2017/05/17 - 2017/05/18
2位(同エリア10件中)
めておら☆さん
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「パンの町、アルタムーラ」
それは世界にも知れる美味しいパンを生み出すこの町にとって、名誉な呼び名ではあるけど、もしかして本当の町の良さが、その言葉の陰に隠れてしまっているんじゃないのかな?
アルタムーラに行こうと決めていろいろ調べ始めてから、そんな思いにかられるようになりました。
実際に街歩きをしてみて、どんどん見えてきたアルタムーラの魅力。それは”クラウストロ(Claustro)”と呼ばれる袋小路にありました。
旧市街に約80あると言われるクラウストロ。それは単なる袋小路ではなく、そこに住む人々が生活を共有する人間味溢れた空間。
そしてその袋小路を形成する複雑な建物の構造も、とても興味をそそるものでした。
予想以上に楽しい街歩きになったアルタムーラ。もう一度訪れたいと思わせる、独特な魅力のある町でした。
・・・とはいえ、やっぱりアルタムーラを訪れたかった最初の動機は、何と言ってもパン!もちろん美味しいパンもちゃーんと買いましたよ(^^)v
□1日目 5/12 成田空港→ローマ・フィウミチーノ空港→バーリ・パレーゼ空港
□2日目 5/13 バーリ・パレーゼ空港(レンタカー借出)→カステッラーナ・グロッテ→ポリニャーノ・ア・マーレ→モノーポリ
□3日目 5/14 モノーポリ→ロコロトンド→マルティーナ・フランカ→チステルニーノ
□4日目 5/15 チステルニーノ→オストゥーニ→ブリンディジ→レッチェ
□5日目 5/16 レッチェ→オートラント→ガッリーポリ→レッチェ
■6日目 5/17 レッチェ→ターラント→アルタムーラ
□7日目 5/18 アルタムーラ→カステル・デル・モンテ→バーリ・パレーゼ空港(レンタカー返却)→バーリ
□8日目 5/19 バーリ
□9日目 5/20 バーリ・パレーゼ空港→ローマ・フィウミチーノ空港→成田空港
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 レンタカー タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
6日目 5/17(水)
「アルタムーラ(1日目 前編) そこはおっちゃんパラダイス☆ まずはドゥオーモを巡ります」編のつづき
→ http://4travel.jp/travelogue/11282253
旧市街の真ん中を貫くフェデリーコ2世通りを北から南へ歩き、南端の門から再び旧市街へ入りました。
先ほど訪れたドゥオーモの鐘楼が見えています。
ここからはフェデリーコ2世通りを外れ、あっちへこっちへと街歩き。
面白い仕掛けが潜むアルタムーラの町。俄然ワクワクしてきます♪ -
メインストリートから外れたら、早速いい雰囲気の一画。
-
得てして雑然としそうな風景が、緑が入ることで素敵な空間になる。
-
ぴょこっと除くトンガリ屋根、教会の鐘楼かな。
-
アルタムーラも古い住居が多いけど、こうして花や緑が飾られているのを見ると、住人が町を愛でながら生きてるって感じが伝わります。
-
低くて暗いアーチは探検気分を掻き立てる♪
-
”アルコ・バステッリ(Arco Bastelli)”と名の付いたアーチ。
ここをくぐると、私がアルタムーラに興味を持つきっかけとなったものが待っています。 -
私がアルタムーラの街並みにとても興味を覚え、是非訪れたいと思った理由、それは旧市街に約80もある、”クラウストロ(Claustro)”と呼ばれる袋小路にあります。
クラウストロはイタリア語で「修道院の中庭、回廊、囲ってある場所」という意味を持ちます。
アルタムーラにあるクラウストロは単なる袋小路ではなく、小さな広場を取り囲むように住居が建ち、広場はそこの住人たちの共有空間になっているんです。
そしてその空間にはアーチや階段が備わり、横にも縦にも展開、さらにはアーチの向こうにもう一つの袋小路ができあがっているという、なんとも面白い仕組み。
アルタムーラを知るにつけ、そのクラウストロをどうしても巡ってみたいと思うようになりました。
そして早速クラウストロの看板を発見!
