アブ・シンベル旅行記(ブログ) 一覧に戻る
一度は訪ねてみたい国エジプト。治安が良くない状態が続いて、行くことが難しい国でしたが、ツアーが催行されているのを知り、思い切って行くことにしました。砂漠にある国なので季節選びは大切。3月に出かけました。旅行日程は下記の通りです。<br /> 第1日目 日本発<br /> 第2日目 ルクソール着 カルナック神殿 ルクソール神殿<br /> 第3日目 ルクソール西岸 王家の谷 ハトシュプスト女王葬祭殿<br />      メムノンの巨象 エスナ水門 エドフ<br /> 第4日目 エドフ ホルス神殿 コムオンボ神殿 アスワン<br />  第5日目 アスワン アスワンハイダム アブシンベル大神殿<br /> 第6日目 アブシンベル神殿 カイロ<br /> 第7日目 ギザの3大ピラミッド エジプト考古学博物館 カイロ発<br /> 第8日目 成田着<br /> 毎日移動ですが、3連泊でクルーズをするので思ったより忙しくありませんでした。この旅行記は第5.6日目のアブシンベルを記したものです。<br />

悠久の歴史の流れを感じさせる旅 エジプト ~ アブシンベル ~

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2016/03/16 - 2016/03/27

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薔薇の咲く庭

薔薇の咲く庭さん

一度は訪ねてみたい国エジプト。治安が良くない状態が続いて、行くことが難しい国でしたが、ツアーが催行されているのを知り、思い切って行くことにしました。砂漠にある国なので季節選びは大切。3月に出かけました。旅行日程は下記の通りです。
 第1日目 日本発
 第2日目 ルクソール着 カルナック神殿 ルクソール神殿
 第3日目 ルクソール西岸 王家の谷 ハトシュプスト女王葬祭殿
      メムノンの巨象 エスナ水門 エドフ
 第4日目 エドフ ホルス神殿 コムオンボ神殿 アスワン
 第5日目 アスワン アスワンハイダム アブシンベル大神殿
 第6日目 アブシンベル神殿 カイロ
 第7日目 ギザの3大ピラミッド エジプト考古学博物館 カイロ発
 第8日目 成田着
 毎日移動ですが、3連泊でクルーズをするので思ったより忙しくありませんでした。この旅行記は第5.6日目のアブシンベルを記したものです。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
4.5
グルメ
3.5
交通
3.0
交通手段
観光バス 徒歩
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)
  •   アスワンハイダムの堤防の上で撮影しています。緩やかな堤防で驚きました。日本の黒部ダムのようなイメージでいたものですから。<br /> 全長3830m、高さ111mの巨大なダムです。

    アスワンハイダムの堤防の上で撮影しています。緩やかな堤防で驚きました。日本の黒部ダムのようなイメージでいたものですから。
    全長3830m、高さ111mの巨大なダムです。

  •   これはアスワンハイダムの完成図です。ナイル川を堰き止めてアスワンダムを造りましたが、十分な電力(2倍)を供給することができなかったため、ナセル大統領は新たにアスワンハイダムを作りました。建設費用を得るためにスエズ運河を国有化し、それに反発したイギリスとフランスがエジプトを攻撃して第2次中東戦争が勃発しました。<br />

    これはアスワンハイダムの完成図です。ナイル川を堰き止めてアスワンダムを造りましたが、十分な電力(2倍)を供給することができなかったため、ナセル大統領は新たにアスワンハイダムを作りました。建設費用を得るためにスエズ運河を国有化し、それに反発したイギリスとフランスがエジプトを攻撃して第2次中東戦争が勃発しました。

  • アスワンハイダムを見た後、いよいよアブシンベルへ向かいます。

    アスワンハイダムを見た後、いよいよアブシンベルへ向かいます。

  •  途中でバスは止まることはできません。トイレ休憩の場所はありません。見渡す限りの砂漠。3時間の長旅。この旅行の最難関の移動でした。

     途中でバスは止まることはできません。トイレ休憩の場所はありません。見渡す限りの砂漠。3時間の長旅。この旅行の最難関の移動でした。

  •  遙か向こうに建物らしきものが見えますが、蜃気楼で本物ではありません。蜃気楼をカメラに納められるなんてラッキー!

     遙か向こうに建物らしきものが見えますが、蜃気楼で本物ではありません。蜃気楼をカメラに納められるなんてラッキー!

