2017/05/18 - 2017/05/20
7位(同エリア384件中)
めておら☆さん
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- 旅行記171冊
- クチコミ100件
- Q&A回答1件
- 461,588アクセス
- フォロワー109人
アドリア海に面したプーリア州の州都、バーリ。南イタリアの玄関口であることから、古くからロンゴバルド、ビザンティン、ノルマンなどの支配を受け、また十字軍の出港地となるなど、常に歴史上重要な都市としてその名を残して来ました。
さらに、町の守護聖人・聖ニコラの聖遺物が収められている地であることから巡礼の地として、また、東方諸国との交易の要所として中世ヨーロッパにおける最も重要な町の1つとなっていました。
そんな様々な歴史と文化の遺産が残るバーリをじっくり回ってみたい、そう長年思いながら、いつも後回しになってしまっていたのです。
今回の旅の最後の地となったバーリの町を、最後の1日でどれだけ満喫できるか・・・
まずは活気に溢れた朝の港から旧市街の内部へ入り、聖ニコラの聖遺物が収められているという”サン・ニコラ聖堂”を巡ります♪
□1日目 5/12 成田空港→ローマ・フィウミチーノ空港→バーリ・パレーゼ空港
□2日目 5/13 バーリ・パレーゼ空港(レンタカー借出)→カステッラーナ・グロッテ→ポリニャーノ・ア・マーレ→モノーポリ
□3日目 5/14 モノーポリ→ロコロトンド→マルティーナ・フランカ→チステルニーノ
□4日目 5/15 チステルニーノ→オストゥーニ→ブリンディジ→レッチェ
□5日目 5/16 レッチェ→オートラント→ガッリーポリ→レッチェ
□6日目 5/17 レッチェ→ターラント→アルタムーラ
□7日目 5/18 アルタムーラ→カステル・デル・モンテ→バーリ・パレーゼ空港(レンタカー返却)→バーリ
■8日目 5/19 バーリ
□9日目 5/20 バーリ・パレーゼ空港→ローマ・フィウミチーノ空港→成田空港
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 レンタカー タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
8日目 5/19(金)
「EATALYでお買い物♪そして、旅の最終目的地バーリへ・・・」編のつづき
→ https://4travel.jp/travelogue/11290419
6:30 起床。すぐにバルコニーへ出て空模様を見ると、今日もスッキリ晴れてる♪
明日は帰国の途なので、街歩きは今日が最後。雨で締めくくるのは寂しいからなぁ。 -
いつものカナーレ・チンクエ(Canale 5)をかけ、いつものように道路情報を見る。
あ、でも、もう今日はレンタカー無いんだった(汗) -
どれどれ、バーリのお天気は・・・
一日晴れて25度の気温。街歩きには最高の天気です。よかった♪ -
いつも思うけど、イタリアのお天気オネェさんてみんなセクシー。
このオネェさんはまだ控えめな方だけど、ボディラインが強調されて、胸の谷間もガッツリ見えてるオネェさんも多々。朝からすごいよな~って(笑)
日本のお天気オネェさんは、どちらかというと国民的アイドルっぽい、清楚なキャラが人気ですけどね。
私はイタリアのセクシーオネェさんの方が好きだな。同性として、見てて面白い。 -
今回宿泊している”B&B Melo”は朝食無しのプランにした為、今朝は自分で用意したものを部屋でいただきます。カプチーノはオーナーがサービスで部屋に備えてくれていたものを淹れました。
モルタデッラ(ソーセージ)とスカモルツァ(チーズ)は昨日イーターリーで買ったもの、ヨーグルト、トマト、チョコレートのタルトは近くのスーパーで買ったもの。
”自分定食”って感じで、たまにはこんな朝食もいいな。 -
8:30 もうじっとしていられず、街歩き開始!
