2018/05/16 - 2018/05/18
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Dwind_999さん
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はじめてのお伊勢参りです。
別に信心深いわけでもなく、神社に思い入れがあるということもないですが、「お伊勢参り」という言葉の持つ古風なイメージに妙に惹かれ、江戸時代庶民の憧れの旅として広く喧伝された「一生に一度はお伊勢参り」、その文句に誘われ、ではひとつ私も冥途のみやげに参らせてもらいましょ、ということになった次第です。
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5月16日(水)。
京都駅から9時15分発の近鉄京都線特急・賢島行の電車に乗って伊勢市駅へ向かいました。乗換なしで所要2時間1分。運賃は3,620円(特急券1,610円は事前にネットで購入)。 -
定刻通りの11時16分に伊勢市駅に到着し、駅前から55番バスに乗って猿田彦神社前で下車。運賃300円。
バス停から歩いて数分の所にある宿に荷物を預け、まずは「猿田彦神社」に参拝しました。 -
日本神話における天孫降臨の際に案内役を担ったのが猿田彦大神で、物事を良い方向へ導いてくれる「みちひらきの神様」である「猿田彦大神」を祀る神社。
本殿前の境内には、昭和11年まで本殿があった跡地に八角で方位が刻まれている石柱の方位石(古殿地)があり、猿田彦大神様が長くご鎮座されていた神聖な場所として崇められています。
この方位石に触れるとご利益があると言われるパワースポットで、触る方位や順序で運気が変わってくるとのこと。 -
猿田彦神社の本殿裏手に御神田があり、毎年5月5日に豊作を祈願して、御神田祭という苗を植える神事が行われるそうです。
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猿田彦神社を出てから、特に急ぐわけでもないので御木本道路を外宮の方へてくてく歩いて行きました。
御木本道路は、真珠王・御木本幸吉(みきもと こうきち)が資金提供して整備された、伊勢神宮外宮前から猿田彦神社前までの道。
外宮前に着いて、まずはやっぱり赤福餅ですね。
これをいただかないことには私のお伊勢参りは始まりません。
外宮参道にある「赤福」に入りました。赤福 外宮前店 グルメ・レストラン
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店で食べるのは「赤福餅 盆」と呼ばれ、番茶つきの赤福餅2つで210円。
先払いで番号の書かれたレシートを受け取り好きな席に座って待つ。
しばらくして、番茶と一緒にお盆に載せて持ってこられた赤福餅を美味しくいただきました。
以前にお土産でもらって食べたことはありますが、やはり赤福の店で口にするのはまた格別。
「赤福餅の独特な形は、伊勢神宮神域を流れる五十鈴川のせせらぎをかたどり、こし餡につけた三筋の形は清流を、白いお餅は川底の小石を表しています」とのこと。(赤福ホームページより) -
赤福のあと、豚捨・外宮前店で上牛丼(1,530円)をいただきました。
牛肉は煮過ぎたような感じの硬めの食感で、たいしたことなくぜんぜん期待はずれでした。 -
さあいよいよ表参道火除橋を渡り、衣食住や産業の守り神を祀る伊勢神宮外宮(豊受大神宮)へと入っていきます。
左側通行の立札があります。 -
手水舎(てみずしゃ)で心身を清め、第一鳥居をくぐっていきます。
神社参拝にはそれなりの作法があり、ガイドブックにも紹介されているので参考にしましたが、日ごろあまり縁がないだけに、何かに気を取られていると基本の作法がおろそかになったりする始末。
参道中央は神様が通る道であるという観念から、鳥居の下をくぐる時は、鳥居の中央を避けていずれかの柱に寄っていったん立ち止まった上で一礼するとのこと。 -
さらに第二鳥居をくぐると右手に、ご祈祷のお神楽や御饌(みけ)を行う、入母屋造りの神楽殿。
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さらに参道を西へ進み、遷宮前の正宮があった場所、古殿地に来ました。
20年に一度、お宮を新たに建て替え神様にお遷りいただく神宮最大のお祭り、式年遷宮がある伊勢神宮。
平成25年10月に行われた第62回神宮式年遷宮の総費用はなんと550億円。 -
外宮の正宮(しょうぐう)に来ました。この鳥居をくぐった中は写真撮影禁止。
ほんとは神社では写真を撮ったりしないで、心を静め神妙にお参りするのが本筋らしいですが。
江戸時代の庶民と同じく、旅行を兼ねた物見遊山のお伊勢参り。
しかしあの頃と違ってその場を写し撮ることができる文明の利器を携えてのお参りとなれば、使わなきゃ損とばかりについシャッターを切ってしまいます。
