2017/05/03 - 2017/05/03
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ミズ旅撮る人さん
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2017年のGWは、九州縦断の旅をしました。関門海峡を渡って福岡県に入り、
長崎のハウステンボスに寄り、佐賀・熊本・鹿児島と南下して来ました。
第8回は、JR肥薩線人吉駅で再び「SL人吉」に会うのを皮切りに、駅のすぐそばにある「人吉鉄道ミュージアム MOZOCAステーション868」に行ってみます。
駅前広場のからくり時計も見ることが出来ました。からくり時計に解説が付くなんて初めてです。
その後、肥薩線がループを描いた先にあるスイッチバック駅の大畑(おこば)駅に寄り、矢岳駅に向かいます。ここには、「人吉市SL展示館」があります。「SL人吉」は、かつてここに展示されていました。
南熊本の山の中の秘境駅を巡る旅行記になります。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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JR肥薩線人吉駅です。
午前中に途中までSL人吉に乗車しましたが、その後、車で人吉駅に来ました。
上手くすれば、先程のSLが今度は熊本に向かって発車するところに会えるかもしれません。人吉駅 (JR九州) /人吉温泉駅 (くま川鉄道) 駅
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のどかさが漂う駅舎です。
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「日本三大車窓」とは、知りませんでした。
根室本線 狩勝峠越え「旧線狩勝峠車窓」(今はだいぶ変わってしまいましたが)
篠ノ井線 姨捨「姨捨駅車窓」(ホームからの眺めがいいです)
肥薩線 矢岳越え・大畑ループ「矢岳よりの車窓」だそうです。
いずれもループやスイッチバック駅がある、山間部ですね。 -
SL人吉の看板は大人気。ここまで乗って来たのかな?
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肥薩線沿線の見どころを紹介した地図。やっぱり、全線乗りたかったな。
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SL人吉がいました。まだ発車していませんでした。よかった。
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前方には、何やら展望台のようなものにSLを見送る人々がいっぱいいます。後で行ってみましょう。
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出発の時を待つ乗務員たち。電車の乗務員とは、制服が全然違いますね。
顎にしっかり止めた帽子が、如何にも「外仕事」を感じさせます。 -
一際高く汽笛が鳴り、SL人吉は熊本に向かって、走り出して行きました。
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SLがいなくなった向こう側に、「DEN-EN SYMPHONY」がいました。
人吉温泉駅から湯前駅までを土日祝日に運行するくま川鉄道の観光列車です。
茶・白・赤・青・黄色の車両があり、全席指定席です。 -
冬をモチーフにした茶色の車両です。
「子供展望席」やソファ席・展望カウンター席などがあり、華やかなシートの模様も素敵です。
この列車のデザインも水戸岡鋭治さんだそうです。
車体に描かれている音符は、ベートーヴェン交響曲第6番「田園」なんですって。 -
人吉駅のホームにある「きじ馬」
「由来:壇ノ浦の戦いに敗れた平家の一族が人吉の奥地、木地屋や大塚地区に逃れ、
永住の居を定めたが、かつての都の栄華を思って作り始めたもの」 -
なんだかいい雰囲気ですね。「ほっこりする」って感じかな。
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もちろん、これもあります。
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SLの転車台への道順です。駅のホーム側からだと、車庫の陰になって見えません。
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人吉駅の外に出ました。すぐ隣にくま川鉄道の駅が併設してありますが、こちらの駅名は「人吉温泉」です。
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「ゆうぞ 人吉イ 来てくだはんもした(よく人吉に来てくれました)」
人吉駅前広場には、お城の形をしたからくり時計があります。 -
からくり時計には、説明をしてくれる女性が立ち会います。
それぞれの場面を名調子で解説してくれるのです。
説明書きより
「お祭りの日、相良の殿様、城下へ。
刻の太鼓の音と共に、からくり時計が作動し、城の一階部分から臼太鼓踊り手たちが登場。」 -
「臼太鼓の音に誘われて、殿様は庄屋どんに扮して城下見物に行くことに。」
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「人吉温泉でひと汗流し、」
この場面は、からくり時計の右側に現れます。 -
「立ち寄った町屋で相良乙女と球磨焼酎を楽しんで、」
この場面は、左側に現れます。
場面が移る時には、説明係が「今度は左側に移動してください」と声を掛けてくれます。 -
「ご機嫌でお城に帰った殿さまは、」
また正面に戻ります。まだ庄屋どんの扮装です。 -
「今日一日の出来事を想い「天晴れ」と城下を臨むのでした」
からくり時計は、
3~10月 9~18時まで
11~2月 9~17時まで (毎正時)
作動時間は3分10秒です。 -
では、先程「SL人吉」を見送る人々がいた展望台に向かいましょう。
「MOZOCASTATION868」です。
MOZOCA=「もぞか」とは方言で「かわいい」の意味。「868」は、郵便番号です。 -
SL人吉が走って行った線路を挟んで、SLの機関庫があります。
転車台は、この向こう側にあります。 -
人吉市が、明治時代から続く肥薩線の価値を伝えるために建設した鉄道ミュージアムは、2015年3月にオープンしました。
デザインは工業デザイナーの水戸岡 鋭治さんが担当。 -