今日は一日ガンガン歩いて、できるだけたくさんバーリの町を満喫したい。
まずはバーリ中央駅の北にある、ウンベルト1世広場(Piazza Umberto Ⅰ)にやって来ました。 -
広場にある騎馬像はもちろんウンベルト1世。イタリアを統一した初代国王ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の息子で、第2代国王。
騎馬像は1905年にモルフェッタの彫刻家、フィリッポ・チファリエッロが作ったものです。 -
広場のすぐ西側には、バーリ大学があります。
とても立派な建物。大きな噴水からは勢いよく水がほとばしって、より清々しい朝を演出しています。 -
ウンベルト1世広場から北に伸びるスパラーノ通り(Via Sparano)を、旧市街へ向かって歩いて行く。
通りを表すプレートにはバーリ市の紋章が入ってます。このプレートも町によって違うから面白い。 -
このスパラーノ通りはショッピングストリート。ヴィトン、プラダ、グッチ、アルマーニ、エルメスなど有名ブランドのお店が軒を並べます。
私はブランド品には興味無いけど、気分だけでも味わっていこ~。 -
ブランドに興味が無くても、建ち並ぶ歴史ある邸宅を眺めてるだけでも面白い。
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エルメスが入ってる建物がとってもステキだった☆
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グッチが入ってる建物も、気品があります。
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あ、KIKOだ!
ミラノのコスメブランド。プチプラなんですが発色がよく、色のバリエーションも多いので大好き。イタリアに行くと必ず買い溜めしてきます。
荷物になるから、後で寄ろ~っと。 -
スパラーノ通りをどんどん北上して行くと、左手に大きなビルのような建物が・・・
ん、どうやら教会みたい。 -
”サン・フェルディナンド教会(Chiesa di San Ferdinando)”
19世紀の南イタリアに存在した両シチリア王国の国王、フェルディナンド2世の命で建てられた教会。しかし国王はこの建物が気に召さず、目にした瞬間「お前たちはずいぶん立派な馬小屋を作ったものだ!」と叫んだと言われています。
現在目にする姿は当時のものではなく、1934年に大掛かりな改修が行われたものですが。 -
内部も修復したてのような、新しい感じがします。
空をイメージしているのか、水色がベースになった天井が美しい。 -
単身廊式ですが、あちこちに聖書の場面や聖人が描かれた絵画や壁画が施されていて、美術館のよう。
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さらに北上すると、ヴィットリオ・エマヌエーレ大通り(Corso Vittorio Emanuele)に出ました。
バーリの新市街と旧市街を分ける通り。ここを渡れば旧市街へと入って行きます。 -
ヴィットリオ・エマヌエーレ通りを渡りました。
すると、早速面白い建物。お店かなぁ?窓辺にポットがいっぱいぶら下がってるけど・・・ -
色違いのポットがぶらぶら・・・でも、ちゃんとオブジェになっててカワイイ(笑)
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このアーチの雰囲気がとても気に入った。
アーチの向こうに日常が覗く風景っていいよなぁ。 -
前を見ると、今度は2連のアーチ。建物どうしを繋ぐ渡り廊下になってるみたい。
ここをくぐると本格的に旧市街の中へ突入していくのですが、その前に行きたいところを思い出した!
一旦引き返して、海岸沿いへ向かいます。 -
ヴィットリオ・エマヌエーレ通りに戻り、港のある東側へ向かって歩く。すると、突き当りに宮殿のような大きな建物。なんだろう??
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”マルゲリータ劇場(Teatro Margherita)”でした。
1914年に建てられた562席を有する劇場でしたが、現在は修復中で閉鎖されていました。完成すると、現代美術館に生まれ変わるようです。 -
劇場の右手に伸びるアラルド・ディ・クロッラランツァ海岸通り(Lungomare Alardo di Crollalanza)。小さな釣り船がたくさん停泊しています。
写真奥、海に浮かぶ白い建物はボートハウス、そこまで伸びている岸壁では魚市場が開かれているようなので、それが見たかったんです。 -
あ、おっちゃんたちがなんかやってるぞ♪
「おはようございまーす。なにやってるんですかぁ~??」 -
「獲った魚を網から外してるんだよ。ほぉ~らっ♪」
おっちゃん、めっちゃいい笑顔で魚を見せてくれました(笑) -
こちらのおっちゃんは網を直してるみたい。
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来た道を振り返ると、小舟の向こうにマルゲリータ劇場の側面が見えました。
そして再び岸壁に向かって歩き始めると、何やら「ビタッ!ビタッ!」という音がする。何だろう、と思い近づいていくと・・・ -
おっちゃんが一人、獲れたてのタコをアスファルトに叩きつけてる!!
ビタビタいってたのは、この音でした(@@;)
振り上げて・・・ -
思いっきり叩きつける!
