2017/11/19 - 2017/11/19
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地酒大好きさん
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この秋は、週末は台風か雨で登山のチャンスに恵まれませんでした。やっとこの日が晴れるとの天気予報を見て、三重県鈴鹿の三池岳(みいけだけ。972m)に出かけました。
登山口がある三重県菰野町の八風(はっぷう)キャンプ場まで来ると、雨がぽつぽつと降り始めました。気温は5℃です。でもすでに駐車場には10台ぐらいの車が停まっていました。雨具を着込んで出発です。今日のルートは以下のとおりです。
射撃場跡→中峠分岐→坂中三体地蔵→八風峠→三池岳→お菊池→射撃場跡と周遊します。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今日歩くルート図です。
地図の右下にある八風(はっぷう)キャンプ場近くの射撃場跡あたりに車を停めるスペースがあります。
射撃場跡→中峠分岐→坂中三体地蔵→八風峠→三池岳→お菊池→射撃場跡と周遊します。
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登山口入口です。この先の林道は大雨で崩れてなくなっているため、車の乗り入れはできません。
晴の予報でしたが、雨がぽつぽつと降り始めたため、久しぶりに雨具を着込んでの出発です。気温は5℃ぐらいで、登山には最適です。これ以上高いと汗だくになるからです。 -
歩き始めるとすぐに「伊左衛門の碑」があります。
この八風峠越えの道は、昔は伊勢と近江を結んでいた重要な道でした。しかし、厳しい冬の峠越えで行き倒れになる人もいて、このような碑があります。 -
周囲に目をやると、このように見事な紅葉がありました。
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やがて正面にこれから登る尾根が見えるようになると、このケルンがあるような河原に出ます。
この谷をしばらく遡行します。 -
岩がごろごろの谷を、このようなケルンを目印にして歩きます。岩が濡れて滑りやすいので、慎重に岩を見定めて歩きます。
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谷から離れて、このような登山道に入ります。しかし、落ち葉に覆われて登山道がどこか迷います。
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急な山ですが、このようなジグザグの登りを繰り返してだんだんと高度を稼ぎます。急な登りではありません。
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昔の炭焼き窯の跡と思われる、石で囲った窯跡が現れます。だいぶ風化が進んで傷んできています。
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やっと、3体の坂中地蔵が見てえてきました。昔は峠を行きかう多くの旅人の安全を見守ってくれていた地蔵です。
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地蔵に近づいてみました。いつものことながら、これを見るとほっとします。やがて積雪があると深い雪にうずもれてしまうでしょう。
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地蔵近くの展望台からは四日市市付近を望むことができます。
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展望台付近はすでに降雪が見られました。昨夜から今朝にかけての冬型の天候で初雪があったように思われます。
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せっかくの黄葉も寒そうです。
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最近立てられた多比鹿神社の看板です。「たびか」と読むのでしょうね。
八風キャンプ場へは、国道から田光(たびか)集落を経て来ますが、多比鹿は昔の表記でしょうか。
この看板が設置された意図が分かりません。「神の恵」とありますが、何を指しているのでしょうか。 -
あたりは雪景色になりました。先ほどの雨は、ここでは雪だったのでしょうね。雨も雪もやみました。
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雪をかぶっていたのはアセビでした。このあたりは、アセビとイワウチワ、イワカガミぐらいしか地表にはありません。あとはシカの食害でなくなったようです。
アセビは毒があるので有名ですが、イワウチワやイワカガミもそっくり残っていることから、シカのいやがる忌避物質が含まれているに違いありません。図鑑には書いてありませんが。 -
いよいよ八風峠に近づきました。今までは風もなく穏やかでしたが、峠は風を遮るものがなく吹きっさらしで、冷たい強い風が吹いていました。
下界を望む地点では四日市市が見えました。
ツグミの声が聞こえるので上空を見ると、滋賀県側から三重県側に向かって10羽ぐらいの集団が次から次へと渡って行きます。朝鮮半島から来たものが、北陸経由で琵琶湖を渡りこの峠を越えて太平洋側に行くのでしょうか。峠は人だけでなく、鳥たちも渡ったのでしょうね。 -
峠には八風大明神の石碑と赤い鳥居があります。かつては木の傷んだ鳥居がありましたが、今回は新しい鳥居に変わっていました。
しかし鳥居をよく見ると、塩ビ製の軽い素材であることが分かりました。ここまで運び上げることや費用、耐久性などを考えるとこれになったのでしょう。知ってしまうと、ありがたみがなくなります。
ここで鈴鹿市から来たという男性に会いました。彼は家が近いからよく来るとのことでしたが、今日が初雪でしょうと言っていました。 -
峠からは三池岳頂上が望まれます。奥に見える高い頂がそれです。これからそこへ向かいます。
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寒い頂上付近ですが、もうアセビの花芽がついていました。
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地表はヒカゲカズラが雪で真っ白です。
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やはりシダの仲間、アセビ、ヒカゲカズラしか地表の植物は残っていません。10年ぐらい前に最初に来たときは、ササの茂みの中を登山道が縫うようにありました。今ではササはどこにも見当たらなくなりました。シカのせいです。
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三池岳頂上です。冷たい強風が吹きつけていました。長居は無用です。
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「お菊池」に向かって下山します。このころから霰(あられ)が降り始めました。木の葉に落ちる音がサワサワと聞こえます。
お菊池は落ち葉で埋められていました。
お菊池の伝説:
八風峠が街道であったころ、峠茶屋で働いていたお菊という若い娘が大切な皿を割ってしまい、主人にしかられてこの池に身投げをしてしまった。その祟(たた)りで、陶器を持って峠を越えると嵐になるといわれる。
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お菊ちゃんの亡霊が出るのを期待して、池のほとりでランチにしました。でもお菊ちゃんは出てくれませんでした。このころには雪が激しくなり、下山を急ぐことにしました。
今日会った人は、イランからの男性と鈴鹿市からの男性の二人だけで、静かな山歩きを楽しめました。
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