2018/03/30 - 2018/03/30
46位(同エリア226件中)
ぱやこさん
3月末、前年度分の有休が失効目前となって急遽決めた平日国内一人旅。
GWの海外旅も控えているので、予算・日程・体力的に負担なく、且つ静かに過ごせそうな場所・・・
と考え、行先は大好きな長野に決定!
気づけば9年ぶりの再訪。
行ってみて、やっぱり好きだな~と再確認できたし、予定どおりにいかない部分もありましたが、清涼な空気と山々が見える景色の中ですっきりリフレッシュ出来ました♪
この旅行記④では、2日目に訪れた須坂の博物館での様子などをご紹介します。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
長野一人旅2日目、須坂滞在の続き。
一通り蔵の街並みを見て回った後は、ちょっと足を延ばして「豪商の館 田中本家博物館」へ。
ここでは、江戸時代中期にこの地で穀物や酒、煙草、綿などの商売を始めて栄えた田中家が使用していた衣裳や陶磁器、玩具など展示と、屋敷や庭園が見学できるとのこと。豪商の館 田中本家博物館 美術館・博物館
-
門構えも立派でこれまた確かに時代劇に出て来そう。
-
敷地の中に入ったところ。
この右手に受付があってそこでチケットを買います。
ここから先、建物内は土足厳禁なので袋に靴を入れて持ち歩きます。 -
「中撮影していいですか?」と受付の方に尋ねましたら、最近OKになったとのことで、見学しながら気になるものは撮っていけました。
入ったところはこれまた誰もいなくて静か。 -
季節柄、この時須坂市一帯でひな人形の展示イベントを行っていまして、この日もまずはお雛様がお出迎え。
これも古いものらしい。 -
こちらは五月人形。
大正時代のものだったかな。 -
中には、江戸時代の土蔵の内部を再現したコーナーが。
この小さい引き出しが沢山ついた箪笥、レトロで可愛い!
医者が薬剤を入れておくのに使ってた箪笥だそう。 -
刀用の箪笥も!
材料は桐とのこと。
下は江戸の年中行事を描いた錦絵。 -
お茶の道具や紙箱、硯などの書き物道具などの展示もありました。
本当に状態がいいですね。 -
衣装や漆器、陶磁器など色々と展示がある中、個人的に一番興味深かったのは当時の玩具たち。
なつかしのリリアンがある!(年がばれるw)
こんな時代からあったのね~
下は明治~大正時代の女の子のおままごと道具。 -
こちらは男子用かな?
コマやボール遊びの玩具。
コマのモチーフはお相撲さんで、当時はきっと少年たちから見たらスーパーヒーローみたいな存在だったんでしょうかね。 -
他には、紙素材やセルロイド製の動くしかけのおもちゃなど。
小さいながらも精巧なつくりに感心。 -
世界東西英雄番付表なんてのもありました!
東の横綱は秀吉、大関にはチンギス・ハーンの名が。
西の横綱は仏蘭西からナポレオン一世、大関の「歴山大王(希臘)」とあるのはアレクサンダー大王?
「監査役」ってのも書かれてて、西はソクラテスやエジソン、トルストイ、東には日蓮上人やマホメット、孟子の名が。
何だか楽しそうな妄想番付表でした(笑) -
こちらはすごろく。
なんだけど、盤がデパート!?
当時の女子たちが色めきたったであろうことが想像できますw -
展示室の最後には、季節ごとの情景を描いたような精巧な人形が沢山置かれていました。
民話、伝説などに基づいたものなのかな?
写真の上は花咲かじいさん。 -
お子たちの衣装もきらびやかね~。
本当にいい暮らしっぷりだったんだろうな~というのが十分伝わってくる展示たちでした。 -
外に出ました。
建物内で強風よけられてほっと出来たのもつかの間、また空っ風にさらされて寒い( ノД`)
ここは裏庭?畑?
真ん中に立ってるのは枝垂れ桜。
もうあと1か月後だったら、さぞかし綺麗な光景が拝めたことでしょう。 -
その裏庭を囲むようにぐるっと建物が連なっていました。
建物もいい味出してるな。 -
中でも一番気になったのはこれ!
明治時代の湯殿だそうです。
お客さん用だったかな、左が脱衣所で右がお風呂場。 -
脱衣所は、シンプルだけど普通にお部屋だしご立派。
ここで私寝泊まりして暮らせそうw -
天井からぶら下がってる電球の傘がレトロ可愛い♪
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こちらが洗い場と湯船。
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湯船は檜造り。
確か説明板では、お湯沸かす方式じゃなくて何かであっためると書いてあった気が。
何であっためるんだったっけな?(肝心なところが不明w) -
道具類まで当時のまま残ってるってこと?すごい!
