2日目はコルコバードの中でも秘境のシレーナステーション近辺をトレッキング。母獏は寝てました。

2018/03/23 - 2018/03/29

エコツーリズムのメッカと云われるコルコバード・トレッキング2日目は高速ボートで1時間離れたシレーナステーションへ。こちらはコルコバードの中心で最も大きなステーションがある。
獏（バク）をはじめクモザル、カプチーノ・モンキー、ナマケモノや変わったトカゲ、巨鳥として有名なオオホウカンチョウを始め多くの野鳥、毒蛇のEyelash Viperも見る事が出来ました。
因みにこのコルコバード国立公園は世界で最も生物多様性に富む場所と云われていて、エコツーリストの憧れの場所の1つです。

エリア コルコバード国立公園周辺(コスタリカ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

2日目も出発は朝６:30。
ホテルの下の桟橋をボートで出発する時に近くの岩場で見つけた鳥。
ピンが甘いので同定は難しいが多分Great KiskadeeかWhite-ringed Flycatcherだと思います。

モーターボートで1時間程軽快に移動します。
そして桟橋等は無いのでボートをバックで接岸させてウエットランディングして上陸します。

この海岸からシレーナ・ステーションへの道が始まります。
この場所のステーションは昨日とは違って海岸沿いではなく少し内陸に入った場所にあります。
ウェットランディングに備えて履いていたビーチサンダルをトレッキングシューズに履き替えてさあ出発！

樹木に寄生するランの仲間

歩き始めると直ぐにペッカリーに出会いました。

母親がサッサと先に行ったので慌てて後を追う子供のペッカリーｗｗｗ

クモザルが居ました

スコープで拡大した写真。

これも子供のようです。

ナマケモノ？

セミ。日本のヒグラシみたいな軽快な鳴き声でした。

可愛いアグーチがいました。げっ歯類の仲間です。

これもクモザル

シャッターを押す寸前にソッポを向かれました。

今度は別のペッカリーが横切って行きました。

ハナグマです。
短い間に随分色々と動物が出て来ます。

穴から引きずり出してカニを食べていました。
この辺りは未だ海岸から近いので土中にカニが潜んでいます。

タイガーヘロン。前日見たのは首を長く伸ばしていましたが、今日のは短く縮めていますのでまるで別の鳥の様です。

写真を撮っていたら水の中に移動しました。

野生のジンジャーの一種と云っていたけど葉っぱの形が違う。
ガイドに勧められて花を食べると爽やかな酸味とピリッとした味があって結構美味しい。

樹に停まった蝶

Gray Headed Tanager

樹の薄皮がめくれた所に差し込む日光。

この写真、手前の枝にピンが合ってしまって随分ボケていますが枝の向う側はTinamou（シギダチョウ）だと思います。ダチョウやキウイと同じく古顎類という原始的なグループの鳥らしいです。

クモザルが又居ました

漸くステーションに着きました。
此処は公園内で一番大きなレンジャーステーションで設備も整っていてスタッフが常駐しています。

ここには食堂、宿泊施設なども併設されており、ツアーの事前の予約で昼食を食べる事が出来ます。
今日の昼食は此処。サラダバーとチキンのミラネーゼ, フルーツ、パンと飲み物でした。空腹で直ぐに平らげてしまいましたのでランチの写真はありません。

ここにも付近にいる動物の頭蓋骨が展示されていました。

海岸から此処までジャングルが切り開かれ、以前はこのセンターにアクセスする研究者の為のセスナ機の滑走路だったそうですが、現在は使わていません。
一番奥に海の様な青が見えます。
随分奥まで歩いたと思ったのですが、海岸からの直線距離ではこの程度。

特別許可を得て此処に宿泊出来ると夜のツアーに行けますが、ちょっとタフそうです。

滑走路（元）のずっと向こうに海が見えますね。

奥の方でKingfisher（カワセミ）らしい鳥が水面に飛び込むのが見えましたがカメラは間にあいませんでした。
秘境風ですがセンターの建物から僅か5分程度の場所です。
秘境の真っただ中に来た筈ですが、ちょっと文明のあるセンターから少し離れるとやはり此処は秘境なのだと思い出されます。