そんな癖のしみついた上の空の参拝では、いくら神域の霊気を浴びてもご利益は得られませんね。伊勢神宮外宮(豊受大神宮) 寺・神社・教会
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そう思いながらも、心眼を開いてそのありさまを心に留め置くよりも物理的記録を優先させてしまう不信心者です。
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御厩(みうまや)の、2006年生まれの笑智号(えみともごう)。
伊勢神宮の神様に仕える神馬(しんめ)らしく、おだやかな表情をしています。
だいたいお馬さんはみんな優しい顔に見えます。 -
勾玉池(まがたまいけ)のそばにある「せんぐう館」は昨年の台風による浸水被害で休館中でした。
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外宮参拝後、外宮前バス停から51番のバス(300円)で猿田彦神社前に戻り、5、6分ほど歩いて16時頃「内宮さんの小さな隠れ宿 宿屋五十鈴」にチェックイン。
こぢんまりとした民家のゲストハウスで、トイレ・シャワーは共用、2階のシングルルーム2泊で8千円。
おはらい町通りの北の入口近くにありロケーションも悪くない。
かなり狭い部屋ですが、寝るだけなのでさほど問題なく、暑がりの私はエアコンを入れて寝ました。宿屋 五十鈴 宿・ホテル
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宿に荷を解いて、伊勢神宮内宮の門前町・おはらい町の五十鈴川沿いに延びる「おはらい町通り」を内宮の方へ歩く。
江戸時代に伊勢神宮の信仰を各地に広めた御師(おんし)と呼ばれる人たちの館がこの界隈に建ち並び、御師が参拝者の世話をしたり、下級神職としてお祓いを行っていたりしたことから、「おはらい町」と言われるようになったそうです。
しかし、劇的に落ち込んだおはらい町の集客力。
それを取り戻すべく約30年ほど前に始動した「おはらい町再生プログラム」で、江戸時代の建築様式を取り入れた門前町としてリフォームされ、「おかげ横丁」も作られて見事昔の賑わいを取り戻したそうです。
そんなおはらい町ですが、お土産屋さんや飲食店の店じまいは早く、16時半過ぎの夕方前になると約800mのおはらい町通りは閑散としたもの。 -
味わいのある店構えをした「伊勢角屋麦酒」に入って喉を潤します。
伊勢角屋麦酒 内宮前店 グルメ・レストラン
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4種のビール飲み比べセット(1,050円)とカキフライ串(5粒550円)。
ビール通でもないので味についてはどうこう言えないですが、大ぶりのカキフライとともに美味しくいただきました。 -
伊勢街道の通りを走る、路面電車をモチーフにした神都バス。
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日本神話の天の岩戸の古事にちなんで作られた、岩戸屋の岩戸餅を食べてみました。
表面にきな粉をまぶした、こし餡の入ったちっちゃな餅で、こんなの20個くらいは入りそうな私ですが、ここは伊勢神宮の門前町、上品に賞味することにしましょう。 -
おはらい町通りの中ほどにある、17時に商いを終えた創業宝永4年(1707年)の赤福本店。
ひょろ長い煙突の中にすす落としを入れ、くくり付けた紐を上下させながら煙突掃除をするおじさん。 -
その赤福が140億円を投資して1993年にオープンさせ、おはらい町再生の呼び水となったのが、赤福本店前に広がる「おかげ横丁」。
日中はかなりの賑わいを見せるであろうおかげ横丁も、17時過ぎには店じまいをする従業員がいるだけの、歩く人もまばらな横丁となってました。 -
夕方、地下道の「内宮おかげ参道」を通ってコンビニに行きました。
この地下道の両脇の壁に江戸時代の「おかげ参り」の様子を描いた屏風絵(複製)がずらりと飾られ、往時のお伊勢参りの様子を偲ぶよすがとなり、大いに目を楽しませてくれます。
今から300年前の京都から伊勢までの5日間の旅を描いた全長80mの、「伊勢参宮道・おかげ参り抜け詣の図」と題する、昭和の浮世絵師と呼ばれた画家・門脇俊一氏作による屏風絵で、京都三条大橋を出発して外宮・内宮と二見までのおかげ参りに描かれた人物は1万人以上という大作。
1830年(文政13年)のおかげ参りでは約14万人が伊勢神宮の入口だった「宮川の渡し」を渡った日もあるとされているそうです。(洋泉社MOOK:江戸の旅とお伊勢参り より)内宮おかげ参道 名所・史跡
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外宮と内宮の間には、芝居と遊郭で名高い「古市」という花街があり、妓楼70軒、遊女1000人を抱えていたといわれ、妓楼では毎夜、顔見世として遊女たちによる伊勢音頭が歌い踊られ、参拝帰りの人たちを楽しませたそうです。