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また振り上げて・・・
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叩きつける!!
これを延々と繰り返してます。
「おはようございまーす。どうしてタコを叩きつけてるの??」
「こうすると、タコが柔らくなって美味しくなるんだよ。」
おっちゃんは額に汗をにじませながら答えてくれました。
なるほどねぇ・・・しかし、こんな荒業初めて見たからビックリ(^^;) -
そして、魚市場が開かれている岸壁、”モーロ・サン・ニコーラ(Molo San Nicola)”に到着。漁師さんたちが獲れたての魚を並べています。
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わぁ~、新鮮そう!
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エビの赤がとってもキレイ。魚もピカピカしてる☆
すぐに料理してもらって食べたら絶品だろうなぁ~。あ、ヨダレが・・・ -
イカやタコはまだ生きてるみたいです。
柔らかくてプリップリしてるんだろうなぁ~。食べたい! -
おっちゃんがビタビタやってたタコと違って、これは随分と小ぶり。
くるんと丸まった姿がちょっとカワイイ。 -
ムール貝も山盛り~♪スープとかパスタとか、美味しいだろうなぁ。
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活気ある魚市場を見ることができて大満足。
元来た道を戻りながら振り向いてもう一度見ると、おっちゃんはまだタコをビタビタやってました(^^;) -
海沿いを、今度は北に向かって歩く。
ここは旧市街の東側、インペラトーレ・アウグスト海岸通り(Lungomare Imperatore Augusto)。
ヤシの木が並ぶその間に、なにやら石柱も連なっています。 -
円柱は海岸通り沿いに約200mほど、サンタントニオ小要塞(Fortino di Sant'Antonio)まで並んでいます。
写真の四角い建物が、小要塞です。 -
これは、ローマ時代の街道にあったマイルストーンを集めて並べたもののようです。
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この1本を見ると、マイルストーンだなってわかります。
刻まれた文字の中に、初代ローマ皇帝アウグストゥスの名前も記されています。 -
インペラトーレ・アウグスト海岸通りから、旧市街の南端”フェッラレーゼ広場(Piazza del Ferrarese)”への入口に、ピンク色の美しい建物があります。
邸宅かな?と思いきや、”旧魚市場(Ex Mercato del Pesce)”。1840年に建造されました。
修復中のようですが、実は、修復作業中に偶然地下から古い波止場の遺跡が出てきた為、内部で発掘作業が進められているようです。 -
旧魚市場のすぐ西側には、2世紀初頭にローマ人によって築かれた街道”アッピア・トライアーナ(Appia Traiana)”の石畳跡があります。
でも、この時は木の板で覆われてた・・・ -
あ、板の脇にちょっとだけ石畳発見!
このわずかな片鱗をじーっと見つめて、古代ローマの息吹に浸る・・・ -
そしてこれが”フェッラレーゼ広場(Piazza del Ferrarese)”
海岸通りのすぐ西側に位置し、レストランやバールも建ち並ぶ為、人々の憩いの場となっています。日没前には美しい海の夕景も臨め、とても雰囲気の良い広場。 -
イルミネーションが設置されているので、夜が楽しみ♪と思い、近くにいたおっちゃんを捕まえて、「何時にライトアップされるの?」と尋ねたら・・・
「昨日フェスタ(お祭り)があったけど、もう終わったから今日は点かないよ。」とアッサリ言われ、テンションダウン(-_-;) -
イチオシ
でも、教会の後陣に映るイルミネーションの影がとってもキレイで、ちょっと満足☆
ちなみにこれは”ヴァッリーザ教会(Chiesa della Vallisa)”の後陣で、フェッラレーゼ広場の西側にポッコリ出てます。 -
-
あ~、それにしてもイルミネーション見たかったなぁ・・・
キレイだったろうなぁ・・・ -
フェッラレーゼ広場を北へ進む。すると、観光スポットの案内板が。
右へ行くと先ほど歩いた海岸通り、左へ行くと旧市街の内部へと入って行きます。
進むのはもちろん左。この先にはもう一つ広場があります。 -
”メルカンティーレ広場(Piazza Mercantile)”
メルカンティーレとは「商業の」という意味で、その名が示す通りこの広場は14世紀頃まで商業の要所でした。 -
メルカンティーレ広場には見どころが3つあります。
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1つ目は、”セディーレ宮(Palazzo del Sedile)”
1543年頃建造されたと言われるこの建物は、貴族による議会が行われた場所で、現在も市議会場として使われています。
17世紀に火災に見舞われ改修が行われますが、左手の時計塔はその際新たに付けられたものです。 -
人々の日常を見守りながら、時を刻み続けるまぁるい時計。
その上の縦長の二連窓がステキ☆ -
2つ目は、”裁きの円柱(Colonna della Giustizia)”
16世紀半ばに作られたという、この不思議な形の円柱、手前にライオンがくっついてます。一体何に使われていたんでしょう・・・? -
実は、税金を払えなかった人が縛りつけられた、いわば”さらし台”だったと言います。ただ縛り付けられたのではなく、なんと裸で!
