2017/08/05 - 2017/08/17
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HOUKOUさん
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大同から張家口へ移動後し,「張家口堡」などを見学。
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(2017/8/11 旅行7日目)
今日は張家口への移動日である。
フフホト大同間と同じく寝台車の切符をとっている。
今回は「硬臥」(3段ベッド)である。
列車に乗り込み,指定のボックスへ行くと,待ち構えていたように,中国人おじさんが「席替え」を持ちかける。
大家族で移動しているみたいで,家族で固まりたいらしい。
そのおじさんに2ボックス隣の席に「案内」される。
そこは,あまり人がいないボックスで,おかげで車窓の風景を楽しんだり,時々横になったりリラックスすることができた。 -
張家口南駅に近づき,スタンバイする乗務員。
鼻歌を歌っているのがいかにも中国的で新鮮だった。
中国人のほうが日本人と比べ,何かと人生を気楽に楽しんでいるのではないかと感じる瞬間である。 -
さて到着した張家口南駅は,ホテルや見どころがある旧市街地からかなり南に位置する。
駅前のいくつかの売店で地図を探したが,どの店も売っていない。
従ってバス路線状況がわからない。
「地球の歩き方」では,1路の記載があるが,駅前のバス停は行き先によって散らばっているようで,すぐに見つかったバス停には,その路線の表示がない。
ただ,このバス停から発車する11路の路線案内に「五一大街東口」というのを見かけた。
今日から二泊する「張家口国賓東升大酒店」はこの「五一大街」の通り沿いであるので,「またドツボにはまってしまいそう」と思いつつも,ままよとバスに乗り込む。 -
バスを降りると,そのバス停付近からホテルらしき建物も見えて,どうやら歩いて行きつけそうだ。
五一大街の二輪車優先レーンをスーツケースを引きずり歩く。
中国の歩道は,がたつきや障害物が多くてスーツケースを引きずるのは困難を伴うのだ。
この道は張家口の街を南北に流れる「清水河」に向かって下り坂になっており,さほど体力もいらない。
この張家口滞在の目的の一つが,戦前・戦中に2万人以上が住んでいたといわれる日本人の生活を偲ぶということである。
日本人の多くは「清水河」の東側,つまり今私が歩いているエリアに住んでいたといわれる。
当時この五一大街みたいな広い道路はなかったにしろ,このあたりから眺める山河の風景は,当時の日本人が毎日眺めていたものとそんなに変わらないはずだ。 -
予約していた「張家口国賓東升大酒店」にチェックインしようとしたら,パスポートの手続きがまだできない(?)ということで,スーツケースを預かってもらって,散歩に出かける。
このホテル周辺も百度のストリートビューで状況を確認している。
ホテルの東を通る勝利北路を渡った裏手ににぎやかな一角がありそうだ。
しかもここら辺りは戦時中の地図を見ると,当時の繁華街であったようだ。
道の形も変わり,建物もほとんど建て替えられたのであろうが,なんとなく雰囲気が当時も漂っていたであろう隠微さ,怪しげさを感じるのは駅(張家口北駅。今は貨物専用として使われている)が近いという環境からか。 -
「清水河」に出る。
-
解放橋を渡ると道路とも広場ともつかぬ大きなエリアがあり,一部は中距離バスの停車場として使われているようだ。
たまたま中型バスが停まっていて,宣化行の表示がある。
明後日は宣化への移動日。
事前情報ではそのバス乗り場がどこなのかよくわからなかったのだが,ここから乗ればいいのだ。 -
この広場の横には,堂々たるスターリン様式の建物が建っている。
「張家口展覧館」といい,毛沢東時代,国威発揚のために建設されたものであろう。
毛沢東が東の方角を向いて手を挙げている。
しかし,その方向の清水河越しには,高級百貨店の「パークソンデパート(百盛)」のお城のような建物が。
まるで毛沢東が,彼が何よりも嫌った資本主義・ブルジョワの象徴に手を振って歓迎しているかのように見える。
パークソン開業のとき問題にならなかったのだろうか?
