2018/02/10 - 2018/02/11
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kemurさん
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野生生物の観察・撮影を始めて今年でちょうど10年目に突入しました。
2009年のケニア旅行からスタートして早10年・・・
その間、結婚したり子供も生まれたり転職したりして生活が大きく変化した割には家族の理解のお蔭で実にいろいろな場所を訪れることができました。この10年を振り返る意味でも、フォートラベルって便利だなあと思います。
さて10年もこの趣味をやっているにも関わらず、なかなか出会いとシャッターチャンスが少ない、要は「フラれ続けている」生き物がいます。
フクロウの仲間「トラフズク」です。
最近やっと自覚したのですが、国内で見られる生き物の中ではアマミイシカワガエル(奄美大島に生息)とシマフクロウ(道東に生息)の2大巨塔に次いでトラフズクが好きなのです。
このフクロウ、多摩川や淀川など都市部にも冬になるとよく現れるのでそれほど難易度が高い生き物ではないのです。特にバードウォッチャーからは「え?トラフズクなんて冬になれば簡単に会えるでしょ。」とよく言われます。
こう書くと簡単に出会えそうなのですが、これまで何年もの間、フラれ続けてしまっているのです。トラフズク運がないんですね。
過去のフラれっぷりは↓の旅行記に一部始終があります。
https://4travel.jp/travelogue/11124068
さらに追い打ちをかける出来事が。
1月下旬に我が家からも割と近い淀川の河川敷でトラフズク1羽が見つかったのですが、生憎その時は息子と2人でインフルエンザで倒れており、その間に心無いカメラマンがトラフズクに被った枝を切断したらしく、トラフズクは飛び去ってしまい悔しい思いをしました。
悔しい思いを抱えつつトラフズクについて勉強しているとひょんなことから新潟にかれこれ10年前から毎年トラフズクが現れる場所があると知り、居ても立っても居られず、何年もフラれ続けているトラフズクへの片想を打ち破るべく、有効期限切れ間近のマイルも後押ししてくれたので新潟へ行ってきました。
2月10日(土) JAL2243便
大阪/伊丹 → 新潟
10:20発 - 11:25着
レンタカー利用/ホテルディアモント新潟西 泊
2月11日(日) JAL2244便
新潟 → 大阪/伊丹
11:55発 - 13:10着
る
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
自分では哺乳類から両生類や昆虫・甲殻類まで幅広く生き物観察を楽しんでいるつもりなのですが、最近なぜか鳥類に関する旅行記ばかりになっているような・・・筋金入りのバードウォッチャーってわけでもないのですが(むしろあまり鳥は詳しくない)。
近所にある伊丹空港から出発です。
Smart Laneなるものが出来ていたのですが、三脚が仇となり保安検査場でカバンを全開にしてパッキングした全ての荷物をバラす羽目に・・・
三脚を持参する旅行では毎度のことですが悩ましいものです。 -
新潟空港に到着しました。一面の雪景色。今年は全国的に寒波が襲い、日本海側で例年の数倍もの降雪があったのは記憶に新しいですね。
-
新潟空港は初めてですが、国際線ターミナルもあったりして小綺麗な空港でした。
新潟空港付近でレンタカーを借りて、途中でコンビニによって昼食を調達して目的地へ。もしも雪が降っていなかったら、新潟駅から頑張ればレンタサイクルでもアプローチできたはず。 -
本当は寿司でもつまんでからのんびり向かいたいのですが、ここまで来たからにはまずはトラフズクの姿を確認しておきたいものです。
大量の雪で細い道路が使えないようで大きな幹線道路は渋滞が激しかったです。予想の倍以上の時間がかかってしまいましたが無事に目的地に到着。
この写真だけ見ていると、市街地から遠く離れた疎林帯にでも来たように見えるのですが・・・ -
実はある公共施設に隣接した公園なのでした。(有名なので調べればすぐわかる場所ですが、名前は伏せておきます)
そしてトラフズクがねぐらにしている木はなんとこの施設の目の前にあるのです。 -
このように木の下は歩道なので、施設利用者が常に往来する環境です。
かれこれ10年前からここに居座っているようですが、おそらくは人間の近くに居た方がカラス等の天敵から身を守れることを知ったうえで、敢えてこんなに人間の近くで過ごしているのではないかなあと想像します。 -
さてと、いるかな・・・
このように枝葉が多い常緑樹を好むため、トラフズクの撮影においては「枝かぶり」の写真になることがとても多いです。 -
まずは1羽発見!
とりあえず安心しました。さすがに大阪から新潟へ来て、坊主だとへこみます。。 -
続いて2羽目。ちょっと近づきすぎてしまったようで警戒しています。ごめん。
トラフズクは警戒すると羽角(耳状の羽毛)を立てて体をキュっと細めるので、この状態になってしまったら観察は注意が必要です。そもそもこの状態ならないように注意して観察したいですね。反省。
トラフズクの撮影は根気が必要です。
なぜなら夜行性のため日中はなかなか眼を開けてくれないので、眠ったような写真ばかりになってしまうからです。
これまでの経験上、カラスや人間がちょっかいを出さない限り、ほとんど目を開かないといっても過言ではありません。 -
多摩川や淀川といった都市部に近い場所でもトラフズクは現れることがあるのですが、何とか眼を開けた状態で撮影したいと強く願うカメラマンが周辺の枝を切り落とす等の暴挙に出てしまい、その結果トラフズクがねぐらを放棄してしまうという事態が非常に多いです。
都市部になるとバードウォッチャーの数も必然的に多くのなるので、このような事態は都市部の方が多く発生している気がします。
先月も我が家から比較的近い場所にトラフズクが現れていたのですが、出かけようと思ったまさに前日にカメラマンが暴挙に出てしまい、トラフズクは姿を消したそうです。 -
3羽目。実はもう1羽いたのですがあまりにも枝葉が多い場所だったので撮影はせず。
合計4羽のトラフズクが目の前に。
写真はともかくとして、まずはこの至近距離(5mくらい)にトラフズクが群れている状況だけでも新潟まで来た甲斐があったというものです!