しかもライオンにまたがって座らせられ、手は円柱に縛り付けられた状態・・・あぁ、想像しただけで恥ずかしくなります(@@;) -
ライオンの首には文字が彫られてるけど、よくわかりません。
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3つ目は、”水汲み場(Fontana)”
17世紀に作られたものですが、今も現役で使用されています。かつては上部に松の実の形のブロンズ像が置かれていた為、”松ぼっくりの水汲み場(Fontana della Pigna)”と呼ばれていました。 -
イチオシ
水汲み場のそばにあったレストランの店先。
樽と荷車と花・・・組み合わせてこんな素敵なオブジェになるなんて、このセンス最高~! -
レストランの脇道に入り、メルカンティーレ広場を後にする。
振り返ると、時計塔がずーっとこっちを見守ってくれてる感じで、なんだか心があったかくなる。 -
さーて、ここからディープな旧市街へと入って行きます。
治安があまり良くないと囁かれるバーリの旧市街ですが、日中歩いてみた感じはそんな雰囲気は感じません。
ただ、道を尋ねた地元の女性に、「バーリの旧市街は素敵なところだけど、ひったくりなんかもあるからバッグはしっかり抱えて、気を付けて歩いてね。私達でさえそうしてるわよ。」と言われました。
そう、どんなに心躍る街歩きでも、決して用心は忘れてはいけない。それが楽しい旅を続ける為に必要不可欠なことだと、いつも肝に命じています。 -
”ジェズ教会(Chiesa del Gesu')”
小さな路地を歩いていたら、突然現れた教会。小さいながらしっかりとバロックの荘厳さを放つファサードに見惚れる。
16世紀に建てられたもので、当時のバーリでイエズス会の力を象徴する教会だったと言います。 -
扉上部の彫刻、布で作りあげたドレープのようで美しい。
残念ながら閉まっていたので、中には入れませんでした。 -
旧市街を少し歩いただけで、バーリの町の雰囲気にす~っと馴染んでいくのがわかります。古く、洗練されすぎず、生活の匂いがする・・・大好きな雰囲気。
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窓辺の演出はやっぱり秀逸だなぁ、イタリア人って。
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手作り感満載の道路標識。
めちゃめちゃシュール・・・(笑) -
道端の小さな祭壇。
星に囲まれた古い聖母子の絵、眺めているだけで心が安らぐピッコロ・サントゥアーリオ(piccolo santuario=小さな聖域)。 -
狭い路地にズラリと並んだ野菜や果物。
こんな風景も、庶民的でたまらなく好きです。 -
路地を歩いていると、時折目にするのがコレ。
自家製のオレッキエッテを家の前に出して、天日干ししてます。こんなのも、プーリアならではの風景。 -
また教会みたいな建物があった。
左手の壁には3人の聖人が描かれています。その下、扉の上にはこう書いてあります。
”Confraternita di Sant’Antonio di Padova in San Marco dei Veneziani”
どうやら右手の建物は”サン・マルコ・デイ・ヴェネツィアーニ教会”、そして左手が”パドヴァの聖アントニオ信者会”の建物になっているようです。 -
壁に描かれた聖人たち。ところどころ剥がれてるけど、鮮やかな色彩が印象に残る。
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旧市街の真ん中くらいにあるカルミネ通り(Via del Carmine)を北へぶらぶら歩いていると、とーーってもカワイイお土産物屋さん発見!
