2017/12/02 - 2017/12/12
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azianokazeさん
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3回目のカンボジア アンコール・ワット遺跡群のシェムリアップは15年ぶり。
実質初日の12月4日は、アンコール・トム、タ・プローム、アンコール・ワットという、超ベタな人気遺跡めぐりに加え、夕日スポットのプレ・ループ、おまけに夜はアプサラダンスのディナーショー、更に条件が合えば気球観光も・・・というフルコースメニューの現地ツアーで、再訪のごあいさつ。
本編は、入国から初日のアンコール・トムまでの記録です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 航空会社
- 中国南方航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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いつもの一人旅
12月2日 Peachで鹿児島から関空へ 泉佐野のゲストハウスで前泊
空港近くに多い、外国人旅行者を主なターゲットにしたこの種のドミトリリー形式のゲストハウスは安くて面白い世界です。7月のイラン旅行では羽田周辺のゲストハウスを利用しました。
ただ、2段ベッドの上段、共用トイレは階下ということで、夜トイレに起きる時が大変でした。
12月3日 中国南方航空で関空→広州(約3時間半) 広州→シェムリアップ(約3時間)
写真は乗継地の広州白雲国際空港 -
中国の空港での無料WiFiは、ログイン時に携帯番号を登録してコードの通知を受けるスタイルが多く、中国携帯を保有しない外国人には使えないことが多いのですが、広州では自動登録機が設置されています。
これなら私も使える・・・と喜んだのですが、パスポートをスキャンさせてもうまく処理されません。
あきらめかけていたときに、やはりうまくスキャンできない中国系の女性が隣のカウンター係員に伝えると、ノーチェックでコードが書かれた小さなプリント(本来は機械から出力されるもの)を渡してくれました。
他の利用者も、やはりうまくスキャンできないようです。「カウンターでもらえますよ」と教えてあげました。
ただ、帰国時に調整員がいて、その人がやるとちゃんと作動しましたので、何かスキャンする際のコツがあるようです。 -
フライトが少し遅延して、夜の6時頃にシェムリアップ到着。
カンボジアはビザが必要ですが、空港でアライバルビザ(30ドル)が取得できます。
このアライバルビザ発行は、係員が横一列に6~7人並んで座っていて、申請書・パスポートがつぎつぎに手渡されていくシステム。
どうしてそんな人数が必要なのかわかりませんが、面白い光景です。時間はほとんどかかりません。(混んでさえいなければ)
空港タクシーでホテルへ。ドライバーの話では前日は国際ハーフマラソンが開催されていて、通行止めなどで観光も難しかったとか。(猫ひろし選手が全体2位、“カンボジア選手”としては1位だったようです)
フン・セン首相に関して、「長いね」「長すぎるね」といった会話も。 -
シェムリアップでの宿泊は「The City Premium Guest House」 12月3日から6泊しました。
日本人経営で、客の多くが日本人という、いわゆる日本人宿です。
ドミトリーと個室がありますが、個室を使用。
agoda予約で、1泊が2000円弱。
安さと日本語が使える便利さのほか、WiFi環境がよさそうなので選択(WiFiは概ね良好でした。ただ、ときどき切断したり、遅かったりもするので、確実性・速度が必要なときは1階の食事スペースで作業しました。)
若い方は、毎晩食事スペースで安いビール(0.5ドル)など飲みながら一緒に楽しんでいました。(年寄りの私は遠慮しましたが)
日本人が常駐していますので、いろんな手配などは気楽にお願いできます。
希望すれば、日本人オーナーが人生相談にものってくださるとか。日本での毎日に疲れた方はどうぞ。 -
チェックインを済ませると、とりあえず夕食に。
ゲストハウスから歩いて5分ぐらいのところに、地元の方が大勢食事している広いフードコートみたいなところがありました。
ただ、鍋料理やBBQみたいなものだけで、個人客にはてが出ません。 -
結局、その近くの路上レストランですませることに。
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よくあるような牛肉麺ですが、しっかり煮込んだ大根と人参がおいしい一品でした。
