2017/09/02 - 2017/09/03
395位(同エリア1172件中)
群青さん
この旅行記スケジュールを元に
9月最初の土日に、1泊2日で青森県の津軽地方を旅してきた。
今回はクラブツーリズムのツアーに申し込み、大宮から新幹線で盛岡まで。
そこから観光バスで主に青森県の真ん中から西を巡るツアー。
コース的に一度は行きたいと思っていた場所が多かったことと、若干の強行軍ながらも土日を利用して効率的に魅力的な観光地を巡れる設定に惹かれたこともあり、今年2度目の青森行きとなった。
盛岡駅に降り立った途端、雨がポツリポツリと落ちてくる。
添乗員は20代半ばの青年だったのだが、バスに乗って早々の挨拶で、いきなりの”雨男宣言”とあって先行きが思いやられるなぁ・・・と
盛岡インターチェンジ方東北道を北上する。
雨はひとしきりしっかり降った挙句、途中休憩の花輪サービスエリア辺りで小降りとなり、最初の目的地に到達する前にはすっかり上がった。
といっても雲行きの怪しさは変わらぬまま。
発荷峠に差し掛かると眼下に広がる十和田湖の姿が!
バスは休屋のみやげ物屋街で停車したので下車。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 観光バス 新幹線
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
-
湖面は波静かな様子。
9月最初の土曜日だからもう少し人の賑わいがあるかと思いきや、すっかりオフシーズンの佇まい。
湖岸を「乙女の像」方向に向かってぞろぞろと歩く。十和田湖 自然・景勝地
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それにしても静やねぇ~!
静寂過ぎて・・・
さすがにここには中国人観光客の団体さんはやって来ないのかしら -
高村光太郎晩年の作品「乙女の像」。
昨今の”乙女”という語彙とは甚だしく異なるその実像に少々面食らう想い。
肉付き的に・・・(以下自粛)
しばし思い思いに周囲の写真などを撮りながら過ごす。乙女の像 名所・史跡
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湖面を遊覧船が横切る。
十和田湖遊覧船 乗り物
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木々は若干ですが色づき始め、本格的な秋の到来への準備抜かりなし!というところか。
元来た道を引き返し、バスの発車時間まで土産物を見て過ごす。
同乗の他のお客さん達の多くは、旅気分を満喫し始めたのか早速、みやげ物の物色に精を出すのを横目に、僕はとりあえずここではスルー。
外に出て周囲の様子を見回すと、既に廃業して久しい宿泊施設や土産物店が点在し、何かとてもうら寂しい雰囲気を一層際立たせているので驚いた。
団体客を受け入れることに熱心なみやげ物店以外は開店休業状態のところも目立ち、さすがに十和田湖には観光客増大の恩恵が及んでないことに気づかされる。
バスに乗るとガイドさんが話し始めた内容がそれを裏付けていた。
2010年までは順調に観光地として機能していた十和田湖も、2011.3.11の東日本大震災を契機に状況が一転したという。
直接の震災の被害を受けたわけではないけれど、東北だからという括りによって旅行客のキャンセルが相次ぎ、その年は例年の半分に行くか行かないかまで追い込まれたのだそうだ。
観光によって生活していた人たちの多くは廃業や転職を余儀なくされ、また解雇とはならなくても長期間仕事がない状態が続いたようだ。
バスガイドさんも自宅待機を経験したと語っていて、そうした人たちがいつしか
「このままではいけない!」
と声を上げ動き始めたのだという。
「がんばろう!東北」の呼びかけが少しずつマスコミ報道から流れ、それに賛意を示す人たちが徐々に東北観光に戻り始めたのは2013年以降。
その状況は僕自身も肌で感じてきた。
2011年の夏、福島県の大内宿を訪ねた時は夏真っ盛りのお盆の時期にもかかわらず、例年の3割の集客しかない!と、蕎麦屋の女将さんが話していたことを思い出した。
そうした話を伺ったことが一つの動機となっているのかもしれないが、実際に2013年以降毎年のように東北を訪れて自分なりの「復興への支援」の一助をしてきたのだが、それ以上に東北に足を運ぶたびにその地の魅力に惹きこまているのも事実。
それでも十和田湖のような厳しい現実を突きつけられた観光地は、まだまだ多いに違いない。
初っ端からそれを知ったことが驚き!
