2018年3月2日：第16回ダムカード収集の旅 茨城・千葉編（後編）　利根川河口堰・西印旛沼・北印旛沼 の3箇所訪問　＆　道の駅くりもと「紅小町の郷」

2018/03/02 - 2018/03/02

ダムカード
近年人気のダムについての情報が記載されているカードです。

ふとした事から2017年5月にダムカード収集巡りを始めて
今回で16回目です

第 1回：神奈川編　2ダム訪問
第 2回：神奈川編　5ダム訪問
第 3回：埼玉県＆山梨県　7ダム訪問
第 4回：山梨県＆長野県　6ダム訪問
第 5回：東京都＆山梨県　3ダム訪問
第 6回：神奈川丹沢周辺　3ダム訪問
第 7回：群馬県北部周辺　7ダム訪問
第 8回：群馬県＆栃木県　7ダム訪問
第 9回：栃木県北西部　8ダム訪問
第10回：栃木県編　11ダム訪問
第11回：群馬県＆埼玉県　9ダム訪問
第12回：群馬･栃木･埼玉　6ダム訪問
第13回：群馬県＆長野県　6ダム訪問
第14回：千葉県編　6ダム訪問
第15回：群馬県北部周辺　4ダム訪問

※第15回の様子はこちら
　https://4travel.jp/travelogue/11331051

第15回終了時点で、8都県の90施設を巡りました

今回の第16回は茨城県＆千葉県編です。

実はダムカードはダムだけでは無く湖沼や堰も一部配布対象になっています。今回巡った茨城県南部や千葉県北部は正にそのような施設が集中しており、ダムらしいダムは無く湖沼巡りとなりました。
とは言え広大な湖沼の何処を見るかを考えた時にダムカード巡りなので出来る限り堰に近い場所を巡らせて頂きました。
またダム巡りで山岳方面ばかり巡っていたので久しぶりに鹿島灘の波崎ウインドファームを訪れて広大な太平洋を満喫しました

相変わらず、あちこち立ち寄りながらの旅なので、
前編・後編に分けてお届けします

後編は千葉県の「利根川河口堰」「西印旛沼」「北印旛沼」です

「千葉県」ダムカード収集の旅
対象ダム・・・・ 9
今回訪問数・・・ 3（ 33.3％）
累計訪問数・・・ 9（100.0％）
未訪問数・・・・ 0（ 0.0％）

おかげ様で2018年3月2日現在で千葉県内で配布しているダムカードは全て入手できました（嬉）

※つたない文章＆写真ではありますが、是非最後までお付き合いください

エリア 成田(千葉)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車

前編にて
　日本第二位の湖沼「霞ヶ浦」の西浦を訪問、西岸の和田公園から筑波山や広大な西浦を望んだ後、折角のダム巡りなので「新利根河口水閘門機場」を訪問。
　北浦は国道や鉄道橋がある「神宮橋」と「鹿島神宮の一之鳥居」を望み、一旦鹿島灘に出て波崎ウインドファームで風力発電所を見学。最後に霞ヶ浦（常陸川）と利根川が合流する要衝「常陸川水門」を巡りました

※前編の様子はこちら
　https://4travel.jp/travelogue/11337190

※写真は前編の最終地「常陸川水門」

前編の最終地、常陸川水門は名前の通り常陸川にかかっていますが、水門のある常陸川の下流域は此の先で合流する利根川と、ほぼ並走しています

常陸川と利根川の間から上流方向を望む
左側が利根川、右側が常陸川です

常陸川と利根川の間から下流方向を望む
直ぐ先で常陸川は利根川に合流します
左側が常陸川、右側が利根川です

そして常陸川にあるのが「常陸川水門」で
すぐ隣の利根川にあるのが次なる目的地「利根川河口堰」です

下流側から望んだ利根川河口堰

利根川河口堰 自然・景勝地

こちらは上流側から望んだ利根川河口堰です
利根川河口堰も常陸川水門同様に、その時々の状況により下流側と上流側でどちらの水位が高いかは都度違います
通常はこちら側の方が上流なので水位は高いですが大潮などで潮位高い場合はこちらの方が水位は低くなります

利根川河口堰 自然・景勝地

海水（塩水）が遡上してきた時は、これらのゲートを占めて塩害を防いでいます

河口堰はその構造上、ローラーゲート（真上にゲートが上がるタイプ）が大半です

利根川河口堰 自然・景勝地

ゲートが閉まっていると船舶が航行できないので、閘門もあります

利根川河口堰 自然・景勝地

堰の上は車道と歩道がありますが、歩道は非常に狭く車道との間にガードレールもありません。大型車の往来も多いので結構危ないです

利根川河口堰 自然・景勝地

利根川河口堰
1971年（昭和46年）竣工の可動堰
堤頂長　834m（うち可動部465m）
鋼製殻型ローラー一段ゲート　長さ45m×高さ7m
鋼製殻型ローラー二段ゲート　上段　長さ45m×高さ3.6m
　　　　　　　　　　　　　　下段　長さ45m×高さ4.0m

