2018/05/30 - 2018/06/06
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tono202さん
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花巻大沢温泉湯治屋に連泊して、遠野に遠出することにしました。
今回は、カッパを釣り、デンデラ野で老い先を深く考え、ふるさと村で曲がり屋にあがり昼寝をするという腹案です。
しかし「予定は未定」で、いつもの「行き当たりばっ旅」なのです。
ハンドルがどう切られるのか・・・・
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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高速が遠野まで延びているので90分足らず遠野に遠野に到着。
伝承館近くの駐車場に車をいれて・・。伝承園 名所・史跡
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常堅寺の門をくぐります。
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参拝を済ませ、カッパ狛犬の頭の皿にも賽銭を入れて、
「今日こそは、カッパにあわせて下さいますよう」とお願いします。 -
平日の雨上がりの午前、人影はありません。
カッパが一人(?)佇むには良い頃合いなのですが・・・ -
波静なり、流れ穏やかなり・・・
カッパの妖気は感じられず・・・ -
いるのは分身の置物のみ・・・
今日も出会えないようです。 -
裏の稲荷堂のお稲荷さんにも「次回には併せて下さい」とお願いしてカッパ渕を後にします。
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伝承館で聞くところによると「カッパは釣らないといかん。ここに釣り竿と餌のキュウリがある。それとカッパ釣りの許可書を買って行ってよ」と指導されました。
なるほど、カッパは釣るものなりなのか。 -
続いてやって来たのはデンデラ野の入口。
車を置いて、この坂を登っていきます。デンデラ野 名所・史跡
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300㍍も登ると舌状に伸びた丘が広がり、その片隅に藁葺き小屋が現れました。
説明碑文にはこう書かれていました。
ここは60歳を過ぎた老人を捨てた野です。老人達は日中は里に下りて農作業を手伝いわずかな食料を得て野の小屋に持ち帰り寄り添うように暮らし、命が果てるのを静かに待ったと伝えられています。 -
「楢山節考」(ならやまぶしこう)の映画を見たときの衝撃を思い出します。
映画の村は、耕地にも気候にも恵まれず厳然たる3つの掟があった。
「結婚し、子孫を残せるのは長男だけである」
「他家から食料を盗むのは重罪である」
「齢70を迎えた老人は『楢山参り』に出なければならない」 -
小屋から下の里がよく見える。
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中を覗いてみると・・・
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60が来たら家族から離れ、ここで迎えに繰るのを静に待つ。
自分にもう一度、突きつけながらぼけーとしていました。
それにしても、あの映画の緒形拳はよかった。 -
里の橋のレリーフにはこんなモチーフがありました。
そして向かったのは・・・ -
ふるさと村です。
NHKの大河ドラマや最近の映画のロケ地としてクレジットによく出てくる名前です。
真田丸では、戦国期の田植え風景が撮られていました。遠野ふるさと村 名所・史跡
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入口の建物の奥に架かる橋を渡ると・・・
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こんな風景が広がります。
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何軒かの曲り屋が集められて展示されています。
それも、ひとつの集落のように配置されていて、道の向こうには水田が広がっています。 -
ひとつの家を訪ねてみましょう。
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庭先には、米俵と荷車。
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実際に馬が飼育されている家もあります。
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馬と同居していたといことがすんなりと理解できます。
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こんな藁人形や・・・
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縁台には、こんな干し物
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こんな器械や
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自由に内部に入って見学も休憩も出来ます。
私は、ここで少しお昼寝。 -
一軒一軒の曲り屋を見て歩くだけで時間が経ちます。
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一番上にあるのが肝煎りさんの曲り屋。
肝煎りさんとは庄屋さんのことだそうです。それだけの格式を供えた家で、藏もありました。 -
萱葺きの門構えも立派です。
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門を出ると、その下に広がるのがこんな風景。
電柱も舗装路もありません。
確かに時代劇の農村シーンを撮るのにはさいてきな場所です。 -
コンクリートなどの人工物がないので、なにかしら柔らかく感じます。
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この坂を騎馬で駆け下りるシーンも撮られたことがあるようです。
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真田丸のはじめの頃で、真田の庄のシーンがとられたのもここです。
ロケハンして行き着いた先がここなのでしょう。
時代劇ロケのメッカになりつつあります。 -
そして、最後に訪れたのは・・・・
気になる神社、駒形神社です。
人家から遠く隔たり、こんなところに神社があるのかなあと思い始めた頃、
現れたのがこの鳥居。鳥居に導かれて、この道を進みます。 -
すると数百㍍で2つの鳥居が杉木立の中に現れました。
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拝殿に続く参道を進みます。
鳥居は全て木造。
拝殿には、多くの馬の絵馬が奉納されているそうですが、それを見ることは今回はかないません -
そして拝殿から続く階段の上に本殿が・・
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ここはその名の通り、馬をお祭りする神社。
遠野馬の産地として栄えた場所柄、馬に関係する人々の信仰を集めたそうです。 -
本殿の壁には多くの「銅剣」(?)が奉納されています。
どういう意味があるのか、私には分かりません。 -
本殿から見た奥社。
里の神社とは気配が違うような静けさと奥深さを感じます。
緊張感がある境内です。 -
下の道まで下りて、車で今夜も大沢温泉で連泊です。
露天風呂が待っています。
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この旅行記へのコメント (1)
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- olive kenjiさん 2018/10/18 08:48:57
- 必ず行くことに決めました
- 殿様 初めまして
いい旅行記ですね。今、上京中ですが、この旅行記を読んで、しまった、もう少し長居して遠野へ行くべきだったと後悔しています。
70歳になる迄には必ず行きます。
そうしないと河童に導かれ姨捨山へ連れていかれそうです。
幻想的なこの旅行記に会ったこと御礼申し上げます。
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