※古市は江戸の吉原、京都の島原と並んで三大遊廓の一つ。
物見遊山のお伊勢参りの大きな楽しみの一つが、この花街での精進落としといわれ、江戸時代の伊勢神宮は聖と俗が共存する、大いなる神の領域を抱えた、まさに一大テーマパーク。
それにしても、京都から伊勢まで1日30km以上歩いて5日間、江戸からだと約450kmを15日前後かけてたどり着くわけで、あの重い着物姿にわらじを履いて歩きつづけるなんて、現代人にはとてもマネができない。
相部屋の旅籠(はたご)や雑魚寝の木賃宿に寝泊まりしながらの難儀な道行きで伊勢神宮にたどり着き、現地で4泊5日(一般的な滞在日数)を過ごすという、それこそ一世一代の大旅行だったんですね。
江戸時代には、奉公先や親の許可を得ずに日常生活を抜け出して伊勢を目指すという「抜け参り」の現象が時どき爆発的に発生したそうで、その中には女性や子どもも多く、路銀があまりなくても、四国遍路のお接待のような施しを受けながら旅ができたそうです。 -
五十鈴川に架かる浦田橋の手前にある「手こね茶屋 本店」で夕食にしました。
伊勢うどんと生ビールで1,010円。
普通のうどんスープと違って濃い色をした少ないつゆを、やわらかな太麺に絡めていただく伊勢うどんを初めて食べました。
こしのある麺が好みですが、これはこれで悪くない味でした。手こね茶屋 本店 グルメ・レストラン
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5月17日(木)、内宮を早朝参拝するために朝の4時半に起きて、5時少し過ぎに赤福の前に来ました。
早朝参拝する人をもてなすために、毎日朝の5時から商いを始めるという赤福。
(営業時間は05:00-17:00で定休日なし)赤福 本店 グルメ・レストラン
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老舗の風格をみせる、明治10年(1877年)に建て直された、切妻造(きりづまづくり)の山形の形状をした屋根が特徴の赤福本店。
まだ客は入ってないようです。 -
法被を羽織った番頭さん風のいでたちをした店の人に、薪が赤々と燃えている釜のことについて尋ねると、客は私ひとりなのでていねいに説明してくれました。
「赤福の三連竈(かまど)」と呼ばれる朱塗りの竈で沸かしたお湯を使い、地元の度会(わたらい)産の番茶(ほうじ茶)をお客様にお出ししているとのこと。 -
伝統を守る老舗らしい佇まいをみせる赤福の店内。
昼にはここがお客さんでいっぱいになるようです。 -
「餅入れさんと呼ぶ女性職人が繊細な指先で、赤福餅の三筋の清流を一つ一つ真心こめて形づくります(赤福のサイトより)」という赤福餅、お土産用は工場生産による機械作りですが店内でいただくのは手づくり。
「赤福餅 盆」210円。
食券レシート(引換券)の№は001で、本日一番乗り。
五十鈴川に面した縁側に腰掛け、美味しくいただきました。 -
まだ朝の5時半、内宮へと続くひっそりとしたおはらい町通り。
建物の前面部分を江戸時代の建築様式に造り替えて、当時のおはらい町を再現した通りを江戸時代にタイムスリップした気分で歩いていく。 -
おはらい町通りを抜け、伊勢神宮内宮(皇大神宮)の大鳥居の前に来ました。
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大鳥居の向こうに宇治橋。
伊勢神宮の正式名称は単に「神宮」というそうで、天照大御神を祀る神宮の創建は約2千年前とも言われています。 -
長さ約100m、幅約8.5mの五十鈴川に架かる、聖と俗を隔てる宇治橋を渡る。
こちらは外宮と違って右側通行。
床板や欄干は檜(ひのき)、橋脚の部分は水に強い欅(けやき)で作られているそうです。伊勢神宮内宮(皇大神宮) 寺・神社・教会
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宇治橋の右手、上流側の五十鈴川には木除杭(きよけぐい)が立てられ、五十鈴川の増水や氾濫の際に、上流から流れてくる流木が宇治橋の橋脚へあたることを防ぎ橋を守る役目をしているとのこと。
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5年前に行われた式年遷宮の4年前(2009年)に架け替えられた橋なのでまだそれほど傷んでないですが、昔の人もこの宇治橋を歩いてお参りしたんですね。
江戸時代には、「おかげ参り」と呼ばれる爆発的な流行による集団参詣が3度あったとされ、1830年(文政13年)には1年間に400万人以上が伊勢を目指したと伝えられてますが、当時の日本人の6人~7人に一人が参詣したというから驚きです。
