2017/10/01 - 2017/10/03
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ペコちゃんさん
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お琴の会の皆さんと行く、毎年恒例の秋の旅行・・・お琴の発表会の演奏曲が『春日詣』ということもあり、全員一致で行先は奈良と決まりました。
いつも行先がきまらなくて大変なのに、今年はすんなり決定です。
今回は、JR東海ツアーズの「ぷらっと・旅」を利用して、秋の大和路を訪れる旅ですが、このプランは新幹線とホテルだけがセットされたツアーなので、観光は奈良定期観光バスを利用し、奈良の主要な観光スポットを見て回りました。
一日目は、京都から奈良に向かう途中、宇治に立ち寄り、久しぶりに平等院を見学。
二日目は、一日コースの観光で、法隆寺・中宮寺・薬師寺などを見て回り、三日目は東大寺・春日大社・興福寺の市内観光。
京都とはまた違った奈良の風情・・・秋の大和路を楽しむことが出来て、お仲間の皆さんも大満足の3日間でした。
写真は、宇治の平等院鳳凰堂。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 観光バス 新幹線
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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<一日目>
品川発9時4分の「こだま 641」に乗車。
「ぷらっと・旅」は「のぞみ」や「ひかり」にすると、追加料金がかかるので、新幹線の中でお弁当を買って「こだま」でゆっくりと京都へという計画でしたが、何と「こだま」には自動販売機もなければ車内販売もありません。
ということで、5分停車の浜松で幹事三人がホームのキヨスクまで走り、全員のお弁当をゲットするという早業。
お弁当を抱えて車内に辿り着いた幹事の皆さんに、拍手!拍手!・・・最初から何ともスリル満点の旅の始まりです。
しかし、お弁当は美味しかった! 最高に美味しかったです。 -
京都駅で「JRみやこ路快速・奈良行」に乗り換え、宇治へ。
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2000年に改築されたJR宇治駅・・・平等院鳳凰堂をモチーフとした外観になっています。
まず駅のロッカーに荷物を預け、身軽になって旅が始まりました。 -
駅前にある「茶摘み人形」のからくり時計。
毎正時に、茶摘み歌とともに茶摘み人形が出てきますが、今回は残念ながら見ることが出来ませんでした。 -
宇治橋通り商店街を歩いて平等院へ向かいます。
「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」
静岡茶・狭山茶と並んで日本三大茶といわれる宇治茶は、十三世紀初頭、栂尾高山寺の僧・明恵高弁が宇治に茶園を開いたことが始まりと言われ、室町時代には、足利三代将軍・義満の庇護のもとに発展し、今も多くのお茶屋さんがあります。 -
宇治橋商店街にある〈十〉文字のお茶屋さん・・・ここは、安政元年(1854年)創業の「中村藤吉 本店」。
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宇治代官所跡。
徳川家康が本能寺の変(1582)で堺から三河に逃げ帰る際、上林久茂らが近江信楽まで先導した功績で代官に取り立てられ、江戸時代の初めころから寛保三年(1743)まで上林一族が宇治の代官を務めました。
明治時代になると宇治町役場が、戦後は宇治市役所がこの場所に置かれ、昭和38年に移転するまで、ここが宇治の行政の中心地だったわけです。 -
宇治市内に茶園を持つ碾茶(抹茶の原料)生産農家の「京都宇治茶房 山本甚次郎」・・・築168年の母屋を利用したお店です。
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創業450年、永禄年間(1558~1570年)創業の茶問屋・上林春松本店。
