信州・長野一人旅 (5) 牛にひかれて善光寺参り

2018/03/30 - 2018/03/30

３月末、前年度分の有休が失効目前となって急遽決めた平日国内一人旅。

GWの海外旅も控えているので、予算・日程・体力的に負担なく、且つ静かに過ごせそうな場所・・・
と考え、行先は大好きな長野に決定！

気づけば９年ぶりの再訪。
行ってみて、やっぱり好きだな～と再確認できたし、予定どおりにいかない部分もありましたが、清涼な空気と山々が見える景色の中ですっきりリフレッシュ出来ました♪

この旅行記⑤では、２日目後半、善光寺とその周辺の様子などを書いています。

エリア 長野市(長野)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 新幹線 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

須坂観光を終えて、長野電鉄で長野市内へ帰って来ました。

「善光寺下」という各停が止まる駅で降りて、そこから坂を10分ほど登ると善光寺の裏手に出る感じ。

そういえば、昔にもここで乗り降りしたけど、名前のわりにお寺と駅間が遠かったんだった、というのを今回歩いて思い出した。
帰りにこの駅使うと、ずっとお寺まで上り坂なので荷物あると結構辛いかも。

それでもどうにか表に回って、ようやく山門前到着～！

お寺より神社の方が雰囲気的に好みなのですが、ここはやはり来るとその大きさ、堂々たる姿に圧倒されて、毎回「お、おおぉぉ・・・」となります。

山門ですらこんなに立派で、本堂はどうなの？と思うけど、これをくぐった後またもう一回「お、おおぉぉ・・・」となる（笑）

本堂前へ出ました。

青空に映えて、やはり威風堂々と立派ですな！
写真じゃ大きさがイマイチ伝わらないけど、とにかく大きい！

前回は本尊御開帳の年に詣でて、えらいこっちゃな人だかりでゆっくり見ることが出来なかったのよね。
まぁあれはあれで、貴重な体験ではありましたけど。

今回は年度末の金曜とあってか、欧米観光客は多かったけどそこまで大混雑って感じでもなく、ほどほどに賑わってていい雰囲気でした。

善光寺(長野県長野市) 寺・神社・教会

山門に掲げられている「善光寺」の額には、隠れミッキーならぬ隠れ鳩が。

ずっと上の２羽しかいないものと思ってたんだけど、実は全部で５羽いるらしい。

で、今回初めて知ったのですが、この山門て上登れるのね！
せっかくお天気もいいし、行ったことないので登ってみました。
本堂内見学ができるチケットとセット券で購入。

急な細い階段を登ると広い部屋に出て、その回廊から外が拝めるということでした。
内部は撮影禁止でしたが、ここから外の風景は撮影OK。

ということで早速参道側の景色をパシャリ。
どこかのんびりしてて、風情がありますね～。

景色を眺めつつ、時計回りに回廊を一周。

お寺のバックに見える山も、様々な表情を見せてくれました。

この角度の落ち着いた景色、一番好きかも～♪

本堂の正面に出ました！

うん、上から拝んでもやっぱり姿が美しいですね。
何だろう、建物の形がいいのかな？

神社仏閣は、こういう自然との景色との調和も含めての美しさがあるんでしょうね。

参道左手には、遠く雪をかぶった山も見えました。

お墓も一緒に写っちゃって申し訳ないのですが（汗）

参道側に戻って来て、これで１周。

１０分ほどの滞在でしたが、貴重な景色が拝めてよかったです！

ところで山門内部の階段脇に、いたずら書き？みたいなのをいくつか見かけました。
「江戸から来た何某」みたいな内容で、はて・・・？と思ってたら、私の前を下りてたご夫婦が同じ疑問を持ったらしく、出口で係の方に「あれはなんなんですか？」と。

なんと江戸時代にお参りに来た一般市民の記念のサインなんですって！

今みたいな落書き扱いではなく、当時は一生に一度は善光寺へ！という思いが強く、だからこそお参り出来た時には何かしら記念になる言葉を残したらしいとのこと。

そうか～、そんな全国民の憧れの聖地だったわけですね。
そんなところへ、旅の道中立ち寄らせてもらえて有難いものです。

お寺への参拝は久しぶりでイマイチ作法が思い出せずだったのですが、せっかくなの私もお線香納めて、煙もくもくを頭に浴びせて来ました。

善光寺(長野県長野市) 寺・神社・教会

立派だけど、お口から煤？が出ててちょっと怖い＾＾；

この後はお堂内へ。
中に入るとひんやり、でもお線香の落ち着く香りも漂っていて心が穏やかになるような・・・

ちょっと見て反対側に回ろうと思ったら、係の人に畳のとこに促されました。
既にお経があげられてて中で厄払い？をしてる人たちの後ろに、一般の人たちが並んで正座してて・・・