江戸時代、御蔭年(おかげどし・式年遷宮の翌年)に見られた群集による伊勢神宮参拝が、「おかげ参り」という名の由来になっているとのこと。
そんな古(いにしえ)のお伊勢参りの様子を思い浮かべながら、宇治橋を渡っていきました。 -
宇治橋を渡り大鳥居をくぐって右に曲がり、玉砂利を踏みながら神苑の長い参道を進んで行きます。
参道の中央は神様の通る道とされ、参拝者は真ん中を歩いてはでめだそうです。 -
小さな火除橋を渡る。
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火除橋を渡るとすぐ右手に手水舎があるので心身を浄め、第一鳥居へと進みます。
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第一鳥居の前で一礼して通っていきます。
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第一鳥居をくぐると右手向こうに御手洗場(みたらしば)があります。
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徳川幕府第5代将軍・徳川綱吉の母、桂昌院が寄進したと伝えられる御手洗場の石畳。昔はこの御手洗場の五十鈴川の清流で手と口をすすいで心身を清めて参拝したそうです。
日本神話では、倭姫命(やまとひめのみこと)が衣服のすその汚れをすすがれたことから「御裳濯川(みもすそがわ)」とも呼ばれている五十鈴川。 -
御手洗場から参道に戻ってさらに進んでいきます。
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第二鳥居の前に来ました。
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神楽殿の横を通って行きます。
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神楽殿の横を通って東の方へ進み、正宮(しょうぐう)のそばにやって来ました。
参拝の記念に杉の皮を剥いで持って帰る人がいたことから、現在は保護するために杉の幹に竹の皮を巻いているそうです。 -
天皇・皇室の祖神である天照大御神を祀る神宮(伊勢神宮)の正宮の前に来ました。
唯一神明造の古代様式で建てられた、社殿の中心となる正殿は五重の垣根に守られた奥に立っており、一般の参拝者は白絹の御幌(みとばり)がかけられた外玉垣南御門前(一般拝所)にて参拝することになっています。
そして、写真撮影が許されているのはこの石段の下からのみ。
この石段を上がり、鳥のさえずりだけが聞こえる静寂の中を一人だけで参拝しましたが、常に一人の職員がそばにいて、その監視の中でのお参りは何だか落ち着かない。
正宮では個人的なお願い事をしてはいけないそうで、自分の住所と名前を心の中で唱え、日頃のご加護に対して感謝の気持ちを伝えるのがルールだそうです。
伊勢神宮の「私幣禁断」というしきたりで賽銭箱も置かれていない。伊勢神宮内宮(皇大神宮) 寺・神社・教会
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正宮でお参りをすませたのち、来た道を少し戻って右に折れ、別宮の荒祭宮の方へ進んでいきます。
樹齢数百年の大杉があちこちに見られる神宮の境内。 -
御稲御倉(みしねのみくら)と外幣殿(げへいでん)の横を通り、さらに石段を下りたり上がったりしながらその奥に鎮座する荒祭宮(あらまつりのみや)にお参りしました。
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神楽殿の前に戻ってきて、南へ延びる参道に入り、別宮の「風日祈宮」の方へ進みます。
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鳥居をくぐって、島路川に架かる、宇治橋のミニ版のような風日祈宮橋を渡っていきます。
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風日祈宮(かざひのみのみや)と、風日祈宮橋を戻って御手洗場の近くにある素朴な社の瀧祭神にお参り。
風日祈宮は風の神を祀る別宮で、鎌倉時代の元寇(蒙古襲来)のおり神風を吹かせて国難を救ったという故事がある社(やしろ)です。 -
神楽殿から参集殿の横を通り、林の中に寂れた感じでひっそりと鎮座する社(やしろ)、大山祇神社と子安神社を詣でて、基本の内宮参拝ルートに沿った神宮参拝を終え宇治橋の大鳥居の所に戻ってきました。
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五十鈴川に架けられた、欅(けやき)の橋脚の連なりが日本の美として独特の景観を見せる宇治橋。
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宇治橋を入口の方へ戻っていきます。