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部屋の前には、リクライニング式の椅子がおいてあり、喫煙はこちらで。
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この椅子から下を眺めるとこんな感じ。(4日早朝)
庭が掘り返されていますが、ちょうど道路の拡幅工事があって門扉や敷地の一部が切り取られた関係です。
門・塀は宿泊中に、1日でかなりが復元しました。 -
ゲストハウスの紹介サイトの写真ではこんな感じ。おそらく今はほぼ復元していると思います。
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狭いながらも、感じのいい庭も。
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食事スペース いつも誰か日本人がくつろいでいます。
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朝食は簡素で毎日同じですが、日本では毎日トースト1枚だけですから、別に不都合はありません。(コーヒーなどは別料金)
近くの屋台などで、お粥やその他食べ物を買ってきて、ここで食べる方も。 -
正面から。 2階のシーツが干してあるところの左手が私の部屋です。
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このゲストハウスの、もうひとつの“売り”は、猫が5~6匹チョロチョロしていること。
手振れ・逆光、しかもゴミ袋の上・・・という最悪の写真ですが、猫の写真が他になかったもので。
人懐っこい猫で、食事していると子猫が膝の上に乗ってきたりもします。
私の部屋飼いの黒猫は、私以外の人間が入ってくるとカーテンの陰や押し入れに隠れてしまいますが。(旅行中は一人で留守番です。世話は便利屋さんに頼んではいますが)
部屋のドアを開けていると、猫たちが入ってきたりもするようで、女性客がうれしそうに困っていました。
そんな猫癒しの宿でもあります。 -
ゲストハウスのブログからの無断借用写真です。
なかなか観光に入りませんが、今回旅行は“あまりお金のかからないところで、のんびりと”がテーマですので。(今年はエジプトとイラン旅行で予算オーバー気味なのと、久しぶりになじみやすい東南アジア系で・・・・といったところです) -
“のんびりと”とは言っても、貧乏性なので何かしていないと落ち着きません。
とりあえず初日の4日は、15年ぶりのシェムリアップ再訪のあいさつ代わりに、アンコール・ワットなど超ベタなスポットを1日で効率よくまわる現地ツアーを予約してあります。
アンコール・トム、タ・プローム、アンコール・ワットという、“人気三大遺跡”めぐりに加え、夕日スポットのプレ・ループ、おまけに夜はアプサラダンスのディナーショー、おまけに条件が合えば気球観光も・・・というフルコースメニューの日本語ガイド現地ツアー(SKETCH TRAVEL)です。
朝の8時前にホテルでピックアップ、参加者は私のほかは日本人女性2名でした。
彼女らはアンコール・ワットでの朝日も見てきたようです。
まあ、朝日は15年前の元旦初日の出も見ましたので、今回はパス。早起きは大変ですから。
私はまだアンコール・ワット遺跡群のチケットを持っていないので、まずチケット購入です。10日間の期間内に3日使える62ドルのチケットを購入。
チケット売り場は、りっぱな施設ができています。昔はこんなものなかったと思います。
これだけの膨大な数の観光客が、結構な額のチケットを購入するのですから、その収入はカンボジアにとっては非常に大きなものになるでしょう。 -
で、これが写真(売り場で撮影してくれます)入りのチケット。
アンコール・ワット以外の遺跡でも使います。あちこちでチェックされますので常時、すぐに取り出せるように携帯する必要があります。 -
ツアーでは“希望があれば別料金(20ドル)で気球ツアーも”となっていましたので、全員が希望。
“気球”といっても、フワフワ漂う本来の気球ではなく、ロープで固定された形で上空に上がり、しばらく滞在してまた降りてくる・・・という、バルーン型展望台のようなもの。これを“気球”と呼ぶのは、いささか・・・
また、肝心のアンコール・ワットは、見えることは見えますが、望遠での撮影が必要になる距離です。
そうは言っても・・・ということで、やってきました。
しかし、空は曇天。現地でガイド氏が確認すると「今日は飛びません」とのことのようです。
「まあ、仕方ないね。旅行期間中に再度チャレンジしよう」ということになったのですが、どうもこの“気球”は怪しいところも。
翌日に、ゲストハウスから確認してもらうと、朝日・夕日の時間帯しか飛ばないとのこと。
じゃ、この日の現地での確認はなんだったのか?