各クラウストロには名前がついていて、入口にはこんなプレートがついています。
ここには”クラウストロ・ペストリケッラ”と書いてます。
かつてここの住人であった18世紀の音楽家、ドメニコ・ペストリケッラの名前です。 -
歩みを進めると、こんな風に小さな庭のようになった空間があります。
回りを住居が取り囲む。
奥にも細い路地がありますが、その先も袋小路になっていたりするんです。
これがクラウストロの特徴。 -
”クラウストロ・デル・トラディメント”
日本語にすると”裏切りのクラウストロ”。なぜそんな不名誉な名が付いているのかは、こんな逸話に由来しています。
1799年に起きたナポリ革命のさなか、このクラウストロの住人で敵方の兵士に恋をした乙女が、窓を開けてその兵士の侵入を許してしまいます。その兵士はこのクラウストロにある秘密の門を開け仲間の兵を引き入れたことから、町は敗北してしまったといいます。
なんとも切ない過去が、このクラウストロの背景にあるのでした。 -
とはいえ、今はとっても穏やかで粛々とした人々の生活を感じる場所になっています。
面白いのは、一見袋小路に見えるこの場所をさらに奥へ進むと・・・ -
奥にもう一つ袋小路がある!
-
そしてそこも、住居が取り囲む小さな広場になっているんです。
-
住居にはいくつも小さな階段が付いていて、それぞれの家の玄関口に続いてる。複雑で面白い構造です。
-
住居の壁には突然こんなアーチがあったりして、しかもその中に更に階段が。
左手の扉なんか1段低い位置にあったりして入りにくそうだけど・・・(笑) -
”クラウストロ・ポルカリス”
先ほど、ドメニコ・ペストリケッラという音楽家の名前が付いたクラウストロがありましたが、ここはソプラノ歌手だった彼の甥の名前が付いているようです。 -
”クラウストロ・ポルカリス”
ここもいい雰囲気♪
住人にしてみたら、自分たちのあたり前の生活の場を見て何が面白いんだ??って思うかもしれないけど、異文化圏から来た人間にはそういうのがたまらなく興味深いんだなぁ。 -
”クラウストロ・ポルカリス”
折れ曲がった小階段の先に玄関が。頭ぶつけないのかな?って思うくらい天井低かったりする・・・(笑) -
”クラウストロ・トリカリコ”
18世紀に存在した、医者でアルタムーラ大学の教授であったアンジェロ・トリカリコの名が付いています。
・・・てか、プレートの下の顔が気になる(笑) -
”クラウストロ・トリカリコ”
別の壁には手書きの古い表記も残っていました。こっちも味があっていいね。 -
”クラウストロ・トリカリコ”
奥のバルコニー付の邸宅は”カステッリ邸(Palazzo Castelli)”、16世紀から17世紀の間にカステッリ家によって建てられたものだそうです。 -
”カステッリ邸(Palazzo Castelli)”
門の奥にさらにアーチ、そして階段もある。
ホントに面白い造りです。 -
”クラウストロ・ジュデッカ”
ユダヤ人のクラウストロ、という名が付いています。
フェデリーコ2世がドゥオーモの建築を計画した際、家を持つこと、自由に畑を耕作できること、また税の軽減などを条件に労働者を募りました。するとローマ、アラブ、ギリシャ、ユダヤなど様々な人種がアルタムーラに集まり、各々が民族単位でグループを作って住み着きました。
それがクラウストロの原型になったと言います。
このクラウストロ・ジュデッカは、その際にユダヤ人が作ったものなんです。 -
”クラウストロ・ジュデッカ”
このクラウストロは横長の広場から同じ方角に3筋の袋小路が伸びています。
ここが1本目。 -
”クラウストロ・ジュデッカ”
2本目の袋小路。 -
”クラウストロ・ジュデッカ”
3本目の袋小路。
このクラウストロの中に、かつてはユダヤ教の礼拝堂もあったんだそうです。
裕福ではなかったにしろ、同じ人種同士が助け合って生活していた、そんな人生共同体のようなものが、クラウストロだったのでしょう。 -
”クラウストロ・ジャンドナート・パパ”
17世紀の軍人の名が由来しているようです。 -
”クラウストロ・ジャンドナート・パパ”
このクラウストロ、複雑な造りをしててすごく面白かった♪
まずはこんな感じで広場がある・・・ -
その奥に道が続いていて、先に進むと・・・
-
アーチがある。
ここもいい雰囲気だなぁ♪
ここからまた別の方角に通路があるので進んでみると・・・ -
おや、また袋小路がありそう・・・
-
やっぱりあった!