わざわざ新潟まで来たのにずっと施設の木の下で過ごすのもどうかとは思いますけどね・・・ -
フクロウ類の観察は日没後と夜明け前が興味深く一番面白くなる時間帯なのですが、午後から降り出した雨が夕方になって激しくなってしまったので泣く泣く撤収することに。
トラフズクもびしょ濡れです。 -
このままだと「新潟でどこに行ったの?」と聞かれても「木の下と、、あとコンビニです。」と返答してしまいそうな勢い。このままだとまずいので夕食は寿司を食べにいくことに。
回転寿司・弁慶の向かいにある「別館 立ち食い弁慶」に行きました。
一人旅ですし、立ち食いがちょうどいいかなと。 -
メニューに佐渡島産のネタには印があったので、それらを中心にいただきました。
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鯵です。うまい!
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鯛の白子!2貫で390円なり。
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思わずリピートしてしまった、かわはぎの肝のせ!
2貫で190円は安い!
いつも思うのですが「野生生物・美味しい食事・温泉」がセットになっていると、旅行としては最高なのですが。 -
宿泊はホテルディアモント新潟西。会社の福利厚生でかなりお安く泊まれました。
最初は新潟駅周辺で探していたのですが、駐車料金が別にかかるところがほとんどだったので郊外で駐車料金不要のところにしたわけです。トラフズクのポイントからもそれほど遠くないですし。
敷地内にセブンイレブンがあり、大浴場があるのも非常にポイントが高いですね! -
なぜかAM3:30に眼が覚めてしまい、ものすごい早い朝食を食べてから現場へ。
まだ暗いうちから湖の畔を徘徊していると、1羽のトラフズクを発見!
残念ながら飛び去ってしまいましたが、ここが彼らの狩場のようですね。芝生が整備されているようなので餌になるネズミを見つけやすいのかもしれません(フクロウは牧草地のような草丈が低い草原を狩場にすることが多いです。) -
夜行性の生き物観察には必須になるヘッドライドまで持ってきたのですが・・・ねぐらになっている木の周辺は公共施設ということもあり街灯が多く、夜明け前でもかなり明るかったです。
夜明け前になって木を見上げると怪しい影を発見。
トラフズクがねぐらに戻ってきていました。 -
夜明け近くは眼がぱっちり開いていて、とても可愛らしい表情を見せてくれました。
実はこの冬、ここ新潟のポイント以外でも神奈川県に愛想の良いトラフズクが現れているという情報はあったのですが、ポイントが有料施設の敷地内のため9:00-16:00しか観察できないとのことでした。
何度も恐縮ですがフクロウ類の観察はやはり暗い時間帯の方が興味深いので、早朝や夜間でもアプローチが可能なこの新潟のポイントを選んだ、というわけです。
あと10年も前から毎年ここに現れているということですから、遭遇率については実績があり信頼性の高いスポットです。また機会があれば再訪したいですね。 -
体を細めていないので警戒していないのかな?だるまみたいに丸っこいですね。
周辺にも明るい街灯や防犯用のライトが多く設置されているのでヘッドライドもあまり気にしていないのかもしれませんが、使用は最小限にしておきましょう。 -
夜が明けてきました。
それでもISO 4000~6400に設定して撮影しています。 -
左にももう1羽ちらっと写ってます。
後ろ側にはさらに2羽。今日も合計4羽を確認しました。 -
ちょっと引いて撮影するとこんな感じで2羽並んでます。おそらく右がオス。左は色が濃いめなのでおそらくメスかと。
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午前中は曇りの予報でしたが、7:00ごろから雨が強く降ってきました。こうなってしまうとますますトラフズクは防御姿勢になり眼も開けてくれないですね。
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3羽目です。雨でびしょびしょです。
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4羽目は辛うじて顔が見える程度。
ギリギリまで粘る予定でしたが雨がどんどん激しくなってきたので、こちらも退散です。
生き物観察は粘り強さや忍耐も大事ですが、引き際もわきまえる必要があります。 -
午後からは天候が悪化して暴風雪になるかもしれないという予報だったので、昼の便で帰ることができてラッキーでした。
ちなみに、新潟空港に着陸する便は強風の影響により全て条件付き運行になっていました。 -
富士山も見えました。
これで無事に「トラフズクにはフラれる」というジンクスを打ち破る旅が終わりました!そしてさらに新潟市内には別のトラフズクのグループが夏場に子育てのために現れるポイントもあるのだとか。これはおそらく新潟リピートは必至!?次回はいつ行けるか考えるのも楽しみの1つです。
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