自然保護区、国立公園のコルコバード到着翌日はいよいよ公園内のジャングルトレッキングです。<br />今回はコルコバード国立公園のサンペドリージョとシレーナの2か所をガイドと周りますが、初日はドレーク湾のホテルからボートで30分程のサンペドリージョです。東京23区の約70％又は横浜市全体とほぼ同じ424平方キロの公園内には複数のステーションが有りますがその中で最も北部のステーションで比較的アクセスが容易（それでも高速ボートで30分で、ビーチへのウェットランディングですが）な場所の一つです。<br />この国立公園にはジャガーやピューマや毒蛇など危険な動物も居るので必ず登録してガイドと一緒に歩かなければなりません。<br />ジャガーやピューマ、オオアリクイなどは夜行性なので中々出会えませんが、ナマケモノ、獏（バク）やクモザル、ホエザル等には確実に出会えると期待していました。<br />表紙の写真は少し暗いですが早々に見つけたフタツユビナマケモノです。<br />

動物いっぱい！コルコバード・ジャングルトレッキング。1日目サンペドリージョ・ステーション近辺

20いいね！

2018/03/23 - 2018/03/29

9位(同エリア23件中)

エリア

コルコバード国立公園周辺(コスタリカ)

旅行の満足度: 5.0

観光: 5.0

同行者: カップル・夫婦

交通手段: 船徒歩

旅行の手配内容: 個別手配

早朝にそそくさと朝食を終えて6時半にはボートで出発です。食休みする時間も無かったので揺れたら嫌だなーと思いましたが、海はべた凪でしたので助かりました。
途中の岩場で子育てしていたBroｗn Booby（カツオドリ）。
日陰で色がハッキリしないのでわかりにくいですが。
到着したサンペドリージョのビーチでは桟橋なども無いのでボートをバックさせてウェット・ランディングです。上陸すると直ぐに管理センターがあるので此処で名簿に記入登録し、ビーチサンダルを脱ぎ足を拭いてトレッキングシューズに履き替えます。
建屋にはこの辺りに生息する動物達の頭蓋骨標本とパーク全体の見取り図があります。またトイレなども此処で済ませなければなりません。
トレッキング中に尿意を催したらどうしようかと思いましたが、実際は汗で失った水分を補給するので手一杯で、約4-5時間後にこのセンターに戻るまで平気でした。
しかし脱水状態にならない様、こまめに給水が必要です。
我々が居るサンペドリージョの管理センターは地図上の一番左上です。
公園内には5か所のセンターがありますが、此処と明日訪問予定のシレーナ（地図中心左下）はボートによるアクセスが唯一の方法です。他の3か所は内陸公園外からの道路アクセスが有ります。（右側3か所）
でも先ず陸路を向う側まで行くのが大変そうです。
これは色んな動物の足跡。雨季には足跡が目立つので、此れを頼りに動物を探すのでしょう。一番大きい右上の足跡は多分バクだと思います。
出発準備を整えて熱帯林に向かって歩き始めて直ぐに前方に居たTiger Heron。
いよいよ熱帯雨林に踏み込みます。
今は乾季なので足元はしっかりしています。
葉陰で休むヤドカリを見つけました。
これは樹の途中に出来た白アリの巣です。
この妙な切れ目を入れたのはTent-making Batというコウモリだそうです。
葉に切り目を入れてテントの様にしてその下で雨を避けるそうです。
後で別の場所でコウモリ本体も見つけました。
ギャーギャーと云う声に視線を上げるとコンゴウインコ（Scarlet Macaw)のつがいが居ました。本当に綺麗ですねぇ。此れで声も綺麗だったら云うことないですが、、神は2物を与えずだった様です。
仲よさそうです。
ガイドのスコープを経由して携帯のカメラで撮った写真。生きる宝石とはよく言ったものです。
ガイドの人に「ほらあそこ！」と教えて貰って漸く分かった樹上のナマケモノ。殆ど動かないので見つけにくい。
これは色が薄く茶色なのでフタツユビナマケモノ。
これはホエザル。うるさく吠えていました。
何気に左わきを見たら比較的近い場所に居たキツツキの一種、Streak-headed Woodcreeper.