  •  覚悟していたほど長い旅ではありませんでした。サハラ砂漠を眺めながら、何が次に見ることができるのかを楽しみにしているうちに、<br />

     覚悟していたほど長い旅ではありませんでした。サハラ砂漠を眺めながら、何が次に見ることができるのかを楽しみにしているうちに、

  •  着きました。ナセル湖のほとりにあるアブシンベル神殿。1960年のアスワンハイダムの建設で、本来はこのナイル湖の底に沈むはずでしたが、ユネスコが救済しました。その後1972年に世界遺産になりました。BC1250年、今から3300年前に新王国第19王朝ラムセス2世が建設しています。<br />

     着きました。ナセル湖のほとりにあるアブシンベル神殿。1960年のアスワンハイダムの建設で、本来はこのナイル湖の底に沈むはずでしたが、ユネスコが救済しました。その後1972年に世界遺産になりました。BC1250年、今から3300年前に新王国第19王朝ラムセス2世が建設しています。

  •  アブシンベル神殿があった場所から60m上方、ナイル川から210m離れた丘の上に1036個のブロックに分けて移したのだそうです。オリジナルは砂岩でできた岩山を掘り進める形でできた岩窟神殿でしたが、移築したために岩山はありません。

     アブシンベル神殿があった場所から60m上方、ナイル川から210m離れた丘の上に1036個のブロックに分けて移したのだそうです。オリジナルは砂岩でできた岩山を掘り進める形でできた岩窟神殿でしたが、移築したために岩山はありません。

  •  大神殿と小神殿とがあり、大神殿は太陽神ラーに捧げられています。太陽神は4体並ぶラムセス2世の上に祭られています。

     大神殿と小神殿とがあり、大神殿は太陽神ラーに捧げられています。太陽神は4体並ぶラムセス2世の上に祭られています。

  •  全体像。正面の高さ32m、幅38m。左から2番目の像はBC1249年の大地震で崩れてしまったそうです。建設後7年目のことでした。残念!<br />

     全体像。正面の高さ32m、幅38m。左から2番目の像はBC1249年の大地震で崩れてしまったそうです。建設後7年目のことでした。残念!

  • 同じ顔に見えるのはラムセス2世の年齢別に4体を作ってあるからです。<br />

    同じ顔に見えるのはラムセス2世の年齢別に4体を作ってあるからです。

  •  一番左の若い年齢のラムセス2世。彼は90歳まで生き、当時の平均寿命の3倍長生きをしました。24歳でファラオに即位、66年間統治をしています。建築王といわれ、首都をテーベからヘル・ラムセスに移しました。カルナック神殿も建築しています。<br />

     一番左の若い年齢のラムセス2世。彼は90歳まで生き、当時の平均寿命の3倍長生きをしました。24歳でファラオに即位、66年間統治をしています。建築王といわれ、首都をテーベからヘル・ラムセスに移しました。カルナック神殿も建築しています。

  •  小神殿です。王妃ネフェルタリの神殿です。ハトホル女神(牛の女神)に捧げられています。<br /> この日は午後アブシンベル神殿に着きましたが、他の見学者は誰もいなく、私たちのツアーが独占状態で見学できました。エジプトに来るツアーはまだ少ないのです。<br />

     小神殿です。王妃ネフェルタリの神殿です。ハトホル女神(牛の女神)に捧げられています。
     この日は午後アブシンベル神殿に着きましたが、他の見学者は誰もいなく、私たちのツアーが独占状態で見学できました。エジプトに来るツアーはまだ少ないのです。

