２０１７・８ フフホト・大同・張家口・宣化・北京の旅(１４)～張家口から宣化へ移動／宣化散策

2017/08/05 - 2017/08/17

午前中張家口を散歩。
その後宣化へ移動し宣化を散策。

エリア 張家口(中国)

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

（2017.8.13　旅行９日目）
今日は昼ごろ宣化へ移動することとして，午前中は張家口の街を再度散歩することにする。

まず張家口北駅付近を再度散策。
これが現在の張家口北駅である。

終戦を迎え，本土へ引き返す日本人で当時数々のドラマが繰り広げられた場所である。

数万人の日本人を如何に混乱なく列車に乗り込ませることができるか。
責任者は頭を悩ましたことであろう。

引揚者の心情としては，中国で築き上げた財産をそうやすやすと手放したくない。
しかし，責任者としては，一刻も早く，限られた列車でより多くの日本人を北京などへ送り出さなければならない。
そのためには，各人が持っている荷物を最小限にする必要がある。

その相克で数々の悲劇が生まれ，体験者の手記として残されている。

駅近くの「長崎旅館」の女将は身を切るような思いをして営んできた旅館を残すことに忍びえず，旅館に火をつけ，ピストル自殺したという話は特に印象深かった。

当時の地図などから，この付近にその長崎旅館はあったのではないかと思われる。

家族だけ帰国させ自分だけ張家口に残ろうとした鉄道員など，この地で苦労した分だけ去りがたい思いにとらわれた人は少なくなかったはずだ。

ありったけの財産を駅まで運んできた人もいたのだが，無蓋貨車には人だけでもぎゅうぎゅう詰めであり，結局は列車に乗り込む際にほとんどすべてを放棄せざるえなかったようだ。


なにか当時をしのぶものが残っていないかと近くの路地を歩き回る。

所々に荒れ果てた古い民家を見かけたが，日本人が生活していた感を偲ぶものはほとんど何も見当たらなかった・・当然ではあろうが。

そのかわり，骨董露店が並ぶ通りや不思議な名前の食堂，それにビル崩壊（？）現場などそれなりに目を引くものが見られた。
まだ時間があるので，例の「張家口展覧館」で開催されていた虎をテーマとした絵画展などを見学した。

「医院大食堂」という名の食堂。
薬膳の店なのか？
表に張り出してあるメニューは普通のものだったが。

何やら煙（埃？）が出ていた半倒壊のビル。

まだ時間があるので，例の「張家口展覧館」で開催されていた虎をテーマとした絵画展などを見学した。

パークソンデパートに手を振る毛沢東。

ホテルをチェックアウトして，宣化行の８番バスに乗り込む。

宣化については，地球の歩き方にも記載がなく，地図もなく，最初バスが停車したところは全く見当もつかなかったのだが，小規模の碁盤目状の街並みと，ほとんどどこからでも見ることができる鐘楼で，次第に位置関係がつかめてきた。

位置関係もホテル予約書の小さな地図と符合してきた。

今日から２泊する「張家口宣化賓館」。
建築様式や名前からして，この町一番の格式（少なくとも昔は）を誇るホテルなのであろう。
その割には宿代が安いなと思いながらチェックインしカードキーを受け取る。
エレベーターはどこかとあたりを見回したら，フロントマンが指差したのはホテル玄関。

要するに玄関を出て，本館の側にあるグレードの低い別館が私の部屋らしい。

上海の「延安ホテル」でも同じような体験をしたので，すぐ察しがついた。

部屋はエレベーターなしの３階。
ホテルで宛がわれた部屋にがっかりすることはたびたび経験するが，このエレベーターなしはショックのポイントが高いものである。

３階までぐらいだったら，その内慣れるもの（実際そう思う。ドイツワイマールの階段４階分は最後まできつく感じた）だと自分に言い聞かせながらスーツケースを担いで階段を上る。

ホテルの前には教会と「宣化博物館」があった。
博物館はどうやら昼休みに入っているらしい。

この旅行記へのコメント （1）

• PHOPHOCHANGさん 2017/11/01 23:08:36

  何も知りませんでした

  張家口って地名は聞いた事が有りましたが、どんな所だかは全く知りませんでした。行った事の有る張家界に似てるよな的認識しか無かったのが恥ずかしいです。
  
  早々にレスいただき、ありがとうございました。
  健康寿命、そうですよね。行ける時に行っておかなきゃとは思います。
  が、間違い無く、定年後も働き続けなければならない事は確定しているのが悲しいです。思う存分出かけられる日が来るのか？なかなか厳しい現実が控えています。
  迷うのも楽しみなのだと思います。選ぶ余地と言うか・・。
  
  これからも沢山旅してくださいね。