンツォ教会
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サンタゴスティーノ教会
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ピエロ・デッラ・フランチェスカ庭園(ピエロ・デッラ・フランチェスカの像あり)
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ピエロ・デッラ・フランチェスカの生家
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11:00 サンセポルクロを出発し、アンギアーリへ向かう
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この旅行記スケジュールを元に
トスカーナ州アレッツォ近郊の小さな町サンセポルクロ(Sansepolcro)は、イタリアルネサンス期を代表する画家、ピエロ・デッラ・フランチェスカの故郷として知られています。
鮮やかな色彩、計算された遠近法やバランスのとれた構図、人物・衣装などの写実的な描写はいつまでも眺めていたいほど美しく、見るものを魅了します。
そんな"ウンブリア派最大の巨匠"と呼ばれるピエロ・デッラ・フランチェスカの故郷で、彼の原点に触れてきました。
□1日目 5/18 成田空港→ローマ・フィウミチーノ空港→ボローニャ・ボルゴ・パニガーレ空港
□2日目 5/19 ボローニャ・ボルゴ・パニガーレ空港(レンタカーピックアップ)→ラヴェンナ→リミニ
□3日目 5/20 リミニ→サン・マリノ→ウルビーノ
□4日目 5/21 ウルビーノ→グッビオ→ペルージャ
□5日目 5/22 ペルージャ
■6日目 5/23 ペルージャ→サン・セポルクロ→アンギアーリ→モンテルキ→アレッツォ
□7日目 5/24 アレッツォ→ローロ・チュッフェンナ→ピエーヴェ・ディ・グロピーナ→ポッピ→ボローニャ・ボルゴ・パニガーレ空港(レンタカー返却)→ボローニャ
□8日目 5/25 ボローニャ
□9日目 5/26 ボローニャ・ボルゴ・パニガーレ空港→ローマ・フィウミチーノ空港→成田空港
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- レンタカー タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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6日目 5/23(水)
5:45 起床。2泊したペルージャを発つ朝。
窓の外を見ると、今日も雨。天気予報では晴れてくるようだけど、この感じだと傘は手放せないかも。
旅行中の天気はホントに重要!天気が悪いと、それだけでちょっとテンション下がる・・・ -
7:00 朝食。
2泊したサンガッロ・パレスのレストラン。
宿泊中は朝食も夕食も全部ここでいただいたけど、美味しくて大満足だった♪ -
サッと朝食を済ませたら、部屋に戻って旅立つ準備。
大好きなペルージャとも、またしばらくお別れ・・・寂しさがこみ上げるけど、またすぐ戻って来る事を心に誓って、部屋を出る。Sangallo Palace ホテル
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7:35 チェックアウト
サンガッロ・パレスのパレスのロビー。
フロントスタッフもとても親切だった。 -
7:47 駐車場でチンクェチェントと再会し、次の町へ出発。
今日は1日で4つも町を回らなければならないので、大忙し!
ちなみに写真はパルティジャーニ広場(Piazza Partigiani)にある屋内駐車場。
駐車場の入口はバルダッサッレ・オルシーニ通り(Via Baldassarre Orsini)にある。
この駐車場に停めて駐車券をサンガッロ・パレスのフロントに持って行くと、割引を受けることができる。確か1泊10ユーロくらいだったと思います。その間、車の出し入れは自由です。 -
次に向かうのはペルージャの南約70km、トスカーナ州のサンセポルクロ(Sansepolcro)。ペルージャからは約1時間のドライブ。
やはり空はどんより。雨もポツポツ降っている。
9:00 予定通りサンセポルクロに到着するが、駐車場の空きが見つからない!
