2017/09/30 - 2017/09/30
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地酒大好きさん
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急に秋の色が濃くなってきたような日々になり、ヤマビルはもういないだろうと思って、低山の冠山(1257m)に登ってきました。岐阜県揖斐川町と福井県池田町の境界線の尾根をたどって行く山です。
家から車では3時間かかるので、早朝に家を出ました。徳山ダムを越えて細い林道を注意しながら走ります。林道から見える冠山は頂上から垂直に切れ落ちています。午前9時の冠山峠にはすでに10台ぐらいの車があり、ほとんどが福井ナンバーのものでした。ここが登山口になります。
県境の尾根道を歩きますから、福井県側から岐阜県側に渡ってくるカケスの群れが次から次へと見えます。鎌形の翼のアマツバメも猛スピードで渡ります。翼長は43㎝もありますから、迫力があります。尾根すれすれの低いところを飛ぶので、わたしは興奮状態で見とれていました。ほとんど頭上数メートルの高さです。
カケスは積雪多い日本海側から、積雪の少ない太平洋側に渡ります。アマツバメは日本で子育てをして暖かい南の国(インドネシアやオーストラリアなど)へ渡ります。
峠から1時間で平らな冠平に着きます。ササに覆われた天国のような場所です。わたしはそこへは寄らずに、そこから始まるほぼ垂直な山頂を目指します。濡れて滑りやすい急斜面を岩場を、岩やロープにつかまって30分ぐらい登り詰めると頂上です。下から見えたあの尖った頂上は細長く平坦で、気温は15度で微風。曇り時々晴のまずまずの天気です。ここでランチを楽しみ、景色も満喫しました。先ほど通過してきた徳山ダムが見えます。
下りは岩場が滑って危険なので、一層の注意が必要です。やはりロープや岩につかまり、慎重に下ります。駐車場まで戻ると、地元の男性がキノコを採ってきたと見せてくれました。ポリ袋いっぱいのナラタケで、1本の枯れた木からこれだけの量が採れたとのことです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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岐阜県の徳山ダムを越えて福井県境に向かって林道を走ります。すると、このような尖った冠山が見てきます。よく見るとこちら側(岐阜県側)は垂直に切り立っています
このような尖った山を見ると、わたしは登頂意欲が掻き立てられます。 -
林道にはカワミドリの花が咲いていました。初めて見る花です。
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林道にはテンニンソウの群落もありました。
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テンニンソウの花です。ブラシのような形です。
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登山口がある冠山峠です。林道のゲートが見えますが、向こう側は福井県です。今日は福井ナンバーの車が多く見えます。
ここまで来るのに3時間かかりました。朝早いうちは近くの福井県からの登山者が多く、時間がたつにつれて名古屋などの愛知県のナンバーの車が増えてきます。 -
登山道に入ると、両側にアキノキリンソウが咲き乱れています。
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ヒヨドリバナも多く見られました。愛知県瀬戸市の「海上(かいしょ)の森」では、白い花ばかりですが、ここのはピンクの花です。
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登山道は両県の県境上にある尾根道です。岐阜県側を見ると、谷があり、これが揖斐川の源流のようです。登山道は分水嶺になっていて、岐阜県側に流れる水は太平洋に、福井県側に流れる水は日本海の流れます。
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ナナカマドは早くも赤い実を付けています。
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その実ですが、真っ赤です。
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ナルコユリのような植物の実ですが、図鑑では黒い実になると書いてあります。この真っ赤な実は何の実でしょうか?
似た植物のアマドコロも黒い実を付けるそうで、この植物の名前が分かりません。 -
この山にはリンドウがないなと思いながら歩いていると、ありました。
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リンドウはまだつぼみでした。
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近くから見た冠山の頂上部です。尖っていて、冠のようです。
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1時間ほどで頂上直下の冠平に着きます。ここはササに覆われた平地で、気持ちのいい場所です。初夏にはニッコウキスゲが咲くそうです。
山頂には登らず、ここまで来てランチを食べるだけで下山する登山者もいました。 -
冠平からはすぐ頂上への急斜面を登ります。ほぼ垂直で、岩やロープをつかんで慎重に登ります。転落したら途中で止まりません。
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そんな急斜面にもリンドウが咲いていました。花をたくさん付けています。
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そんな急斜面の脇にはピンクのネコジャラシ(エノコログサ)のような花を発見。他の山でも以前に見たことがあり、名前が分かりませんでした。これも名前が分かりません。
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帰宅後に調べてみると、カライトソウのようです。きれいな花です。
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急斜面を30分ほどかけて登り詰めると頂上です。数人の登山者がいました。
頂上は微風で気温は15度。快適というよりちょっと肌寒いくらいでした。 -
頂上から岐阜県側を見下ろすと、やはり崖はすとんと切れ落ちていました。転落すればひとたまりもありません。
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福井県側の山々です。冠平は福井県側にあります。
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目を凝らして岐阜県側を見ると、あの徳山ダムが見えました。
建設されてもまったく利用されていない「無駄なダム」の話を、福井県から来た登山者に話しても、知りませんでした。あれだけ反対運動が起きたダムなのに、知っている人は岐阜県民や愛知県民だけでしょうか。 -
頂上で360度の景色を眺めながらのランチを終え、下山開始です。
先に下り始めた登山者が、こちらがはらはらするくらいの急斜面を下りていくのが見えます。 -
冠平が見えてきました。
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ササがない場所で何組かの登山者がランチタイムのようです。ここで食べるランチもおいしいでしょうね。
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下山途中では、実に多くの登山者に出会いました。これから続々と登ってきます。やはり山の形から人気の山のようです。
駐車場所に着くと、一人の男性がキノコを見せてあげようかと言って近づいてきました。見せてもらうとポリ袋いっぱいのナラタケでした。これだけの大量のキノコが1本の枯れ木だけから採取できたそうです。
今年はキノコの発生が多いそうですが、わたしには識別できなくて残念です。
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