「え、これいつ終わるんだろ？他人の厄払いに同席する格好でいいの？足首も膝も痛くて正座長時間無理なんだけど～」とそわそわしてましたら（罰当たりｗ）、10分も経たずにお経終了。

何がなんだか分からないまま、終わって人の流れに乗って外出ようとしたら・・・何故か御戒壇巡りの列に紛れ込んでた(￣Д￣;)

え～、あの暗闇を一人で行くのは怖いから、今回は行かなくていいかーと思ってたのに。
でも流されるまま、心の準備が整わないまま地下へ・・・
（前を行く人にぴったりくっついてｗ）

中はホントに真っ暗闇。
右手が壁から離れたら、どっちの方向にどう進んでるかもわからない。

ふいに足元の床がなくなるんじゃないか、何か現れるんじゃないか、壁に激突するんじゃないか、色んな心配がぐるぐるしてドキドキが止まらず、全身に力入った状態でそろそろと進んでたもんだから、出た後は身体じゅう痛かった(>_<)

それでも無事に錠前には触れたのでめでたしかな？？

スリリングかつ不思議で貴重な体験をさせてもらいました。

境内には、ちょっとずつ春が来ている様子も。

そういえば善光寺裏手の桜が見事、というクチコミをどこかで事前に見たんだけど、私が行った時は咲いてるとこ見られませんでした。

あと10日くらい遅かったら、綺麗な花の景色が楽しめたのかな～？

善光寺は境内も広くて、全てをじっくり見るには結構時間かかりますよね。

この日は時間もなくてほんのちょっとしか見られませんでしたが、また長野に泊まった時は次回こそゆっくり過ごしたいです。

この建物も、何だったか分からないけど雰囲気良さげでした。

「信州」「長野」と言うと、松本や諏訪、安曇野などがメジャーな観光地なのでしょうが、個人的に何故か長野のこの門前界隈の通りの雰囲気がすごく好き。

何となくこの開放的でのんびりした雰囲気と、凜とした空気が心地よいんですよね。

それでいて、通りも車道と歩道が分かれてて散策しやすいし。
長野駅から善光寺までの距離は2km近くあるけど、それでも飽きずに歩けちゃう。

石畳もいい感じ。

いつかはこの界隈の宿坊にも泊まってみたいな。

ところで、戸隠が思いのほかまだまだシーズン前の雰囲気だったこともあって、もうすぐ帰るのに私まだ何もお土産買えてませんｗ

ということで、お馴染み唐辛子のお店「八幡屋磯五郎本店」にも寄って来ました。

根元 八幡屋礒五郎 本店 グルメ・レストラン

店の前には、どどんとどでかい唐辛子が。

辛いもの苦手なので自分用には買えないのですが、友人用に小袋に分かれた数種類のスパイスの詰め合わせや、自分土産用にチョコなどを買いましたよ。

ここは各種スパイスの入ったアイスも有名らしいのですが、いかんせんこの日は寒くて外でアイス食べ歩きする気になれず・・・

って、ちょっと待って！
奥にカフェがあるーーー！
入ります入ります！時間ないけど、暖まらせて～～！！

わ～、素敵な空間♪
しかもお客ゼロ。静かであったかくて最高ー！

スパイス入りアイスも、ここなら寒くなく美味しくいただけるかも♪
ということで、アイスとデザートセット、更にほうじ茶ラテを注文。
メニューは他にも目移りしちゃう美味しそうなものばかりでした。