小さな広場を囲む白い家、素敵じゃないですかぁ☆
クラウストロは奥に行けば行くほどまた別の袋小路が展開されていたりするので、マトリョーシカを次々と開けていくような楽しさがあります。 -
”クラウストロ・チファレッリ”
1799年のナポリ革命の貢献者、ジュゼッペ・チファレッリの名が付いています。 -
”クラウストロ・チファレッリ”
狭い袋小路に人々が肩を寄せて生活している雰囲気が滲む。
どのクラウストロも今はこんな穏やかな佇まいですが、かつては迷い込んだ敵に窓から石や煮えたぎった油を投げつけて防衛する、戦略的な機能も果たしていたんだそうです。 -
一旦、旧市街の目抜き通り、フェデリーコ2世通りに戻りました。
すると、またまたおっちゃんの集いが繰り広げられてる(笑)
アルタムーラはホントにおっちゃんパラダイスだわ☆ -
ドゥオーモの前から東に伸びる、コルテ・ダッペッロ通り(Via Corte d'Appello)を歩く。
ほどなくして、小さな教会のような建物がありました。でも、閉まってる・・・ -
教会は素敵な門構えの邸宅とくっついてます。
この邸宅の主専用の礼拝堂だったのかな・・・? -
さらに東へ数メートル歩くと、また教会が。
”Chiesa di Santa Chiara(サンタ・キアーラ教会)”
1679年に建てられた教会。修道院もいっしょの建物になっているようです。
ファサードには3つの壁龕があり、左から聖フランチェスコ、聖母マリア、聖キアーラの像が収められています。 -
バロック様式の鐘楼は1722年から1723年にかけて作られたものです。
-
入口上部の聖母マリア像。
鼻が無くなちゃってるけど・・・(@@;) -
内部は単身廊式で、左右の壁にいくつか祭壇が設けられています。
ミサ中だったので、邪魔にならないよう遠巻きに写真を撮る・・・ -
シンプルな内部ではありますが、それだけにこの主祭壇のインパクトがすごい!
写真右手には木製の美しい説教壇も見えています。 -
主祭壇を正面から見ると、ことさらすごい迫力。
祭壇画もかなり大きさもさることながら、それを囲む木製の額の素晴らしいこと!
完全に絵を食っちゃってる感じです。 -
祭壇画には聖母マリアと、聖フランチェスコ、聖キアーラ、聖アントニオのフランシスコ会士が揃い踏み。
-
壁に設えられた木製の祭壇も、美しいものばかりです。
-
教会内の絵画はおおよそ1700年代のもの。
これもその1枚ですが、なんの場面だろう?上空には聖母マリア、下界では人々が石を集め、それを投げているように見えます。 -
サンタ・キアーラ教会を出て、次に向かったのは、アルタムーラを訪れるほとんどの人が足を運ぶであろう場所・・・
”フォルノ・アンティーコ・サンタ・キアーラ(Forno Antico Santa Chiara)”
そう、アルタムーラの美味しいパンを買いに来ました。
この一帯が硬質小麦の一大産地であることから、上質のセモリナ粉を使ったアルタムーラのパンは美味しいことで有名。そして数あるパン屋さんの中でも一番人気なのがこのお店です。
1423年創業、とっても歴史のあるお店なんですね。
Forno Antico Santa Chiara
Via Luca Martucci, 10, 70022 Altamura
Tel: +39 329 152 4177 -
お店はサンタ・キアーラ教会のすぐ脇の、こんなちょっとした広場にあります。
テーブルがいくつか並び、買ったものを食べられるようになってます。 -
わっ、樽の上に乗ってるのが、有名なアルタムーラのパンだ!
トマトを添えただけで、オブジェっぽくなってる。
それにしてもデカイなぁ~(^^;) -
お店の中に入ると、昔ながらのパン屋さんって感じのあたたかい雰囲気。
目の前に並ぶ美味しそうなフォカッチャに、早くも目が釘づけになります。 -
店内に窯がありました。ここで焼いてるんですね。
私がお店を訪れたのは夕方だったけど、朝だとパンを焼いているところも見られるらしいです。焼きたてのパンも買えるから、やっぱり朝訪れる方がいいですね。 -
そしてこれがアルタムーラの名物パン。
バターや牛乳、卵などは使わず、小麦と塩、酵母、水だけで作る素朴なパンですが、小麦の質が高い為とても風味がよくもちもちしたパンになっています。
酵母は天然のものを使い、電気ではなく薪窯で焼き上げるというのも美味しさの秘訣になっているんです。
それにしても、噂には聞いていたけど1つがかなり大きい!直径30センチ以上あるかな。重さにすると約1キロくらいなんだそうです。
これが1つ2.5ユーロって、安いなぁ~。 -
そしてこのフォカッチャも美味しいと評判。
ちょうど小腹もすいてたので、トマトが乗ったものと、ズッキーニとポテトが乗ったものをちょっとずつオーダー。 -
”ちょっと”と言っても、イタリアの”ちょっと”は大きいんだよなぁ(^^;)
2切れで2.5ユーロ。外のテーブルで両方味見してみます。
ん・・・美味しい♪♪
焼きたてじゃないから温め直してもらったけど、それでも十二分のモチモチ感。
トマトやオリープオイルの香りもよく、止まらなくなっちゃう!