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お風呂場の電灯。
こちらもロマンティックな造りで素敵♪ -
で、この湯殿の仕切り戸のガラスが不思議な模様で。
まじまじと、しばし見入っちゃった。 -
なんでも作り方が不明だそうで再現できないらしい。
どうやって作ったらこんな風になるんだろう?!
ガラス好きとしては興味津々でした。 -
ここにもぼたもち石。
何度見ても、これうまいこと積み上げられてるな~
曲線がある分、優しさも感じられるような。 -
湯殿のあった辺りのその裏庭的な場所は、花木や蓮などもあって、素朴でのどかな雰囲気の空間でした。
遠く山も見えてのんびりほっこり(注:でもあくまで風は強い) -
この館内で一番ワクワクした場所!
お忍び気分でそぞろ歩き、江戸時代にタイプスリップした気分♪ -
この土蔵も、江戸時代から残ってるってことですもんね~。
日本の建築も、暮らしの工夫が施されて代々受け継がれて来たのでしょうね。 -
こちらは江戸時代に須坂藩主が、この田中家のお庭を気に入って度々やって来ていた時に使われてたお忍びの門ですって!
当時、田中家は藩よりお金持ちだったとのこと。
どんだけ稼いだの~?! -
この小道に、どんなドラマがあったんだろう?
と当時に想いを馳せてしまう。 -
ここは味噌蔵。
3年分の味噌や漬物、醤油などを貯蔵していたそう。
こうして味噌蔵があるのは、万一火事になった時、貯蔵している味噌で扉の隙間をふさいで、他の蔵の中に延焼しないようにする為だと、案内板に書いてありました。 -
お屋敷のメイン、池泉回遊式庭園。
通称「秋の庭」 -
お金持ちのお宅のお庭に、池は必須よねw
そしてこのお庭にも誰もいなくて広々一人占め。 -
そんな中、カルガモたちがすいすいのんびり泳いでて更に和む~♪
-
みんな好き好きに日向ぼっこ中w
日差しはあったかいもんね。
私には、風の冷たさはこたえるけどね^^; -
秋にはどんな素晴らしい紅葉の景色が見られるんだろう?
-
これ、母屋だったかな・・・
こういう庭のつくり(名前がわからん)も、侘び寂びが感じられる情緒があって素敵。
こうした「静」と「動」の織りなす大きな庭は、200年の歴史があるそう。
大飢饉の際、住民を救済する目的もあって作られたんだとか。 -
窓が真ん丸お月様みたい。
建物も、外から見るとそれぞれ趣があっていい感じ。 -
明治時代の母屋玄関と帳場。
左手にある、よく昔の道具展示で見る階段兼ねた物入れ、見る度に心惹かれちゃう。
日本の生活の知恵ですな。
家にも欲しい! -
ミュージアムショップのすぐ向かいにあった「夏の庭」
真ん中の木は、樹齢240年の沙羅だそうです。
初夏に綺麗な白い花が咲くらしい。見たかったな。 -
そしてここが表の庭になる「春の庭」
今まさに!もうすぐ春本番!
という具合で、ここでようやくこの旅の道中、桜が拝めました~♪ -
まだ満開ってほどではなかったかな?
でも青空バックに美しい! -
こちらは花梅。
根元に咲いた黄色とのコントラストも春らしくていいですね。
田中本家、内部の展示も見事でしたがここはお庭散策が楽しかった。
春本番、初夏、真夏、秋、真冬と、きっと季節ごとに様々な表情が見られるのでしょうね。
私行った時が、季節的に一番中途半端だった気がするw
また須坂に行く機会があれば、寄ってみたいな。 -
13時の電車で市内に戻りたいので、この日はお昼も巻きで。
平日なせいか強風のせいか時間的なものか、営業中の飲食店がうまく見つけられず、ことりっぷ先生頼みでこちらのお蕎麦屋さんに行ってみました。
「そば処 あがれ家」そば処 あがれ家 グルメ・レストラン
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中はこれまたクラシカルな造りでしっとり落ち着いたいい雰囲気。
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入ると、地元のお客らしき男性が一人囲炉裏近くでご飯中。
だったので、私は奥の方に行こうと思ったんですが、お店の方が「囲炉裏の前へどうぞ」と案内するままに、何となくそこへ座る形に・・・
ということで、広い店内で何故かそのおじさんと囲炉裏挟んで向かい合わせになり、そこで店主とそのお客の個人的な旅のお話などを小耳にはさみながらの、人見知りには若干ハードル高いランチとなりました^^;
おじさん帰ったところで囲炉裏を撮影w -
お蕎麦は十割蕎麦がお勧めとのことでいただいてみました。
ようやく外の強風から解放され、あったかいお茶が飲めてほっと一息。
お蕎麦はしっかりした歯ごたえで香ばしさもあって、食べ応えあり美味しかったです。
野沢菜にも癒されたわ。
その地元客が帰ったらいよいよお客は私一人、で、ご主人が「どちらから?」と尋ねてらして「千葉からです」と答えたり、そこからしばしお話タイムに。
昔の須坂界隈の電車事情とか、もっと奥にあるお勧めの温泉の話とか、色々聞けて楽しかったんですが、なんせ帰りの電車が気になって!