それとも毛沢東でさえ改革開放を歓迎している図を演出したのか。
それとも,壮大な皮肉なのか。 -
大通りから脇道に入り,「張家口堡」を目指す。
張家口を何より有名にしているのが,ここが北方騎馬民族防御の守りの要であったことだ。
そして,その関門として「大境門」が置かれ,砦の街としてこの「張家口堡(堡子里)」が築かれた。
昔は張家口といえば,この砦を指していたはずであり,その後の街の発展の過程でも,ある時期までは,街の中心はこの比較的狭いこの街並みであったはずである。
堡内には,そのことを示す当時の商社や銀行の支店であった建物が数多く見受けられる。
特に外資系商社が多くみられるのも,ここが北方特産品の集積地だったことによるのだろう。
ざっと見たところで「俄立昌洋行」「美国徳泰洋行」,それに「日本三菱洋行」「日本三井洋行」などのパネルを見かけた。
いわゆる「商事」「物産」の前身である。
こちらは三菱。 -
「日本三井洋行」
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張家口はまた山西商人の進出が著しかった。
山西票号(為替・送金を取り扱う)の一つ「大徳通票号」旧跡。
上海や大連みたいな大都市の支店とは違い,そのどれもが平屋建てでありこじんまりしている。
貴重な歴史的街並みだと思うが,あまり大事にされているようには見えない。
ほとんどの建物は民家として利用されており,行政も手が出しにくいのであろう。
しかし,これがかえっていい雰囲気を醸し出している。
寒い時期に町中に漂う練炭の匂いを嗅ぎながら街歩きしたらどんなにノスタルジックな思いにふけることができるだろうか。 -
街の北辺を歩いていたら,長い石段があった。
「玉皇閣」という,明代に建てられた街の守り神的な廟らしい。
階段を上り詰めると,すぐ門があって,おばちゃんが敷居のすぐ後ろに仁王立ちしている。
こちらも敷居のすぐ手前に仁王立ちする。
しばらく,そのおばちゃんとにらみ合う。
そして二人とも笑い出してしまった。
私「入場料がいるのだろうか?それはいくらだろうか?」
おばちゃん「この客は入場料を知っているだろうか?金額を言ったら引き返すのではないか?」
お互い腹の探り合いをして,それが手に取るように分かり合えて二人とも笑いだしてしまったのだ。
お金を払って中に入る。 -
通りを歩いてみても,建物の老朽化や荒廃化が目立ったが,上から見下ろすと,さらに3次元でその状態がうかがえる。
ほとんどの屋根は草が生えている。
雨漏りもひどいのであろう,ブルーシートをかぶせているものもある。
歴史遺産の保存というのは難しいものだとつくづく思う。
日本とは比較にならないほど歴史的建造物が多い中国のこと,それを保存すべきか再開発すべきか悩むような箇所も少なくないであろう。 -
ホテルまで歩いて帰る。
途中「永輝超市」という大型スーパーで惣菜と白酒を買う。
やっと入れたホテルの部屋。 -
惣菜は数種類買ったのだが,今日の注目は茹でた羊の頭。
一個では多すぎると思い,惣菜コーナーのおばちゃんに半分にかち割ってもらったものだ。
ポリ袋に隠れているが,半分目を閉じた円らな瞳が見える。
さっそく齧ってみる。
頭と一口に言っても,複雑に絡み合う様々な筋肉が絡み合っており,それぞれ味わい深いものがある。
意外にも耳の部分は柔らかな筋肉でできておりここが一番うまかった。
やはり生き物は頭がうまい。
私は千匹を優に超える魚を釣ってきて食べたが,大型魚ではやはり頭が一番おいしい。 -
白酒はアモイで飲んだ「台湾高粱酒」。
棚に並んでいるのを見かけ,その丸みのある味が懐かしくなり買ったものだ。 -
夜の散歩。
軽く重慶面を食べ,川べりを歩く。
フフホトでもそうであったが,中国の特に川べりのライトアップは盛大だ。
今は静かに流れているこの清水河も「洪水はいつも恐ろしい速さでやってきた」と,戦中この地に住んでいた池田満寿夫が回想している。
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この旅行記へのコメント (2)
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- PHOPHOCHANGさん 2017/11/01 10:17:03
- 自分も
- 旅行記楽しませていただきました。
数年前にフフホト~大同~北京の旅を計画し、ホテルの予約までは行ったのすが、航空券を取る前に計画がポシャりました★
なので、今後の参考にさせていただきたいと思います。
同年代ですが、勤務の都合やら家族の介護やら懐具合のせいで、いつもせいぜい3~4泊しか出来ないので、一カ所を単発的に訪れる事ばかりを繰り返しております。
中国は色んな意味で楽しめますよね。自分は毎回沢山の方に親切なおもてなしを受けるので、余計にそう思うかもしれませんが。
近々続きも拝見させていただこうと思います。楽しみです!
- HOUKOUさん からの返信 2017/11/01 20:48:46
- RE: 自分も
- PHOPHOCHANGさん、初めまして。
同世代の方からコメントいただき感激しております。
数年前のフフホト旅行キャンセル残念でしたね。
しかし、PHOPHOCHANGさんの旅行記を拝見しますと、さまざまな制約にもかかわらず、これまでに私が思いもかけなかった場所も含め、本当にアグレッシブに行動されておられ感服します。
PHOPHOCHANGさんも感じておられるかもしれませんが、我々の世代は「健康年齢」があとどれぐらいあるのか、ということを常に意識せざるえません。
定年まであと2年半ですが、今年度いっぱいで早期リタイアし、PHOPHOCHANGさんばりに旅行三昧するか、それとも仕事を続けていくべきか日々迷っております。
私は独り身で、比較的休暇も取りやすい職場環境なので、年2回程度の旅行は可能ですが、できれば思う存分、長期の旅行に出かけたいですね。
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