・・・でも、夕飯はトラットリアを予約してるので、どちらも少し味わってお持ち帰り。 -
そしてこれがアルタムーラの名物パン。
滞在中に少し食べ、あとは日本に持ち帰り、切って冷凍にしておきました。
冷凍のまま焼いて食べましたが、それでもモチモチ感は健在で美味しく食べられました。
ちなみにこのアルタムーラのパンは2003年にD.O.P. (Denominazione di Origine Protetta=保護指定原産地表示)の指定を受けています。
この指定により、生産者は厳しい規則に沿って生産を行うことが義務付けられています。また、その規則が守られているかどうかは検査機関によって保証されます。
そうした手間や苦労がかかっても、美味しいものを提供したいという生産者の心意気によって生み出されている・・・そう考えると、美味しさもひとしおです。 -
ずっしり存在感のあるパンを手に、また街歩きを続けます。
”クラウストロ・プロチーダ”
1799年のナポリ革命の貢献者、ヴィタントニオ・プロチーダの名が付いています。 -
”クラウストロ・プロチーダ”
生活感あっていいなぁ~♪
さらに奥にもなにかありそうだったけど、住人の声が聞こえたのでやめときました。
ここは観光スポットではなく、あくまでも生活の場ですもんね。
さてさて、この辺りに小さな教会があるはずなんだけど・・・ -
あったあった!
Googleのストリートビューで見て気になってた、小さく可愛らしい教会。
”マドンナ・デイ・マルティリ教会(Chiesa della Madonna dei Martiri)”
同名の小さな広場に佇むこの教会は、13世紀後半にギリシャ人地区であったこの場所に建てられました。アルタムーラの教会の中でも、最も古いものの1つなんだそうです。
現在目にする姿は、18世紀になって大掛かりな改修が行われたもののようですが。 -
右側面には小さな鐘楼が付いています。
そして、写真右手の円形の建物は、”サン・リベラトーレ教会(Chiesa di San Liberatore)”という、また別の教会になっています。 -
ロココ様式のエレガントなファサード。小さいけれど、気品があります。
-
中はもちろん単身廊のこぢんまりした造り。
祭壇もロココが薫る可憐な印象です。 -
聖母子の祭壇画。
これも歴史がありそう。王冠の部分だけ実物がついているのが面白い。 -
祭壇左手の聖人像。誰だろう?
-
祭壇右手には美しい白バラに囲まれたカッシアの聖リタ。
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側面の壁には古いフレスコ画が残されていました。
中央に十字架にかけられたキリスト、その左手に聖ビアージョ、右手にはパドヴァの聖アントニオが描かれているのが、かろうじて分かります。 -
外に出て、サン・リベラトーレ教会も中が見られないか近づいてみますが、残念ながら閉まってました。
1527年に建てられましたが、長いこと放置されていたようです。
ビザンチン様式の特徴である丸い屋根、シンプルなファサードには最近取り付けられたとおぼしきキリストのパネルがはめ込まれています。 -
扉上部のキリストのパネル。
かなり劣化した壁に対して、このパネルだけが新しい感じ。
それにしても、中がどうなってるのかすごく見てみたかったなぁ・・・ -
サン・リベラトーレ教会の脇には”ポルティチェッラ(Porticella)”と名の付いたアーチがくっついています。17世紀に作られたものだそうです。
旧市街の西端に位置し、ここをくぐると旧市街の外に出ます。 -
アーチを抜けて、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世通り(Corso Vittorio Emanuele Ⅱ)を北へ歩く。歩き疲れたので、一旦B&Bに戻ります。
途中、通り沿いにスーパーを見つけたので、水などを買いに立ち寄る。 -
スーパーはいつも楽し。
買わなくても、棚に並ぶ様々な商品を見てるだけでオモシロイ♪
ディ・チェコのパスタ、日本だと種類も少ないけど、本場イタリアは種類が豊富で安い!色々買って帰りたいけど、パスタって重いんだよな・・・(-_-;) -
トマト缶も様々。
このパッケージがホントに愛らしい☆ -
朝食のお供、”ムリーノ・ビアンコ(Mulino Bianco)”。
この手の商品ではこのブランドがダントツ美味しいと思う。
カプチーノやカフェラテにオーソドックスなクッキーを浸して食べると美味しい♪ -
スーパーのワインは、安いけど意外と美味しいらしい。
私はアルコールがダメなのですが、お土産に買っていくと結構喜ばれます。 -
フルーツも安いですよね。
甘くて美味しいし。 -
ヒヨコ豆(ceci)が大好きなのでよく買って帰り、帰国してからサラダや煮込み料理に使ったりしてます。
これも重いのが玉にキズ・・・ -
そして見ると食べたくなるハムやチーズのコーナー。
-
あぁ~、チーズ全種類お持ち帰りしたい!!