ツアー説明には入ってはいるものの、最初からこの時間帯には乗れないことがわかっていながら、客を連れていって、あたかも天候のせいで乗れないと説明してあきらめさせる・・・といった類のものでは・・・という疑念も。
更に、別の疑問も。
翌日、「じゃ、夕日のときに」と思ったのですが、その時間に電話確認すると、やはり天候がよくないので飛ばないとのこと。
その二日後、今度は雲一つない天気の日に、「これなら文句ないだろう」と夕方に現地へトゥクトゥクで向かうと、「今日はテクニカルな問題がって飛びません」とのこと。
本当にテクニカルトラブルなのかもしれませんが、一定数の団体客が集まらないときは飛ぶ気がないのかも・・・という疑念も。
もちろん、実際に楽しまれた方は大勢いますので、飛ばない訳ではないでしょうが、何か釈然としない“気球”でした。 -
ようやく観光の話に。
最初にやってきたのはアンコール・トム
南大門付近は観光客と車で大賑わい。
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アンコール・トム (Angkor Thom) は、アンコール遺跡の1つでアンコール・ワット寺院の北に位置する城砦都市遺跡。12世紀後半、ジャヤーヴァルマン7世により建設されたといわれている。周囲の遺跡とともに世界遺産に登録されている。
アンコールは、サンスクリット語のナガラ(都市)からでた言葉。またトムは、クメール語で「大きい」という意味。
アンコール・トムは一辺3kmの堀と、ラテライトで作られた8mの高さの城壁で囲まれている。外部とは南大門、北大門、西大門、死者の門、勝利の門の5つの城門でつながっている。各城門は塔になっていて、東西南北の四面に観世音菩薩の彫刻が施されている。
また門から堀を結ぶ橋の欄干には乳海攪拌を模したナーガになっている。またこのナーガを引っ張るアスラ(阿修羅)と神々の像がある。
アンコール・トムの中央にバイヨン (Bayon) がある。その周囲にも象のテラスやライ王のテラス、プレア・ピトゥなどの遺跡も残っている。【ウィキペディア】
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アンコール・ワット造営の半世紀後に作られた王都がアンコール・トムです。 -
南大門前の有名な乳海攪拌を模した橋の欄干
タイ・バンコクのスワンナプーム国際空港の建物内にも乳海攪拌を表現した彫刻があります。
ヴィシュヌ神が化身した巨大亀の背に大マンダラ山を乗せ、それに巨大な竜王ナーガを絡ませて、神々と魔族アスラ(阿修羅)が互いに引き合うことで乳海が攪拌され、万物がそこから生まれた・・・・という“乳海攪拌”の話はヒンドゥー教における天地創造神話です。 -
ナーガを引っ張る魔族アスラ(阿修羅) 道路反対側では神々が引っ張っています。アスラの方が表情が豊かです。
どうしてこんな綱引きをすることになったのか、この乳海攪拌で得られた不老不死の薬はどうなったか・・・など、乳海攪拌の話は、その前後にいろいろある話のようです。
長くなるのでここには引用しませんが、興味のある方はウィキペディアなどで確認して。
神話の世界というのは人間の想像力が溢れており、この乳海攪拌も面白い話です。 -
インド神話に起源をもつコブラのような蛇ナーガは、釈迦が悟りを開く時に守護したとされ、仏教に竜王として取り入れられました。
そのため、ヒンズー寺院でも仏教寺院でも、あちこちで目にします。
頭は7個が多いそうです。 -
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魔族アスラ(阿修羅)
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15年前の写真から。
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こちらは神々。 アスラに比べると表情の面白みに欠けます。
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南大門
柱のように見えるのは象の鼻です。 -
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南大門から遺跡中央に位置するバイヨンにやってきました。
アンコール・トムは一辺約3kmの大きな王都遺跡ですから、バイヨンへの移動も車での移動になります。 -
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バイヨンの建設は12世紀末とされています。
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バイヨンを取り巻く回廊のレリーフ
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***ジャヤヴァルマン7世***
クメール王朝初の仏教徒の国王であり、仏法で国を統治する転輪聖王となることを志して、戦乱で荒廃した国の復興を目標としていた。
彼が行った慈善事業は高く評価され、また数々の軍事遠征を実施する好戦的な性格も持ち合わせていた。【ウィキペディア】
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レリーフの中心テーマは彼の率いるクメールとチャンパ(ベトナム中沿岸部)との戦いのようです。
(この写真の人物がジャヤヴァルマン7世かどうかは知りません) -