ぐるぐる回った末、少し離れたところにあるショッピングセンターの駐車場に停める(←ごめんなさい!でも帰りにちゃんと買い物しました汗) -
サンセポルクロは、"ウンブリア派最大の巨匠"と呼ばれる15世紀の画家、ピエロ・デッラ・フランチェスカの故郷。
イタリアルネサンスに多大な影響を与えた彼が育った町ってどんなだろ?という興味と、彼の残した貴重な作品を見るためにやって来た。
写真はピエロ・デッラ・フランチェスカの胸像、後で行く市立美術館に展示されている。
サンセポルクロ出身のアンジェロ・トリッカの1875年の作品。
彩色されたテラコッタの胸像からは、思慮深いピエロ・デッラ・フランチェスカの人物像がうかがえる。 -
9:15 サンセポルクロの街歩き開始♪
旧市街の北東からベアート・ラニエーリ通り(Via Beato Ranieri)に入ってまっすぐ進むと、左手に教会が見えた。
サン・フランチェスコ教会(Chiesa di San Francesco)だ。 -
サン・フランチェスコ教会(Chiesa di San Francesco)
1258年から1321年にかけて建てられ、サンセポルクロでは初のゴシック様式の教会であった。
1948年にこの地域を襲った地震で大きな被害を受け、創建当初のオリジナルはファサードと鐘楼のみとなっている。 -
内部は単廊式、18世紀に改修されているため、まだ新しい印象。
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主祭壇。
ねじれた柱が並ぶ石棺のような祭壇は14世紀初頭のもの。 -
主祭壇画。
フランチェスコ・クッラーディ(1570‐1661)
無原罪の御宿りと天使たち-Immacolata Concezione -
なんだかわからないけど、キレイな黄金の置物。
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礼拝堂のひとつ。
彩色テラコッタの美しい”ロザリオの聖母”が飾られていた。 -
サン・フランチェスコ教会を出ると、なにやら像が立っていたので、近づいて見る。
ルーカ・パチョーリ(1445-1517)
サンセポルクロ出身の数学者で、「近代会計学の父」と呼ばれる。フランシスコ会の修道僧でもあった為、黒い修道服を身に着けていた。
同じくサンセポルクロ出身のピエロ・デッラ・フランチェスカも画家でありながら一流の数学者でもあり、ルーカは彼の一番弟子であった。 -
1490年代後半にはミラノのスフォルツァ家をパトロンとし、レオナルド・ダ・ヴィンチとともに幾何学的立体図形に関する研究を行ったのだそうだ。
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近づいて碑文をじっくり見ると、日本語が彫られていた。
「複式簿記の始祖を讃える 大原簿記学校」
日本もこの像の建立に関与していたようだ。
こんなところで日本語に出会うなんて、ちょっと意外。 -
ベアート・ラニエーリ通りの突き当りにはこんなアーチがある。
ここをくぐると旧市街中心部へと入っていく。 -
アーチをくぐってすぐ右手にツーリストインフォメーションがある(写真の建物の右手が入口)。
Ufficio Turistico Valtiberina Toscana
Via Giacomo Matteotti, 8, 52037 Sansepolcro
TEL:+39 0575 740536
ちなみにinfoは10:00からなので、私が行った時はまだ閉まっていた。
でも、事前に町の地図を印刷していたので大丈夫♪
地図はココに掲載されてます↓↓↓
https://www.informagiovani-italia.com/mappa_sansepolcro.htm観光案内所 (サンセポルクロ) 散歩・街歩き
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ツーリストインフォメーションの向かいにあるポルティコが美しい建物は"ラウディ宮(Palazzo delle Laudi)"。
16世紀から17世紀にかけて建てられたもので、現在はサンセポルクロの市庁舎になっている。 -
市庁舎のポルティコ。
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市庁舎に向かって右手には、"サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ大聖堂(Cattedrale di san Giovanni Evangelista)"がある。
サンセポルクロのドゥオーモだ。
元はベネディクト修道会の一派、カマルドリ会の修道院として10世紀に建てられたが、現在の姿は1301年から1350年にかけて改築されたもの。ドゥオモ (サンセポルクロ) 寺院・教会
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サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ大聖堂のファサード。
ゴシック様式の大きなバラ窓と幾層ものアーチが重なる入口が印象的。 -
サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ大聖堂の中央入口。
この扉は閉まっているので、聖堂内へはこの左右にある扉から入る。 -
中をのぞくとちょうどミサ中だったので、入るのを断念・・・
中はこんな感じだったようです(写真はwikiからお借りしました)。