日本で買うと、ほんっとに高いですからねぇ・・・
どれもこれも美味しそう! -
イチオシ
一旦B&Bに戻り、買い物したものを置く。
ひと息ついて、19:15に再び旧市街へ。B&Bのオーナーが予約してくれたトラットリアへ向います。
旧市街のメインストリート、フェデリーコ2世通りは街灯がともり、日中とは全く違った面持ち。古い町ほど夜はムードがあって素敵です。
あ、トラットリアの看板発見!
フェデリーコ2世通りから路地に入り、15mほど歩くと・・・ -
あったあった、このお店だ。
”フェデリーコ・セコンド・ディ・ズヴェーヴイア(Federico Ⅱ di Svevia)”
アルタムーラにゆかりのある神聖ローマ皇帝、フェデリーコ2世の名がそのままついているトラットリアです。
Trattoria Federico Ⅱ di Svevia
Via G. Luciani, 3, 70022 Altamura
Tel: +39 080 314 5699 -
ピークより早めの19:30に予約していたので、店内はまだ誰もいませんでした。
経営している一家が談笑していて、私が入っていくと笑顔で迎えてくれました。
家庭的なあたたかいムードがいい。 -
壁には十字軍の兵士の絵。兵士の後ろには、フェデリーコ2世が残した唯一の宗教建築、アルタムーラのドゥオーモも描かれています。
-
ホールには中世の武器が並べられた一画もありました。
意外~!まさかトラットリアに来て、こんなの見られると思わなかった♪ -
どうやら、フェデリーコ2世に仕えた兵士たちが使用していた武器のようです。
おもしろ~い! -
さて、何を食べようかなぁ~。
イロイロ食べたいから、いつもの前菜盛り合わせにしよう。
ハムやスカモルツァチーズ、オイル漬けやブルスケッタなどが出てくる6ユーロのものをオーダー。
それにキノコとサルシッチャのオレッキエッテも。プリモピアットは全て5ユーロって、良心的な値段♪ -
テーブルにあらかじめセットされてるお皿やカップがカワイイ♪
ちゃんとお店の名前も入ってます。 -
出た、アルタムーラのパン!
自分で買ったのはまだ食べてないので、これが初です。
う~ん、まわりカリッと中モチモチ、小麦の香りがしっかり活きてる。やはり評判通りの美味しさです。 -
そして前菜。
ナスとドライトマトのオイル漬けです。基本的にオイル漬けが好きなので大概いつも美味しくいただくのですが、ここのは家庭的な味で私好み。特にドライトマトが美味しかった。 -
次はサラミ、ハム、モッツァレラチーズ、ブルスケッタの盛り合わせ。
どれも美味しい!特にブルスケッタは、パンが美味しいので余計に。 -
前菜の最後に登場したのはズッキーニのフライとローストしたスカモルツァチーズ。これが絶品でした!
ローストしてモチモチになったスカモルツァ・・・お代わりしたかった!
それにしても、6ユーロでこんなに出てきていいの?ってくらい充実した前菜でした。 -
最後はサルシッチャとキノコのオレッキエッテ。
ザックリ切ったポルチーニとサルシッチャがいい。トマトソースも家庭的な味で、食べると心が和む感じ。ボリュームもあって大満足でした。 -
カウンターで支払いを済ませると、「コーヒー飲んでく?」と聞かれたので、ふたつ返事でお願いする。
食後のこの濃いカッフェが、口の中を締めてくれてイイんだなぁ。
テーブルチャージ 2ユーロ
水(500ml) 2ユーロ
前菜盛り合わせ 6ユーロ
オレッキエッテ 5ユーロ
合計 15ユーロ
大満足でお店をでました♪ -
B&Bに戻る前に、ちょっとだけ夕暮れの散歩。
フェデリーコ2世通りをぶらぶら歩きます。
日中も見た謎のお店・・・
”かて(KATE)”って何?!ねぇ、”かて”って何よ、”かて”って(?_?;) -
日中より断然人が増えた通り。
おっちゃんばかりじゃなく、ちゃーんと若い人もいるんじゃない(笑)
なーんて歩いていると・・・ -
うわっ、やっぱりおっちゃんの集いは夜も健在!!