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船べりに吊るされているのはチャンパ兵士でしょうか。
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魚に噛み付くワニ
第一及び第二回廊に施されたこの種のレリーフを細かく見ているときりがありません。
ガイド氏からいろいろ説明も受けましたが、その場ではともかく、時間がたつと何のレリーフだったか思い出せないものもたくさん。
“歩き方”に記されている主なポイントだけでも、30箇所近くあります。 -
バイヨン内部へ
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建築物のゴツゴツしたものは、穏やかに微笑む観世音菩薩のお顔です。
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塔の四面に菩薩が彫られた“四面仏”が林立する極めてユニークな空間です。
ただ、これが観世音菩薩なのかどうかは確定はしていないようです。
“人面像は観世菩薩像を模しているというのが一般的な説である。しかし戦士をあらわす葉飾り付きの冠を被っていることから、ジャヤーヴァルマン7世を神格化して偶像化したものであるとする説も存在する。また21世紀に入り、3次元CG化と解析によりヒンドゥー教の神々を表しているという説も出た。この像はクメールの微笑みと呼ばれている。”【ウィキペディア】
仏教に馴染みがある日本人的には、観世音菩薩と思いたいところですし、その穏やかな微笑みは“いかにも・・・”という感もあります。 -
“50近い塔に合わせて117個の人面像が残る(異説あり)。人面像の高さは1.7~2.2メートル程度で、個々にばらつきがある”【ウィキペディア】
顔面が3つ並ぶ撮影ポイント -
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やはり、このように微笑んで撮影しないと・・・
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そんなに広くない境内は観光客であふれています。
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なにせ100を超える人面がありますので、レリーフ同様、撮影していても切がありません。
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15年前の写真から。
額縁から覗くアングル。 -
バイヨン北西に位置する3層のピラミッド形式寺院「バプーオン」へ移動
寺院へは約200mの“空中参道”を歩きます。 -
アンコール・ワット同様、メール山(須弥山)を模したものです。
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バプーオンの上からの眺め
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中国の女性は、こういうポージングが大好きです。
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写真では判然としませんが(肉眼でも)、バプーオンの背後は大きな寝釈迦像になっています。
画像は、頭部と上体のようです。 -
バプーオンの更に北に位置する「ピミアナカス」
王宮中心に位置する寺院で、やはり三層構造になっています。 -
かつては金箔に覆われた「黄金の塔」が立っていたとか
現在は立ち入り禁止です。 -
「象のテラス」 かつて王族が閲兵を行ったテラスです。
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向かいに見える塔は「プラサット・スゥル・プラット」 12本あるそうです。
なにぶん「アンコール・トム」は広いので、見どころもたくさんありますが、疲れます。暑いし・・・。
だいたい、この「象のテラス」あたりまでくると、ヘロヘロ状態になってきて、「遺跡はもういいから、食事に・・・」という感じもなってきます。
「プラサット・スゥル・プラット」の存在は帰国後に知りましたが、たとえ知っていたにしても、前回15年前も、今回も「プラサット・スゥル・プラット」まで足をのばす気力は・・・・ -
テラスを支えるたくさんのガルーダ
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象さんもテラスを支えています。
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三つの頭の象がハスの花をからめとっているモチーフは、南大門など他でも目にします。
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15年前の写真から。
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狛犬のように鎮座しているのはシンハ(獅子)でしょう。
右手には迷路のような「ライ王のテラス」もありますが、今回はパス。
以上で「アンコール・トム」を終了。次の超有名観光スポット「タ・プローム」へ向かいますが、それは次編で。
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