身廊左右の太い円柱が存在感たっぷり。
ニッコロ・ディ・セーニャの主祭壇画のほか、ペルジーノの「キリストの昇天」もあったので見たかったのですが、時間が無いのでまたの機会に・・・ -
大聖堂の中央入口に向かって右手には、もう一つ、こんな重厚な入口がある。
ここから中へ入ると・・・ -
入口の向こうはキオストロ(回廊)になっており、ヌルシア(現在のノルチャ)の聖ベネディクトの生涯を描いたフレスコ画が残っている。
14世紀末期から15世紀初頭に描かれたもので、かなり損失している部分もあるが、大変貴重なもの。 -
聖ベネディクトが勉強の為にノルチャを離れ、ローマへ旅立つ様子。
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これはもう剥げ剥げでよくわからない・・・
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回廊をまわりながら眺めていく。
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この部分はかなりハッキリ残ってる・・・ていうか修復したんでしょうね。
他の部分ももっと修復すればいいのになぁ。 -
回廊の天井にもフレスコ画の残る部分があった。
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町の中心、ベルタの塔広場(Piazza Torre di Berta)にやって来た。
ドゥオーモからほんの20mほど南西に歩いたところにあるので、写真にはドゥオーモの鐘楼も映っている。
まだ朝早いからかな、人通りはあまり無い。
ツバメだけはわんさか飛び交ってた。いいね、ツバメは幸せを運ぶ鳥だもん。 -
これが広場の名前になってる"ベルタの塔"。
サンセポルクロのシンボルになっている。 -
ベルタの塔広場(Piazza Torre di Berta)
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サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会(Chiesa di Santa Maria dei Servi)
1294年創建、1382年に奉献されたゴシック様式の教会。 -
内部は単廊式、1717年から1727年に大掛かりな改修が行われ、バロック様式となった。
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床の模様がステキ☆
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主祭壇。
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4本のコリント式円柱の渋い色味が、重厚感を漂わせる祭壇。
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祭壇の中央にはピエタ像が納められている。
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シンプルなクーポラ。
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ブロンズの天使の像。
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悲しみの聖母(Maria Addrorata)
聖母マリアの胸に7本の剣が刺さっているが、これは聖書における「聖母の7つの悲しみ」を表している。
1.シメオンの予言
2.エジプトへの逃避
3.幼子イエスをイエルサレム神殿で見失う
4.十字架の道行きでのイエスとの出会い
5.ゴルゴタの丘でのイエスの磔刑
6.イエスが脇腹を槍で突かれ、十字架から降ろされる
7.アリマタヤのヨセフによるイエスの埋葬 -
小さく可愛い洗礼盤。
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聖母被昇天と四聖人ーL'Assunzione della Vergine e quattro Santi
(1491年)
サンセポルクロ出身のマッテオ・ディ・ジョヴァンニ(1428-1495)が描いた三翼祭壇画。
三翼祭壇画とはいえ、はめ込まれていたであろう枠は無く、パーツがバラバラに壁に掛けられていた。しかも、真ん中の部分が剥げちゃってる・・・
この教会のみどころなんだから、修復すればいいのになぁ。
写真は"聖母被昇天"の部分。 -
マッテオ・ディ・ジョヴァンニの三翼祭壇画の一部。
これは聖母被昇天の右翼に当たる部分。四聖人のうちの2体が描かれている。
もう2体の聖人の絵は聖母被昇天の左翼に当たる部分なのだが、写真を撮り忘れた・・・。 -
外に出て、サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会の裏手に回ってみた。
手前の円形屋根の部分はクーポラ、その後ろにはピンク色の鐘楼が見える。
この鐘楼、色も変わってるけど、デザインもまるでお城の塔みたい。変わってるなぁ~。 -
サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会のすぐそばには、こんな変わった建物があった。
なんか書いてあるけどラテン語みたいでわからず・・・ -
イチオシ
イタリアンカラーのApe発見!