  • ナセル湖との境は簡単な柵が立ててありました。<br />

    ナセル湖との境は簡単な柵が立ててありました。

  •  夕暮れの大神殿。この日は夕日が沈む前に引き上げました。というのは次の日の朝、夜明け前にここに来て朝日が当たるアブシンベル神殿を見るためです。<br />

     夕暮れの大神殿。この日は夕日が沈む前に引き上げました。というのは次の日の朝、夜明け前にここに来て朝日が当たるアブシンベル神殿を見るためです。

  • ホテルもほとんど独占状態でした。私たちのツアー以外の観光客は数名。<br />

    ホテルもほとんど独占状態でした。私たちのツアー以外の観光客は数名。

  • ホテルのプールの向こうに夕日が沈みます。<br />

    ホテルのプールの向こうに夕日が沈みます。

  •  ナセル湖に沈む夕日。船が一艘浮かんでいて風情があります。この湖は琵琶湖の8倍の大きさだそうですが、周りが大きいのかそのようには見えませんでした。

     ナセル湖に沈む夕日。船が一艘浮かんでいて風情があります。この湖は琵琶湖の8倍の大きさだそうですが、周りが大きいのかそのようには見えませんでした。

  • 沈む夕日。

    沈む夕日。

  • あっという間に沈んでしまいました。

    あっという間に沈んでしまいました。

  • 余韻を残して。

    余韻を残して。

  •  静まりかえったナセル湖。ナセル大統領の名前が付けられているので覚えやすいです。<br />

     静まりかえったナセル湖。ナセル大統領の名前が付けられているので覚えやすいです。

  •  さて、次の日の朝です。4時起きをして、日の出前にアブシンベル神殿に来ました。「眠い」なんて言っていられません。once-in-a-lifetime opportunity

     さて、次の日の朝です。4時起きをして、日の出前にアブシンベル神殿に来ました。「眠い」なんて言っていられません。once-in-a-lifetime opportunity

  • 夜が白みかけてきました。

    夜が白みかけてきました。

  • ライトアップの光が足下を照らしている?

    ライトアップの光が足下を照らしている?

  •  全景です。ラムセス2世の前に並ぶのは彼の家族です。ラムセス2世には男の子が90人、女の子が60人、合計150人の子供がいたと言われています。ここには全員の子供はいないようですが・・・

     全景です。ラムセス2世の前に並ぶのは彼の家族です。ラムセス2世には男の子が90人、女の子が60人、合計150人の子供がいたと言われています。ここには全員の子供はいないようですが・・・

  • ハイ、確かにここに来ました。記念写真。

    ハイ、確かにここに来ました。記念写真。

  • まだ太陽は昇っていません。周りは明るくなり、夜はすっかり明けました。

    まだ太陽は昇っていません。周りは明るくなり、夜はすっかり明けました。

  •  太陽は雲で見えないの?雲の中?残念?という感じでしょうか?ツアーできていた方の間にあきらめモードが漂います。<br />

     太陽は雲で見えないの?雲の中?残念?という感じでしょうか?ツアーできていた方の間にあきらめモードが漂います。

  • ん? あれは太陽では?

    ん? あれは太陽では?

  • 出てきました。太陽です!夜明けです!

    出てきました。太陽です!夜明けです!

  • 感動!久しぶりに太陽が昇るのを見ます!

    感動!久しぶりに太陽が昇るのを見ます!

  • ナセル湖の向こうに太陽が昇る! 最高!

    ナセル湖の向こうに太陽が昇る! 最高!

  • 日が当たってきました。

    日が当たってきました。

  • 色が変わっています!<br />

    色が変わっています!

  •  当たりました。朝日がアブシンベル神殿を照らした瞬間です!ラッキー!天気に恵まれました! ラッキー!  この写真が撮れて幸せです!

     当たりました。朝日がアブシンベル神殿を照らした瞬間です!ラッキー!天気に恵まれました! ラッキー! この写真が撮れて幸せです!

  •  近づくとかなり迫力があります。神殿の中にはプタハ神(異界神)、アメンラー神、ラー・ホルアクティ神、ラムセス2世の像がありました。2月22日(ラムセス2世の誕生日)と10月22日(ラムセス2世が即位した日)にプタハ神をのぞいた3体に光が当たるように設計されています。移設によって「日にちがずれた」とガイドさんは言っていましたが。<br />

     近づくとかなり迫力があります。神殿の中にはプタハ神(異界神)、アメンラー神、ラー・ホルアクティ神、ラムセス2世の像がありました。2月22日(ラムセス2世の誕生日)と10月22日(ラムセス2世が即位した日)にプタハ神をのぞいた3体に光が当たるように設計されています。移設によって「日にちがずれた」とガイドさんは言っていましたが。

  •  残念ながら神殿の中は撮影禁止。いつも思うのですが、撮影禁止の理由がよくわかりません。フラッシュ禁止は作品を傷めないようにするためなのでわかります。しかし、全く写真を撮らせてくれないということは「ここに来て見てください」ということなのかと思います。行かれた方が撮られた写真を見て「私も行ってみよう」と思う動機付けになるとは考えられないのでしょうか?

