2017/12/02 - 2017/12/12
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azianokazeさん
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15年ぶりのシェムリアップ 実質初日の12月4日 前編のアンコール・トムに引き続き、タ・プローム、アンコール・ワットという超有名どころ観光に加え、プレ・ループでの夕日見物、夜はアプサラダンスという“フルコース”現地ツアーです。
ベタと言えば、これ以上のベタはありませんが、安くて(日本語ガイド、昼・夕食含みで約6000円)効率的、再訪のあいさつ代わりとしては使えます。
アンコール・ワットの“悠久の美”は変わりませんが、いくつか変わったことも。激しく変化するカンボジアにあっては、当然のことです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ゾロゾロと大勢の観光客で賑わうのは、「タ・プローム」への参道。
例によって、中国人観光客が目立ちます。(シェムリアップの街並みも、漢字表記の看板であふれています)
中央の日本人女性二人(後ろ姿)が、今回ツアーの私以外の参加者です。(それぞれ、別々の一人旅のようです)
シェムリアップというか、カンボジアの遺跡の人気投票をすれば、もちろんアンコールワットが1番でしょうが、次がアンコール・トム(バイヨン)でしょうか。
その次にくるのが、このタ・プロームではないでしょうか?
その三大人気遺跡を回るという現地ツアーです。 -
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タ・プロームは、カンボジアにある、アンコール遺跡群と呼ばれる多くの寺院や宮殿などの遺跡群の内のひとつで、12世紀末に仏教寺院として建立され、後にヒンドゥー教寺院に改修されたと考えられている遺跡。
創建したのは、クメール人の王朝、アンコール朝の王ジャヤーヴァルマン7世。【ウィキペディア】
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ジャヤヴァルマン7世がお母さんのためにつくったそうです。 -
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東西約1000m、南北約700mものラテライトの壁に囲まれた広大な敷地の中にあり、建立当時、僧院には5000人余りの僧侶と615人の踊り子が住んでいたと伝えられる。
創建されてからも建物の増築が続けられたとみられ、周壁の内部は迷路のように入り組んでいる。
この遺跡では、砂岩がおもな建築材料として使われているが、周壁や住居建築にはラテライトが用いられている。【歩き方】
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どうして踊り子が615人もいたのかは知りませんが、アプサラのような若く美しい踊り子がそんなにいては、仏法に生きる僧侶にとっては、このうえなく厳しい環境だったことでしょう。 -
遺跡石組みを鷲づかみするような木(ガジュマル 別名:榕樹、スポアン)の根
タ・プロームが人気があるのは、この遺跡を破壊し、飲み込むような木の姿が一種「滅びの美学」「諸行無常」を感じさせるためです。
もっとも、その圧倒的な様子は、むしろ「自然の力の強さ」と言うべきでしょうか。
そのため、日本人にも大人気ですが、西洋人にとっても非常に印象的な光景に映るようです。 -
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ガジュマルによる浸食が激しい。三重の回廊に覆われた遺跡には、文字通り樹木が食い込んでいる。
あまりの酷さにインド政府はタ・プロームの修復計画を発表した(インドはタ・プロームの修復を担当している)。
しかし、現在ここで議論が沸き起こっている。熱帯の巨大な樹木は遺跡を破壊しているのか、それともいまや遺跡を支えているのかという議論である。
2006年10月現在、この遺跡の修復方針をめぐって、ユネスコを中心とした活発な議論が継続中である。【ウィキペディア】
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10年以上前の記載で、今現在どういう扱いになっているのかは知りません。
いずれにしても、こういう微妙なバランスの遺跡の修復・維持作業は慎重に行ってほしいところです。日本の得意分野でしょう。 -
人気の撮影ポイントには人だかりが。順番待ちしています。
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時間節約のため、遠くからの撮影で済ませます。
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こちらも人気スポット
大勢の前でも動じない中国女性 -
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画像中央、木の根の間にお顔が
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これなら見えるでしょうか?
