2018/08/05 - 2018/08/05
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+mo2さん
世界有数のゴッホコレクションを誇るクレラーミュラー美術館で見たファン・ゴッホの作品を制作年代順に紹介します。
日本で開催されるゴッホ展にてお馴染みのクレラーミュラー美術館ですが、何度か見たことのある作品、初めて見る作品がありました。
この10年間で(私が)見たクレラーミュラー美術館のファン・ゴッホの作品が展示された展覧会を参考にあげておきます。
①1999年Bunkamuraザ・ミュージアム「ゴッホ展」
②2005年東京国立近代美術館「ゴッホ展-孤高の画家の原風景-」
③2010年国立新美術館「没後120年ゴッホ展」
④2013年国立新美術館「クレラー=ミュラー美術館所蔵作品を中心に印象派を超えて―点描の画家たちゴッホ、スーラからモンドリアンまで 」
⑤2016年東京都美術館「ゴッホとゴーギャン展」
⑥2017年東京都美術館「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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「麦藁帽子のある静物」1881年11月末‐12月頃半ば
ハーグで描かれたファン・ゴッホの非常に早い時期の油彩画の1つ。
③展示 -
「陶器、瓶と木靴のある静物」1881年11月末‐12月頃半ば
上記作品と同時期のもの -
「浜辺の漁師」1882年8月
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「浜辺の漁師の妻」1882年8月
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「林の白服の少女」1882年8月
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「糸を整える機織る人」1884年4-5月
ファン・ゴッホがニューネンでまず取り組んだ主題が織工で1884年の1月から7月にかけて集中的に制作されています。
②展示 -
「機織る人、正面から」1884年4-5月
現存する織工を描いた作品の中でも大型のこの作品の主題は、織工というよりも織機で暗い色調で描かれている。
①②展示 -
「ジャガイモを植える農夫たち」1884年8-9月
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「日暮れのポプラ並木」1884年10月
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「コーヒー挽き、パイプ入れと水差しのある静物」1884年11月
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「4本のせっ器瓶と酒瓶と白い茶碗のある静物」1884年11月
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「暗色の帽子をかぶったブラバントの農婦の顔」1885年1月
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「パイプをくわえた農夫の顔」1885年1月
①展示 -
「茶色がかった帽子をかぶった農婦の顔」1885年1月
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「暗色の帽子をかぶった農婦の顔」1885年1月
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「農夫の顔」 1885年2-3月
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「女の頭部」1885年2-3月
ファン・ゴッホは、1884年夏、シャルル・ブランによる「わが時代の美術家たち」を読んでウジェーヌ・ドラクロワの色彩理論を研究しており、その影響があらわれた作品。
①③展示 -
「暗色の帽子をかぶった若い農婦の顔」1885年2-3月
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「床を掃く農婦」1885年2-3月
長い時間と綿密な習作、何枚かの描き変えを重ねてゴッホの暗黒の時代の代表作「ジャガイモを食べる人々」が完成されますが、こちらもそんな習作の1枚。
①展示 -
「テーブルの前に座る農夫」1885年3-4月
ゴッホ美術館版の「ジャガイモを食べる人々」の画面左側の農夫となる習作。
①展示 -
「ジャガイモを食べる人々」1885年4月
ニューネン在住の期間に制作されたファン・ゴッホの「暗黒の時代」の代表作。3枚描かれたうちの2枚目。最後の3枚目の作品も今回、アムステルダムのゴッホ美術館で見ることができました。 -
「土を掘る農夫」1885年9-10月
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「3つの鳥の巣のある静物」1885年10月
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「3つの鳥の巣のある静物」1885年9-10月
①展示 -
「4本の木のある秋の風景」1885年11月
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「草原の草とバラのある静物」1886年-1887年
画面右上隅に「Vincent」とファン・ゴッホの署名があるもののゴッホの作品として違和感があり作者に議論の余地を残す作品。
②展示 -