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中に入ったらますますカワイイ♪
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このお店で布地のマップを買いました。プーリア州の町と、その見所が書いてあります。
私はこういうベタなものが大好きで、シチリアバージョンやサルデーニャバージョン、ナポリバージョンなどなど、色々集めてます。
大体1ユーロ前後で買えるので、イタリア好きの友人にプレゼントしても喜ばれます。 -
またぶらぶらと歩いていると、扉がオープンになった住居が。
中を覗いてみると、なんだか素敵なものが置いてあるじゃないですか~♪
「こんにちは~。ちょっと失礼しまぁ~す!」
声をかけるけど返事は無し。でも、好奇心が先行して中をちょっと見せていただきました。 -
わぁ~、プレゼーピオの港町バージョンだ!!
古き良きバーリの街並みかな??すっごく素敵~~☆ -
もともとプレゼーピオが好きなので、こんな変わりダネが見られて大興奮!鼻息荒く顔を近づけ、じっと眺めます。
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右手の大きな船には、バーリの守護聖人、聖ニコラオス(イタリア語だと聖ニコラ)が乗っています。
こんな素敵なプレゼーピオを作った人に、会ってみたかったなぁ・・・ -
カルミネ通りを更に北上すると、途中からクロチャーテ通り(Via delle Crociate)に名前を変えます。縁日の屋台のようなお店が並ぶこの通りの先に、目指す場所があります。
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あ、見えてきた!
このアーチを抜けたら、すぐそこ・・・ -
”サン・ニコラ聖堂(Basilica di San Nicola)”
プーリア・ロマネスクの代表格の一つと言える、荘厳な佇まいの聖堂は1089年から1103年にかけて建てられました。
当時、最たる信仰の対象であった聖ニコラ(サン・ニコラ)の遺骸は、現在のトルコ、ミラ(Myra)にありました。しかし、バーリの船乗り達がそれを盗み、1087年密かにバーリに運び込みます。その聖遺物を安置する為の場所として建てられたのが、この聖堂です。 -
聖堂は同名の広場に建っているのですが、広場は軍隊が監視していて、ちょっと物々しい雰囲気も。
相変わらずテロなどで不安定なヨーロッパ情勢ですからね・・・ -
扉口はファサードに3つ、でも中央は閉まっていて、右側から入るようになっていました。
これまで見てきたプーリア・ロマネスクの聖堂と同様に、扉口が細やかな彫刻で囲まれています。アラベスク模様が、ちょっとイスラムっぽい雰囲気も醸し出してる。 -
植物、動物、鳥、天使など、様々なモチーフがびっしり刻み込まれています。
毎回思うけど、ホントに素晴らしい職人の技。 -
扉の上には聖ニコラのレリーフも刻まれています。
ちなみに、クリスマスにプレゼントを持ってやってくるサンタクロースは、この聖ニコラのことなんです。
町に住む貧しい家庭に3人の娘がいました。上の娘も年頃になり結婚を考えていたのですが、式を挙げてやるお金も無く両親は嘆いていました。
それを知った聖ニコラはある夜、外からその家の中にそっと金貨を投げ入れます。それが偶然、暖炉のそばに干してあった靴下の中に入り、娘はそのお金で結婚することができたんだそうな・・・
そう、この逸話が、聖ニコラがサンタクロースとして知られることとなったキッカケなのです。 -
扉口の両脇に施された円柱を支えているのは、なんと”カバ”。
普通は勇猛なライオンなんかが多いけど、”カバ”って~(笑)
でもすっごくキュート、見てるだけで癒されます♪ -
ストーリー性がありそうな、何かを象徴してるような、そんなレリーフが刻まれています。
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聖堂の中に入る前に、北側の側面を見てみました。大きなアーチと小さなアーチの連続が目に楽しい。
アルタムーラのドゥオーモも側面がこんな風にアーチの連続になっていましたが、これもプーリア・ロマネスクの特徴なのかな? -
そして、聖堂内部へ入りました。
左右を円柱で仕切られた三廊式。身廊にアーチがあるのが珍しいですが、これは地震対策として補強の為15世紀に取付けられたものだそうです。
天井画があるのに、視界がさえぎられて勿体無い感じがする・・・ -
アーチの隙間から天井画を眺める。
石造りのシンプルな聖堂内にあって、唯一天井が色彩を放っている部分です。
天井だけはルネサンス様式を取り入れてるみたい。 -
ズームでどうにかアーチを避けて撮影。
天井画はもちろんですが、回りを囲む黄金の装飾がみごと!17世紀に施されたものだそうです。 -
聖母被昇天?
