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町内老人会ツアーで萩にやってきた。松下村塾を一緒に見学した後で、バスで藩校の明倫館にやってきた。ここを見て、明倫館内にあるレストランに1時15分集合とのこと。1時間半もあるし、この明倫館は数か月前に入ったばかりだ。パネル展示ばかりなのでまた見る気はない。勿論、近接している萩県立美術館に行くのも自由だとのことで、私と家内は美術館に移動する。<br /><br />来てよかった。今年5月21日に初めて、萩県立美術館に来たのだが、浮世絵コレクションがすばらしいのだ。5200点所有しており、北斎の富嶽三十六景を始め、すごいコレクションを持っている。陶磁器のコレクションもすばらしいようだ。フランスの旅のガイドブックのミシェランが2つ星を出している場所なのだ。私は今まで萩といえば、幕末維新関係のものを見に来るところだと思い込んでいたのだが、この5月にこの美術館の実力を知り、今では大ファンだ。と、言いながらも、今回でまだ3度目の訪問に過ぎないが。。<br /><br />ここで見た北斎と広重の富士シリーズに感激したものだ。特に葛飾北斎に嵌っているので、その後、展示品が入れ替えられた後も北斎と広重の富士シリーズを再度見に来た。先月は大阪のあべのハルカス美術館で開催された圧倒的な規模の北斎展も見に行ってきた。NHKもこのところ北斎シリーズを何本も放送している。日本でもやっと世界的天才の認識を深めているようで嬉しい。<br /><br />今回も、この浮世絵室を中心に鑑賞した。北斎、広重、歌麿、国貞、国芳などの描いた仮名手本忠臣蔵シリーズを楽しんだ。一人だけ知らない名前で、国芳の門人で、落合芳畿(よしいく)の作が12点あった(1833-1904だが、展示作品は1862年作とのこと。)。全部で27点の素晴らしい忠臣蔵シリーズの浮世絵を楽しんだ。<br /><br />これらの中で北斎のものが最も古い作品で1801年から1806年ごろにかけてのものが3点あったが、当然注目した。後の富嶽三十六景のような大胆さはないが、非常に丁寧で精密な作だとおもった。北斎は1760年生まれだから40歳代の作品だ。自分ではまだダメだと思っていた頃の作品なのだろうが。。。それ以外の忠臣蔵シリーズは制作時期が新しいので、色彩の状態もいい。竹田出雲作「仮名手本忠臣蔵 全11段」を順を追って展示を紹介したい。<br /><br />浮世絵室の写真撮影は許可されているので有難い!それに70才以上は無料だ!こんな大らかな美術館は地方では珍しいのではないだろうか!東京などの国立博物館の常設展はシニアはどこも無料になっているが、地方の美術館は貧弱なのに、シニア優待などは少ない。その点でもここは素晴らしい。<br /><br />来週また京都に行くが、京都ではこういった大らかな場所はほとんどなくて、世知辛い場所が多い。。それでも、お金さえ用意すれば、文化物は見られる。それら過去の文物を見せて生きている人が多い町だから仕方ないが。。フィレンツェのような観光都市はみなそうだ。。<br /><br />タグの制度がスタートした。今、考え付いて、新しいタグをここで加えた。撮影可能、シニア無料、ミシェラン2つ星。これらのタグを今後使用したい。撮影不可能のタグも役立つので別のところで使用する。<br /><br />最初の一枚は歌川広重の忠臣蔵討ち入りの十一段目の絵。

萩県立美術館の浮世絵室で忠臣蔵の浮世絵を鑑賞し撮影する(北斎、広重、歌麿等)

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2017/11/23 - 2017/11/23

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tad

tadさん

町内老人会ツアーで萩にやってきた。松下村塾を一緒に見学した後で、バスで藩校の明倫館にやってきた。ここを見て、明倫館内にあるレストランに1時15分集合とのこと。1時間半もあるし、この明倫館は数か月前に入ったばかりだ。パネル展示ばかりなのでまた見る気はない。勿論、近接している萩県立美術館に行くのも自由だとのことで、私と家内は美術館に移動する。

来てよかった。今年5月21日に初めて、萩県立美術館に来たのだが、浮世絵コレクションがすばらしいのだ。5200点所有しており、北斎の富嶽三十六景を始め、すごいコレクションを持っている。陶磁器のコレクションもすばらしいようだ。フランスの旅のガイドブックのミシェランが2つ星を出している場所なのだ。私は今まで萩といえば、幕末維新関係のものを見に来るところだと思い込んでいたのだが、この5月にこの美術館の実力を知り、今では大ファンだ。と、言いながらも、今回でまだ3度目の訪問に過ぎないが。。

ここで見た北斎と広重の富士シリーズに感激したものだ。特に葛飾北斎に嵌っているので、その後、展示品が入れ替えられた後も北斎と広重の富士シリーズを再度見に来た。先月は大阪のあべのハルカス美術館で開催された圧倒的な規模の北斎展も見に行ってきた。NHKもこのところ北斎シリーズを何本も放送している。日本でもやっと世界的天才の認識を深めているようで嬉しい。