「ボタンとバラのある器」 1886年秋
1886年パリで描かれた花の静物画の連作の1つ。ここで鮮明な色彩と絵具の厚塗りで反対色を探求すること激しい両極端を調和するための明暗のぼかしと中間の色調探求を試み始めています。
①③展示 -
「風車のあるモンマルトルの眺め」1886年秋
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「4本の切ったひまわり」1887年8-9月
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「リンゴのかごのある静物」1887年秋
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「石膏像、バラと2冊の小説のある静物」1887年12月
1887年から1888年にかけての冬、ファン・ゴッホの作風に変化が現れる。この作品にみられる縞状の筆触、明るい黄色と暗い青の対比はパリ時代の特徴。
①②④展示 -
「アルルの跳ね橋(アルルのラングロワ橋と洗濯する女性たち)」1888年3月
ファン・ゴッホは南仏アルルについてまもない頃、アルル郊外のラングロワ橋を様々な角度から5枚の油彩画を描いています。
今回、ヴァルラフ・リヒャルツ美術館(ドイツ・ケルン)でも見ることができました。 -
「花咲くモモの木(モーヴを思い出して)」1888年3月
アルルに来たファン・ゴッホは、さまざまな色彩の花が咲き誇る果樹園を気に入り何点もの絵を描いています。ハーグ時代に世話になった画家アントン・モーヴの訃報に画面下に「モーヴを思い出して」と書き込み、未亡人に贈っています。 -
「じゃがいものある静物」1888年2-3月
おそらくパリから南仏アルルへ移住後、最初に手掛けた作品の1つ。
①③④展示 -
「静物:瓶、レモンとオレンジ」1888年5月
パリ滞在期を思わせる作品ですが、ベルナール宛の手紙からアルルに移った5月に制作されたことがわかっています。
⑤展示 -
「プロヴァンスの干し草の山 」1888年6月
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「 夜のカフェテラス」 1888年9月
ファン・ゴッホの代名詞の1つである星空ですが、この作品が夜の星空を描いた初めての作品とされています。
②展示 -
「ミリエ少尉の肖像(恋する男)」1888年9月末
モデルはアルルに駐在し、親しかった第3ズアーヴ連隊の少尉ポール・ウジェーヌ・ミリエ。赤と緑の補色の対比が強烈な印象。
①②⑤展示 -
「ルーラン夫人ゆりかごを揺らす女 」1888年12月
同名の作品が5点あることが知られていますが、昨年の「ボストン美術館の至宝展」、今回の旅でのアムステルダム市立美術館とこちらの訪問で3点見ることができました。残りのメトロポリタン美術館、シカゴ美術館の作品も見たいですね。
①②展示 -
「男の肖像」1888年12月
この人物は誰か特定できていませんが、アルル滞在中のゴーギャンも同じモデルを描いています。
②⑤⑥展示 -
「郵便夫ジョゼフ・ルーラン 」1889年4月
ゴッホはフランスのアルルで近所に暮らしていたルーラン一家をモデルにして複数のポートレイトを描いていますが、こちらは夫のジョゼフ・ルーラン。ファン・ゴッホは郵便配達人としているが、実際には駅の郵便物取扱係だったそうです。
①⑤展示 -
「郵便夫ジョゼフ・ルーラン(一部) 」
ゴッホはルーランをモデルにした絵を6点残しており、ボストン美術館展等で別ヴァージョンを見たこともありますが、本作は背景の花も含め最もポップな作品。 -
「日の出の春小麦の畑」1889年5-6月
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「糸杉と2人の女性」1889年6月
サン=レミ時代の代表的なモティーフ糸杉を描いた作品。 -
「糸杉と2人の女性(部分)」
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「オリーブ畑」1889年6月半ば
サン=レミ時代のファン・ゴッホはオリーヴや糸杉など南仏プロヴァンスの典型的なモティーフに取り組んでいます。オリーヴから湧き上がってくるようなうねりが見事。⑤⑥展示 -
「刈る人と太陽のある麦畑」1889年6月末
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「アルルの女 (ジヌー夫人) 」1890年2月
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「悲しむ老人(永遠の門)」1890年4-5月
フランスのサン=レミ=ド=プロヴァンスにあるサン=ポール・ド・モゾル修道院の精神病院で療養中に描かれたもの。
②展示 -
「善きサマリア人(ドラクロワを模して)」1890年5月
ドラクロワの善きサマリア人を模写したものだがファンゴッホの絵そのもの。
②展示 -
「糸杉と星の見える道 」1890年5月12日-15日
サン=レミで、ファン・ゴッホが描いた作品の中では最後のもの。画面全体を埋め尽くす燃えたつようなうねるタッチが強烈。
②展示 -
「花咲く栗の木」1890年5月
オーヴェールの村で生活はじめてまもない頃の作品。
①②展示 -
「曇り空の下の積み藁」1890年7月
③展示 -
美術館での1時間はあっという間に過ぎてしまいます。また当然、ゴッホの油彩コレクション87点すべてが展示されているわけはなく、日本で見て再会を楽しみにしてきたいくつかの作品は展示がありませんでした。またどこかで再会できることを楽しみにしています。
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