でも荒れる波間に浮かぶ船、そこで救いを求めるような人々はなんだろう?? -
こちらは聖ニコラが描かれているようです。
-
それにしても、地震対策のこのアーチはホントに珍しくて、しばしあんぐりと眺める。
美しさよりも安全性を重視したら、こうなったワケですね。 -
-
アーチと円柱で仕切られている、珍しい内陣。
ロープが張ってあるので奥までは入って行けません。 -
内陣中央に置かれているチボリオ(ciborio=聖体容器)。1150年に作られた、プーリアで最も古いものなんだそうです。
八角形の天蓋が2段になっており、それを4本の大理石の円柱が支えています。 -
チボリオの後部にはこんな祭壇が隠れていました。
総大理石の重厚感溢れる祭壇、中央は聖母マリア像でしょうか。 -
内陣左手にも小さな祭壇が置かれていました。
美しい色彩の絵画に目が留まります。 -
ヴェネツィアの画家、バルトロメオ・ヴィヴァリーニの1476年の作品。
”サクラ・コンヴェルサツィオーネ(Sacra conversazione)”、日本語に訳すと”聖会話”となりますが、聖母子を中心に複数の聖人を描いたものを言います。
濃淡や陰影を巧みに用いた色彩が、繊細でとても美しい。 -
内陣左の壁には大きなパイプオルガンも置かれていました。
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こちらは身廊右手の円柱に設えられている説教壇。
説教壇を円柱が貫通してる形になっていて面白い。 -
説教壇正面。年月を重ねた木の渋味が出ています。これもとても古そう・・・。
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説教壇の左側面。
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説教壇の右側面。
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身廊と側廊を仕切っている円柱。
柱頭のデザインが微妙に異なり、一つ一つ眺めていくのも面白い。 -
付け柱になってる部分もあります。時代の異なる柱が混在してるんでしょうか。
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さて、次はクリプタ(地下聖堂)へ降りて行きます。
地下へ降りる階段は、左右側廊それぞれの突き当たりにあります。 -
クリプタは内陣の真下に当り、内陣同様、横に広いスペースになっています。
ミラから密かに運ばれてきた聖ニコラの遺骸を収めるために造られた聖堂で、建物全体でも最も早い1087年に着工された部分です。
しかし、新しく感じるのは19世紀に改修されているからだとか。
天井を支える26本の円柱、その柱頭それぞれに異なる装飾が施されています。それはそれぞれが別の場所から持ち込まれ、再利用されているからなんだそうです。ロマネスクの柱頭の中にビザンティンのものも混在しており、また、柱自体も材質の異なるものが用いられているので、見比べるのも面白い。 -
中央の祭壇。
ここに聖ニコラウスの遺骨が収められています。 -
よく見えませんが、鉄柵の奥に安置されているようです。
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祭壇上部には黄金に輝くパネル。顔が分からなくなっていますが、間違いなく聖ニコラでしょう。
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正教会の木製の祭壇もありました。
キリストや聖母マリアのイコンが美しく描かれています。 -
これは、光っちゃってなんだかよくわからなくなりましたが、聖母子が描かれた絵画です。
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神々しい聖ニコラのパネルも飾られていました。
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コズマーティ様式の床モザイクも。
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穏かな表情で幼子を見守る母の絵、聖母マリアと幼子キリストを象徴してるんでしょうか?