利根川河口堰 自然・景勝地

堰上より上流部を望む
利根川は日本一の流域面積を誇り、長さも信濃川に続いて第二位の長さです
本流支流を含めて、発電等様々な利水をされながら最後に利根川河口堰を経て海へと注ぎます

関東地区を中心にダム巡りを始めたので、当然ですが訪問してきたダムは支流も含め利根川水系のダムが多いので非常に感慨深いです
少しだけ思い出してみると・・・

利根川河口堰 自然・景勝地

群馬県の北部、利根川の最上流、奥利根地区にある「矢木沢ダム」
矢木沢ダムによって形成された「奥利根湖」が利根川本流の事実上のスタート
（2017年9月に訪問）

矢木沢ダム 名所・史跡

「矢木沢ダム」の直下にある発電用ダム「須田貝ダム」
（2018年2月に訪問）

洞元湖 自然・景勝地

更に奥利根地区を下ると「藤原ダム」があります
（2017年9月に訪問）

藤原ダム 名所・史跡

これら大規模なダムからの水を水力発電に再利用するために「藤原ダム」の下流部に造られた「小森ダム」
小ぶりなダムながら、日本屈指のダム湖である奥利根4湖の水は全てののダムを通過します
（2018年2月に訪問）

利根川は群馬県と埼玉県の県境を流れながら様々な支流（勿論、支流にも多くのダムあり）と合流します。
そして利根大堰で取水され武蔵水路等を経て荒川経由で都民の飲み水として利用されます
（2017年11月に訪問）

利根大堰 名所・史跡

そして更に房総導水等に取水されながら最後に「利根川河口堰」に到達します
ここより下流は汽水となるため利水は行われません
（航路としては利用しているので広義では利水してるかも）

利根川河口堰は名前の通り堰なので、ダムらしくはありませんが、利根川の流れに思いを馳せると感慨深いです

利根川河口堰 自然・景勝地

さて「利根川河口堰」のダムカードは利根川右岸の「利根川河口堰管理所」で頂く事ができます

「利根川河口堰管理所」は河口堰の役割等を説明した展示コーナーがありました
ゲート操作の疑似体験も出来る様です

ダムカードと一緒に利根川河口堰の概要が書かれているクリアファイルも併せて頂きました♪

「千葉県」ダムカード収集の旅
全9ダム中第7号（本日の第1号）は

・利根川河口堰

右上の目的記号は「NAWI」
□　F：洪水調節
■　N：流水の正常な機能の維持
■　A：かんがい用水
■　W：水道用水
■　I：工業用水
□　P：発電

右下のダム形式は「MB」
□　G ：重力式コンクリートダム
□　HG：中空重力式コンクリートダム
□　A ：アーチ式コンクリートダム
□　GA：重力式アーチダム
□　E ：アースダム
□　R ：ロックフィルダム
■　MB：可動堰

なので
利根川河口堰は「流水の正常な機能の維持・かんがい用水・水道用水・工業用水」目的の
「可動堰」という事になります

※千葉県内のダムカード全9枚のコンプリートまであと2枚です

「利根川河口堰」を後にして次なる目的地「西印旛沼」に向かう途中「道の駅くりもと」で少々休憩
「利根川河口堰」から「道の駅くりもと」は県道で25km程の道のり

道の駅 くりもと 道の駅

一昨年参加した関東道の駅スタンプラリー2016以来の訪問です

※その時の様子はこちら
　https://4travel.jp/travelogue/11143035

道の駅 くりもと 道の駅

農産物直売所は結構充実しています
ここは「さつまいも」で有名な道の駅でこの時期でも結構売っていました

道の駅 くりもと 道の駅

奥には釣り堀等もあります

道の駅 くりもと 道の駅

直売所以外に全国道の駅物産交流館があり
北は北海道から南は沖縄まで
全国の道の駅から取り寄せた特産品が売られています

道の駅 くりもと 道の駅

そしてこちらが道の駅カード

ダムカード人気にあやかってか昨年11月より発売
1枚￥250-
栃木県＆千葉県の道の駅の大半（全駅ではない）で先行試行発売

道の駅訪問記録は基本スタンプと決めており
既にスタンプはゲット済みですが
後々欲しくなるかもしれないので購入してみました

ダムカードとの最大の違いは
駅ごとにシリアルナンバーが付きます、私のは№000099
昨年11月1日から先行販売して約120日で99枚の販売実績なので
売れ行きは1日1枚以下といったところ
既に数駅買ってみましたが試行発売とはいえ、少々さみしい実績ですね・・・