1603年に徳川家康より知行を与えられた上林一族は、代官として御茶師全体の総括を担うようになりました。
この長屋門は約300年前に建立されたもので、とても威厳のある、味わい深い門です。 -
宇治橋商店街を通り抜け、縣神社の大きな鳥居から平等院への参道が続きます。
左の建物は、和菓子の老舗・宇治駿河屋。 -
宇治川に架かる「宇治橋」は646年に初めて架けられたと伝えられ、現在の橋は1996年に架け替えられたもので、長さは155.4m。
琵琶湖から流れる瀬田川が宇治川となり,木津川・桂川と合流して淀川となって大阪湾に注いでいます。
紫式部が書いた源氏物語は、「第一帖 桐壺」から始まり、「五十四帖 夢浮橋」で終わりますが、夢浮橋とは宇治橋のことです。 -
宇治橋のたもとにある「紫式部の石像」。
源氏物語の最後の十帖は、地名をとって『宇治十帖』と呼ばれ、主人公の光源氏が亡くなった後、息子の薫の君を主人公にし、舞台は宇治へと移ります。
宇治は、栄華を誇った藤原氏が極楽浄土を夢見た場所で、源氏と平家が戦った歴史の舞台でもあります。 -
街中で見かけたマンホールの蓋は、宇治橋と市の木「イロハモミジ」のデザイン。
橋のせり出た部分(三の間)が左側にデザインされていますが、豊臣秀吉はここからお茶の水を汲ませたと言われ、今も宇治茶まつりの時は、この場所で「名水汲み上げの儀」が行われます。 -
平等院へ向かいます・・・足取りもまだまだ軽いですね。
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入園料(600円)+鳳凰堂内部拝観料(300円)を支払って、表門より入ります。
鳳凰堂の内部拝観は、10分ほどで国宝の阿弥陀如来坐像・雲中供養菩薩像52躯・鳳凰堂壁扉画14面が拝観できますが、毎時20分毎に50名限定と言う人数制限なので、休日には2~3時間待ちも。
今日は日曜日ですが、14時にチケットを買って内部拝観は14時50分なので、待ち時間も短くラッキーでした。 -
平等院は998年に建てられた「宇治殿」を、関白・藤原頼通が1052年に寺院として改め、平等院と号したのが始まりです。
翌年には阿弥陀堂(鳳凰堂)が落慶し、堂内には阿弥陀如来坐像が安置され、栄華を極めました。
17世紀以来、天台宗と浄土宗を兼ね、現在は特定の宗派に属さない仏教寺院となっています。 -
飛鳥時代に日本に伝わり平安前期に広まった仏教は、現世での救済を求めるという考えでしたが、平安時代後期になると疫病や災害が発生し、「末法思想:この世の終わり」が広く信じられるようになりました。
貴族が無事に極楽往生できるよう、阿弥陀如来を本尊として造営された鳳凰堂は、極楽浄土の宮殿のように美しい姿を阿字池に映しています。 -
昭和26年から10円硬貨のデザインに選ばれた鳳凰堂は、明治・昭和に続いて平成の大修理を行いました。
2012年から屋根を葺き替え、柱なども塗り直し、2014年から美しい姿を取り戻しています。 -
一万円札にも描かれている鳳凰堂の屋根にある鳳凰・・・青銅の鋳物で作られ、 北の像は98.8cm、南の像は95.0cm。
保存上の観点から、1968年以降は二代目(レプリカ)に代わり、本物は鳳翔館に展示されています。 -
中堂と左右の翼廊からなる鳳凰堂の中堂には、金色に輝く巨大な阿弥陀如来坐像が鎮座し、阿字池越しにそのお顔を拝することが出来ます。
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阿字池に咲くスイレン。
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梵鐘は昭和47年に鋳造されたレプリカで、鳳翔館に展示されているオリジナルと同じく、口径123cm、高さ199cm、重量は約2トン。
全面に天人、獅子、唐草文様などの繊細な浮き彫りが施された梵鐘は、昔から「姿(形)の平等院」、「声の園城寺」、「銘の神護寺」、「勢の東大寺」と称され、神護寺、三井寺の梵鐘とともに「日本三名鐘」の一つに数えられています。
昔、その響きは、京都の伏見まで届いたと言われています。 -
本日のメインイベントである平等院に、皆さん、感激!