人吉駅と施設間の約140mを繋ぐミニトレインが運行しています。
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館内の内装も、数多のJR九州の観光列車と同じ雰囲気があります。
まさに「水戸岡」カラーですね。椅子のシートなどは、列車のシートを同じ柄だと思います。 -
一階は、鉄道グッズをはじめ、鉄道模型、こどもシアター、カフェ等があります。
建物の中に、ミニトレインの乗降場所があって、弧を描く線路を取り囲んで、各ブースがあります。
斬新で明るくて、予想以上に感心しました。まさか、こんなに明るくて楽しくて魅力的な博物館だとは思ってもみませんでした。
確かに規模は小さいのですが、大人でも十分楽しめます。 -
3日前に門司港駅で見た「あそぼーい」のクロちゃんがいっぱい!
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珍しい展示物もありました。
「鹿児島線鉄道全通記念 矢岳隧道」明治42年 -
「鹿児島線鉄道全通記念 鹿児島本線全通」明治42年
真ん中の風景は、鹿児島市内からの桜島ですね。
同じ風景を明日「指宿のたまて箱」に乗って見ることになります。 -
「かわせみやませみ」のエンブレム。欲しかったなあ。展示のみです。
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だいぶ、人吉駅で時間をくってしまいました。
車で移動して、なにやら不可思議なモニュメントと給水塔のある場所にやって来ました。 -
JR肥薩線大畑(おこば)駅です。
大畑駅 駅
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中に入ってみると、まるで北海道の幸福駅のように、たくさんの紙が貼られています。
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幸福駅は、天井までびっしり埋め尽くされて、壁が一枚厚くなったみたいになっていますが。
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ホームに面した地面は、芝桜が満開です。
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ホームは一応、1番線・2番線になっていますが、ここはスイッチバック駅なので、この後ろ側に線路は続いていません。
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作業車の背後はずっと桜並木です。今はもう若葉が出ていますが、先月は綺麗だったことでしょう。
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この駅名表示板がなかったら、「大畑」を「おこば」と読むとは思えません。
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これらの芝桜は、地元の方々が日々、世話をして増やしてきたのです。
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人吉から大畑の間にはループ区間もあり、日本三大車窓になっています。
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たいへん失礼ではありますが、なんとこの駅にあの「ななつ星」が停車するのです。
3泊4日のコースの最終日、朝5時に鹿児島中央駅を発車した「ななつ星」は、大畑駅に8:30に到着し、9:30に出発します。なんと1時間も停車しているのです。
ホームでは、ティータイム、駅周辺の散策をするそうです。
「いさぶろう・しんぺい」も直前に停車していて、「ななつ星」が入線すると入れ替わって出て行きます。
その後、人吉駅に向かい、直前に到着したSL人吉が休んでいる機関庫の真横を通って出て行き、17:30博多に到着します。人吉駅では約3時間停車。市内観光をするそうです。
山の中のローカル線と思いきや、なんて豪華な顔ぶれなんでしょう!恐れ入りました。 -
ループとスイッチバックの交差地点。ここを狙えるポイントがあるんですね。
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大畑駅の改札脇にある黒いポスト。ここにこんな貼り紙があります。
「小鳥(シジュウカラ)が今年も巣作りを始めました。乗車券等入れないで下さい。親鳥からの願いです。」 -
隣の矢岳駅です。ここまでの道のりは、なかなかたいへんでした。
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天井が高くて、大畑駅より大きな駅です。(貼り紙はないですね)
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思いっきりなまりのきつい会話が聞こえて来そうな駅です。
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「矢岳」は「やたけ」です。「やだけ」かと思っていました。
標高536.9mと表示がありました。 -
水飲み場には、N(北)北九州市・熊本市、W(西)出水市と表示されていました。
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駅舎の隣には「人吉市SL展示館」があります。
SL人吉は、再復活する前は、ここにいたのです。 -
入り口には地域の特産品が売られています。
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ここには、D51170がいます。
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小屋の中にいるため、風雨による劣化はそれほどではないもの、保護のための塗装がべったりで、保管はされているけれど、管理はされていないなあという感じです。
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D51170の煙突に取り付けられている集煙装置は、敦賀式のようです。
集煙装置は、トンネル内で煙が室内に入らないように、煙を吐き出す方向を変える装置で、敦賀機関区で昭和27(1954)年に考案され、各地の機関区で改良されました。
そのため、機関区によって形の違いがあります。 -
D51の隣には、1組の動輪が残されていました。人吉の置き土産かな?