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内宮参拝を終え、赤福で一休み。番茶をすすりながら赤福餅を美味しくいただきました。
午前8時少し前、まだお客さんは少なく他に2、3人いただけ。 -
宇治橋入口の南西約300mの所にある宇治神社に行きました。
足の疲労や病にご利益があるという、「足神さん」として親しまれている足神神社があり、お礼にわらじを奉納する習わしがあるとか。
足腰がちゃんとしてないと街歩きも楽しめないので、しっかりお参りしてきました。宇治神社 寺・神社・教会
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おはらい町の五十鈴川沿いの遊歩道をしばらく散策。
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五十鈴川に架かる新橋から見る赤福本店、そしてその向こうにはおかげ横丁。
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9時からオープンする五十鈴川カフェに入りました。
五十鈴川に面した座敷に上がって、550円のモーニングセット。
お腹を満たすほどにはならない軽食ですが、川を前にしてのモーニングは気持ちが良い。五十鈴川カフェ グルメ・レストラン
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カフェを出て、おかげ横丁をぶらぶら歩き。
赤福の会社が作った飲食店などが集まるテーマパークですが、なになに横丁と名がつくエリアはどこでもそれなりの味わいがあって面白い。
まだ朝の10時ですが、「豚捨(ぶたすて)」でコロッケとミンチカツをつまみに生ビールで喉を潤しました。 -
招き猫の石像が入り口に鎮座するおかげ横丁。
招き猫の専門店「吉兆招福亭」には約千種類の招き猫があるそうで、商売繁盛を願って神宮参拝者を手招きしています。おかげ横丁 名所・史跡
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10時半頃のおはらい町通り。
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明治の頃からおはらい町に店を構える老舗和菓子店「藤屋窓月堂」。
1つ120円の、いばらの葉で包んだ「いばら饅頭」。
いばらの葉の匂いに包まれたもっちりとした食感の饅頭を美味しくいただきました。 -
いばら饅頭の次は、200年以上の歴史を持つという「へんば餅」。へんば餅2個(160円)とさわ餅2個(280円)を店内でいただきました。
看板商品のへんば餅もよかったですが、どちらかと言えば質より量の私、さわ餅の方はボリュームがあって食べごたえがありました。
この界隈、名物餅の店が多くて困りますな。 -
神社検定の試験を前に猛勉強されていた30代の宿のオーナーから、おすすめの神社として教えられた伊勢神宮の別宮「月讀宮(つきよみのみや)」に、夏日の暑い日中、汗をかきながら御幸道路をてくてく歩いてやって来ました。
粒の大きな玉砂利の白石が敷き詰められた中に四つの社殿が厳かに並ぶ、なかなかの風格を見せる神社。天照大御神の弟神、月読尊(つきよみのみこと)をご祭神とする神社。月読宮 寺・神社・教会
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月讀宮から御幸道路をさらに北へと歩いて、別宮の倭姫宮(やまとひめのみや)に参りました。
内宮と外宮を結ぶ御幸道路の中ほどに位置する倉田山と呼ばれる丘、その木々の生い茂る森の中に鎮座する倭姫命を祀る神社。
天照大御神の神託によって伊勢の地に神宮を創建したとされる、垂仁天皇の第4皇女倭姫命ですが、そんな大功労者を祀る神社が創建されたのは1923年(大正12年)とかなり遅い。倭姫宮 寺・神社・教会
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伊勢神宮のお祭りや歴史・文化に関する資料を中心に展示している神宮の博物館(神宮徴古館)は、現在休館中でした。
ルネッサンス様式を取り入れたレンガ造二階建の、明治時代に建てられた歴史博物館で、国の登録有形文化財に指定されているそうです。 -
御幸道路が西へ大きくカーブする所にある、日蓮上人ゆかりの「誓願の井戸」。
この地に滞在していた若き日蓮が、この井戸の水をかぶって身を浄め、伊勢神宮に百日参りをしたと伝えられています。 -
御幸道路をずっと歩いてきて外宮参道に来ました。
お目当ての「山下製パン所」。
自家製天然酵母を使った、外宮参道で1軒だけの小さなパン屋さん。適当に3つのパン(690円)を買って宿で食べました。期待したほどの喜びはなかったけど、美味しくいただきました。山下製パン所 グルメ・レストラン