「前来た時は、池がもっと広かったよ」
「平等院は、もっと建物が大きかったと思ったけど」
皆さん、年齢を重ねてきて記憶も曖昧です・・・今日、しっかり、心に刻んでおきましょう。 -
庭園に咲くヒナギキョウの花。
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鳳凰堂を外から眺めた後は、鳳翔館へ。
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鳳翔館には仏像やオリジナルの梵鐘などのほか、大気汚染による錆害などから保護するために取り外された鳳凰一対も展示されています。(写真はHPより)
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京都を感じさせる和服姿のお嬢さん。
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内部拝観の時間になったので、鳳凰堂へ。
堂内の中央には金色の阿弥陀如来坐像が端坐し、周囲の壁および扉には九品来迎図、阿弥陀仏の背後の壁には極楽浄土図が描かれています。
そして長押上の小壁には、52躯の雲中供養菩薩像が懸けられています。(写真はHPより) -
天喜元年(1053)に制作された雲中供養菩薩像。
雲に乗って音楽を奏で、踊る菩薩様を拝観すると、平安時代の人々が夢見た極楽浄土の世界が偲ばれます。
(左上)琴を弾く北20号菩薩、(右上)洞簫(どうしょう)を吹く北15号菩薩
(左下)鼓を打つ北18号菩薩、(右下)踊る南20号満月菩薩 -
平等院の観光の後は、抹茶ソフトで一息ついて、奈良に向かいます。
どこのお店よりもお茶の味が濃いと書かれていただけに、実に風味豊かな美味しいソフトクリームでした。 -
17時にJR奈良駅に到着。
明治23年(1890)の開業以来、奈良駅は地上駅であったため、市街地を東西に分断していましたが、平城遷都1300年にあたる2010年に高架化が完了し、3階建ての駅舎となりました。
デザインコンセプトは「奈良らしさの表現 ― 青丹よし ― 」で、3階のホームの側壁には五色のカーテンウォールが設置され、「青丹よし(奈良にかかる枕詞)」を現代的に表現しています。 -
新駅舎の右側にある和洋折衷様式の二代目駅舎は、昭和9年から平成15年まで使用され、元の位置から18m移動させて保存し、奈良市総合観光案内所となっています。
「この駅の方が好きだわ~」という声もありました。 -
駅前ロータリーには、以前利用したことがある天然温泉付きの「スーパーホテル」や・・・
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「平城宮大極殿跡…」と刻まれた石灯籠や・・・
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リニア中央新幹線の早期実現を望む看板があります。
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夕食は、駅前ロータリーから三条通に入ってすぐにある「やまと庵」本店隣の「はなれ」で。
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先ずはビールで、カンパーイ!
お通しは、三輪ソーメン(奈良県桜井市で生産)と鳥団子・・・とても良いお味で、感激! -
メインはイクラ付きの鳥釜飯。
奈良の特産品「大和肉鶏」は肉質が良いので、焼き鳥も食べました。
思った以上にお値段もお手頃で、お味は最高・・・皆さん、良いお店を見つけました。 -
お腹が一杯になったところで、今日から2連泊の「奈良ロイヤルホテル」へ。
近鉄奈良線・新大宮駅の近くにあるホテルで、JR奈良駅と近鉄奈良駅を回るホテルのシャトルバスが1時間に1~2本あるので、これを利用してホテルへ向かいます。(ホテルの写真はHPより) -
エントランスの床には、奈良らしい図柄が・・・
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広いロビーと奥にあるティーラウンジ「扇滝」からは、滝が見えます。
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ティーラウンジの入り口に置かれた「せんとくん」。
2010年に開催された「平城遷都1300年祭」のマスコットキャラクターで、鹿の角を蓄えた愛嬌のある童子です。 -
チェックインして部屋で寛いだ後は、お風呂へ。
奈良ロイヤルホテルには、天然温泉「天平の湯」があり、大浴場やサウナで疲れが取れます。
これは、岩風呂風の女性風呂。(写真はHPより) -
<二日目>
朝食は、ホテルの日本料理「竹の家」で。
店の入り口にハロウィングッズと一緒に飾られた『しかまろくん』は、鹿をモチーフにしたキャラクター・・・のんびりした性格の心やさしい男の子で、まろ眉と微笑み目が可愛い。 -
しっかり朝食を食べて、今日は西ノ京の一日観光に出かけます。
1400円の朝食バイキングでしたが、胃に優しいおかずが沢山あり、朝から大満足でした。
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