かぁわい~~♪♪ -
サンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会ファサードの前から伸びるサンタ・クローチェ通り(Via Santa Croce)をまっすぐ歩いて行くと、また教会が見えてきた。
16世紀に建てられた"サン・ロレンツォ教会(Chiesa di San Lorenzo)"だ。
1350年の創建ですが、現在の建物は1554年に建てられ、1556年に奉献された二代目のものです。 -
この教会の特徴は、このポルティコ(柱廊)が付いたファサード。
16世紀創建当時のもの。 -
中に入ると、ミサかなにかが始まりそうな雰囲気だったので、遠巻きに主祭壇だけ眺める。
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この祭壇画が見たかったのだが・・・
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反射してうまく写真が撮れなかった(-_-;)
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なので、wikiからお借りしてきました。
キリスト降架の嘆き-Compianto sul Cristo deposto
マニエリズムの画家、ロッソ・フィオレンティーノの1528年の作品。
彼の代表作と言われている。
複雑な構図やねじれたポーズなどがマニエリズムの特徴とされるが、先駆者であったロッソのこの作品を見ると、まさにその特徴が見て取れる。 -
サン・ロレンツォ教会をいそいそと後にして、次の目的地へ。
どこを歩いても静かで落ち着いた雰囲気のサンセポルクロ。 -
サンセポルクロの旧市街は端から端まで歩いても1キロ足らずの小さな町。
でも、意外に教会や貴族の邸宅が多い。
なのに、今回はスケジュールを詰め過ぎてサンセポルクロに居られるのはわずか1時間半・・・
もっとゆっくり時間をとればよかったと、歩きながらつくづく後悔した。 -
こんな歴史ある邸宅をあちらこちらで目にする。
小さいながらも裕福な町だったことを感じる。 -
これは古そうだなぁ~。壁が剥げ剥げ。
でも、こんなのも雰囲気があって好き。 -
時折アーチのある風景に出くわし、足を止める。
ホントはこんな街並みをゆっくり見て回るのが、街歩きの醍醐味なんだけどな。 -
けっこうアーチも多い、サンセポルクロ。
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旧市街の西の端、フィオレンティーナ門(Porta Fiorentina)。
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サンタゴスティーノ教会(Chiesa di Sant'Agostino)
1203年に創設のサンタ・マリア・アッスンタ教区教会が、1555年に現在のサンタゴスティーノ教会に名前を変えた。
その後1771年から1785年にかけて改築されたものが、現在の姿となっている。
通りが狭いのでファサードを撮影するのが難しかったけど、上部の両端についた"ぐるぐる"がカワイイなぁ~と思いながらシャッターを切った。 -
裏手のケルビーノ・アルベルティ通り(Via Cherubino Alberti)に回ると、鐘楼とクーポラの丸屋根が見えた。
13世紀創建当初のもので唯一残っているのが、このロマネスク様式の鐘楼なのだそうだ。 -
内部は単廊式でバロック様式。
ペパーミントグリーンが爽やかで、なんとなく気分がリフレッシュする感じ。 -
主祭壇画(詳細不明)。
絵を囲む漆喰装飾がとても美しい。 -
身廊右手の壁面。
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身廊左手の壁面。
ん~、やっぱりペパーミントグリーンに癒される。 -
サンタゴスティーノ教会を出て、ニッコロ・アッジュンティ通り(Via Niccolò Aggiunti)を東に向かって歩く。
向こうにトンガリ屋根の鐘楼が見えて来た。最初に訪れたサン・フランチェスコ教会のものだ。
さて、サンセポルクロ最大のみどころはもうすぐ・・・ -
"市立美術館(Museo Civico)"に到着。ここをとても楽しみにしていた♪
内部にはピエロ・デッラ・フランチェスカの作品が数点、また地元の画家の絵などが展示されている。
Museo Civico di Sansepolcro
TEL:+39 0575 732218
Via Niccolo' Aggiunti, 65, 52037 Sansepolcro
開場時間や入場料はコチラ↓↓↓
http://www.museocivicosansepolcro.it/it/informazioni/apertura-e-biglietti市立美術館 (サンセポルクロ) 博物館・美術館・ギャラリー
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入口で入場料11ユーロを払い、"ヴァルティベリーナ・パス"はあるか尋ねると、写真のパスカードとパンフレットを渡された。
これは何かというと、サンセポルクロ、アンギアーリ、モンテルキなどの町で指定の8つの美術館や博物館に入場する際にこのパスを提示すると、合計で最大12ユーロの割引が受けられるというもの。
最初に訪れた施設で通常の入場料を払うと、無料でパスをもらえる。
私はこの後に行くアンギアーリやモンテルキの施設で割引を受ける為、このパスが必要だった。
詳細はコチラでご確認ください(但し2018年当時の情報なので、現在はサービス内容や金額が変わっている可能性があります。ご注意ください!)
