2017/08/05 - 2017/08/17
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HOUKOUさん
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大同観光の目玉である「雲岡石窟」を見学。
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(2017/8/10 旅行6日目)
ホテルは朝食付きである。
中国のホテルでありがちだが,ここでもオレンジジュースは暖められたものである。
中国人の「冷たい飲み物嫌い」の迷信にはついていけない。
そういえば暑い暑い上海動物園でのこと。
中国人女性が売店でミネラルウォーターを買おうとしていた。
売店のおじさん,「冷たいの?,冷たくないの?」と聞く。
「なにを馬鹿なことを聞いているのだろう。こんな暑い日に冷えていない水を選ぶ人が,どこの世界にいるというのだろう?」と思った。
すると,女性「冷たくないのを」・・・。 -
今日は大同観光の目玉の「雲岡石窟」である。
駅前のバス停からバスを1回乗り換え,3路で石窟へ。 -
ジャコメッティ風のモニュメントは「雲岡石窟」を造営し始めた北魏の僧・曇曜(どんよう)である。
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昨日の華厳寺と比べれば有難味のかけらもないテーマパークのようなお寺をさっさと通り過ぎる。
鼻をほじほじしながら木魚をたたいている「僧侶」には,少し驚かされた。(W)
川を渡って第1石窟から見ていく。 -
第1・2石窟は,顔形もはっきりしないほど風化が激しい。
維摩経をテーマにしているという彫像も,どれが維摩居士かどれが文殊菩薩か全くわからない状態である。
全体的に言って風化が進んだ石窟石像も少なくなく,また補修中や危険な状態の石窟は立ち入り禁止となっており,すべての石窟が見学可能なわけではないし,鑑賞に堪えうるものというわけではない。 -
第3窟は雲岡最大の石窟である。
北魏の時代に作り始められたが結局未完成に終わったもので,石窟内は巨大な空間であるが、他の窟に見られるような壁面の彫刻も部分的にしか見られない。
初唐に作られたという西方三聖(阿彌陀佛、觀世音菩薩、大勢至菩薩)が,柔和で晴れやかなまなざしで遠くを見ている。
仏像というものは,一般的に厳粛な表情をたたえているものであるが,この阿弥陀仏は,人類救済になんの疑念もないかのような,そうした揺らぎのない確信を表しているのか,実に朗々たる表情である。 -
第5窟と6靴は一対の隣り合うており,雲崗石窟の核心部であろう。
警備員が配置され,入場整理されているのはここだけだったと思う。 -
第5窟の釈迦牟尼坐像には圧倒される。
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その巨大さもさることながら,黄金色の相貌とその厳しいまなざしは,第3窟の阿弥陀仏と,ある意味対照的であるようにも見える。
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第6窟は,他の窟で見られたような風化が嘘のように、保存の良い彫刻、レリーフが壁面・天井いっぱいに刻まれている。
あるものは、ジャータカ(本生経)であろうし、ブッダの誕生から涅槃に至るまでの物語なのであろう。
あるいはあらゆる仏であろうし、菩薩なのであろう。
全体として伝わってくるのは、当時の人たちが心から信じていた仏国浄土を本気になってこの洞窟内に作り上げようした情熱である。
そういうものがあちこちからこだましているかのような感じがする。
多くの仏の表情には微笑みがあり,飛天は軽やかにあたりじゅうを飛び回っているのも,ここが宗教的厳粛な場というよりは憧憬の世界である感を強くしている。 -
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付属の立派な博物館もあった。
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大同は北魏の都「平城」が100年にわたって置かれた地である。
しかしその後洛陽へ遷都し,漢服,漢語を人々に対して強要するなど漢化政策を行うことになる。
これを惰弱化と見た騎馬民族の誇り高き武人階級が反乱を起こし,6世紀半ばに北魏は東魏と西魏へ分裂する。 -
これは,そうした気骨ある武人たちの狩りの風景であろう。
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石窟に無数にほられた石像も迫力があるが,博物館のなかでスポットライトで微妙な陰影を見せる一個一個の仏像を見るのも趣があるものである。
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風景区を出ると,そこは骨董品屋台と食堂街であった。
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まず腹ごしらえである。
大同が属する山西省といえば麺料理の古里であり,刀削面の発祥地としても有名である。
刀削面もいいが,やはり羊が食べたいので,麺入り羊雑を注文。
血旺(血を固めたもの)がつるつるしていておいしい。
量が少なかったので,別な店でもう一杯食べる。 -
刀削面ロボットは各地で見かけたことがあるが,デザインはどれもウルトラマン型と決まっていた。
が今は,美人マネキン型がはやっているようだ。 -
バスで市内に戻り,ホテルまで歩いて行ったが,途中「烤鴨」のテイクアウト屋をみつけた。
38元というのは,一匹まるごとなのであろう。
「一套30元」というのは,いくつかの鴨の部位をセットにしたものであろう。
その「小烤鴨一套(イータオ)」というのを注文すると,店のおじさん,ぶら下がっている鴨をまな板に置いて,慣れた手つきでさばいていく。
あっというまに一匹分の鴨肉が2つのプラスチックボックスに詰め込まれ,さらに数十枚の餅(ピン),細切りネギ,たっぷりのタレも袋に入れられ手渡される。
どこが「小烤鴨」だ(W)
ずっしりと重い。
持った瞬間,完食は無理だと思った。(W)
5人前は優に入っている。 -
ホテルに帰り,悲壮な決意で烤鴨を食べはじめる。
烤鴨はもちろん何回か食べたことがあるが,この鴨とタレはいままで食べた中でもかなりおいしい部類だ。
いま思い返したらよだれがでてきそうだが,その時は間食をめざし,必至の思いで食べていた気がする。
残すのは勿体ない。
白酒がかなりきいてきた。
そして人恋しくなったのか,トチ狂ってしまって,ホテル前の通りに出て「烤鴨を買いすぎた。いっしょに食べませんか」と2人の通りすがりの男性に声をかけた。
状況は理解してもらえたが,もちろん丁寧に断られた。 -
中国のATMは,昔は2500元が一回の引き出し限度(あるいは引き出し額選択ボタンの最高額が)だったような気がする。
今はATMにもよるみたいだが,5000元の選択ボタンが表示されるようになったみたいだ。
中国工商銀行口座がカラになった今,もっぱらHSBC香港のキャッシュカードを使っているが,なるべく他行ATM使用料を節約するため,そういう場合,めいっぱい5000元を引き出すことにしている。
しかし,この5000元というお金,かさばってなかなか財布に収まりきれない。
私の密かな楽しみは「マネーロンダリング(お札洗浄)」である。
なるべくきれいなお札を選んで温存し,次回の旅行に回すべく別途保管するのである。 -
ニュースで九寨溝の地震を大きく報道していた。
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