今回も、この浮世絵室を中心に鑑賞した。北斎、広重、歌麿、国貞、国芳などの描いた仮名手本忠臣蔵シリーズを楽しんだ。一人だけ知らない名前で、国芳の門人で、落合芳畿(よしいく)の作が12点あった(1833-1904だが、展示作品は1862年作とのこと。)。全部で27点の素晴らしい忠臣蔵シリーズの浮世絵を楽しんだ。

これらの中で北斎のものが最も古い作品で1801年から1806年ごろにかけてのものが3点あったが、当然注目した。後の富嶽三十六景のような大胆さはないが、非常に丁寧で精密な作だとおもった。北斎は1760年生まれだから40歳代の作品だ。自分ではまだダメだと思っていた頃の作品なのだろうが。。。それ以外の忠臣蔵シリーズは制作時期が新しいので、色彩の状態もいい。竹田出雲作「仮名手本忠臣蔵 全11段」を順を追って展示を紹介したい。

浮世絵室の写真撮影は許可されているので有難い!それに70才以上は無料だ!こんな大らかな美術館は地方では珍しいのではないだろうか!東京などの国立博物館の常設展はシニアはどこも無料になっているが、地方の美術館は貧弱なのに、シニア優待などは少ない。その点でもここは素晴らしい。

来週また京都に行くが、京都ではこういった大らかな場所はほとんどなくて、世知辛い場所が多い。。それでも、お金さえ用意すれば、文化物は見られる。それら過去の文物を見せて生きている人が多い町だから仕方ないが。。フィレンツェのような観光都市はみなそうだ。。

タグの制度がスタートした。今、考え付いて、新しいタグをここで加えた。撮影可能、シニア無料、ミシェラン2つ星。これらのタグを今後使用したい。撮影不可能のタグも役立つので別のところで使用する。

最初の一枚は歌川広重の忠臣蔵討ち入りの十一段目の絵。

旅行の満足度
5.0

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  • 萩県立美術館にまたやってきた。

    萩県立美術館にまたやってきた。

    山口県立萩美術館 浦上記念館 美術館・博物館

    今年3回目の浮世絵室の鑑賞。今回は忠臣蔵シリーズ by tadさん
  • 竹田出雲作「仮名手本忠臣蔵 全十一段」の始まり始まり。。。

    竹田出雲作「仮名手本忠臣蔵 全十一段」の始まり始まり。。。

  • 落合芳幾。初めて意識してみた名前。国芳の弟子だそうだ。この後12作ある。

    落合芳幾。初めて意識してみた名前。国芳の弟子だそうだ。この後12作ある。

  • 落合芳幾。大序

    落合芳幾。大序

  • 落合芳幾

    落合芳幾

  • 落合芳幾

    落合芳幾

  • 落合芳幾以外の作の場合は、最初に作者名を出す。<br /><br />

    落合芳幾以外の作の場合は、最初に作者名を出す。

  • 北斎画(後補)とある。この浮世絵には署名が入っていないが、学芸員に質問すると、後の刷りには北斎の名前が入っているので、この初期の刷りには名前が入っていなくても北斎とわかるのだそうだ。<br /><br />だが、この「後補」という単語は辞書にもないし、今、パソコンで調べると、仏像を後世に補修している場合に、後の補修から「後補」と使っている例があっただけで、それは特定分野のジャーゴンだろう。美術館で展示説明に使えるほど一般化した単語ではないようだが。。。

    北斎画(後補)とある。この浮世絵には署名が入っていないが、学芸員に質問すると、後の刷りには北斎の名前が入っているので、この初期の刷りには名前が入っていなくても北斎とわかるのだそうだ。

    だが、この「後補」という単語は辞書にもないし、今、パソコンで調べると、仏像を後世に補修している場合に、後の補修から「後補」と使っている例があっただけで、それは特定分野のジャーゴンだろう。美術館で展示説明に使えるほど一般化した単語ではないようだが。。。

  • 北斎

    北斎

  • 落合芳幾

    落合芳幾

  • 北斎(後補)<br /><br />これも(後補)となっている。<br />

    北斎(後補)

    これも(後補)となっている。

  • 国芳

    国芳

  • 広重

    広重

  • 落合芳幾

    落合芳幾

  • 落合芳幾

    落合芳幾

  • 歌麿

    歌麿

  • 歌麿

    歌麿

  • 歌麿

    歌麿

  • 歌麿

    歌麿

  • 歌麿

    歌麿

  • 国貞

    国貞

  • 国貞

    国貞

  • 国貞

    国貞

  • 落合芳幾

    落合芳幾

  • 落合芳幾

    落合芳幾

  • 落合芳幾

    落合芳幾

  • 落合芳幾

    落合芳幾

  • 広重

    広重

  • 北斎だが、当時の雅号は、可候となっている。

    北斎だが、当時の雅号は、可候となっている。

  • 国芳

    国芳

  • 落合芳幾

    落合芳幾

  • 落合芳幾。<br /><br />これで、27作の「仮名手本忠臣蔵」の浮世絵展示をすべてみた。名前の付け方なども偽名になっている。<br />

    落合芳幾。

    これで、27作の「仮名手本忠臣蔵」の浮世絵展示をすべてみた。名前の付け方なども偽名になっている。

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