↓↓↓
★Valtiberina Musei Pass
http://www.valtiberinaintoscana.it/richiedi-pass-musei-valtiberina-toscana
★割引対象施設
http://www.valtiberinaintoscana.it/musei-parchi-pass -
まずはサンセポルクロ出身の画家、アンジェロ・トリッカ(1817‐1884)の作品。
「ルーカ・パチョーリに幾何学の法則を説くピエロ・デッラ・フランチェスカ」
ピエロ・デッラ・フランチェスカは、画家であるだけでなく有能な数学者でもあった。この絵は彼が数学者であった事を知る、貴重な一枚と言える。
中央が口述するピエロ・デッラ・フランチェスカで、左の黒い修道服をまとっているのが彼の弟子であったルーカ・パチョーリ。
そう、旧市街の入口に「複式簿記の始祖を讃える」の文字とともに立っていた像の人物だ。 -
サンティ・ディ・ティート(1536-1603)
ピエロ・デッラ・フランチェスカの肖像-Ritratto di Piero della Francesca
青年期のピエロ・デッラ・フランチェスカ。その力強い眼差しからは画家として、数学者としてのゆるがぬ哲学のようなものが伺える。 -
最後の晩餐ーUltima Cena
トスカーナ出身の画家が17世紀に描いたと言われる。 -
レオナルド・ダル・ポンテ、通称バッサーノ(1557-1622)
東方三博士の礼拝-Adrazione dei Magi
1600年から1622年の作品 -
ドメニコ・クレスティ、通称パッシニャーノ(1559-1638)
キリストの磔刑ーCrocifissione -
そして、この作品が最大の目玉!これを見る為にサンセポルクロにやって来た。
ピエロ・デッラ・フランチェスカ(1416-1492)
慈悲の聖母の多翼祭壇画-Polittico della Madonna della Misericordia
1445年から17年もの歳月をかけて完成した作品で、サンセポルクロのミゼリコルディア教会に祭壇画として納められたもの。
展示されている部屋に足を踏み入れた瞬間、とてつもない存在感に圧倒される。"美しい"だけではない、やはりこの絵の持つ神聖なパワーによるものだと感じた。 -
イチオシ
ピエロ・デッラ・フランチェスカの作品は数日前にリミニのマラテスタ寺院やウルビーノの国立マルケ美術館でも数点見たばかりだが、やはり彼の作品は素晴らしい。
鮮やかな色彩とつややかな質感はもちろん美しいのだが、見ていてとても整然とした印象を受ける。
それは、やはり数学者である彼の、計算つくされた構図にあると思う。
例えばこの聖母とその下にひざまづく信徒たちだが、聖母の頭を頂点として両端の信徒を線でつなぐと、左右対称の三角形ができあがる。
これは"三角構図"と言って、この技法を用いると画面に安定感が生まれる。レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザも三角構図を用いた作品のひとつだ。
この多翼祭壇画は23ものパーツで構成されているので、目を皿にしてじっくり眺める。 -
キリストの磔刑
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この部分は祭壇画に向かって右側の部分。
左上は胸に手を当てる聖母マリア、受胎告知を受けた瞬間のようだ。
その右隣は聖フランチェスコ。
下は、左が福音記者ジョヴァンニ、その右隣はとシエナの聖ベルナルディーノ。
最下段には小さな四角い絵が計5枚あるが、それらはキリストの生涯を描いたもの。 -
こちらは祭壇画に向かって左側の部分。
全身に矢が刺さっているのは聖セバスティアーノ、その右隣は洗礼者ジョヴァンニ。
左上は聖ベネデット、その右隣は受胎告知する大天使ガブリエーレ。
このガブリエーレと反対側に描かれている聖母とセットにすると・・・ -
"受胎告知"のできあがり~♪
なるほどね、こうなるのか。 -
ピエロ・デッラ・フランチェスカが描いた壁のフレスコ画の一部も展示されていた。
教会や邸宅の壁に描かれていたものらしい。
写真は聖ジュリアーノ。 -
ピエロ・デッラ・フランチェスカ
フランス トゥールーズの司祭、聖ルドヴィーコ。 -