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外宮前からさらに歩いておはらい町に戻ってきました。汗をかいてもうくたくた。
この日はお遍路並みに26kmも歩きました。 -
ほんとは冷たいビールといきたいところですが、ちょっと趣向を変えて日本酒を。
日頃まったく飲まない日本酒ですが、伊勢神宮の神様に朝夕にお供えされる食事に加えられる御料酒は、「白鷹三宅商店」の白鷹が選ばれて献上されているそうで、その御料酒がいただけるというので来てみました。
「神宮御料酒 純米吟醸樽香 白鷹」の1合が500円で、半分の5勺(250円)のにしました。カウンターでの立ち呑みはまさに角打ちの雰囲気。
店のお姉さんが一升瓶から5勺のぐい呑みについでくれましたが、なみなみと注ぐどころか、溢れさせて少しこぼすのが基本のつぎかたのようで、「最初の一口は、お猪口を持たないで口から迎えにいってください」との助言がありました。
塩を舐めながら、神宮の神様も毎日いただいているという、白鷹を味わいました。ほんとはぜんぜん味なんかわからんけど。白鷹三宅商店 グルメ・レストラン
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5勺でもけっこう効く日本酒のあと、やっぱり甘いものが欲しくなります。
2軒の店で「太閤出世餅」と「神代餅」をいただきました。いずれも小ぶりな餅でぜんぜん物足りませんが、まあ名物ものということで。 -
15時を過ぎて、もう一度宇治橋を渡って伊勢神宮に入りました。早朝の境内と違って、参拝する人たちでそれなりの賑わいを見せていました。
神楽殿から参集殿へ行く途中の右手にある御池。
新緑の木々が池の水面(みなも)を飾っていました。錦鯉も優雅に泳ぐ姿を見せます。
このあと、おかげ横丁の「おかげ座神話の館」に入るつもりでしたが、何だかくたびれてしまい、16時過ぎには宿に戻りました。 -
5月18日(金)。この日は大阪に移動する日ですが、もう一度伊勢神宮参拝に向かいました。
まずは、赤福。
昼は多くの客でごった返す店内も、じつに静かでレトロな風情を見せる。 -
法被を羽織った従業員が、何度もバケツから柄杓で水をすくって竈に入れてましたが、その効率のよくない作業にも300年の伝統を守り続ける老舗の矜持がみられます。
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縁側に腰掛け、庭を眺めながら赤福餅をいただきました。
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午前6時を少し回ったおはらい町通り。
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朝日が差しはじめた宇治橋。
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第二鳥居前に来ました。
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ちょうど正宮(しょうぐう)のある方向から光の筋が差し、朝の清浄な森の中に神々しさを演出しています。
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正宮の前。
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参拝を終え、朝日を受けながら宇治橋を渡っていきます。
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この辺りには猫が多い。
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伊勢に来て5度目の赤福餅。2つだとペロリ、すぐ楽しみが終わってしまいます。
店内でいただけるのは2個入りしかなく、4個とか6個のがあると嬉しいんですがね。もしあれば、6個入りを注文するのは間違いない。
しかしそれでは、五十鈴川のせせらぎをかたどった清流どころか、濁流になってしまいますな。やはり2つを、おかげさまでと感謝しつつゆっくりと味わいながらいただくのがちょうどいいのかもしれません。 -
赤福本店前のこの眺めも見納め。
名残を惜しんでおはらい町通りをあとにします。 -
8時過ぎ、宿のオーナーから火打石を打って見送られ、おはらい町をあとにしました。
猿田彦神社前のバス停から、三重交通のポケモン電気バスに乗って伊勢市駅に来ました。ここから次の目的地、大阪へ向かいます。
赤福餅をたくさん食べたのが一番印象に残る、はじめてのお伊勢参りでした。伊勢市駅 駅
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