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ここも大人気
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エイリアンのようで不気味でもあります。
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市街地に戻って昼食 日系現地旅行会社の経営するお店です。
日本人向けに、いくつかの料理をほんの少しずつ。(カンボジア人にしたら、犬か猫のエサぐらいの量) -
説明書きも日本語で
カンボジアでは海苔スープ(ソムイローチ)が一般的なようです。
海苔のほか、豆腐などを入れることが多いようです。
クセがなく、飲みやすいスープです。(ここのお店のスープは海苔、肉団子、野菜入りスープで、海苔はそんなに多く入っていませんが、後日いただいたソムイローチは海苔をふんだんに使った海苔スープでした) -
昼食を終えてやってきたのは、カンボジア観光のメイン、「アンコール・ワット」
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正面に通じる参道は修復工事中とのことで、臨時に設置された浮き橋で寺院へ。
「浮き橋ね・・・これは簡単でいいんじゃないか。自衛隊なら1~2日で作れるかも。フワフワして歩き心地もいいし・・・」とも思ったのですが、流れや水量変化があまりないお濠だから可能な方法でしょう。
西バライの大貯水池(東西8km 南北2km)などでもわかるように、当時のクメール王朝は極めて綿密に設計され張りめぐらされた高度な水利システムによって繁栄しましたが、このアンコールワットを取り巻くお濠も、そうした技術によって掘られたものです。
その際に出た大量の土はアンコールワット造営に使用されたとか。 -
西塔門の右手にはヒンズーのヴィシュヌ神が祀られています。
このことからわかるように、アンコール・ワットは、12世紀当時東南アジア世界で一般的だったヒンズー経の寺院です。
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初期の王朝ではヒンズー教が主体で、寺院にもヒンズー教の伝説や神々が登場します。その最高到達点ともいえるのが、12世紀前半に造営されたアンコール・ワット。
後期に入ると、平和を願う大乗仏教が勢いを増し、観世音菩薩など仏教のモチーフが登場。こちらの代表格が、12世紀後半に作られたアンコール・トム(バイヨン)です。
ヒンズー教と仏教が混在した広大な遺跡群はこうして誕生しましたが、王族の中でも宗教戦争は激しく行われていました。【DTACカンボジア観光情報局HP】
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門をくぐると、アンコール・ワットの優美な姿が見えてきます。
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世界有数の観光地ですから、人が多いのはやむを得ないところです。
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上空から眺めるとこんな感じになるようです。(NHKサイトより)
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同上NHKサイト画像より。
気球観光ができなかったことは前編で書きましたが、ロープに繋がれた気球では、ここまで近づけません。
セスナ機による遊覧飛行はどうでしょうか?遺跡上空は飛行禁止になっていますから、やはりここまでの接近無理かも。
今になって思えば、セスナ機で上空から眺めるのもよかったかも・・・とは思いますが、現地では“予算”のことで制約されます。(日系現地旅行社では20分間の飛行で約15000円) -
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第一回廊はまさに“壮大なレリーフのギャラリー”(歩き方)で、1辺200mほどの回廊がレリーフで埋め尽くされています。
画像は西面(南側)の古代インド大叙事詩“マハーバーラタ”に関するレリーフ。絵巻物のように物語各場面が彫られています。
同じ古代インド叙事詩でも、“ラーマーヤナ”は、東南アジア方面旅行で毎回何かの形で出会いますのである程度内容がわかりますが、“マハーバーラタ”の内容はあまり知りません。
“マハーバーラタ”は王位をめぐる戦闘物語ですが、写真はそのダイナミックな戦闘場面のようです。
なお、“ラーマーヤナ”は西面(北側)に彫られています。 -
バーンタヴァ軍の進軍場面でしょうか。
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第一回廊
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南面(西側)に彫られたアンコール・ワット創建者スールヤヴァルマン二世の行軍の様子
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回廊の柱の基部に彫られたヒンズーの神様(多分)
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同じくスールヤヴァルマン二世の行軍
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デバター(女神)もあちこちに彫られています。
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南面(東側)の“天国と地獄”のレリーフ(多分)
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同上 最下層が地獄になりますが、地獄の描写がリアルです。
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地獄に突き落とされる悪人
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東面(南側)の“乳海攪拌”
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大マンダラ山の上で指揮をとるヴィシュヌ神
この神々と阿修羅による乳海攪拌は不老不死の薬を取り出すために行われており、その薬は出現した側のものになる約束でした。
しかし、不老不死の薬は阿修羅(魔族)側に出現。それを一人の阿修羅が飲み込みます。
阿修羅が不老不死になると大変なので、ヴィシュヌ神はその阿修羅の首をはねて薬を取り出し、神々の方に渡します。
要するにヴィシュヌ神、神々が阿修羅をだましたということで、いささか倫理的には問題がある話です。 -
神々の側の最後尾で加勢するサルの将軍ハヌマン “ラーマーヤナ”の主要キャラクターです。
現地では、延々と続くレリーフを漫然と眺めていたのですが、こうして撮影した写真を見返すと、それなりに主な場面など見ているようです。
ひとえにガイドがいるおかげです。
レリーフのすべてをじっくり見ようとすれば、1日かけても足りないぐらいでしょう。
この方面に特段の理解もない私には、この程度で十分です。 -
レリーフ鑑賞を終えて寺院中心部へ これから第三回廊に上がります。
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第三回廊には勝手にはあがれません。
