東チベット　ゴロク・アバの旅（２）～ザムタン１　宗科郷加斯満村（日斯満巴民居）～

2018/04/30 - 2018/04/30

観音橋を９時頃出発し、ザムタンへの途中に位置する宗科郷加斯満村に向かいます。この村は「藏族民房之王」と呼ばれる日斯満巴民居がある美しい村として知られており、伝統家屋のザムタン民居が立ち並ぶ風光明媚な良い所でした。

以下、日程です。
4/28(土)　関空→杭州→成都
4/29(日)　<BUS>成都→観音橋泊
★4/30(月)　<包車>観音橋→トゥジェ・チェンポ・ゴンパ(観音廟)→★宗科郷加斯満村(日斯満巴民居)→修卡懸天蔵寨→シリンカル・ゴンパ(曽克寺)→米郎蔵寨→ザムタン泊(壌柯鎮)
5/1(火)　<包車>ザムタン→ザムタン・ゴンパ(中壌塘郷)→バトン・ゴンパ(棒托寺)→班前村→ヤルタンジャ・ゴンパ(阿什姜寺)→ジャンリタン・ゴンパ(江日堂寺)→ペマ(班瑪)→タルタン・ゴンパ(白玉達唐寺)→白玉郷泊
5/2(水)　<包車>白玉郷→年保玉則→チクディル(久治)→ダロン・ゴンパ(徳合隆寺)→ンガワ(アバ阿壩)→セー・ゴンパ→キルティ・ゴンパ→ンガワ泊
5/3(木)　<包車>ンガワ→ナルシ・ゴンパ→トクデン・ゴンパ→デキ・ゴンパ(徳格郷)→アムチョク・ツェンニ・ゴンパ(査理郷)→神座村→ガルチン・ゴンパ→ンガワ泊
5/4(金)　<BUS>ンガワ→マルカム→チョクツェ泊(卓克基鎮)
5/5(土)　チョクツェ→<BUS>マルカム→成都泊(武候祠、蔵街)
5/6(日)　成都→青島→関空

エリア 中国

ザムタン県(壌塘)の地図。「蔵族民房之王」と呼ばれる９階建ての日斯満巴民居のある宗科郷加斯満村は、幹線道路から数十キロ内陸に入った場所に位置しており、アクセスが非常に不便な場所にあります。この日は宗科郷の後にシリンカル・ゴンパ(曽克寺)を経由し、ザムタン(壌柯鎮)で宿泊する予定です。

観音廟からの道路状況は非常に良く、快調に進んでいきます。チャーターしたドライバーも比較的安全運転でした。

雨も上がり、晴れ間も見えてきました。

道路沿いに金ピカのチョルテンが立っていたので止めてもらいます。

全身が金ピカのチョルテン。

一枚岩に描かれたグル・リンポチェの壁画。

谷沿いの山の斜面には伝統民居の集落が点在しています。

幹線道路から外れて宗科郷に向かいます。途中の山の斜面がタルチョーで覆われていました。

タルチョーで覆われた山肌。

阿里村の伝統民居の集落。

１階から３階は石造りの構造で、屋上に材木や農作物を干すバルコニーを有したザムタン特有の民居です。

宗科郷までの川沿いはダム建設の真っ最中で、いくつものタンクローリーが道路を行き交っていました。

さらに進むと土管を埋め込む道路工事の最中で数１０分ほど待たされました。この工事現場の作業員から昼の１２時にダム工事のため全線通行止めとなる情報を得たので、残すところ１時間しかありませんが、急ぎ足で宗科郷加斯満村の観光に向かいます。

目指す所の加斯満村かと思いきや、手前の村みたいです。

この集落もなかなか雰囲気は良さそうです。

谷の向こうに宗科郷の加斯満村が見えてきました。桃源郷のようなとても美しい風景です。天気が晴れていれば、もっと美しかったことでしょう。

加斯満村の集落。バルコニーを有するザムタン民居が密集しており、その中で飛び抜けて高いのが「藏族民房之王」と呼ばれる９階建ての日斯満巴民居です。

飛び抜けて高い建物が日斯満巴民居。

加斯満村の中央にあるチョルテン。

加斯満村を散策します。観光客は皆無で、村の中には民宿などの宿泊施設もありませんでした。今後、観光開発されて中国特有のテーマパーク化とならないよう願います。

加斯満村のザムタン民居。

ザムタン民居の特徴として、最上階の正面以外の壁面に穀物を干すためのバルコニーが周囲にめぐらされています。

穀物を干すために設けられた最上階のバルコニー。

ザムタン民居と宗科郷の谷の美しい風景。宗科郷の下流側ではダムが建設中で、完成するとこの村の前にはダム湖が出現するので、風景は一変するかも知れません。

ザムタン民居の集落。奥にそびえるのが日斯満巴民居です。

ここから見上げると日斯満巴民居の高さがより際立ちます。

９階建ての日斯満巴民居。高さは２５メートルあるそうです。

日斯満巴民居。

日斯満巴民居の表玄関。木のハシゴが設置されています。

玄関の上には守り神の山羊の頭が飾られていました。

日斯満巴民居の石積みの壁。

日斯満巴民居の壁に牛糞を乾燥させるためにべったりと貼り付けられていました。

民居の隣で飼われていた仔牛。

ザムタン民居。

ザムタン民居。

加斯満村のザムタン民居が立ち並ぶ集落。

加斯満村のザムタン民居。

壁面全体が穀物を干すバルコニーでめぐらされています。

この民居は珍しく、壁を覆う布がバルコニーの柱に巻きつけられています。

ザムタン民居。

ザムタン民居。

ザムタン民居。

加斯満村のザムタン民居。

１１時４０分に加斯満村を出発し、道路工事が始まる１２時前に、通行止めとなる地点を無事通過する事ができました。一旦、幹線道路に戻り、ザムタンに向かいます。