2017/10/03 - 2017/10/03
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ペコちゃんさん
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日光国立公園にある那須岳・・・「日本百名山」の著者・深田久弥は、那須岳について『那須五岳(南から黒尾谷岳・南月山・茶臼岳・朝日岳・三本槍岳)の中枢を成す茶臼岳、朝日岳および三本槍岳のこと』と著書で触れていますが、今回は紅葉の見ごろを迎えた「茶臼岳」に登りました。
道路も駐車場も大混雑だろうと覚悟して早目に出かけたのですが、見事に期待を裏切られ(?)、帰る時も駐車場はどこも半分程度。
しかし、紅葉はさすが見事で、その美しさを十二分に楽しむことが出来ました。
写真は、姥ヶ平・ひょうたん池の湖面に映る真っ盛りの紅葉と逆さ茶臼岳。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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今回の参加者は4名なので、車1台で早朝5時に出発し、圏央道から東北道に入り、6時15分に上河内SAで小休止。
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那須ICで高速を降りて那須街道を走り、茶臼岳を目指します。
紅葉の時期なので渋滞を覚悟していましたが、7時前のせいか、ほとんど車も走っていなくて、気持ちのよい早朝ドライブです。 -
那須の温泉街が近くなると、那須岳が見えてきました。
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さらに進むと、西暦630年頃に建立されたと言われる「那須温泉(ゆぜん)神社」の大鳥居が見えてきます。
那須の地に生まれ、源平合戦の屋島の戦いで扇の的を射て名声を上げた那須余一(与一)も、戦いの前に温泉神社で祈願しました。 -
その先にあるのが「賽の河原」。
手前には千体地蔵、その奥に「殺生石」があり、付近一帯には硫化水素、亜硫酸ガスなどの有毒な火山ガスがたえず噴出しているため、「鳥獣がこれに近づけばその命を奪う、殺生の石」として古くから知られています。 -
那須ロ-プウェ-イの駐車場に7時20分に到着・・・ガラガラです。
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駐車場から朝日岳を見ると、紅葉が目に飛び込んできて、期待でワクワク!
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ロープウェイが動いたので、駅で時間を確認したら、今日の始発は8時半。
往復ともロ-プウェイに乗る予定でしたが、1時間も待つのは時間の無駄なので、歩いて登ることに・・・おかげで、1,800円(往復料金)得した感じ。 -
結局、今回は峠の茶屋駐車場に車を置いて、峰の茶屋(避難小屋)⇒茶臼岳⇒牛ヶ首⇒姥ヶ平⇒沼原・姥ヶ平分岐⇒峰ノ茶屋(避難小屋)⇒駐車場 と周回するコースにしました。
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峠の茶屋駐車場(標高1,462m)は県営の無料駐車場・・・マイカーは、これより先には進めません。
駐車場からの石段が那須岳の登山口。山の上にロープウェイの山頂駅が見えます。 -
那須嶽神社「山ノ神」の鳥居をくぐって、登山開始。
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鳥居の先には、赤い毛糸の帽子を被った狛犬。
この辺りは4月頃までは雪の下です。 -
更に20mほど登ると、「山の神」の斎場と思われる場所があります。
山の神に登山の無事を祈って、その後しばらくは木や石の階段道を登っていきます。 -
ナナカマドの先には、紅葉に染まる朝日岳・・・色鮮やか!