イチオシ
ピエロ・デッラ・フランチェスカ
キリストの復活-Resurrezione(1460年頃に描かれたもの)
このフレスコ画も構図が計算しつくされている。
まずはひと目で分かる三角構図。キリストの頭を頂点に、下の人物の両端とほぼ正三角形を描いている。
そしてキリストの両脇の木も左右対称の位置になっている。
また、彼の得意とする遠近法で奥行も十二分に感じることができる。 -
そしてもう一つおもしろいことが。
このキリストの足元で目を閉じている男性、実はピエロ・デッラ・フランチェスカの自画像なのだ。
画家が自分の作品の中に自画像を描くことはしばしばあるが、こういうカラクリがあると、絵にグッと親近感がわいて面白い。 -
ジョヴァン・バッティスタ・クンジ
受胎告知-Annunciazione(1547年の作品) -
テラコッタの美しい祭壇も展示されていた。
これは本当に美しかった☆
フィレンツェの陶器職人、アンドレア・デッラ・ロッビアの1480年頃の作品。
上段ルネッタ:受胎告知-Annunciazione
中段上:羊飼いへのお告げ-Annuncio ai Pastori
中段下:キリストの降誕-Natività
最下段には小さな壁龕を中心に6体の天使が。壁龕に何が入ってたのか、ちょっと気になる・・・ -
テラコッタでこんなに繊細な表現ができるって素晴らしい。
そしてこの背景のくすんだ青もキレイで、とても気に入った。 -
これもアンドレア・デッラ・ロッビアの作品。
聖母子-Madonna e il Bambino
1503年の作品。
ずっと眺めていても飽きない美しさ・・・部屋に飾りたいくらい! -
ここからはまた、教会の壁に描かれたフレスコ画の一部がいくつか。
作者不明、地元の画家が14世紀に描いたものらしい。
トレンティーノの聖ニコラを中心に、彼の生涯における8つのエピソードが描かれていたが、はっきり見てとれるのは4つほどになってしまっている。 -
玉座の聖母、14世紀に描かれたもの。
作者は不明。 -
これは16世紀に描かれたもので、元はサンセポルクロのサンタ・キアーラ教会にあった。作者は不明。
3つの頭を持つキリストは”三位一体(父と子と聖霊)”を表している。
左側には司教のような人物が描かれている。聖人だろうが、誰かはわからず・・・ -
三位一体-Trinità
キリスト教において、三位一体は父(神)と子(キリスト)と聖霊を指し、一つの神が三つの姿となって現れたものであるという考え方なのだそうだ。 -
アレクサンドリアの聖カタリナの殉教-Martirio di Santa Caterina d’Alessandria
作者不明、アレッツォ出身の画家が14世紀に描いたものらしい。
彼女が殉教する際、車輪に手足をくくりつけて転がされた為、彼女のアトリビュートは車輪になっている。
しかし、実際は彼女が触れた車輪はひとりでに壊れてしまったため、最期は斬首刑にされたという。 -
地元の画家が14世紀に描いたフレスコ画。
中央の聖母マリアの細眉が気になる・・・と思ったら、ジェズ様も聖人たちも、みーんな細眉(笑) -
詳細不明。
縁取りの模様、モザイク画をフレスコ画で描いたみたいで面白い。 -
15世紀にピエロ・デッラ・フランチェスカの工房が手掛けた聖セバスティアーノ。
無垢な表情と、全身に受けた矢の傷からほとばしる血のギャップが不思議な世界感。 -
アレッツォ出身の画家が14世紀に描いたもの。
アレクサンドリアの聖カタリナにまつわる一場面が描かれているが、肝心の彼女は右端に手と身に着けているマントが見えるだけ。 -
正義-La Giustizia
ニッコロ・ディ・アニョーロ・デル・ファンティーノが1441年に描いたもの。
かつては市庁舎の壁にあったそうだ。
女性が手にしているのは天秤。ピッタリと釣り合っているそれは、「全ての人は法のもとに平等である」ことを示している。 -
順路の最後の方にはさまざまな種類の鍵が展示されていた。
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けっこう精巧なものもある。
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デザインと機能を兼ね備えてる。
こうなるともう、芸術ですね。