道の駅 くりもと 道の駅

「道の駅くりもと」から西印旛沼の畔にある「双子公園」にやって来ました
「道の駅くりもと」から「双子公園」は31km程の道のり

双子公園 公園・植物園

印旛沼はかつて大きな一つの沼でしたが戦後の干拓事業によって西印旛沼と北印旛沼に分けられました、西・北間の間だけでなく周辺も干拓され沼の残存面積はかつての半分以下だそうです。
それでも千葉県最大の湖沼とか

双子公園 公園・植物園

双子公園は西印旛沼の北東部の角にある公園です
小高い丘があり西印旛沼の美しい姿を望めるとの事

双子公園 公園・植物園

陽が傾き始めた西印旛沼
確かに、中々に美しい景色

双子公園 公園・植物園

西印旛沼周辺は多くの公園がありますが、何故ここに訪問したかと言うと、干拓後の用水管理のため西印旛沼と北印旛沼間は「印旛捷水路」で繋がっていて、その西印旛沼川の接続口が双子公園脇にあるからです。

通常時の水の流れは、「西印旛沼」→「印旛捷水路」→「北印旛沼」→「酒直水門」→「長門川」→「利根川」と流れます
※利根川が増水した場合などは流れは反転させ西印旛沼から印旛放水路を経て東京湾に流れます

なので、この辺りは西印旛沼の出口にあたります。風景はともかく少しはダムっぽいと思ってチョイスしました

双子公園 公園・植物園

「双子公園」から西印旛沼の畔にある「佐倉ふるさと広場」にやって来ました
「双子公園」から「佐倉ふるさと広場」は4km程の道のり

佐倉ふるさと広場 公園・植物園

西印旛沼
1969年（昭和44年）印旛沼開発事業竣工の掘込式貯水池
堤　高　 5.4m
堤頂長　11,107m

ポンプ設備　電動機　　　　2台
　　　　　　ガスタービン　4台（印旛放水路）

佐倉ふるさと広場 公園・植物園

オランダでお馴染みの風車もあります。この風車はオブジェ等では無く実際に稼働して排水等に運用されています

佐倉ふるさと広場 公園・植物園

風車に合わせて管理等も欧風に造られています。またチューリップの開花時期は、より美しい景色が望めるとの事

佐倉ふるさと広場 公園・植物園

「千葉県」ダムカード収集の旅
全9ダム中第8号（本日の第2号）は

・西印旛沼

右上の目的記号は「FAWI」
■　F：洪水調節
□　N：流水の正常な機能の維持
■　A：かんがい用水
■　W：水道用水
■　I：工業用水
□　P：発電

右下のダム形式は「なし」
□　G ：重力式コンクリートダム
□　HG：中空重力式コンクリートダム
□　A ：アーチ式コンクリートダム
□　GA：重力式アーチダム
□　E ：アースダム
□　R ：ロックフィルダム
■　MB：可動堰

なので
利根川河口堰は「洪水調節・かんがい用水・水道用水・工業用水」目的という事になります

※ついに千葉県内のダムカード全9枚のコンプリートまであと1枚です

佐倉ふるさと広場 公園・植物園

さて次なる目的地「北印旛沼」を目指しますが、「北印旛沼」のダムカードは「印旛沼漁業協同組合直営レストラン」で配布しています。

時刻は既に17:00
北印旛沼を見学してから訪問すると閉店間際の忙しい時間になるので（ラストオーダー時の状況によっては早めに閉店するかも）、先にカードを頂く事にしました

西印旛沼の「佐倉ふるさと広場」から北印旛沼の「印旛沼漁業協同組合直営レストラン」迄は10km程の道のり

水産センター グルメ・レストラン

本日のラストカードになります

「千葉県」ダムカード収集の旅
全9ダム中第9号（本日の第3号）は

・北印旛沼

右上の目的記号は「FAWI」
■　F：洪水調節
□　N：流水の正常な機能の維持
■　A：かんがい用水
■　W：水道用水
■　I：工業用水
□　P：発電

右下のダム形式は「なし」
□　G ：重力式コンクリートダム
□　HG：中空重力式コンクリートダム
□　A ：アーチ式コンクリートダム
□　GA：重力式アーチダム
□　E ：アースダム
□　R ：ロックフィルダム
■　MB：可動堰

なので
利根川河口堰は「洪水調節・かんがい用水・水道用水・工業用水」目的という事になります

※ついに千葉県内のダムカード全9枚をコンプリートです！

水産センター グルメ・レストラン

さしあたってダムカードは入手したので、北印旛沼巡りです
霞ヶ浦や西印旛沼同様、少しでもダムらしい所を求めて「酒直水門」にやって来ました。
「印旛沼漁業協同組合直営レストラン」から「酒直水門」迄は6km程の道のり

