スイス・ミュージアムに行こう2４.　美しいローマンモザイク～Mosaïques romaines d'Urba

2017/07/16 - 2017/07/16

オルブ郊外の田園地帯ボセア/Boscéazにある「Mosaïques romaines d'Urba」は、今もなお発掘が続いている約2世紀頃のローマ遺跡で、ここにあったのは地域領主の豪邸跡です。

なんでもこの方、イヴェルドンのローマ軍の駐屯地に食料を販売して財を成したとかで、この豪邸には100以上の部屋があります。今は８つのモザイクの床が発掘を終え復元されて、４つのパヴィリオン（展示室）に分けて公開されています。

モザイクのテーマは、ミノタウロスの迷宮、眠るアリアドネから去るテセウス、アキレウスを戦いに呼ぶオデュッセウスという神話を題材したものと、7曜日、7つの天体を表すローマの神々を描いたメダイヨン、当時の暮らしを描いた絵、だまし絵技法の幾何学紋様など。

この場所、最初は一面の野っ原にポツンぽつんと掘っ立て小屋が立っているだけのように見えて若干不安になったんですが、その小屋の扉を開けて中に入ると・・・びっくり！ローマ時代のモザイクって綺麗なんですねぇ～

ここに行くにはイヴェルドン・レ・バン駅からポストバス(680)に乗って約20 分 (14 駅)、Orbe, Les Mosaïquesで降り、残り1キロは徒歩で。
オルブからだと徒歩で約30分ちょいです。

エリア イヴェルドン・レ・バン(スイス)

• 旅行の満足度: 4.0

オルブ旧市街を楽しんだ後、私たちは車でモザイクを見に、近郊のボセア/Boscéaに移動しました

↓オルブ旧市街の様子はこちらで
http://4travel.jp/travelogue/11281825

オルブのローマ時代のモザイクは有名なんですが、もし公共交通機関利用で行こうとしたらイヴェルドン・レ・バンからポストバスで来るのが便利じゃないかな

オルブから州道を走って数分、この交差点で右折します

右折してすぐ左に橋があるのでここに入ります

橋を渡ると目の前にこの建物が出てきます
ここが「Mosaïques romaines d'Urba」で、この中に受付とちょっとした展示があります

ここ、周囲一面がこんな感じなんですよ～
まさに大草原ｗ　めっちゃ風通しがよかったです

モザイクの展示は別の場所ですが、まずはここに入って料金を払いましょう

ここにはかつて、こんな豪邸が建っていたんですねぇ
この遺跡の発掘が終わったら、この建物を復元して中でモザイクを鑑賞できる美術館にする予定らしいんです
早く実現してほしいわ～(´∀｀)

この建物の中ではモザイクに関する展示が少しあります

さて、行くぞ～(^^)/　と、ウチの夫「どこに行くんだ」
私「え？いやモザイクを見に・・・」
夫「え？まだ他にあるの？」
やつときたら、受付の建物の展示でおしまいだと思ったらしいです
まぁ野原にぽつんと立ってる小屋でモザイクを展示してるって、ちょっと分かりにくかったですけどね

では気を取り直して、第一の小屋へ

この部屋は床に様々な模様のモザイクが施されています

神話的な絵柄のようですね

絵も凄いけどフチの柄も細かいわ～

部屋の大きさがモザイク床よりちょっと大きいくらいなもんで、あまり大勢は一度に入れないです

かつてのヴィラのどこら辺のどの用途の部屋かみたいなことが説明されています

今度はすぐ隣の小屋へ

ここはちょっと細長いですね

先ほどのと比べて、わりと大らかな絵柄です

これは日常風景の一コマってかんじですかね

個人的にはこの幾何学模様が気に入りました

レンズを通して見ると、メッチャ立体感があるんですよｗ　トロンプルイユみたい

次の小屋はちょっと距離があるな～

ちなみに別に順路があるわけではなくて、近い方から見ているだけです

ここにあるのはラビリンスの床です

この模様の絨毯、欲しいなぁ～

他にも小さいモザイクがいくつか

これがパーツになって床一面を覆っていたようです

次はかなり遠くに見える小屋へ
ここにあったヴィラ、まじデカかったんだなぁ(￣▽￣;)

ここはけっこう大きい部屋ですよ

ここにあったのは浴室と・・・

つづきのリラックスルーム的な？部屋ですかね

全体にシンプルだね

細かい石の組み合わせで、よく絵柄がずれないもんだと感心します

発掘時の様子

今はミトラ教の神殿跡が発見されたとかで、それも発掘・復元が終わり次第公開されるそうです
楽しみだなぁ～