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最後に、威厳に満ちた聖ニコラの像にご挨拶。
そしてクリプタを後にしました。 -
階段を上り、上の聖堂に戻る。
入口へと向かいながら、もう一度天井を眺める。窓から差し込む光に照らされて輝く様子は、まさに天界を思わせるのでした・・・
さて、次はもう一つのロマネスク様式の教会、サン・サビーノ大聖堂へ向かいます。
「バーリ(その2)」へ続く♪
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この旅行記へのコメント (4)
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- るなさん 2017/10/22 13:34:26
- 海の男
- めておら☆さん、ちゃおちゃおちゃ~お♪
雨ばかりで嫌になる(-_-;)しかも台風なんてきちゃってるし、洗濯物乾かないでまいるわ。
しっかしめておら☆さんも丁寧に旅行記作るしこの期間で20冊を超えるとはすごいな。私なんて枚数多くなるけど、たいてい街ごとに1冊しか作らないからな(笑)
いつも私の超過去記にも来てくれてありがとう!!ちと恥ずかしい気もするが(*ノωノ)ポジターノでお世話になったシニョーレベニアミーノは、イタリア人とは思えない几帳面な人だったことを思い出したよ。
そうそう!イタリアのキャスターお姉さん達はほんまにセクシーよね。えっ?これでニュースキャスター???って人をよく見かけるもんね。日本だったらすぐSNSで攻撃されそう(爆)
私もハイブランドにはほとんど興味がないのでスルー(ってか買えない 笑)。でも、ショーウィンドーのセンスとかは見てて飽きないよね♪
えっ?KIKOなんて知らない(''_'')あんだけミラノ行ってるのに...プチプラで発色も良くて可愛いとなれば今度は絶対気を付けて見てみよう~日本でもいつもダ〇ソーとかのシャドーとかマツ〇ヨで売ってるような化粧水使って娘に怒られてる私(爆)美容にはさっぱり疎い母に美容オタクの娘という親子です。
サン・フェルディナンド教会、ホントだ!イタリアにしては珍しく真新しいんだね。でも、パステル調の色味が綺麗だね。
ポットがいっぱい下がった建物が可愛い~( *´艸`)その下のアーチ越しの街並みの写真、すごく素敵♪私もアーチから覗く風景が大好きです。
獲れたてのお魚見せてくれたおっちゃん、少年のようにめっちゃいい笑顔でなんて可愛いの!ふふ。でも、タコを叩きつけてるのはちょっと衝撃的ね(苦笑)
私ね、シラクーサの帰りに市場のところで一生懸命手作業でウニの身を外していた漁師さんが忘れられないの。それを一口スプーンで口に運んでくれたんだよ。すごい力強い海の味がした!!!
いや~小さくても大きくても私は港街ってのが好きだな。
バーリの街歩きをしている時間がないので、めておら☆さんの旅行記で楽しませてもらうねぇ~
るな
- めておら☆さん からの返信 2017/10/22 16:30:20
- Re: 海の男
- るなさーん、ぶぉんぢょ~るのっ!
台風ねぇ・・・超大型とか言ってるもんね。どんだけデカイの来るんだよぅ~(-_-;) 今日は早いとこ買い物済ませて、引きこもってました。
洗濯物、部屋干しで変な匂いしたりして、ホント嫌だよねぇ・・・
さてさて。いつもお忙しいところ私のダラダラ旅行記にお付合いありがとうございます。
いやね、私の旅行記って自分の備忘録だから、とにかく撮った写真をできるだけ全部UPしときたいって思ってて・・・欲張るもんだから、ダラダラ長~いシリーズになってしまうのです。見てる方からしたら「げっ、まだ続いてたかい?!」ってなっちゃうね(汗)
るなさんの旅行記は、1冊の写真枚数が多いと言っても写真自体を楽しめるフォトブックみたいだし、コメントも簡潔だから見てる方は飽きずに楽しめるんですよ。
>いつも私の超過去記にも来てくれてありがとう!!
>ちと恥ずかしい気もするが(*ノωノ)
ごめんなさいね~!でも、古いのから順にるなさんの軌跡を辿りたいなぁと思って。古い旅行記も全然素敵ですよ♪
>イタリアのキャスターお姉さん達はほんまにセクシー
>よね。
そうそう。あと、番組にやたらとセクシーダンサーズが登場する!お国がらの違いですよね。日本はカワイイ系アイドルがウケるけど、イタリアはグラマラスなダイナマイトボディのオネェちゃん。ほんと、日本だったら速攻苦情きてるわな~って思うくらいのギリギリ感!でも、それが面白いんだよなぁ~。
>KIKOなんて知らない(''_'')あんだけミラノ行ってるのに...
ふふふ、私なんてミラノ行ってないのに知ったかぶりよ~(^^;)
てか、ローマでもナポリでも、どこでも見かけませんか、このコスメショップ?私もね、化粧品てあまりこだわりが無く、プチプラで十分な人なの。KIKOは口紅とかマニキュアとかシャドーとかも3ユーロ前後からあって、でも付きもいいし色もキレイ。だから自分用にもお土産用にも買い溜めしてるんですよ。
あ、でも娘さん化粧品にこだわりあるなら、ダメ出しされるかなぁ??