「酒直水門」は北印旛沼と利根川を結ぶ長門川にあり、
通常時は北印旛沼川が上流で利根川方面に流れています

しかし利根川の水位が高い時は逆に流れますし、利根川の水位が高くなくても印旛沼に水をポンプアップできる様に「酒直機場」も設けられています

写真は下流側（長門川側）から望んだ「酒直水門」

水門の上は車でも通行出来る様になっていますが、大型車は不可
（ポールを建てて車幅制限しています）

こちらは上流側（北印旛沼側）から望んだ「酒直水門」
ローラーゲートがあるのですが、落差があまりない水門なので上流側から見てもゲートが分からないですね

下流側から見たローラーゲート
ワイヤーで引き揚げれれて橋のローラーに沿ってゲートが上昇します
このローラーゲートの場合、可動範囲は数メートルしかなさそうです

ゲートに寄って魚の移動が「完全には」遮断されない様に「魚道」も設けられています。

酒直水門横から北印旛沼方面を望む
あと1.4km程、長門川を遡れば北印旛沼です

間もなく日もくれます綺麗な夕日です
干拓されたためでしょうか、地平線は言い過ぎ間も知れませんが広大な平地の彼方に陽が沈んでいきます

陽が沈み切る前に北印旛沼を望むべく酒直水門から急いで移動
西印旛沼より観光地化されていない様で周辺には誰もいません

印旛沼 自然・景勝地

北印旛沼
1969年（昭和44年）印旛沼開発事業竣工の掘込式貯水池
堤　高　 5.4m
堤頂長　14,567m

ローラーゲート　7門
起伏ゲート　　　2門

印旛沼 自然・景勝地

湖岸、いや沼岸？は遊歩道が整備されていて散策が可能です

印旛沼 自然・景勝地

北印旛沼の遊歩道から綺麗に沈む夕日を眺める事が出来ました

印旛沼 自然・景勝地

さて帰宅の途に着きましょう
例によってダムカード巡りを頻繁に行う秘訣の一つは
「いかに高速道路を有効利用するか」ですが
「いかに高速代を節約するか（ケチるか）」も重要な課題（貧乏人なもので）

成田スカイアクセス沿いの国道464号線は整備が非常に整っていて高速道路に匹敵する快適さでした。
なので、千葉県内は一般道を使い、ラスト外環自動車道のみ高速を利用する事にしました。

「北印旛沼」から「外環道　三郷南IC」は主に国道464号線で43km程の道のり

※写真は外環自動車道の「三郷南IC」

節約と言っても草加から大泉までは、つい外環道を使ってしまいます

※写真は大泉IC付近
　現在、東名高速までの延伸工事の真っ最中ですが完成すれば
　多摩地区周辺の交通事情は激変すると思います
※少なくとも私は東北方面・常磐方面へは大泉ICは利用しなくなり、
　東八ICを利用すると思います（勿論値段にもよりますが）

無事に帰宅しました
出発前の愛車のＯＤメーターの値は133,468km
帰宅後の愛車のＯＤメーターの値は133,848km

本日は380kmのドライブとなりました

1日かけて茨城県南部と千葉県北部を巡り、湖沼や堰ばかりとは言えダムカード対象施設を巡り、全部で5箇所のダムカードをゲットする事が出来ました

今回も良いダムカード対象施設がありましたが
前後編を通して
個人的に今回最も印象に残ったダムカード対象施設は

利根川河口堰でした

前述しましたが関東地区を中心にダム巡りを始めたので、当然ですが訪問してきたダムは支流も含め利根川水系のダムが多くなります
その利根川本流の最後の砦である「利根川河口堰」は非常に感慨深かったです。

ダム巡り・・・
それぞれのダムに歴史があり、建造物としても面白く、自然豊かな場所も訪問できて、とっても楽しいです（笑）

ダムカード収集状況
栃木県 総施設数：25　今回訪問数： 0　累計訪問数：23（92.0％）
群馬県 総施設数：30　今回訪問数： 0　累計訪問数：28（93.3%）
埼玉県 総施設数：10　今回訪問数： 0　累計訪問数：09（90.0%）
千葉県 総施設数：09　今回訪問数： 3　累計訪問数：09（100％）
東京都 総施設数：02　今回訪問数： 0　累計訪問数：02（100％）　
神奈川 総施設数：10　今回訪問数： 0　累計訪問数：10（100%）
山梨県 総施設数：07　今回訪問数： 0　累計訪問数：06（85.7%）
長野県 総施設数：35　今回訪問数： 3　累計訪問数：06（17.1%）
合計9都県の95施設のダムカードを入手しました
（千葉県・東京都・神奈川県はコンプリート済）

※つたない文章＆写真に最後までお付き合い頂きましてありがとうございました