随分歩いた後に視界が開けたと思ったら遠くに波打ち際が見えました。
手前の砂州に居るのは何でしょう？

多分Whimbrelの親子だと思います。

左手には穏やかな河口に続く川

昨日も見つけたGreat Curassow（オオホウカンチョウ）のメスが「すっとこ♪すっとこ♪」速足で走るのを見つけて慌てて追いかけて撮った写真。

漸く見つけたWhite-throated Caputin（カプチーノ・モンキー）
高い樹の上に居ました！
クモザルばかり見かけたので諦めかけていました。

グデーッとしています。

離れた枝に居る他の猿を威嚇しているのでしょうか？

アップで見るとそれ程可愛くはありませんね。
コラ！歯を剥きだすな！

ガイドに静かについて来るように言われて、茂みの中に入ると向うの方に獏が寝ていました。

獏は主に夜行性で昼間は寝ている事が多いそうです。
手前が母親、向こうが子供

我々がガサゴソしているので子供が目を覚ましてしまいました。スマン、スマン！
オバはん獏の母親は泰然自若、我関せずでドテーっと寝たままです

これは昨日見つけた変な形に折りたたまれたヤシの葉の犯人、通称Tent-making Bat。
この様にヤシの葉をテントの様に折り曲げて雨が降っても困らない様にして裏側にぶら下って眠る。

ガイドのおじさん。あんな森の中で遠くの木の向こうに色んな野鳥や周りに溶け込んだナマケモノを見つける事が出来るとは恐れ入ります。
エコツーリズムでは安全、環境配慮、動物探しの為にガイド必須です。
ちゃんと現地にお金を落としてあげないとエコツールズムは成立しません。

矢印の方に海岸に沿って16㎞歩いて行くとコルコバード国立公園の南東の端にあるLa Leonaステーションに行くそうです。

またナマケモノが居ます。

鳥の巣
巣の上に僅かに鳥の尾羽が見えるが何の鳥か分からない。

こっちに向かってずーーっと歩いて行くと別のステーションの方に行くようですが、遭難するといけないので勝手に行ってはいけません。

猛毒のThree-eyelash Viper（バイパー）が木の上に居ました。
上からボタッと落ちてきて噛まれては堪らんので距離を置きます。
沖縄のハブもこの仲間です。

原始的なアナナス（パイナップル）の仲間ですが食べられません。

Slaty-tailed Trogon
残念ながら逆光です。

逆光だったので反対に廻ったが尻しか見えない

結構大きなブラック・イグアナ。

いい面構えですね

海岸に近いブッシュの中でまた別の獏が寝ていました。
メタボのオッサンみたいです。

上陸した海岸に戻って来ました。

ボートのピックアップを待ちます。

待っている間に見つけたBlack Hawk

ボートに乗ってホテルに戻ります。
これでコルコバードでのジャングルトレッキングはお終いです。
コスタリカは治安も良く米ドルがそのまま使えて、自然がとても豊かなエコツーリズム発祥の地ですので皆さんも機会があれば是非！

この旅行記へのコメント （1）

• シューワールドさん 2018/04/08 15:21:18

  楽しく思い出しながら読ませて頂きました。

  無事に帰ってきました。ありがとうございました。私はツアーに参加で8人のグループでした。コルコバードでは、部屋の中に蟻は当たり前で大きなクモやサソリがいたりダニがいたりと寝る前はベットの点検は日課になりました。虫除けのアドバイスは助かりました。現地ガイドはプリプリにかなり刺されていました。ダニも身体に着いていたとか。私はしっかりと薬を塗っていたのでダニに刺されることなく無事過ごせました。プリプリに２カ所刺されましたがアフリカの物程痛くありませんでした。また色々な動植物に出逢い楽しい旅になりました。写真の整理に時間が少々かかりそうです。苦手なのでお許しを(*^_^*)。ありがとうございました。