笑いながら撮ったらブレちゃった(〃>З<)
やっぱりアルタムーラはおっちゃん率が高いんだわ。 -
夕暮れに浮かぶドゥオーモ。
鐘楼と時計塔も灯りがともっていい雰囲気。 -
ドゥオーモの入口を通り過ぎると、ファサードの左端に日中は気づかなかったこんなアーチが。
なんだろう、入ってみよう。 -
ここはドゥオーモの建物の南側面に当る部分でした。この面にもドゥオーモへの入口があります。
へぇ~、こんな造りになってたんだぁ。 -
フェデリーコ2世通りに戻り、また歩き出す。
ドゥオーモの南隣には、こんなオシャレな雰囲気のBarがあります。
自然に入りたくなる雰囲気・・・
そうだ、デザートでも食べて行こうっと。 -
私のデザートと言えばこれしかない、ジェラートです♪
見た目はオーソドックスだけど、絶対美味しいに違いない。 -
2.2ユーロのコーンをオーダー。3フレーバー選べるので、まずは定番のヘーゼルナッツ(Nocciola)をチョイス。あとは悩んだけど、外れのないホワイトチョコレート(Cioccolato bianco)と、プーリアに来てからハマったクロッカンティーノ・アル・ラム(Croccantino al rum)に決定。もちろん生クリームもトッピング。
この組み合わせ、大正解!どれもま~ったりして美味しかった♪ -
フェデリーコ2世通りを南に歩き、あっという間に端まで辿り着きました。
旧市街の南端の門を再びくぐり、今度は北に向かって戻って行きます。 -
歩いていたらすっかり日も落ちて、町は夜の闇に包まれていきます。
ますますイイ雰囲気になってきた☆ -
ドゥオーモの双子の鐘楼が、真ん中でいいアクセントになってるなぁ。
-
あ、ここ、日中も見た場所。
夜の雰囲気もちょっと怪し気でいいな。 -
まるで額に入った絵のようなショーウィンドウ。
-
再びドゥオーモに戻って来ました。
改めてファサードをじっくりと眺める。
扉口を囲む細やかなレリーフは、ライトに照らされて神秘的に浮き上がっていました。 -
フェデリーコ2世が熱望し、各地から労力を集めてまで造りたかったドゥオーモ。
そう考えながら眺めると、とても感慨深く、胸が熱くなります。 -
このドゥオーモって、側面から見てもホントに美しい。
-
ドゥオーモ広場の時計塔は、夜も行き交う人々を見守りながら、静かに時を告げます。
-
右:サン・ニコラ・デイ・グレーチ教会(Chiesa di San Nicola dei Greci)
左:サン・ビアージョ教会(Chiesa di San Biagio)
どちらも16~17世紀と、歴史ある教会です。
こうやって町の昼と夜を、何世紀も見守り続けてきてるんだよなぁ・・・って考えて、また感慨にふける。 -
そして夜がふけるにつれ、ますます活気づくアルタムーラの町。
-
でも、一歩路地に入ると、そこは別世界。
こっちの雰囲気の方が好きだなぁ~。 -
イチオシ
-
夜のクラウストロ。
食器の音や、夕飯のいい匂いが漂う。 -
さーて、旧市街の北端まで戻って来ました。
バーリ門が見えています。 -
バーリ門を出たら、もう旧市街の外。古くから町を守ってきた”アルタ・ムーラ(=高い壁)”が堂々とそびえています。
-
この壁、ホントに高いね。
そしてB&Bのあるサンタゴスティーノ通りに入り、部屋に戻ろうとすると、通りの向こうになにやらイルミネーションが見えます。
ちょっと行ってみよう。 -
ゆるやかな坂道になっているサンタゴスティーノ通りを北東に下っていくと、こんな広場に辿り着きました。
遠くから見えたイルミネーションはこれだったんだ。 -
この広場にある教会が”サンタゴスティーノ教会(Chiesa di Sant'Agostino)”
イルミネーションで飾られてるのは今日だけ?それともいつもかな?? -
中に入ってみると、あれ、人が集まってなにかやってる・・・
-
どうやら聖歌の練習をしているようです。
邪魔しちゃいけないので、すぐさま退散。 -
このキレイなイルミネーションを見られただけで満足だなぁ~☆
クラウストロ巡りは楽しかったし、パンも買えたし、美味しい料理とジェラートも食べたし、今日もいい1日だった!
そしてアルタムーラが大好きになったのでした・・・
21:30 部屋に戻りシャワーを浴びる。気持ちがゆるんだらどっと疲れが・・・。
早く寝て、明日に備えよう!