人吉は、最初の復活運転の時に、動輪付近に歪みが生じ、それが元で台枠自体が壊れてしまいました。
このため、運行は取りやめとなり、この「人吉市SL展示館」に置かれていました。
現在の「SL人吉」は、基本的部分はほとんどが新造です。 -
展示館の開館時間は8~17時です。
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緑色に塗られたプレート。オリジナルは失われてしまったのでしょうか。
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運転席は計器などが意外なほど残っていて、ほっとしました。
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4つの計器のうち、3つがオリジナルのようです。
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不思議なことに車体はあれだけ塗り固められているのに、足回りは「素足」です。
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D51170には、D5181とD5123の部品が使われていました。
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これだけ個別番号がはっきり見られると、この車体と直に会えた気がします。
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D51170。1939年日本車両製造。1972年廃車。
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宮崎県えびの市方面の眺めです。
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JR吉松駅。鹿児島県姶良郡に入りました。
この駅は肥薩線の途中駅であり、吉都(きっと)線の始発駅です。
吉都線は、宮崎県都城市の都城駅まで、61.6kmを結びます。 -
駅前広場には、こんな看板がありました。
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その先に、SLが保存されています。
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SLは、現在の線路に向いて現行のキハたちの活躍を見守っています。
吉松駅からは特急「はやとの風」が鹿児島中央駅との間を1日2往復、毎日運行しています。
特急「はやとの風」とは、明日、鹿児島中央駅で会う予定です。 -
近代化産業遺産だからか、立派な説明板がありました。
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昭和12年3月14日汽車製造。50年1月廃車。走行距離3,382,307.5km。
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炭水車の中は資材置き場になっているようですが、目立たないので気にしない!
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C55は、現存数が少なく、4両しかありません。
C55の1号機は、京都の梅小路(京都鉄道博物館)にあります。 -
最後に所属した吉松機関区の「吉」のプレートが付いています。
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塗料の代わりに錆防止に油を塗ってあります。
金属の肌が傷だらけで、働き者だったことがわかります。 -
C5552。しっかり、読み取れます。
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運転席。古びていますが、保存状態は良好です。
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計器類はしっかりあります。両端の窓から、外の屋根が見えます。
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各弁の名称のプレートが現存しています。
「發電機」「圧縮機」「第二タービン發電機」「水ポンプ」「暖房」「通風」 -
目盛のプレートがある上に、ガラスのシリンダーが残っています。
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JR吉松駅です。
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おそらくは吉都線のキハ40系でしょう。ワンマン列車です。
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先頭部分には行先表示がありませんが、ドアの上部にサボがありました。
「隼人-吉松経由-都城」。吉都線は、本来は吉松~都城ですが、たまに肥薩線に乗り入れます。 -
「いさぶろう・しんぺい」と「はやとの風」の顔出し看板。
「いさぶろう・しんぺい」の車両は、繁忙期には「かわせみやませみ」の増結車両として連結されます。
2017年11月3日、増結運行中の「いさぶろう・しんぺい」車輛が、熊本・八代市坂本町にある肥薩線の踏切で、大型トラックと衝突しました。
トラックは、大型のショベルカーを運搬中、踏切を渡り切れず観光列車が突っ込んでしまったとのことです。
あの美しい内装の車輛たちが無事でありますように。乗客は軽いけがが11人でした。 -
駅の構内には、何故か畳の間がありました。ちゃぶ台があるのが、懐かしい・・・
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1・2番線が肥薩線、3番線が吉都線、4番線は使われていません。
3本のホームに全部、列車がいるとは思いませんでした。 -
駅の周辺は、広々として大らかな風景です。
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駅名板は二線分を表示しています。
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駅の外には、SLの動輪と石碑が建っています。
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「肥薩 鐡道開通紀(記)念碑」
次回は、鹿児島中央駅に行きます。
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