サンセポルクロの市立美術館は、ピエロ・デッラ・フランチェスコの名画はもちろんだが地元の画家の素晴らしい作品もたくさん展示されており、期待以上の見応えだった。 -
市立美術館を出て、再びニッコロ・アッジュンティ通りを東へ。
サン・フランチェスコ教会の鐘楼を近くで眺める。 -
鐘楼の通りを挟んで向かい側に目をやると、古い水飲み場の向こうにジュゼッペ・ガリバルディ広場が。
そして、その向こうにもトンガリ屋根の鐘楼が見える。 -
ドゥオーモの鐘楼だ。
こうして見ると、サン・フランチェスコ教会の鐘楼と、とても良く似ている。 -
更に東へ進むと、左手に"ピエロ・デッラ・フランチェスカ庭園(Giardini di Piero della Francesca)"がある。
緑が茂る静かな空間に、一体の像が立っている。 -
ピエロ・デッラ・フランチェスカの像だ。
フィレンツェ出身の彫刻家、アルナルド・ゾッキ(1862-1940)の作品で、左手にパレット、右手には絵筆を持っている。
ピエロ・デッラ・フランチェスカの没後400年を祈念し1892年にこの公園が作られ、同時にこの像も置かれた。 -
そして公園の向かいにはピエロ・デッラ・フランチェスカの生家(Casa di Piero della
Francesca)がある。
一般公開されているので、最後に中を見てみる。 -
もうあまり時間が無い・・・けど、けっこうな人だかり(汗)
でも、意外とすぐに入れた。
チケットは市立美術館と共通。 -
まず最初の部屋で椅子に座り、壁に映し出される映像を見せられる。
この時はピエロ・デッラ・フランチェスカと数学者としての弟子、ルーカ・パチョーリがチェスをしながら話しているところ。
映像が終わると自由に内部を見学できる。 -
理屈は抜きにして、時代の寵児の生家をこの目で見られるのは、それだけで嬉しいものだ。
当時のままほぼ手つかずの状態だというのでなおさら! -
窓の外にはドゥオーモの鐘楼が見える。
この景色をピエロも眺めていたんだと思うと、感無量・・・ -
ここは書斎だったのかな。棚に本がびっしり詰まっている。
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この部屋には暖炉(左端)と衣装(右端)も。
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暖炉の煤が、これまたリアルで良い☆
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時代を感じる書棚。
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階段を上ってさらに上階へ。
けっこう部屋数があるので、急いで回る(汗) -
お~~、見晴らしのいい部屋!
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窓の外にはサンセポルクロの美しい街並が広がっていた。
きっとピエロも、この風景を毎日愛でていたことだろう。
ここでタイムリミット!次の町へ出発する時間だ。
11:00 後ろ髪引かれる思いでサンセポルクロを後にする。もっともっとじっくり町を見て回りたかった・・・
でも、1時間半という短い時間だったが、素晴らしいものをたくさん目にすることができて大満足♪
さて、次の町アンギアーリへ向かおう!
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (4)
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- tamaemonさん 2020/06/02 14:00:10
- トスカーナに行かなくっちゃ!
- めておら☆さん、こんにちは!
やっぱりイタリアはすごい!
ピエロ・デッラ・フランチェスカの胸像、イケメン君じゃあないですか!
フレスコ画はどうしても傷むの早いよね。以前スペインで、おばちゃんが直してあげる!って描いたらとんでもないものに!?私から見たらロシアのどこぞの教会に近いと思ったけど、最初は大騒ぎだったけど、観光客増えてプラス思考に!?そんな村ありましたね。めておら☆さんも一筆入れてみても!?落書きで通報されちゃう!