明日も午前中はアルタムーラの街歩きです。また新しい魅力が発掘できるといいな~♪
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この旅行記へのコメント (4)
-
- tamaemonさん 2017/09/30 16:32:12
- でっかいパン!
- めておら☆さん、コンニチハ!
街の散策見ながら・・・パンはまだかいな?パン!パン!
お!ミニトマトにパン!でっかい?
フォッカッチャ!こちらはピザみたいね~実は昨日、ジャガイモのいただいてました。
そういえば、大昔、初めて行ったイタリアのパン、穴だらけで、お隣のフランスのパンに比べたら、なんて出来損ないを出すんだろう?って思った事あったけど、最近は穴だらけのパンにお目にかからなくなりましたね。
ディナーも美味しそう!・・・お座りしながら舌なめずり・・・犬の気持ちが良く判る?ワン!
そうそう、あのでっかいのお持ち帰り?!日本で食べても味変わらず?
るなさんのコメントに、神楽坂にあるって?・・・昔住んでたところ、といっても芸子ではないけどね!?踊れないし芸無し・・・座布団運びくらいなら・・・妄想終止!
食い倒れには良い街ですよ~
また、楽しませて頂きました!
tamaemon
- めておら☆さん からの返信 2017/09/30 20:06:59
- Re: でっかいパン!
- tamaemonさん、毎度どもです!
お忙しいところ、いつもコメント感謝感謝です(^^)♪
>街の散策見ながら・・・パンはまだかいな?パン!パン!
へへへ、前回からだいぶ引っ張ってましたからね~。ようやくご紹介できました(^^;)
パン、ホントにでっかいよ!直径30センチ以上はあったと思う。ずっしり重いしね~。でも、みんな美味しいって言うだけあって、ほんと別物でした。
フォッカッチャがね、これまた美味しくて!温め直しでもかなり美味しいから、出来立てはいかほどだろう?!いつかできたても食べてみたいなぁ~。
おっ、tamaemonさんは昨日ジャガイモのフォカッチャ召しあがったのね。なんてタイムリー♪
>大昔、初めて行ったイタリアのパン、穴だらけで、
>お隣のフランスのパンに比べたら、なんて出来損ないを
>出すんだろう?って思った事あったけど、最近は穴だらけ
>のパンにお目にかからなくなりましたね。
確かに!私も始めてイタリアに行ったときは、正直パンがさほど美味しいとは思えなかった。バターや牛乳を使った日本のパンに慣れてると、なんだかパサっとして味気なくて。そうだね、スカスカのもあったかも(笑)
でも、そのうちあの素朴なパンが、イタリア料理にはピッタリ合うんだなぁって思うようになりました。トマトソースとかつけて食べちゃうもん。それが美味しいのだ♪
最近のパンは確かにクオリティ上がってるかもしれませんね。パンが美味しくて、料理来る前に食べ過ぎちゃう時があるもん。
>あのでっかいのお持ち帰り?!日本で食べても味変わらず?
そう、お持ち帰りしましたよー。ちょっとだけ現地で食べたけど、ほとんど持ち帰ったかな。で、すぐ適当に切って冷凍して、食べる都度焼きました。味は変わらないですよ。焼き具合にもよるけど、カリッとモチっとは建材だった。
>るなさんのコメントに、神楽坂にあるって?・・・昔
>住んでたところ、といっても芸子ではないけどね!?
るなさん書いてた神楽坂のフォカッチャ専門店、行ってみたい!けど、私は東北在住なので神楽坂は遠いのだ・・・東京遊びに行ったときに寄ってみようかな♪
ちょっとちょっとぉ、tamaemonさんが座布団運びしてる姿想像してしまったぁ(笑)意外とハマるかも?!
私も芸子は無理だけど、どじょうすくいくらいなら踊れるな。その節は座布団よろしくです(^^)v
めておら☆
-
- るなさん 2017/09/30 11:14:36
- Claustroか....
- めておら☆さん、Buongiornooooo♪
「得てして雑然としそうな風景が、緑が入ることで素敵な空間になる。」
ホントだねぇ~お花や緑は最高のインテリアだと思うもの!これがあるとなしでは印象が全く変わりますね。
そしてアーチは探求心を掻き立てる街歩きが出来る♪そこに袋小路なんて出現したらもうノックアウトざんす(#^.^#)80ヶ所もあるのぉぉ?全部に名前までついてるとは、そりゃびっくり!でも、その名前の由来を知りながら歩くとまた感慨深いなぁ~
郵便屋さんは大変だろうけど(爆)
こういうもの探しながら歩くのも、何だか宝物探しみたいで楽しいよね。街を訪れるテーマにもなる!!