写真のような長い列に並んで順番を待ちます。
階段を上れる者は人数が限定されています。
上るときカードを渡され、降りてくると返却します。そのカードの数(100名)しか上れないというシステムです。
「今日は少ない方なので、20分ぐらいで上がれるでしょう」とガイド氏に言われたのですが、実際は10分あまりぐらいしかかからなかったようにも思います。
15年前にはこのようなシステムはなく、勝手に階段をよじ登っていました。
そのかわり、上では大渋滞。降りるのに30分ほど行列を作って待った記憶があります。
今では、人数制限のおかげで、上に上がると観光客はまばらで、ゆっくり鑑賞できます。
まあ、下で待つか、上で待つか・・・という話でもあります。 -
順番がやってきてカードを渡されると、やっと階段をあがれます。
相当な急勾配ですが、今では木製の階段が設置されていましたので、比較的簡単・安全にのぼれます。+ -
15年前はこんな感じでした。 幅の狭い急勾配石段を両手も使いながらよじのぼります。
女性のスカートは、ドレスコード上はともかく、実質的にはNGです。
まるで、地獄の針の山を登らされている地獄の亡者たち。
それだけに記憶にも鮮明に残りました。
さすがに危険だし、何より建物が傷むということもあって、今の木製階段が設置されたのでしょう。止む得ない措置です。 -
上からの眺め
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第三回廊 人数制限のおかげで、上に上がると観光客はまばらで、ゆっくり鑑賞できます。
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観光客の数よりデバターの方が多いぐらい。
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表情がそれぞれ異なるのは、実在の踊り子などをモデルにしたのでしょうか。
当時の宮廷女性・踊り子は、実際はどんな衣装をまとっていたのでしょうか?男性としてはちょっと気になるところです。 -
15年前の“お気に入り”デバター
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同じく15年前のアバター
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下り階段も木製階段がありますので簡単になりました。
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15年前 ちょっと怖かったです。
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下に降りると、こんなサービスもやっていました。
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アバターに囲まれてしばし休憩
ツアー参加者とガイド氏(右) -
連子状窓もアンコール・ワット遺跡群の特徴です。
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アバターに見送られて寺院中心部をあとにします。
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境内の土産物屋・食事処が並ぶエリア
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撮影ポイントは大勢の観光客であふれています。
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その中に混ざって私も。
レリーフやアバターもいいけど、素人的には、アンコール・ワットの魅力はこの建物全体の均整の取れた美しさでしょう。
この美しさは今も15年前も変わりません。
ただ、(私的には)アンコール・ワットに欠かせない、ひょっろと背が高い団扇のようなオウギヤシ(砂糖ヤシ)の木が右側に見えないような・・・ -
15年前の写真
右側は枯れてしまったのでしょうか。片側しかないのは・・・ちょっと残念。 -
これにてアンコール・ワット観光を終了
夕日スポットのプレ・ループへ向かいます。
空は雲が多く、どう見ても夕日は望めそうにありませんが、行くだけは行ってみましょう。(私一人なら、ホテルに帰って・・・という話もありますが、他の参加者もいますので) -
夕日スポットとして一番有名なのは「プノン・バケン」ですが、今は300人の入場制限があり、夕日見物のために3時ぐらいから場所取りする必要があるとか。
「プノン・バケン」の次に人気があるのが、この「プレ・ループ」のようです。 -
曇り空にもかかわらず、すでに大勢がやってきているようです。
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上で日没を待ちます。
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鬱蒼たるカンボジアのジャングルに沈む夕日・・・・と言いたいところですが、やはり雲が多くて無理です。
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夕日残照
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15年前、2002年12月31日大晦日の「プノン・バケン」
アンコール・ワットもやや遠方ですが望めます。 -
2002年最後の夕日 日が沈む方向はアンコール・ワット方向とは異なります。
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今回は、まあ、予想した結果ですので・・・。
朝日見物からの他の女性客2名はこれで本日観光終了。
私は、アプサラダンス・ディナーショーへ向かいます。 -
アプサラダンス・ディナーショーは昔も市内のいくつかのレストランでやっていました。
スタイルは大体同じで、写真のような数百名(多いところでは1000名)収容できる客席で、料理はビュッフェ形式。ショーが始まるまでに食事をすませます。
この日連れていかれたレストランの名前は知りません。今回旅行では、もう1回アプサラダンス・ディナーショーに行く機会がありました。
ダンスも料理も、そっち(「アマゾン・アンコール」)の方がよかったようにも思います。
もっとも、そのときは前から2列目、この日は写真のような後方の席・・・という差がありますので、単純な比較はできないかも。 -
演目は、今も昔も、また市内の多くのレストランでも、大体同じです。
写真のような、いわゆるアプサラダンスのほか、ココナッツダンス、漁師の踊りなどの定番メニューです。 -
この日は撮影には不向な後方席(望遠を使うとどうしてもブレやすくなります)だったこともあって、アプサラダンスの紹介は後日「アマゾン・アンコール」を訪れたときの方で。
そんなこんなで、シェムリアップ観光の主な部分をかいつまんで取りそろえたような初日の長い観光が終了しました。
明後日には、1日かけて遠くのプリア・ヴィヘア寺院まで遠征することにしていますが、それ以外はノープランでシェムリアップに6泊予定です。
あまり観光にふりまわされずに、のんびりしたい・・・とも思いますが、貧乏性なので、どうでしょうか・・・。
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