どこで話を切り上げようか、もじもじしてたら(笑)、そこへこれまた地元の若いサラリーマン2人組がやって来たので、これをしおにお暇しました。
のんびりできたら良かったんだけど、すみません、私もう少し須坂見て回りたいのと、まだ善光寺も見られてない中4時間後には新幹線乗ってなきゃいけないんで、とにかく巻きなんです~wwそば処 あがれ家 グルメ・レストラン
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・・・と、心の中で謝りつつ(笑)、一路須坂駅へ。
お蕎麦屋さん、まだまだ駅からかなり距離のある場所だったんで。
帰り道すがら、前回お話した「しらふじ」などの建物鑑賞をしつつ、まだあと20分くらい取れそう!ということで最後にここに寄ってみました。
「須坂市ふれあい館 まゆぐら」 -
須坂はかつて養蚕業で栄えた街だそうで、この施設も明治に建てられた旧田尻製糸の繭蔵を移転・改修した建物だそう。
国の登録有形文化財に登録されていて、近代化産業遺産というのにも認定されているそうですよ。須坂市 ふれあい館 まゆぐら 美術館・博物館
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入場は無料。
中に入ると、ここでもお雛様がお出迎え。 -
二階にあがると、明治時代の須坂の街並み写真がありました。
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上から撮影した状態。
屋根のつくりは、無骨だけどがっしりしてそう。
元々はこの吹き抜け部分にも天井があったんですって。 -
ここに当時使用されていた養蚕と製糸の道具類の展示がされてます。
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最初見て回ってた時「なんか暗いな~。きっと道具をいい保存状態で守る為にこうしてるんだろうな」とか、暗闇の中頑張って掲示板など見てたら、途中で「パチン」と一斉に電気がついた。
え、ただの省エネ中?付け忘れ?(笑) -
これは繭を煮る時の道具だったかな?
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生糸の太さをはかる道具、検尺器。
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繰り出された糸が固まらないように再度繰り直す為の機械だそう。
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日本の生糸が、ここから世界に旅立っていってたのね~としみじみ。
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製糸所の屋号などが入ったゆかりの品々も。
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桑切包丁などの道具類。
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フォント好きとしては、こういうのに書かれてる文字の具合も見てて楽しいw
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当時の道具、どれもこのレトロで味わい深い佇まいが印象的でした。
けど、時間気になってじっくり見切れてないのと勉強不足で、私の養蚕に関する流れの飲み込みも遅く、まだまだ理解しきれてません^^; -
これはかいこの卵を温める装置だったかな。
温度や湿度、明るさなどを調節して、一定に保って管理が必要だったようです。
こうしてお気楽に立ち寄ってしまうのがもったいないような展示でしたが、最後受付の方にお礼行って立ち去ろうとしましたら「あら、そちらあがってってください」ってベンチにお茶と小鉢が。
せっかくのご好意ですので、座っていただきました。
そしてここでも「お近くからですか?」と始まり、ちょっとおしゃべり・・・
その最中、係の方が急にこう言いました。
「さなぎは大丈夫ですか?」
(え?さなぎ?なんの?あ、カイコの?大丈夫ってどういう意味?)
と、頭の中が一瞬「はてな?」に。
そして奥から登場したその方のお手元に追加の小鉢、
中に一瞬だけ見えた茶色い物体。
ま、まさか・・それはかいこちゃんでわ(||゚Д゚)
いやでも!ここでご好意を無にするわけには!
いやでも!虫食べるのは私ちょっと!!無理かも~~(ToT)
私のとまどいを見て、その方いわく
「ちょうど(在庫が)あったもんですから・・でも私もこうしてお勧めしておきながらダメなんですよ」と。
なんだ~、地元の方でも食べられない人はいるのね。。。 -
そうこうしているうちにいよいよ帰る時間になったので駅へと戻りました。
やっぱり山々の連なりが雄大で綺麗で見とれちゃう。
案内所に預けてた荷物を受け取り、トイレに寄って焦って駅へ。
ですがチェックしてた特急は土日しか走らないものだと発覚!
なんですとーーー?!
そこから結局20分くらい待つ羽目に。
でも須坂にいる間、とにかく風は強かったし寒かったけど、お天気は良くって気分も晴れ晴れ、いいプチ旅が出来ました♪
帰りはよって各駅停車の旅、ますます時間がなくなりつつありますが、いよいよお次は善光寺参りです!!
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