次に向かうは奥入瀬渓流。
時間的制約のあるツアーゆえ、今回の設定は、銚子大滝から白糸の滝までを30分かけて歩くコース。
この日は午前中に、奥入瀬渓流エコツーリズムプロジェクトの一環としてマイカー通行規制が敷かれていたらしい。
普段どれくらいの交通量なのだか想像がつかないのだけれど、確かにこの日は午後とはいえそんなに車がひっきりなしに通り過ぎるような光景とは程遠かったかも。
ただし、渓流に沿って走る国道102号線は場所によって対面通行が厳しいような狭さの箇所もあり、時に通行が滞ることも。
バスを降り、僕らは最後尾近くを歩く。 -
銚子大滝
ここで行く手を阻まれて魚が俎上できないから、十和田湖は長年、魚住まずの湖だったのだとか。奥入瀬渓流 自然・景勝地
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少し歩くと次々と滝が現れる。
大小問わず、滝が渓流へと流れ落ち、水かさを増していく。
自然のままに保持された渓流は、時には木々が倒れ水面に突き刺さるようにそのままの姿を見せていたり、朽ちた木々を肥やしに新たな生命が伸びようとする光景も見られる。
比較的歩きやすい遊歩道なのだが、ところどころ自然に任せるがままの状態の箇所もあり、ゆっくりと景色を眺め写真を撮りつつ、新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込みながらの30分ほどの散策はあっという間。 -
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再びバスに乗り、石ヶ戸(いしげど)までは車中から奥入瀬渓流を眺める。
人気の観光地ゆえ、下流に来るにしたがって車の駐車台数も増え、渓流沿いを歩く人の姿も多い。 -
次回は違う季節に、もっと好天の日にまた訪れたいな!と思う一方で、やはりここは地形的な制約があるので個人がマイカーで来るのは厳しい場所だとも感じた。
今回のようにツアーで来て、でももう少しじっくりと時間をかけて、この場所を散策したいものだ!
との感慨を残しつつ、それはまたいつかへの課題だな。
この後、僕らのツアーは八甲田山系を縫うように走る八甲田ゴールドラインをひた走り、津軽地方へと向かい、今宵の宿へと。
追伸
この日の晩、食事を終えて部屋に戻りテレビを点けると、NHK総合の番組「ブラタモリ」で奥入瀬渓流が取り上げられていて、テンション上がりましたね~
あ、さっき歩いた場所じゃん!
っていう感じで。(笑)
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この旅行記へのコメント (2)
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- ねもさん 2020/08/27 23:16:41
- あちこち失礼します
- 群青さん
結構強めの書き方をされているこのときに比べても十和田湖周辺の閑散ぶりは辛いです。湖畔に直接面している場所はまあまあですが、1本奥に入ると……
東日本大震災の影響とは驚きです。ここは青森県ですよね? 青森県は原発事故からも遠いし、被害も比較的少なかったと記憶しています。「東北だからという括り」ですか(><)
こんなこと書くと出禁と言われそうですが、日本人のかなりは「東北は南北に長い」とか「北海道は九州+四国より広い」とか中学校で習ったことが、大人になってほとんど生かされてないのでは!? 勉強は受験のためにあるわけじゃないでしょう(苦笑)
いろいろ悪口言われますが、そういう点ではNHKは立派と思います。
- 群青さん からの返信 2020/08/28 18:03:17
- Re: あちこち失礼します
- ねもさん
コメントありがとうございます。
先日読ませていただいたねもさんの旅行記で写真を見て、僕も非常にショックを受けました。
あれから4年、たった4年だけど・・・
コロナ禍が観光業に対しこれほどまでに打撃を与えるのか!ということに。
東日本大震災によって東北の被災地だけでなく全域が「ただ東北地方であった」というだけで敬遠された事実には、本当に根深いものを感じますし、ねもさんのご意見にまったく同感です。
これは東北だけに限られる話ではないですよね。
その地域に詳しくない、心理的な繋がりがさほど強くなかったりすると、どうしても報道される地域名ですべてを判断してしまい、何となく回避してしまう心理。
東北の震災遺構も毎年のように日本各地で自然災害が発生する中で、同じように直接的な被害はないのに”風評被害!によって苦しめられている場所があちこちにあることも含めて。
自戒を込めて思うこと。
皆それぞれが人間の持つ特性・傾向性を理解し、冷静に判断することが求められるのだと本当に強く感じます。
NHKは少なくとも2013年の仕事(朝ドラ「あまちゃん」等)によって、相当多くの人たちの気持ちが救われたり、東北に関心を寄せる人・訪れる人を増やしたといった貢献はきちんと評価すべきですよね。
本当にそう思います。
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