いや、でも化粧品も高けりゃいいってもんじゃないですから~。
>ポットがいっぱい下がった建物が可愛い~( *´艸`)
こんなのもね、るなさんならもっとオシャレに撮れるんだろうなぁって思う。もっと思い切ってアップとかにしてみたらいいのかな??るなさんの写真て結構大胆に寄ってるの多いですよね?
>獲れたてのお魚見せてくれたおっちゃん、少年の
>ようにめっちゃいい笑顔でなんて可愛いの!
ねぇ~!イタリアのおっちゃんて、永遠のピーターパンって言うのかしら、少年のままおっきくなったような人多くて、ホント可愛いですよね。
>タコを叩きつけてるのはちょっと衝撃的ね(苦笑)
あれはね~、私も苦笑・・・というか、近づいて見てても笑いこらえるのに必死だった。だって、おっちゃんは大マジメにビタビタやってるんだもん(笑)
>シラクーサの帰りに市場のところで一生懸命手作業で
>ウニの身を外していた漁師さんが忘れられないの。
>それを一口スプーンで口に運んでくれたんだよ。
>すごい力強い海の味がした!!!
見たよ、見たよ、シラクーサの旅行記!すってきだったぁ~!
私もシラクーサ大好きです。もう一度行きたい街の一つ。シラクーサって美しい古び方をしてる街ですよね。夜なんて最高にムードあって、オレンジの街並に心がぎゅーっと掴まれた。
そして、最後の写真ですよね、小さなスプーンでウニをすくってる漁師さん。無骨そうに見えるけど、心があったかい人なんだろうな。小さなスプーンですくったウニが力強い海の味だったのは、海の男の熱いハードもこもってるからかもね☆
ローマ旅行記もさっき拝見して、またローマにも行きたくなっちゃったぁ~!大都会より小さい村が好き、とか言ってるけど、やっぱりローマは特別ですよね。降り立っただけで、心がザワザワする街だぁ~。
いやいや、またしても素敵な旅行記をありがとうございました!
めておら☆
-
- マリアンヌさん 2017/10/19 12:54:46
- サン・ニコラ
- めておらさん、こんにちわ。
先月、行ってきたので思い出すよ~
旧市街って初めて行ったときは、スリもあるし猥雑なイメージもあってだいぶビクビクしながら歩いた記憶があるんだけど、最近は私が慣れたみたいで用心はするけど庶民的で活気があるなぁと感じました。
(少し慣れた頃が危ないのよね、気をつけなくっちゃ)
サン・ニコラは時間が押してたし、ミサをやっててあまり細部まで見れなかったから、めておらさんに見せてもらって満足しました。
1度目なんて夢中だったのか?写真も少なくてよく覚えてないし、情けない。
バーリ、まだ続きがあるのね!楽しみ~
マリアンヌ
- めておら☆さん からの返信 2017/10/19 15:48:29
- Re: サン・ニコラ
- マリアンヌさん、ciao ciaoooo♪
いつもグダグダ旅行記にお付き合いいただいて、ホントにありがとう!
そうだよねぇ、マリアンヌさんは行ってきたばかりだもんね。記憶が鮮明によみがえるでしょう?
私は早5ヶ月がたってしまい、記憶が薄れてしまって・・・メモを見返しながら、なんとか書いてます(^^;)
バーリの旧市街、言われてるような危険な空気は感じなかったよね。ターラントの旧市街の方がパンチ効いてたから、それに比べると明るい印象だった。とはいえ、必要な用心はするべきだよね。そう、慣れた頃に落とし穴が待ってるもんだしね・・・(私の駐車違反のように汗)
そっか、サン・ニコラ、マリアンヌさんが行った時はミサ中だったんだね。残念だけど、それも仕方ないと思うしかないもんね。でも、その代わりにこの間のアチェレンツァの教会みたいなのがふと開いてたりする事もあるし、総体的に見たら差し引きゼロくらいになってるのかな?・・・って考えることにしましょう!
そうなんだよー。バーリ、最後だと思って写真バシャバシャ撮ったので、あと2話くらい続くの。いーかげんにせいっっ!って感じだね(汗)
もしよかったら、またお付き合いくださいね~
ではでは♪
めておら☆
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