Slender Anoleというトカゲの仲間
シダの巨木。
何か鳥が居る。家内によるとBlack-throated Trogon （male）らしい。
近くに居たBlack-throated Trogon （female）
熱帯雨林特有の板根に支えられた巨木。
捻りのある美しい造形。
板根の大きさが判りますか？
樹に生えていたキノコの仲間。日差しを浴びて美しく光る。
何だか白キクラゲみたいですが、食べれるのでしょうか？
ハキリアリの巣。巣の中でキノコを栽培する珍しい蟻です。
Long nose Batというコウモリの仲間は樹にへばり付く様に留まっています。
仲良く並んでいるコンゴウインコをまた見つけました。
ゴージャス！です。
パッションフルーツの仲間の花。
パッションフルーツ類は日本語で（クダモノ）トケイソウと云います。
White nosed Coati、ハナグマは人間を気にせずひたすら地面の中のエサをほじくり食べる事に専念しています。
これは可愛いAgouti（アグーチ）。カピバラ同様のテンジクネズミの仲間。
大きさはカピバラの半分くらいです。
スコープで拡大。
森を抜けて海岸線に出る。
足元には沢山のヤドカリがまさにウジャウジャと云う感じで動いている。
一面ヤドカリだらけで踏みつぶさない様に気を使いましたが、余りに多いので多分数匹は踏んでしまったかも・・スマン！
Water hibiscusの花
Monkey Brash（モンキーブラシ）という木の実。　
前方を又アグーチが横切って行きます。
これはまるで迷彩模様の様でしょ？通称カモフラージュ・パターン・ツリーと呼んでいるそうです。正式名はわかりません。
コンゴウインコが又居ました。何処でも仲良くつがいで居ます。
またCoati（ハナグマ）が居ました。穴の中にカニか何かを見つけた様です。
川にはクロコダイルが居ます。
Central American Whiptailの様です。
これはJesus Christ Lizard。イエスキリストトカゲとでもいうのですかね。でもどうしてでしょう？
家内によるとbasilisk（イエスが水の上を歩いたように、水上を走るから）だからだそうです。
ナマケモノが居ました。背中に筋があるのでオスの様です
違う角度からスコープと携帯で
これは高い樹の上に居たクモザル（Spider Monkey)の家族。
赤ちゃんがこっちをジッと見ています。
クモザルの子供？
川沿いも欝蒼たる熱帯雨林の様相。
秘境の雰囲気タップリです。
川を少し遡ると滝がありました。真ん中の岩が人の顔に見えませんか？
インディージョーンズの映画（インカ版）に出てくるワンシーンのミニチュアの様です。
茂みの奥に大きなGreat Curassow（オオホウカンチョウ）のメスが歩いて居ました。
これはオスの方。オスは色が黒く嘴が黄色い。
管理センターまで戻ってきたら裏手でまたハナグマに出会いました。
近くまで寄って来ても餌探しに一心不乱です。
木にも登ります。
ランチは色んな具材を自分でサンドイッチにします。
ホテルが用意してくれた遅いランチを食べて迎えのボートに乗り込み沖に出ると、National Geographic Questというナショナルジオグラフィックが運営するツアー船が停泊していました。ナショジオもこうやって金儲けをしている訳ですね。
Webサイトをみたらコスタリカ・パナマのツアーを募集していました。コスタリカ北部を出航しパナマ運河を超えた処で下船する8日間ツアーで6千ドルから1万ドルらしいです。結構なお値段です。
今日は早朝からたくさん歩きましたが、ドレーク湾に向けてボートで帰ります。
船から見える海岸から奥地は全く人が居ないの熱帯ジャングルです。
各管理センターの周辺はガイドツアーで公開されていますが、殆どのジャングルは一般人の立ち入りは出来ません。特別許可を貰った研究者とごく一部の特別ガイドツアー以外は入境を拒む秘境のままです。
この辺りから向こうは国立公園の外側でしょうか？
30分かけてホテルに戻ると2時半ぐらい、少し陽が傾いてからプールで体をクールダウンしました。