     残念ながら神殿の中は撮影禁止。いつも思うのですが、撮影禁止の理由がよくわかりません。フラッシュ禁止は作品を傷めないようにするためなのでわかります。しかし、全く写真を撮らせてくれないということは「ここに来て見てください」ということなのかと思います。行かれた方が撮られた写真を見て「私も行ってみよう」と思う動機付けになるとは考えられないのでしょうか?

  •  アブシンベル小神殿にも行ってみました。<br /> ここも撮影禁止でしたが、門番のおじさんが「ここからは写真を撮っていいよ」と入り口で言ってくれたので撮ることができました。

     アブシンベル小神殿にも行ってみました。
     ここも撮影禁止でしたが、門番のおじさんが「ここからは写真を撮っていいよ」と入り口で言ってくれたので撮ることができました。

  •  「では、中もついでに」とネフェルタリの像が描かれているのを撮影してきました。ネフェルタリはヌビア人で何番目の奥さんかはわかりませんが、かなり恐妻であったのか結婚25周年にこの神殿をラムセス2世に造らせています。いずれにせよヌビア人に対してエジプトの力を示すために作られています。

     「では、中もついでに」とネフェルタリの像が描かれているのを撮影してきました。ネフェルタリはヌビア人で何番目の奥さんかはわかりませんが、かなり恐妻であったのか結婚25周年にこの神殿をラムセス2世に造らせています。いずれにせよヌビア人に対してエジプトの力を示すために作られています。

  • 音楽が好きであったようで演奏をする従者が描かれています。<br />

    音楽が好きであったようで演奏をする従者が描かれています。

  •  ハトフル神にパピルスを捧げている絵と聞きました。この絵がパピルスに書かれているのをお土産に買ってきました。<br />

     ハトフル神にパピルスを捧げている絵と聞きました。この絵がパピルスに書かれているのをお土産に買ってきました。

  •  立像6体のうち4体はラムセス2世で2体はネフェルタリ。脇に王子と王女がいます。<br />

     立像6体のうち4体はラムセス2世で2体はネフェルタリ。脇に王子と王女がいます。

  •  再び大神殿です。赤く日に照らされて輝いて見えました。神殿の中で思わぬものを見たので加筆したいと思います。BC1274年にエジプト・ラムセス2世は勢力を伸ばすことを好み、ヒッタイトと「カデシュの戦い」を行いました。ヒッタイトの王女を妻にして世界最古の和平協定を結んでいます。その和平条約の粘土板が神殿の中にありました。ヒッタイト側の粘土板をイスタンブールの考古学博物館で見ていたので、歴史が結びついて感動しました。<br />

     再び大神殿です。赤く日に照らされて輝いて見えました。神殿の中で思わぬものを見たので加筆したいと思います。BC1274年にエジプト・ラムセス2世は勢力を伸ばすことを好み、ヒッタイトと「カデシュの戦い」を行いました。ヒッタイトの王女を妻にして世界最古の和平協定を結んでいます。その和平条約の粘土板が神殿の中にありました。ヒッタイト側の粘土板をイスタンブールの考古学博物館で見ていたので、歴史が結びついて感動しました。

  • 宿泊したホテルのバルコニーで一枚。バックはナセル湖です。

    宿泊したホテルのバルコニーで一枚。バックはナセル湖です。

  •  ホテルの入り口に本物かと思うようなワニの置物が置かれていてビックリ!印象が残ります。<br />

     ホテルの入り口に本物かと思うようなワニの置物が置かれていてビックリ!印象が残ります。

  •  そしてアブシンベルを後にして、また3時間のノンストップのバス移動。よく行きました。アスワンから飛行機でカイロに行くと、エジプト考古学博物館でラムセス2世のミイラを見ることができました。183cmの長身。髪は黒です。腕をクロスして横たわるミイラはオーラがかかっているようでした。旅から帰って来てもアブシンベル神殿の記憶は鮮明に残っています。

     そしてアブシンベルを後にして、また3時間のノンストップのバス移動。よく行きました。アスワンから飛行機でカイロに行くと、エジプト考古学博物館でラムセス2世のミイラを見ることができました。183cmの長身。髪は黒です。腕をクロスして横たわるミイラはオーラがかかっているようでした。旅から帰って来てもアブシンベル神殿の記憶は鮮明に残っています。

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