そもそもイタリア語の持つ意味「修道院の中庭、回廊、囲ってある場所」が全て私の好物だわ(笑)
こういう特徴のある街って大好きだな~
フランスのリヨンの旧市街にもね、Trabouleトラブールと呼ばれる秘密の抜け道がたくさんあるの。普通に道にドアがあって「えっ?ここ?」って開けるのも入るのも躊躇するけど(笑)しかも電気のスイッチ押さないと真っ暗だし一人だとかなり勇気がいるのだよ。
そうそう、住人さんにしてみたら「何撮ってんの?」的に思われること多々あり(笑)旅人目線だと全てがBel soggetto♪だよねぇ~
だって洗濯物でさえも立派なオブジェと化すもん。
あっ、またサンタキアラがあるんだ?
それにまたこの内部のお見事なことよ@@;まるでギャラリーみたい。
あのパンもやっぱマテーラじゃなくアルタムーラまで買いに行きたいし、俄然アルタムーラを彷徨いたくなったわ。
やっぱめておら☆さんの旅行記は目の毒だ(;^ω^)
Buona settimana♪
るな
- めておら☆さん からの返信 2017/09/30 14:32:57
- Re: Claustroか....
- るなさん、ぼんぢょ~るのっ♪
いつもご訪問&いいね、そしてコメントもありがとうございます!
>ホントだねぇ~お花や緑は最高のインテリアだと思う
>もの!
まさしくそのとーりっ!花や緑は、町を彩る最高のインテリアだと思います。ホラ、るなさんの写真なんて特に、必ずと言っていいほど花や緑がある風景を撮ってるでしょ?無機質な空間が、緑が入ることでたちまち絵的になるもんね。
ヨーロッパ人は特に、ああいう花や緑で町を飾るセンスに優れてますよね☆
>アーチは探求心を掻き立てる街歩きが出来る♪そこに
>袋小路なんて出現したらもうノックアウトざんす
そう、ノックアウトされちまったでやんす(#^o^#)
その先に何があるかわからない道って、コワイよりワクワクする♪探検気分が好きなんですね。だからアルタムーラの町の仕組みは歩いてて本当に楽しかったです。そうそう、チステルニーノを歩いてた時の感覚にちょっと似てるな。
80ヶ所全部回ってみたかったけど時間が無かったので、また訪れたい町のひとつになっちゃいました。
るなさんが言う通り、クラウストロの名前の由来を知りながら歩くと、余計に感慨深いと思うなぁ。
>こういうもの探しながら歩くのも、何だか宝物探し
>みたいで楽しいよね。街を訪れるテーマにもなる!!
るなさんは宝探し大得意だもんね。看板や窓辺、自転車や水たまりに反射する街並・・・etc。ああいうのはお金出して買うものよりも貴重な宝物だと思います。心の宝箱に毎回貯めていくの☆
そしてお腹の宝箱には毎回ウマイものを(笑)
>フランスのリヨンの旧市街にもね、Trabouleトラブール
>と呼ばれる秘密の抜け道がたくさんあるの。
えぇ~『秘密』とか『抜け道』とか『真っ暗』とか言われると、俄然興味がわいちゃう♪画像検索したら、ほの暗い細いアーチとか、そのアーチの中に突然階段とか、面白いのが出て来た!こりゃ探検気分満載ですね~~、面白そう!
>そうそう、住人さんにしてみたら「何撮ってんの?」
>的に思われること多々あり(笑)旅人目線だと全てが
>Bel soggetto♪だよねぇ~
>だって洗濯物でさえも立派なオブジェと化すもん。
そうなんですよぉ!日本だと気にも留めないものが、イタリアだといちいち気になったり、感動させられたりする。『洗濯=オブジェ』←まさにその通りだね(笑)
アルタムーラの人々は優しくて、クラウストロ巡りしてて目が合っても、嫌な顔せず(ていうか、特に気にとめてないのかわからないけど)スルーしてくれましたよ。「どこから来たのぉ?」なんて話しかけてくれたり。
>俄然アルタムーラを彷徨いたくなったわ。
>やっぱめておら☆さんの旅行記は目の毒だ(;^ω^)
私はね、写真ヘッタクソだから、クラウストロの複雑な構造がわかるような、うまい写真の撮り方できなくて・・・ホントはもっと面白いんですよ。だから、るなさんに行って写真撮って来て欲しい気持ちも山々~♪絶対ステキに表現してくれると思う。
いやいや、私の旅行記は色彩に乏しいからねぇ・・・その点るなさんの旅行記は心の清涼剤よ~。
また楽しみにお邪魔しますね♪
めておら☆
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