冗談はさておき、イタリアはどこへ行っても美術館そのものだね。
アンドレア・デッラ・ロッビアの聖母子-Madonna e il Bambino、私もすぐに素敵!って思ったくらい、小さなレプリカあったら我が家に飾っておきたいくらい。
ペパーミントの教会、ドイツのどこだったかの教会の内部にちょっと似てますね。イタリアでは珍しいけど、重厚な外観と違って爽やか!
見れば見るほど、トスカーナには行かなくっちゃ!って感じました。
いつのことになるか判らないけど、旅行記見て夢見て過ごしてます。
今月は引退ずれ込んだお仕事も徐々に最後こなす日々になりそうです。
めておら☆さんも、お体に気をつけてお過ごしくださいませ!
tamaemon
- めておら☆さん からの返信 2020/06/02 17:41:57
- Re: トスカーナに行かなくっちゃ!
- tamaemonさん、いつもご訪問&いいね、そしてコメントもありがとうございます♪
やっぱり思った?!胸像のピエロくん、イケメンだよね?!
けっこうお年を召してからの顔しか知らなかったから、あの胸像見た時「おやおやおや~~♪」って思いました。
スペインの修復失敗の話!覚えてるよ~、おサルさんみたいになっちゃったヤツでしょ??笑 そうそう、あのニュースで逆に観光客増えたんだもんね。
私が修復手掛けたら、きっと鼻毛とつながり眉は必須だなぁ(←超昭和的イタズラ)
アンドレア・デッラ・ロッビアの聖母子、ステキだよね☆
テラコッタのつややかな質感がなおいいんだなぁ。色もキレイだし。
イタリアの陶器って可愛いものが多くて、見るたび買って帰りたい衝動にかられるけど、買いだめした食材にスペースをとられてしまってるのでありました・・・
tamaemonさん、いよいよお仕事終わりに近づいたんですね。終わったら、また心置きなく旅を楽しめるね。その前に早くコロナ終息してもらわないとね!
私もトスカーナはまだまだ回れてないので、お互いいつかゆっくり回れるといいですね。
ではでは、お仕事ラストスパートがんばって~!
めておら☆
-
- マリアンヌさん 2020/06/02 12:14:04
- 素晴らしいね♪
- めておらさん Ciao☆
サンセポルクロは、まだ行けてないの。
ピエロ・デッラ・フランチェスカの有名な絵だけよく目にするけど、教会じゃなくて市立美術館に展示されてるんだね。
そもそも恥ずかしながら彼が数学者だったこと、知らなかったです。
めておらさんのおっしゃるとおり、計算つくされた構図なのは、そういう訳だったのね。私が見たことあるのは、主にアレッツォの聖十字架伝説とペルージャのウンブリア美術館、ミラノのブレラ美術館くらいなんだけどその精緻で神秘的な雰囲気を醸し出してるのは、数学者の緻密さプラス精神性からきてるんだね。
レオナルド・ダ・ヴィンチにしても画家ってただの画家じゃなかったんだね~!!
生家も公開されてるのね。眺めも良いし、立派なお宅だね。
窓から同じ景色見れると思うと感慨深いよね。
実はアンギアーリも未踏の街、楽しみにしてま~す。
マリアンヌ
- めておら☆さん からの返信 2020/06/02 17:11:07
- Re: 素晴らしいね♪
- マリアンヌさん、いつもご訪問&いいね、そしてコメントもありがとうございます♪
この2018の旅はピエロ・デッラ・フランチェスカの絵を見て回るのが目的のひとつだったんだけど、実は私もこの旅程を決めていろいろ下調べしてるときに、彼が数学者だと知ったのだ・・・私こそお恥ずかしい~~(^^;)
でも、そういう前知識があった上で絵を見ると、見方もまた違ってくるもんだよね。
やっぱり下調べって大事で、それがあると旅もより一層興味深いものになるんだけどね。日々の忙しさでなかなか思うようにいかないのが現実・・・
しかし、「天は二物を与えず」って言うけど、画家でも一流、数学者でも一流ってすごいよね。私はせいぜい"食いしん坊で一流"くらいのもんだ汗
アンギアーリは思った以上にステキな町でした。またお時間あったら覗いてみてくださいね~♪
めておら☆
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