2017/11/19 - 2017/11/30
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HOUKOUさん
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都江堰見学もそこそこに昼過ぎには成都に引き返し,「成都市博物館」「辛亥保路紀念碑」を見学する。
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都江堰から犀川へ高速鉄道で引き返す。
慌ただしく都江堰を引き上げたのは,今後の観光スケジュールがかなりタイトになってきたからである。
成都滞在も明日まで。
1日半で最低でも「成都市博物館」「辛亥保路紀念碑」「杜甫草堂」「四川博物館」を見学する予定だ。
それに明後日は早朝の飛行機なので,お土産物の準備やら荷物の整理などで余裕を持ちたい。
昼食は「鹵(lu3)肉」の専門店で滷肉飯を食べる。
「鹵」という文字は中国の食べ物屋でよく見かける文字であるが,今一つ本来の意味が分かりかねるものの一つである。
日本の中華屋で「打鹵面」というのがあり,このイメージからトロミガついたアンという意味かと思っていたのだが,どうも違うようだ。
大盛りを頼んだわけでもないのに,超大盛りのご飯に溢れるばかりの「鹵肉」が盛られていた。 -
まず成都の中心地ともいうべき天府広場の西にある「成都市博物館」である。
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中国の博物館の古代展示室で必ずといっていいほどよく見かける「戈(ほこ)」。
なにげに見ていたら「呂不韋(りょふい)戈」のネームプレートがある。
呂不韋といえば権謀術策を用いる策士であり,始皇帝誕生の立役者である。(始皇帝の実父という説もある)
しかし最後は始皇帝(当時はまだ秦王)の不信をかい,蜀へ追放を言い渡される。
呂不韋自身は毒を仰いで自害したが,関係した者の一部は蜀に流された。
中原世界で暗躍した呂不韋の銘が刻まれたこの戈が,ここ四川で発掘されたのはこうしたことに由来するのであろうか。 -
戦国時代の銅器。
文様の中に文様が刻まれた非常に手の込んだものである。 -
この巨大な動物の石像は犀だそうである。
この博物館からほど近い場所から出土したものである。
「華陽国志」によると,都江堰築造に当った李冰は水の悪霊を鎮めるため,5つの石の犀を作ったという。
これはその一つかもしれないという。 -
漢代の陶俑の展示も豊富だ。
たいていは満面の笑みをたたえていたり,非常に享楽的に見える。
これははたして,この時代が豊かで享楽的な人々の心情をストレートに表したものなのか,それとも状況は逆で,願望を形にしたのか。 -
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私が好きな漢代のレリーフも充実している。
漢代のレリーフといえば,宴をテーマにしたものが多いが,ここでは田園を画いたものがめだった。
農耕に勤しみ,さまざまな家畜に囲まれた情景は,表現方法こそ違え,古代エジプト人が形象化したかったことと同じであろう。 -
こちらは「五胡十六国時代」に,成都付近を支配していた「成漢」時代の墳墓から出土した副葬品。
独特のプリニティブな表現である。 -
成都の福感寺遺跡から出土した唐時代の菩薩像。
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これは王健が建てた「前蜀」の後興った「後蜀」時代のもの。
異様に大きい頭と表情が実にコミカルで面白い。 -
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同じく「後蜀」時代の陶器製の屋敷
住居か家畜小屋の陶器模型は中国の博物館で数多くみてきたが,これほど規模が大きく,(おそらく)屋敷全体を忠実に再現したものは珍しいのではないか。
これが副葬品として添えられた墓の主は,愛する家族やお気に入りの我が家を完全にあの世に持っていきたかったのだろう。 -
1911年に勃発した辛亥革命の舞台は,いうまでもなく今の武漢である。
しかし,その引き金となった事件がここ成都で起こったことは意外と知られていないのではないか。
それは「四川保路運動」と言われているものである。
度重なる外国との戦争と敗北により,清末期政権は財政難に陥る。
政府は民営鉄道を国有化したうえで外国に借金のかたとして利用しようと図った。
それに頑強に抵抗したのが「保路同志会」である。
四川各地で鉄道国有化反対のデモやストライキが頻発するようになる。
これを武力で抑えようと武漢(武昌)に駐留していた政府軍を四川へ派兵しようとした混乱のさなかに辛亥革命が勃発する。 -
これはその鉄道の株券であろうか。
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展示ケースの中に突然日本語が目に付いた。
戦時中の「東京朝日新聞」である。
日本軍の中国への爆撃といえば重慶が圧倒的に有名であるが,ここ成都へも爆撃が行われたことはあまり知られていないのではないか。 -
特設コーナーには中国各地の影絵が展示されていた。
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博物館を出て,隣の人民公園へ行く。
先ほどの成都爆撃の新聞記事にもあったとおり,この中国奥地の成都も日中戦争の悲劇とは無縁ではないのだ。
もちろんそれは中国政府のプロパガンダで強調されたものとなっているではあろうが,この平和な人民公園でも日中戦争絡みのモニュメントが散見される。 -
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公園の一角で人だかりがある。
近寄ってみると求婚活動だった。
親が子供の求婚活動としてこのように公園にたむろする光景はテレビでもお馴染みのものだが,目の当りにするのは私は初めてである。
年齢は高めで,再婚が多いのだろう。
「相貌嬌好」「知恵幽黙(ユーモアのセンスがある)」「苗条(スリム)」などの自己アピールの言葉が並ぶ。
本人や親が公務員というのもポイントが高そうだ。
「牛蛇 最佳(牛,蛇年であればいうことなし)」というのも中国らしい。 -
そして見つけた「保路記念碑」。
塔の基台には蒸気機関車などの浮彫が施してある。
正式には「辛亥秋保路死事記念碑」というらしい。
実際,四川総督趙爾豊がデモ隊に発砲し,数十人の死者を出したのだ。 -
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今日の見学スケジュールを終えホテルに戻る。
ホテル前の歩道工事。
中国(に限らず途上国)でしばしば見かけるずさんな道路工事。
明るいうちはいいが,暗い時にここを通るときは危ない思いをする。 -
成都の夜も明日が最後。
一人では入りづらいが何とか本格火鍋を食べてみたい。
「怖いもの食いたさ」で,名物の豚の脳みそも食べてみたい。
お金は多少かかってもいい。 -
前にも書いたが,私が滞在するホテルの道を隔てた南側ブロックには2軒の火鍋屋が営業している。
そのうちの一件(「蜀大侠火鍋」)はよほど評判がいいのだろう,若者中心にいつも店先で多くの客が順番待ちしている。
今回一応私も順番待ち整理券をもらった。
店先には座椅子と暖を取るための火鉢も用意されている。
しばらく待ったのだが,順番が来る気配もしないし,また「やはり一人で来る場所ではないな」と思い直す。 -
結局二日前食べた自選式の冒采屋で冒采を食べる。
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