横町カフェ グルメ・レストラン

ほうじ茶ラテ来たー！

ほっとする優しい甘さとぬくもりに感動（涙）
ホントにこの２日間、寒い風の吹く中、よく歩いたよ。

そしてやって来ました、この旅お初のスイーツ！

楽しみ過ぎてあれこれ欲張った結果がこれ（笑）

横町カフェ グルメ・レストラン

こちらは季節限定のデザートセットで、マカロンは桜味と緑の方は確かピスタチオとかだったかな？

奥の茶色い四角いのはお味噌の風味のパウンドケーキで、これがまたしっとり優しいお味で癒されました～♪

オプションで追加した唐辛子アイス。

辛い食べ物は苦手だけどスパイスは大好き。
そしてデザート、スイーツは別だから（？）、結果唐辛子チョコとかも好き。

この赤い粒々が唐辛子。
食べたところ、最初は普通にアイスの甘さと冷たさ、で、後からピリリと辛味が屋て来てスパイシー！

なんというか、大地の香りもしました。
平たく言うと、ピーマンみたいな青さ？？（笑）

素朴な風味で、変わった味だけど普通に美味しくいただきました＾＾♪

テーブルには、このお店の商品になってる色んなスパイス缶がずらり。

辛いの苦手だからって敬遠してたけど、今思えばラテに足したりアイスにかけたり、自己流アレンジを楽しんでも良かったかな。

ほんの30分ほどの時間でしたが、このカフェでお茶しつつデザート食べてた時間は、この旅一番の究極の癒しタイム、ご褒美タイムでした。

ってまるで団体ツアーみたいな縛りあり風に言ってるけど、あくまで自由な一人旅。
スケジューリング次第で絶対もっとのんびり旅が出来たはずだけどｗ

ちなみにこちらは「横町カフェ」という名前だったみたい。

横町カフェ グルメ・レストラン

これはいいとこ見つけたわ～♪
また次回行ったら入ろうっと！

お店の外の壁にあった唐辛子の限定「特急あずさ缶」の垂れ幕。
電車好きとしては、中身以上にこの缶が欲しいｗ

一息ついて、駅に向かいながら街ブラ再開。

長野市内でも個人的に好きな「まちかどミニ博物館」シリーズ！

この門前界隈で確か１０か所くらいのお店の中と外に、昔の文化財的な貴重な展示が、誰でも無料で見られる仕組みになっているスポットです。

こちらはカメラ博物館。
鉄の看板も可愛いですよね。

カメラに詳しい人なら、その価値が見て分かるのかも？！

カメラ博物館の隣にあった、消防博物館。

これもなかなか、普段見る機会がなさそうな道具類ですね。

文具博物館。

わ～、レトロな機械類に紙もの、ツボです♪

他にも薬やお酒、工芸品、農具などの展示がある場所があって、全部見て回りたかったんですが、点在してるのとお店が定休日で見られなかったり・・・
次の目標は全部制覇！

まちかどミニ博物館についての情報は少ないのですが、「ながの観光net」に少し紹介がありましたのでURL貼っておきます↓
https://www.nagano-cvb.or.jp/modules/sightseeing/page/12

他にもこの界隈は建物がレトロで看板など見て回るのも楽しかった♪

こちら、「中澤時計本店」という時計屋さんの建物。
「中」の看板？文字レリーフが印象的！窓も素敵。

前日夜に見た大正ロマンな建物も、昼見たらこんな感じでした。

後日調べたら、昔旅館だった建物が今はどうやら結婚式場になってる？
パーティーなどが出来るレストランも併設した施設になっているようでした。

ランチメニューなどもあり、そちらは一般客も入れるそうなので、中も見たいから次回はここでランチしてみようかな。

こちらも夜おどろおどろしい看板が印象的だった五明館の昼の全景。
クラシカルでいい風情。
そしてやっぱり、郵便局として使われていました。

東京で桜の見ごろを見逃して旅に出てしまったので、前日の戸隠の雪景色にはびっくりもしたし、結局桜は今年見られないまま終わっちゃうのかな～？と思っていたのですが、ここ「ぱてぃお門前」で美しい光景を少しだけ拝むことが出来ました。

中庭風になった小さなエリアに、古い商家や蔵屋敷が改築された飲食店などが並ぶ居心地よい空間。

観光スポット的な場所だけど、ここいつも静かでしみじみ気分に浸れるので好きなんですよね。

空の青、蔵の白壁、そしてこの桜のピンクのコントラストがすごく綺麗でした！

そして長野と言えばこれこれ～！

長野オリンピックのモニュメント！

つい先日も平昌五輪に湧きましたが、ここでは長野五輪の開催記念として、表彰式が行われた場所にミニ聖火台のモニュメントが建てられています。

今じゃ普通にタイムズの駐車場なので（笑）、特に感慨にふけるような雰囲気でもないのですが、それでも「ホントにここでオリンピックやったんだな～」と、来る度にちょっと感動します。

こうして善光寺から休憩や買い物を挟んでブラブラ１時間近くかけて長野駅まで戻り、最後に駅ビルで会社土産や自分土産用のお菓子、帰りの新幹線で食べる用のおやきなど買い込み、１７時頃に長野をあとにしました。

何度行っても、やっぱり好きだな～と思える長野。
また絶対行くけど、次回はもう少しあったかい季節にしよう（笑）

今回、短い旅程の組み立てがうまくなくてバタバタと急ぎ足なスケジュールになったり、反省点はありますが、それでも年度末の平日に休暇を取って行った甲斐もあり、すっきりリフレッシュできていいプチ旅でした♪

最後、おまけで今回の長野旅に使った電車のお話などもちょこっとUPしま～す。