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歩き始めて15分ほどで茶臼岳が見えてきました。
石や岩がゴロゴロした道を歩き、目指すはあの頂上・・・鬼の角のような山頂は、トトロ岩と呼ぶ人も。 -
紅葉がピークの朝日岳(1,896m)。
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朝日岳の左は「剣ヶ峰」。
剣ヶ峰と鞍部の間に「ローソク岩」が小さく見えます。 -
朝日岳の紅葉をバックに・・・
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「峰の茶屋跡避難小屋」が見えてきました。
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左側には、茶臼岳の噴石がゴロゴロ・・・
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8時40分に「峰の茶屋跡避難小屋」(標高1,678m)へ到着。
この辺りは強風の名所(?)ですが、今は穏やかに晴れています。 -
ワンちゃんも元気に登山を楽しんでいます。
ここは、茶臼岳・朝日岳方面・三斗小屋温泉方面の各登山道の分岐点。 -
以前、この周辺には金・銀・銅・亜鉛・鉛・硫黄などを採掘する鉱山があり、特に茶臼岳山頂付近の火口部周辺は優良な鉱床でした。
第一次世界大戦が起こった大正時代には、火薬の需要が急増し、鉱山が最も活況を呈した頃で、那須硫黄鉱山は国内9位の生産額でした。 -
峰の茶屋から茶臼岳へ。
噴出する硫黄の煙で、茶臼岳全体に硫黄の臭いが漂い、時折 ” ゴォー ” というジェット機のような噴出音が聞こえます。 -
茶臼岳は、1408~1410年の噴火で火砕流が発生し、犠牲者180余名を出したとの記録がありますが、現在も小規模な水蒸気噴火や地震群発を繰り返し、山頂部にある噴火口からは、蒸気と火山ガスが盛んに噴出しています。
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下から見えた鬼の角(?)辺りまで登ると、大きな石や岩がゴロゴロ・・・
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お釜の外輪山。
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頂上の近くは、巨岩だらけ。
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石ころだらけの中にも紅葉が・・・
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登山道を振り返ると、峰の茶屋跡避難小屋や朝日岳への山道が見えます。
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噴煙と紅葉・・・茶臼岳らしい光景です。
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今にも転がり落ちそうな巨岩群。
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9時半に茶臼岳の山頂(1,915m)へ。
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山頂の那須嶽神社は、麓にある那須温泉神社の奥宮。
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鳥居も建てられています。
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茶臼岳からロープウェイ山頂駅の方に下りて、牛ヶ首を目指して歩きます。
頂上周辺にあるのは、砂利と岩と硫黄の臭い。 -
それでも、多少の植生が見られます。
これは、ハハコグサ。 -
ガンコウランの花と・・・
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ツガザクラの実。
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「牛ヶ首」の手前に素晴らしい紅葉の世界が待っていました!
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まるで、紅葉の絨毯!!!
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牛ヶ首に到着。
茶臼岳の山頂ドームには、ガスがかかっています。 -
ここから見下ろす「姥ヶ平」の紅葉は、圧巻!
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姥ヶ平の紅葉は、まさにピークです。
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紅葉のトンネルを下り、姥ヶ平へ。
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姥ヶ平の紅葉と、ガスがかかった茶臼岳。
かつてこの一帯は高木類で覆われていましたが、明治14年(1881)の茶臼岳大噴火で樹木は殆ど枯れてしまい、現在はハイマツが広がってハクサンシャクナゲやベニサラサドウダンなどの高山植物が育っています。 -
錦秋のパノラマ・・・
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十二分に紅葉を満喫しました。
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この後は「ひょうたん池」へ。
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ひょうたん池へは木道が整備され、歩きながら姥ヶ平の景色を楽しめます。
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” 大紅葉 燃え上らんと しつつあり ” 高浜虚子
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ひょうたん池の湖面に映る紅葉と逆さ茶臼岳。
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池に映った紅葉も美しい。
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木道で見かけた植物。
これはホツツジ。 -
アカミノイヌツゲ。
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エゾリンドウ。
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シラタマノキの真っ白な実。
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ひょうたん池の近くで昼食をとった後、沼原分岐から沼原・姥ヶ平分岐と回り、峰の茶屋に戻ります。
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このルートはダケカンバなどの自然林が生い茂げり、秋らしい風景が訪れる人を魅了します。
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まだまだ続く紅葉。
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御沢に架かる橋を渡ります。
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紅葉山行とは思えない青々としたダケカンバの林。
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そして、また紅葉。
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トリカブト。
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再び御沢に架かる橋を渡ります。
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渓流に咲くノリウツギ。
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少し歩くと、避難小屋がありました。
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小屋の前には、マユミの木。
昔はマユミの木で弓をつくったことから「真弓」と呼ばれるようになりました。 -
小屋の中を覗いてみると・・・「山は、命の母 森は、動物のふる里 自然は、地球の宝」・・・同感です。
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ここから峰の茶屋に戻る途中は、強風と霧雨で結構大変でしたが、峰の茶屋から駐車場に向かうと下界は晴れていて、那須の街がよく見えます。
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そして、14時半に駐車場に戻ると、何と、綺麗な虹が!
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車で山を下りる途中、「那須高原 恋人の聖地 展望台」へ立ち寄り。
平成22年6月、全国で100番目の恋人の聖地として登録され、プロポーズの名所にもなっています。
ランドマークには桂由美による題字入りプレートが嵌めこまれています。 -
標高1,048mの展望台からは那須連山や那須の街が望め、夕日や夜景も美しいそうです。
那須岳の紅葉に酔いしれた秋の一日でした。
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